インフィニット・デスゲーム 作:ホラー
「織斑一夏……!」
一也は歯を食い縛りながら手に持ってるショットガンを彼、一夏に素早く向ける。刹那、一夏はウィングスラスターから黒い煙を噴き出さす。
これには一也は目を見開くが彼は舌打ちしながらショットガンの引き金を引く。散弾が放たれるが彼にダメージを与える事は出来なかった。
一夏は消えたのだ。黒い霧を使って、前線離脱……した訳ではない。彼は直ぐに現れた、一也の直ぐ近くで。彼は手にはランスを……否、ナイフを展開していた。が、ナイフを逆手で持ちながら一彦目掛けて振る。
一也は驚きつつもショットガンで防ぐ。火花が飛び散るが鍔競り合う形になっていた。一夏はナイフを持ってる手に力を入れているが一也もショットガンを持ってる手に力を入れていた。
何方も退く気配はないが一夏は劣勢を強いられていた。理由は簡単、彼は右腕がないのだ。束の所為でもあるがそれが原因で彼は押されていた。
一也は両腕でショットガンを持っている。一方の一夏は左于だけでナイフを持っている。どう見ても片腕のない彼の方が不利であるのだ。一夏は舌打ちするるが一也は無言で見ている。
彼は自分が優勢である事に気づきながらも険しい表情を浮かべていた。刹那、一也はショットガンで彼のナイフを弾く。一夏はよろけそうになるが彼は直ぐにショットガンで彼の頭を撲る。
大きな音が響くが彼、一夏は下を向いてしまう。が、彼は頭に激しい痛みが走っている事に気づいていた。同時にナイフを落としてしまった。しかし、一也は少し離れると、ショットガンで彼を撃とうとした。
「そうはさせない……!」
が、そんな彼の行動を止めるべく、ある幼女が弱々しく叫んだ。一也はその声に反応するが、ある人形達が彼の顔や腕に掴み掛かる。ナイフを手にしているチャッキーとティファニーだった。
そして、弱々しく叫んだのは一美だった。彼女等は一夏が黒い霧を出した際に直ぐに離れた場所へと移動したのだ。そして、室内が暗い中、一夏のピンチを黙って見る事は出来ないのだった。
彼女はゲームと言う者を理解しているが理解していない。それでも彼女は闘おうとしていた。チャッキーとティファニーを使って。その人形達は一也の顔や腕にしがみ付いているが一也は困惑していた。
「またお前等か!? 忌々しい人形共め!?」
一也は自分の頭や腕にしがみ付いている人形達、チャッキーとティファニーに怒る。
「うっせえ! 俺達だって好きでやってるんじゃねえよ!」
「そうよ! 大体奴、ジェイソンを連れている奴も敵だけど、今は同盟者だからよ!?」
人形達は一也に怒りながらも一夏を快く思っていない。が、自分達は一美に引き連れている為、一夏は同盟者である為、仕方なく行動しているだけだった。
そんな人形達に一也は困惑するが人形達は離れる気配はない。同時に彼等の力は強かった。人形でありながらも彼等は生前、人であるからだ。
その所為でもあるが力があるのも無理はないだろう。一也は二体の人形、否、二人の人間に押さえつけられている状況でもあった。同時にチャッキーはナイフで彼の頭を叩く。
「クソガキが! 武器なんて持つんじゃねえ! と言うよりもそれを寄越せ!」
「糞人形共が! お前達に武器をやる気はねえ! と言うよりも叩くな! 離れろ!」
一也は困惑しながらチャッキーに対して怒る。そんな中、一美が叫ぶ。
「二人共、離れて……!」
一美の言葉に二体の人形達は離れる。一也は彼等の行動に驚くが目の前に気づく。それは、一夏が迫ってきたのだ。彼は表情を険しくしているが一也は驚いていた。
刹那、一也は吹っ飛ばされる。一夏は左腕を突き出しているがそれは一也の右頬を殴ったからだ。一也は吹っ飛ばされた後、少し離れた場所へで俯せに転がる。
「っ……!」
一也は何とか起き上がるが一夏は表情で彼を見ながら迫る。刹那、一夏の目の前にある大男が風のように現れる。一夏はその大男を見て目を見開く。
更に刹那、一夏は吹っ飛ばされるがその大男に片足の足首を掴まれると、壁に叩き付けられた。大きな衝突音がするが彼は左肩からぶつけていた。
しかし、足首は掴まれたたままだった。が、壁から離れると今度は一本背負いのように宙を舞うと、今度は頭から床に叩き付けられた。
「がはっ!」
一夏は声を上げる。そして、その大男はブギーマンだった。彼は一也のピンチに助けに入り、一夏を追い詰めていた。ブギーマンの攻撃に一夏は追い詰められていた。
「織斑さん……! チャッキー、ティファニー……!」
そんな一夏を見た一美は困惑するる。同時に自分が引き連れている人形達に一夏を助けるよう命令した。二体の人形はイライラしながらもブギーマンに飛び掛かる。
手に持っているナイフで彼の背中を刺す。彼は後ろを向いているが奇襲にも近い行動だった。
「!?」
ブギーマンには効果があった。チャッキーとティファニーの行動が功を奏したとも言えるがチャッキーとティファニーは手に持ってるナイフを彼の背中へと深々と刺す。抉る行為にも等しいがブギーマンは枯れ、一夏の足首を放してしまう。
一夏は解放されたがブギーマンは彼から後退る。チャッキーとティファニーに攻撃しょうとしていた。が、ジェイソンが風のように現れる。
彼はブギーマンの近くに現れたのだが彼はブギーマンの首を掴む。ブギーマンは首を掴まれるがジェイソンは片腕だけで彼を持ち上げる。何方も巨躯を誇るがジェイソンはブギーマンを石のように投げた。同時にチャッキーとティファニーは慌てて離れる。
その先には、このボイラー室にあるであろうガスボンベや組み立てられた鉄パイプが幾つもあり、ブギーマンはそれらを背中から受けるようにへと激突した。彼はそのまま下にずり落ちるが床に直撃した。
動く気配はないが。そんな彼をジェイソンは止めを刺そうと歩き出す。
「止めろ……!」
が、ブギーマンを助ける為に一也が前線に復帰する。彼は表情を険しくしていたが手にはグレネドーランチャーを持っており、それをジェイソンに向けていた。
そして、引き金を引くと一発の擲弾が放たれ、擲弾はジェイソンの腹に直撃する。刹那、爆発音と共にジェイソンは吹っ飛ばされる。
「離れ……!」
チャッキーとティファニーは一美を連れて、その場に離れるが時既に遅しだった。彼女等は爆風に巻き込まれる。
「キャッ……!」
「うわっ!」
彼女等は爆風に巻き込まれるが一美は地面に叩き付けられ、気を失う。チャッキーとティファニーは人形の為に多少は何とかなるが彼等は軽い為に遠くへと吹っ飛ばされる。
彼等は転がるがジェイソンは大きな音を立てながら仰向けに倒れた。服の腹部分は破れているように燃えており、彼のボロボロの白い皮膚も火傷していた。
彼は起き上がる気配はない。一美も気を失っているが二体の人形達は吹っ飛ばされた所為で気を失っていないがダメージが大きかったのか負傷している。
「……っ!」
一方で一也は舌打ちしながらグレネドーランチャーを下ろす。ジェイソンは兎も角、一美と彼女達が引き連れている人形達は一応倒した。が、完全に仕留めた訳ではないが倒せるには倒せる。
しかし、彼は何かを思うように辺りを見渡す。刹那、彼は目を見開く。
「いない……!?」
一也はある事に気づいたのだ。彼がいないのだ、彼、一夏が。彼は何時の間にかいなくなっていたのだ。一也は一夏を目的としているのだ。
一美よりも彼、一夏に狙いを定めているのだ。彼には不意打ちされた怨みもあり、侮辱されたからだ。一也はそれに気づくがグレネードランチャーを持ち直すと辺りを見渡す。
警戒してもいるのだ。辺りは暗いが何所から来るのかは自分にも判らない。が、彼は逃げたと言う線もあるがそれは彼自身の行動で全て判る事であり、それ以上の事は判らないのだ。
一也はそう気付きながらも後退る。警戒しているのと不安を隠せないからだ。
「……此処だ……!」
刹那、後ろから声がし、一也は振り返ろうとした。が、一也は頬に激しい痛みと共に宙に舞うが足首を掴まれ、奥の方へと投げられる。
「がはっ!」
一也は地面に叩き付けられるが手に持っていた武器を落としてしまう。それでも彼は起き上がろうと下が身体中に激痛が走っている為、上手く起き上がれないでいた。
「……っ!」
一也は何とか起き上がるが蹌踉けている。しかし、一発の銃弾が響く。否、大きな音と共にだ。一也はそれに気づく前に銃弾、否、擲弾が彼の腹に直撃し、それは爆発四散するが一也は吹っ飛ばされた。
再び、地面に叩き付けられたが、奥の方、擲弾を放ったであろう人物がいた。一夏だった。彼は左腕だけでグレネードランチャーを持っていた。
その武器はレザーフェイスを引き連れていた青年から奪った物だった。が、一夏は表情を険しくしていた。一也を仕留める為にも、右腕を欠けた状態でも彼と闘う気でいたのだった。