インフィニット・デスゲーム 作:ホラー
「ウォッ!?」
その頃、一彦は化物達を相手にしていた。全身包帯だらけの大男と、兎の仮面を着けた女性、顔を布で隠しているナースを相手にしていた。
フレディは木のような女性の化物を相手にしているが五分五分だった。一方で一彦は彼等を相手に苦戦していた。打開策と言う意味でIS、ジルドレを展開しているが両腕と胴体部分だけだった。手には剣や盾を持っていた、
そんな彼に、化物達は連携して追い詰めていた。そして、彼は今、全身包帯だらけの大男を相手にしていた。が、それ以上に苦戦していた。
「たぁっ!」
一彦は剣で全身包帯姿の大男を斬ろうとしたが相手は霧のように消えた。一彦は驚くが辺りを見渡す。刹那、彼の後ろに斧が迫る。一彦はそれに気付くが斧は一彦の胴体に直撃した。更に、爆発四散した。
「があっ!!」
一彦は爆風に巻き込まれ、吹っ飛ばされるが壁に激突した。同時に壁は破壊されるが彼は向こう側の部屋の地面に俯せに叩き付けられる。彼は激痛を感じているが彼を見て驚く者がいた。
「一彦!?」
フレディだ。彼は一彦を見て驚きを隠せないが彼が相手にしている木のような女性の化物が彼に対して、攻撃する。彼女も爪での攻撃を得意としていたのだ。
「っ!?」
フレディは彼女の攻撃を受けそうになるが木の化物の爪はフレディの帽子に擦った。帽子は傷は付けられるがフレディは怒る。
「てめぇ! これは俺にとって、大事な帽子なんだよ!? 怒ったぞ!」
フレディは怒りながら鉤爪で木の化物を攻撃する。が、化物は爪で受け止める。フレディは彼女(?)を相手にしているが一彦の助けに入る事は出来ないでいた。
一方、一彦は何とか起き上がると、ある武器を展開した。槍であった。彼は槍を両手で持ちながら辺りを警戒する。壁の向こう、自分がいた部屋にはフレディが木の化物と闘っている。
手助けは無理に等しく、援軍も望まれない。それでも一彦は自分が倒すべき敵を優先するしか他はなかった。彼は自分が倒すべき敵である、兎の仮面を着けている女性、全身包帯だらけの男、顔を布で覆い隠しているナース。
何れも一癖、二癖もある化物達。迂闊に手を出せない所か、一人一人、実力はあった。一彦は辺りを見渡すが奴等の姿はなかった。彼はランスを展開しながら後退る。
後ろは壁であるが背中を向ける訳にも行かなかったのだ。刹那、ある人物が一彦の背中を斬った。
「がぁっ!?」
一彦は背中を攻撃され、目を見開くが直ぐに表情を険しくすると、槍で後ろにいる者を撲ろうと振り返る。が、そこには誰もいなかった。
彼は目を見開くが横から何かが迫る事に気付き、槍で弾き返す。
その何かは破壊された壁とは反対側の壁にぶつかるが、地面にカランと音を立てながら落ちた。それは斧だった。一彦は斧の方を、否、それを投げてきた者を見据えていた。
その者は兎の仮面を着けている女だった。屈強な体つきであるが歴とした女だ。一彦は彼女を見て歯を食い縛るが軽く笑っていた。
「凄いね……でも、僕は負けないよ……!」
一彦はそう言った後、彼女に迫ろうとした。しかし、彼女を守るように、全身包帯姿の男が風のように姿を現す。一彦は既の所で止まるが彼は全身包帯姿の男を睨む。
如何にも、不気味な男だった。それ以上に一彦は警戒していた。武器も人の骨を、頭蓋骨を使っているのだ。如何にも化物と言う姿だけでなく、人を殺している事を意味していた。
彼はそれに気付くが全身包帯姿の男はくぐもった声で彼に言った。
「貴様……我ガ主ノ命デ、コノ、レイスガ……倒ス」
全身包帯姿の男は、自らをレイスと名乗った。一彦はそれに気付くがレイスは先を続ける。
「ハントレス……ナース、手出シ、無用」
レイスは後ろにいる女性をハントレスと呼んだ。ハントレスは頷くが彼女は口笛を吹く。子守唄のようにも感じるがとても安らぐ物だった。
一彦は目を見開くが微かに笑った。
「……鎮魂歌なの? 僕に対して……」
一彦はハントレスの口笛に何かに気付いた。それは自分に向ける何かだった。死を宣告し、脱落をも宣告させている。彼がそれに気付かない訳ではないがハントレスはただ、口笛を吹いているだけと言う事には気付いていない。
彼女は斧を得意とし、投げ斧をも得意とする。屈強な体つきでもあるが口笛は彼女の好きな仕草でもあった。一彦は口笛は愚か、彼女をも警戒しているが今はレイスを倒すのが先だった。
彼は他の二人よりも屈強であるが霧のように消え、気配をも消す。そんな奴を自分は相手にしているのだ。一彦はそれにも気付くがレイスは武器を軽く振った。
自分を倒す、そう警告していた。一彦は微かに笑うが彼は。
「テヤァァァァ!!」
一彦は叫び声を上げならがレイスに迫った。レイスは彼の行動に驚かないが彼は一彦を相手にするつもでいた。
「織斑君……」
その頃、一夏は楯無や一美と合流していた。彼はロッカーに凭れ掛かりながら腕を組んでいたが目の前には楯無が立っていた。一美はベンチに座っているがし今は楯無に心配されていた。理由は簡単、彼女は一夏の片口に噛まれたように出来た傷痕を見て困惑しているからだった。
それは皮膚をも裂け、人肉が見えているのだ。血は出ていないが化膿したら危険なのだ。楯無は一夏の肩口を見ているが目には薄らと涙を浮かべていた。
無事である事を安堵しているが、肩口の傷を見て彼が化物達を相手にしている事を物語っている事に気付いたからだ。彼女は一夏を見据え続けているが一夏は楯無を見ている。
彼の場合は見据えていると言い替えれば良いだろうが眉を顰めていた。彼女はさっきから自分を見ている。何故かは判らない、どうして見ているのかは判らない。
彼は色んな思考を走らせているが楯無は突然。
「……っ」
刹那、楯無は泣きながら一夏に抱き着いた。
「……どういう、つもりだ?」
これには一夏も眉を顰めるが楯無は彼に抱き着きながら泣いていた。一夏の無事である事もそうだが一番思っていたのは……それは彼女が化物達に対し、ある印象を抱いてしまったからだ。
「怖かった……怖かった……!」
彼女は一夏に対し、自分の本音を漏らす。彼女は怖かったのだ、この廃工場にいる化物達に対してだった。何故いるのかは判らない。しかし、奴等はジェイソンよりもタチが悪く、トラウマともいえる者達ばかりだった。
レザーらしき男と、ドクター、ビルビリー、トラッパー、案山子男、巨大な鋏を持っている少年の化物に全裸の青白い肌の化物と言った化物達を見たからだ。
その所為でもあるが楯無は恐怖してしまったのだ。それ故に一夏に甘えてしまったのだ。これには一夏は眉を顰め続けているが楯無は泣きじゃくりながら一夏に甘え続けている。
一美は目を見開いているが頬を赤くしていた。彼女から見れば刺激が強過ぎるのだろう。それでも楯無は気にもせず、否、彼女の存在を忘れているだけだった。
「……!?」
刹那、一夏は何かに気付き、扉の方を見る。その扉とはこのロッカー室を出入り出来る扉の事だった。しかし、その扉の向こう片食拝賀したからだ。
それは、一つではない、数体も感じたからだ。そして、扉の向こう側にいるのは、青白い肌かつ、顔面不細工の全裸の化物達だった。それは十にも満たないが、奴等は皆、ロッカー室にだれかがいる事に気付く、集まっていた。
「ガァァァ!!」
更にその頃、一彦達がいる場所の二階下では化物達の咆哮と数発も連続で流れる銃声が響いていた。それは一也がアサルトライフルを片手に青白い肌かつ、顔面不細工の全裸の化物達を相手にしていた。
相手は数体以上はいるが一也は一体ずつ殺していく。まるで気にもしないように相手にしていた。化物達も迫るが彼はアサルトライフルで対処している。
銃弾が放たれ、化物達が倒されていく。しかし、化物は兎も角、アサルトライフルは悲鳴を上げるように銃弾が出なくなった。これには一也は舌打ちしたが弾切れの合図であったのだ。
それを見た化物達はチャンスと言わんばかりに彼に迫った。一也は弾倉を取り替えようとした刹那、彼の前に一人の大男が現れ、一也に迫る化物を撲った。
その化物は吹っ飛ばされたが一也はその大男を見て驚く。青い作業着姿の巨躯の男であり、白いハロウィンマスクを被っている。が、その大男はブギーマンだった。
彼はジェイソン同様、完全な状態ではないが蘇ったのだった。
実は、この小説、後少ししたら最終回です。理由は最終回の際に教えます。