桔梗SIDE
サバゲーが始まって30分ほど経った。美森と須美のおかげで難なく相手チームを減らすことができたけど、こっちも海の活躍で大きく減らされ、現状残っているのは僕と海だけになった。
「海のやつ……どんだけマジでやってるんだよ」
「というかもうみんな、ゲーム関係なしに水遊びしてるわよ」
先輩の言うとおり、これ以上は戦っていてもしょうがないだろうし……
「終わりにしますか」
木の上から海が降りてきた。こいつ、ほとんどの移動を木から木を渡って来ていたのかよ。
「全くガチバトルになるなんて思っても見なかったわよ」
「いや~昔のことを思い出して……つい」
ついってこいつ……まぁ何だかんだで主役の二人が楽しんだから良いとしようか。さて後は……
「とりあえず僕は一回帰ります」
「ありゃ、あれに参加しなくていいの?」
「えぇ、ちょっとやることがあるので」
「やること?」
「先輩、気にしない方が良いですよ」
海の奴はある程度理解してくれているから助かるけど、何でニヤニヤしてるんだよ。
夜になり、僕は美森と須美の二人を呼び出した。
「どうしたの?急に?」
「何か御用ですか?」
「いや、まだ二人にプレゼント渡してなくって……」
僕は二人にある絵を見せた。何というか誕生日プレゼントに絵を送るっていうのはどうかと思うけど……
「この絵……」
「桔梗さん、私はこんな風に可愛らしくないですよ」
何というか同じ反応をするのだな。二人とも顔を赤らめてるし、というか未来の子供である牡丹も同じ反応だったから、これは血筋みたいなものなのか?
「桔梗くん、ありがとう」
「素敵なプレゼント、ありがとうございます」
二人が喜んでくれて何よりだ。
こうして二人の誕生日は終わりを告げるのであった。
誕生日から数日後のこと、部室に入ると一冊の本が置いてあった。
「これって前に天の神が持ってきた神宮家の家系図と日記だっけ?ひなたのやつが解読してたって言うけど、終わったのかな?」
僕は読んでみようと手にとった瞬間、部室に千景が入ってきた。
「神宮、貴方一人なの?」
「あぁ、まだみんな来ないみたいんだ」
「それって……」
千景は僕が手にして本に目をやった。折角だから見せたほうが良いよな。僕と千景の関係が分かるかもしれないし……
「えっと………」
「これは………」
僕らは日記を見て、固まっていた。これは……
「………もう少し詳しく読みましょう」
「あぁ、そうだな」
僕らはそそくさと部室を後にするのであった。
「ん?あれって……桔梗と千景ちゃん?」
海SIDE
部室に入ると何故かめちゃくちゃにされていた。コレは一体……
「驚くわね~私も来たらこうなっていたもの」
四葉が僕の後ろでそう言っていた。一体何があったんだ?もしかして赤嶺が攻めてきたのか?
「海くん、貴方が想像していることじゃないわ。犯人は彼女よ」
四葉が指を指したほうを見るとお姉ちゃんが正座し、その前に先輩と若葉さんがいた。
「一体どうしたっていうんだ?部室をめちゃくちゃにするなんて……」
「全く何があったのよ」
「すみません。ただ探しものをしていて……」
「お姉ちゃん、どうかしたの?」
「海くん、実は……前に神宮家の家系図と日記を受け取ったことを覚えていますか?」
あぁ、桔梗さんと千景さんの関係がわかるかもしれないって、天の神が持ってきたやつか
「そういえば解読するってお姉ちゃんが持ってたんだよね。あれからどうなったの?」
「実はいうと……部室においてあったのが、無くなっていて……必死に探したのですが」
無くなったって、何でまた……もしかして誰かに取られたっていうのか?
「あれは本当に他の人には見せられないんです。だってあれは……」
「そういえばさっき来る前に桔梗と千景ちゃんの二人が出ていったけど……もしかして……」
四葉がそういった瞬間、お姉ちゃんが四葉に詰め寄った。
「それは本当ですか!?だとしたらまずいですよ。かなりまずいです」
「そんなに大変なことなの?」
「だって、あれはお二人に見せられないものです。何せ……」
お姉ちゃんは顔を真赤にさせていた。一体どうしたっていうんだ?すると四葉は何か察した。
「あぁ、もしかして二人のイチャイチャ日記だったとか?」
「「「はぁ?」」」
四葉の言葉を聞いて、驚きを隠せないでいた。お姉ちゃんはと言うと黙ったまま頷いてるし……
「そのとおりです。あの日記は桔梗くんの先祖と千景さんのいちゃいちゃが……というか四葉さんはどうして知っているんですか?」
「だって私がいた世界でも似たような感じだったし……なるほどね~桔梗の世界でもそんな感じなんだ~」
いちゃいちゃって、かなり気になるけど……とりあえず二人を探し出さないといけないのかな?