海SIDE
気がつくと真っ白な空間に来ていた。一体何なんだ?この世界は……
「やぁ、来たみたいだね。僕」
僕の目の前にもうひとりの僕がいた。なるほど自分自身と対話させる気なのか?でもここに来る前に僕と赤嶺の関係を話すって言っていたはずだよな。
「僕は彼女の精霊。この姿は君に話ししやすいようにした映し身みたいなものさ」
「話……僕と赤嶺の関係……」
「今から話すのは彼女の記憶に基づいたものだ」
精霊は語り始めた。僕と赤嶺の関係を……
「カエル狩りはコレくらいにしておくか……」
僕はこの世界に来てすぐに受けたクエストをこなしていた。流石にあの大きさのカエルには吃驚したけど、異世界だからと言い聞かせれば納得してしまうな。
「さて戻るか」
街に戻ろうとした時、後ろから気配を感じて振り向くとそこにはまたカエルが現れた。地面に隠れていたっていうのか。油断した。
カエルは大きな口を開けて僕を飲み込もうとした瞬間、頭上からなにか降ってきて、カエルを潰した。
「ふぅ、危ないところだったね」
赤い衣装に褐色の肌。だけど僕はその人物に見覚えがあった。何で似ているんだ。
「大丈夫だった?」
「友奈?友奈がどうしてここに……」
「えっと、初めましてだよね。どうして私の名前を知ってるの?」
やっぱり僕が知ってる彼女じゃないのか……なのにどうしてそっくりなんだ?
「ごめん。知り合いに似ていて……僕は上里海。勇者だ」
「上里……巫女の血縁者かな?私は赤嶺友奈。私も勇者だよ」
赤嶺友奈……同じ名前だし、赤嶺っていう名字も聞いた覚えが有る。昔世界を救った勇者だって……
もしかして過去の勇者がこっちに転生してきているっていうのか?これは後でエリスさんに聞いてみないとな。
「これが彼女との出会いだった」
「赤嶺友奈は僕がいた世界の平行世界から来たのか……ウミ・バーテックスも似たような存在だったもんな」
「あぁ、それから君と彼女は共にパーティーを組み、彼らと共にあの祝福に満ちた世界を過ごしていたのだよ」
「だとしてもどうして彼女は僕に対して……その……」
「あぁキスされたんだっけ」
ハッキリ言いやがって……精霊だから恥じらいっていうのはないのか?
「彼女からしてみれば、君に会えたことが凄く嬉しくってついしちゃったみたいなんだよね」
「ついって……というか赤嶺とそっちの僕は付き合ってるのか?」
「もちろん、そりゃ燃えカスくらいになるくらいアツアツだったからね」
「だったら僕に執着することは……」
僕は言いかけた瞬間、ある考えがよぎった。まさか……
「そっちの僕は死んでるのか」
僕がそう告げた瞬間、精霊は何も言わず頷くのであった。一体何があって僕は死んだんだ。普通だったらアクアさんが蘇生させてくれそうなのに……
「何があったんだ……」
「それは君がいつか訪れる未来だから言えないな。彼……ウミ・バーテックスも同じことを言っていただろ」
「いつかたどる未来……僕の大切な人も大切な子も守れなかった未来……」
「赤嶺友奈……マスターのいる世界では君が犠牲になり、世界を救った。だけどマスターは後悔したんだよ。助けられなかったってね」
僕の未来……本当に何が起きるっていうんだ。だけど先のことを考えても仕方ないよな。今のことだけを考えないと
「赤嶺の目的は何だ……」
「マスターはもう一度大切な人に合うために、君を依代にするつもりだよ。だけど彼女に対して怒ったりしないように……彼女は愛する人のためにやってるからね」
「あぁ……」
気がつくと元の世界に戻っていた。みんなも精神との対話が終わらせたみたいだな。
「おかえり、海くん。私のことわかったんだよね」
「あぁ……お前の目的も知った。もしかして造反神か?もう一度会う方法を教えたのは……」
「そうだよ。君に彼が残してくれたこのペンダントを使えば彼にもう一度会えるんだよ」
赤嶺が見せたペンダントは前に僕にくれたペンダントに似ているものだった。やっぱりそうだよな
「会いたいもんな。もう一度……どんなことをしても……」
僕は白月を取り出し、赤嶺に向けた。
「みんな、悪いけどここは僕が……」
「一人でやる必要はないだろ」
僕の隣に桔梗さんが立ち、大鎌を構えた。そうだった。ここは助け合わないとな
「先輩、僕と海の二人で赤嶺を倒します」
「あんたら……仕方ないわね。雑魚は任せなさい」
「雑魚か……大型の子たちをそんなふうに言えるなんて余裕みたいだね。だけど、そう簡単にはいかないよ!!」
次回、精神の対話編が終わります。その後は誕生日イベントをやります。
因みに海×赤奈の話でしたが、次回あたりもう一つのカップリングについてもやります