艦娘のなく頃に   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回は遂にオリキャラ達の最初の艦娘が登場します。
艦娘の口調がおかしいところもあるかと思いますが
楽しんでいただけると嬉しいです。

それではどうぞ。



第3話 妖精さんに艦娘を建造してもらった

妖精さんの介抱をクイナと涼香に任せ、

僕と羅奈は森の奥まで進み薪を集めていた。

 

「穹ー、これくらいでいいかしら?」

「まぁ大丈夫だと思うよ? ひとまず3日分まであれば」

「でもなんで3日分なの?」

「…なんでだろうね? そこまで深くは考えた事はなかったし」

 

それを聞いた羅奈は苦笑い気味である……

この質問は梨花ちゃんや羽入ちゃんにも同じ事を聞かれた事があるので、

正確な答えが今でも分からないのである。

そんな事を考えていると足元でキラリと光ってる物を見つけた。

気になったので拾ってみる……

 

「…これって弾? いや……何かの弾薬かな?」

 

その正体は何かの弾薬みたいだった。

落ちてた周辺をもう一度見ると弾薬の箱が落ちてた……

 

「ねぇ穹、こんなのが落ちてたわよ?」

 

羅奈が僕に見せてきたのは何かの鋼材だった。

しかもかなりの量である……

 

「何処に落ちてたの? それ……」

「その辺に落ちてたわ……って何その弾薬?」

「分かんない。何かの弾薬なのは間違いないかと思うんだけど……」

「…ふーん、とりあえず戻りましょ?」

「そうだね」

 

薪と弾薬の箱、そして鋼材みたいな物を持ち、

僕と羅奈はクイナと涼香が待ってる広場に戻る事にした……

 

 

 

 

「あ♪ マスターお帰りなさい♪」

 

広場に戻るとクイナが抱きついてきた。

というか離れてくれないかな……いや無理か。

 

「先輩、羅奈先輩お帰りなさい。ちょうど妖精さんが目を覚ましたところなんです」

 

涼香の足元では妖精さんがコーヒーを飲んでいた。

自分の背丈より高いマグカップを器用に持っている……

もしかして意外と力持ちなんだろうか?

 

「…クイナ、妖精さんの体調とかはどう?」

「目を覚ました時に具合が悪いところはないか訊いたんですけど1晩休めば問題ないと言ってましたので」

「それよりクイナって妖精語、分かるんだっけ?」

「あ、はい。それなりには……」

 

クイナと話していると、

妖精さんが僕の元に飛んできたので手のひらに乗せる。

すると頭をペコペコと下げ始めた。

 

「助けてくれてありがとうございますって言ってますね」

 

クイナが翻訳する。

動作と表情を見れば何となく分かるのだが、

やっぱり妖精語が分からないと辛い……

 

「先輩、羅奈先輩。この木の実を食べれば妖精語が分かりますよ?」

「…ありがと」

「妖精語が分かる木の実って存在してたのね……」

 

見かねた涼香が僕と羅奈に妖精語が分かる木の実を渡してくれた。

さっそく食べてみる……

…なんか爽やかな味だった。

 

「あのぅ…この度は助けていただいてありがとうございます」

 

いきなり妖精さんが喋り出したので、

僕達4人はびっくりしてしまった……

羅奈ですら口にくわえてた飴を落としてた。

とりあえずその場に座り妖精さんから話を訊く事に……

 

「実は…わたし…()()()という場所の工廠で働いていたんです……」

 

気になる単語が出てきたので羅奈達に念話を送る。

 

『妖精さんが言ってる鎮守府って?』

『確か…"艦娘"や"提督"が所属してる場所じゃなかったかしら?』

『工廠というのは多分…大雑把に言えば製造場で合ってますよね? クイナさん?』

『はい。妖精さんは艦娘や装備等を管理してくれるんです』

 

そういえばそんな役割があるって聞いた事がある。

まぁ鎮守府がどういった場所なのかは理解できた……

 

「ある日、前の提督が病気で倒れて別の提督が着任したんですが…その……」

 

妖精さんは何やら言いにくそうだった。

その様子を察したのか羅奈が口を開いた……

 

「性格が妖精ちゃん的に気に入らなかった……とか?」

 

妖精さんは静かに頷いていた。

 

「その日以降は地獄でした。わたし達は碌に休めず働く日々でした……それで昨夜に脱走をしたんですが運悪く見つかって……」

 

その先は僕達でも分かった。

恐らく暴力的な事をされたんだろう……

妖精さんが怪我をしていたのはそれが原因だろう。

それで海に捨てられ、この島に流れ着いた……という訳か

 

「あのぅ…失礼ですが、あなた方は……?」

 

妖精さんが僕達の事を尋ねてきた。

そういえば自己紹介とかしてなかったよ……

 

「僕は柚深月穹。穹でいいよ?」

「私は緋未月羅奈。羅奈って呼んでね♪」

「水無月涼香です。涼香でいいですよ?」

「クイナといいます。マスターのどre……使い魔です(ドヤッ!)」

 

なんかクイナが変な事を言おうとしてたような気がしたが、

気にしない事にした……

 

「あのぅ…何かお礼をさせていただけないでしょうか?」

 

妖精さんが上目遣いでお礼がしたいと頼んできた。

…なんか可愛いなと思ったのは内緒である。

それにしてもお礼か。別に見返りとか求めてないし……

 

「穹、さっき私達が拾ったのが何か訊いてみれば?」

「…それもそうだね」

 

妖精さんを一旦降ろし、

薪を集めた時に拾った弾薬の箱と鋼材を妖精さんに見せる。

 

「これって何に使うやつなの? さっき拾ったんだけど……」

 

すると妖精さんは……

 

「これは艦娘や装備を建造する時に使う素材の内の2つです」

 

なんと僕と羅奈が拾ったのは、

艦娘を建造する素材だった……

それ以前になんであの場所に落ちてたんだろ?

 

「良ければ皆さんに艦娘を建造します、いえ建造させてください!」

「…え、でも迷惑なんじゃ……?」

「残りの素材の2つは脱走する際にくすねてきたので大丈夫です!」

 

どうやら妖精さんは、

助けてもらった恩はきちんと返さないと気がすまないらしい……

無下にもできないのでお願いする事にした。

 

 

 

 

「では、どなたから始めますか?」

 

妖精さんは準備万端と言わんばりに訊いてくる。

使う資材は"燃料"、"弾薬"、"鋼材"、"ボーキサイト"の4つだそうだ。

へぇ……これで艦娘を建造するんだー。

企業秘密とか大丈夫なのかな?

 

「マスター、私から先によろしいでしょうか?」

「うん、いいよ?」

 

一番手はクイナになった。

妖精さんは指紋認証みたいな事をした後、

作業を開始した……

 

 

トンカン♪ トンカン♪

 

 

なんか凄い音が目の前で鳴ってるけど……

仕切り的な物が張ってるので作業内容が視えないだけマシかな……

ここにいる全員が思った。

 

「卯月で~す♪ うーちゃんって呼ばれてま~す♪」

「まぁ♪ 可愛らしい♪」

 

クイナ、馴染むの早過ぎ……

確かに可愛らしいけど戸惑うな……

そんなこんなで次は涼香の番である……

 

 

 

トンカン♪ トンカン♪

 

 

またまた鳴る作業の音。

流石に2回目に聴くと慣れてきた……

 

「貴女が司令官ですね、三日月です」

「えっと…普通に涼香って呼んでいいよ?」

「了解しました、涼香」

 

涼香は司令官という呼び方に抵抗していた。

でもなんだかんだで嬉しそうだ。

残るは羅奈と僕の2人になった……

 

 

 

トンカン♪ トンカン♪

 

 

なんか3回目になると癖になってくるな。

不謹慎かもしれないけど……

 

「如月と申します。お傍に置いてくださいね」

「何かしら? この子とは気が合いそう……」

「あら♪ 私もよ♪」

 

雰囲気が羅奈に似ている艦娘だった。

なんで2人して僕の方を見るの?

今夜あたりから対策を考えておかないと……

 

「最後はマスターの番ですよ?」

「…ごめん、すっかり忘れてた」

 

気を取り直して妖精さんにお願いする。

やっぱり指紋認証みたいな事をされた……

この世界(カケラ)では艦娘を建造する際は当たり前なのかな?

 

 

 

 

トンカン♪ トンカン♪

 

 

本当に作業音が癖になってしまいそうだよ……

それにしても僕の艦娘ってどんな子なんだろ?

普通に接するけどさ……

 

「暁よ、一人前のレディーとして扱いなさいよね」

「…じゃあ先ずは友達からって事で」

「べ、別にいいけど……///」

「…よろしくね暁」

「ぅ、うん……///」

 

ところで暁はなんで顔が真っ赤なんだろうか?

別に変な事は言ったつもりはないんだけど……

こうして僕達4人は妖精さんに艦娘を建造してもらいました。

 




読んでいただきありがとうございます。
この作品の艦娘達はオリキャラ達を名前呼びしています。
次回も頑張りますのでよろしくお願いします。

最後にオリキャラ達のファースト艦娘の紹介です。


・穹……暁

・羅奈……如月

・涼香……三日月

・クイナ……卯月


こんな感じで各オリキャラ1人に艦娘が追加され徐々に艦隊が編成されます。

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