IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結)   作:神羅の霊廟

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 今回は早く書けました。




コラボ6 飯テロ!(6)

 

 牙也「うらあっ!!」

 

 ジャックフルーツアームズ・ヨロイモードとなった牙也は、王子鎚を振りかぶって叩き付けた。その一撃は大地を揺らし、アリーナの地面を砕く。それを狗道とシュラが回避したのを見ると、今度は王子鎚を横凪ぎに振るって攻撃した。しかしそれも回避され、攻撃はアリーナの壁に大きなヒビを入れる。

 

 狗道「大きければ良い訳ではないぞ!」

 

 狗道がセイヴァーアローから矢を数本放って攻撃するが、ジャックフルーツの装甲には無力で次々弾かれていく。ならばとシュラは蔦を目一杯伸ばして、牙也をアームズごと拘束に掛かる。牙也は王子鎚を振るって蔦を払い退けていくが、巨体故の動きの鈍さが災いして呆気なく蔦が両手足に絡まり、アリーナの壁に叩き付けられる形で拘束されてしまった。

 

 牙也「ぐふっ!」

 

 思い切り背中を打ち、牙也は一瞬息が詰まる。そんな牙也に息継ぎをさせる暇を与えないかのように、シュラと狗道がそれぞれソニックアローとセイヴァーアローから矢を連射する。アームズに次々と矢が突き刺さり、ヒビを入れていく。さらに追い討ちでソニックアローとセイヴァーアローを振るって攻撃した。蔦で拘束されている牙也はアームズのお陰でダメージこそ少ないものの、一方的な攻撃に対処出来ずにいる。

 

 狗道「行くぞ!」

 

 《ロック・オン》

 

 狗道はセイヴァーアローにザクロロックシードをロック、シュラはソニックアローにイーヴィルエナジーロックシードをロックして、牙也に向けて構えた。

 

 《ザクロチャージ》

 

 《イーヴィルエナジー》

 

 二本の赤黒い矢が放たれようとした時、

 

 牙也「……動け、俺の体……!動けってんだよッ!」

 

 なんと牙也は今三人がいる空間の壁ごと蔦を引きちぎり、蔦による拘束を解いてしまった。

 

 《ジャックフルーツスパーキング!》

 

 さらにカッティングブレードでロックシードを三回切り、王子鎚に膨大なエネルギーを収束させた。そして、

 

 牙也「だらぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 思い切り地面に叩き付けた。それによって王子鎚のエネルギーが周囲に溢れだし、津波のように二人に襲い掛かった。

 

 狗道「また無茶苦茶な事を……!」

 

 《ザクロオーレ!ブラッドオレンジオーレ!》

 

 《イーヴィルエナジースパーキング!》

 

 ソニックアローとセイヴァーアローから矢を放った後、カッティングブレードでロックシードを二回切り、シーボルコンプレッサーでエナジーロックシードを二回搾り、それぞれの武器をエネルギーでコーティングする。そして迫ってきたエネルギーの津波をそれで受け止めるーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 狗道「ぐおおおおっ!?」

 シュラ「……!?」

 

 が、それさえも押し退けるかのようにエネルギーの津波は放たれた矢ごと二人を呑み込んでいった。エネルギーの津波が消えると、そこには変身解除された狗道とシュラが倒れていた。牙也は「しまった」というような顔をして、慌てて変身解除して二人に走り寄った。

 

 牙也「悪い、やり過ぎた!すぐに治療するから……!」

 狗道「いや、構わん。これくらいならすぐに治るさ。粗削りとは言え私達を倒したその実力は認めるとしよう、合格だ」

 牙也「なんか釈然としないな……たまたまなのに」

 狗道「そう言うな。ところで話は変わるが……お前の右目を見せてくれ」

 牙也「右目?突然何だよ?」

 狗道「良いから見せろ」

 牙也「分かったよ」

 

 牙也は渋々右目の眼帯を外して狗道に見せた。牙也の右目は、左目は普通なのに対し全体的に黒くくすんだ目になっていた。瞳の部分はやや赤寄りの紫であり、明らかに人間のそれではなくなっていた。

 

 狗道「ふむ……もう良いぞ」

 

 ある程度目を確認した狗道がそう言うと、牙也は眼帯を戻す。

 

 牙也「何か分かるのか?」

 狗道「ああ。お前、怪物化が思ったより早く進んでいるみたいだな、多分一時的だろうが」

 牙也「そうなのか?最近妙に体の疲れが早く回復するなと思ってたら……」

 狗道「何か異変があったらまた私の所に来い、少しくらいなら何とかしてやる」

 牙也「分かった、ありがとう」

 狗道「さてと、そろそろ時間切れだ。そこの出入口から外に出ろ、意識を取り戻す」

 牙也「分かったよ。ああそうだおっさん、あの暴走ってさ、やっぱり怪物化が原因なのか?」

 狗道「そう考えておけ。恐らく今後も定期的に起こるだろう、体の不調に敏感になれ」

 牙也「了解」

 

 そう言うと牙也はアリーナの出入口から外に出た。それを見つめながら、狗道はシュラに話し掛けた。

 

 狗道「なあ、シュラよ。牙也の事もそうだが……あの者の事、何か知っているのではないか?」

 シュラ「……あの者とは?」

 

 すると今まで一言も喋らなかったシュラがようやく口を開いた。

 

 狗道「惚けるな、篠ノ之箒の事だ」

 シュラ「……ヨモツヘグリか。あれは我としても予想外だった」

 狗道「予想外?」

 シュラ「確かにお前の察しの通り、マスカットロックシードはヨモツヘグリロックシードを変質させて作った『擬似ロックシード』だ。しかしまさか、元のヨモツヘグリに戻ってしまうとは思ってもみなかった。しかも、篠ノ之の体を侵食し始めるなどと……」

 狗道「どうするつもりだ?このままでは……」

 シュラ「消滅した我では、最早どうにもならん。賭けるしかあるまい……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 牙也が生来持つ、『我ではない別の、牙也自身のオーバーロードの力』に」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 箒B「本音、カンナの様子はどうだ?」

 

 模擬戦を終えた箒Bがカンナに指導している本音のグループに合流すると、

 

 本音「やほ~。カンナちゃんやっぱりまだ怖いみたい」

 箒B「そうか……ちょっと私に指導させてくれないか?私がいれば、カンナも多少は落ち着いてやれるだろう」

 本音「ほ~い」

 

 箒Bがカンナに近寄ると、

 

 カンナ「箒様~……」

 

 打鉄を纏ったカンナが涙目になりながらプルプルと震えていた。両手を静寐に握ってもらって前に倒れないように支えられている状態で、手を離せばそのまま倒れてしまいそうな感じだ。

 

 箒B「やっぱり怖いか」

 カンナ「目線が突然変わりましたし……それにコケそうでコケそうで……」

 箒B「大丈夫だ、私がいる。さ、私の手をギュッと握れ」

 カンナ「は、はい~……」

 

 カンナはプルプル震えながら、握ってもらう手を静寐から箒Bにシフトした。

 

 箒B「さあ、まずは一歩ずつ歩いてみよう。せーの、一、二、一、二」

 カンナ「一、二、一、二……」

 清香「カンナちゃん、頑張って!」

 

 ズリズリと多少摺り足になってはいるが、手を持ってもらっている状態なら普通に歩けるようだ。

 

 本音「お~、ちゃんと歩けてる~!それじゃどんどん行ってみよ~!」

 カンナ「え?ま、まさかもう手をーー」ズリズリ

 箒B「カンナ、私はもう手を離しているぞ」

 カンナ「ふえ?」

 

 見ると、箒Bに握られていた手はいつの間にか離されており、箒Bはカンナから少し離れた場所に立っていた。

 

 カンナ「ふええええ!?ほ、箒様~!手を、手を~!」

 静寐「お、落ち着いて落ち着いて!落ち着いて篠ノ之さんの所まで歩いてみて下さい!」

 カンナ「と、突然そんなーーキャッ!?」ズデッ

 

 突然の事でパニックになったカンナはバランスを崩し、打鉄を纏った状態で後ろに転んでしまった。その後千冬達の助けを得てなんとか立ち上がり、再び歩行練習をした結果、取り敢えず歩行は問題なくできるようになった。しかし、

 

 カンナ「うう……申し訳ありません……」ボロッ

 春十「大丈夫だって。俺も最初はカンナちゃんと同じような感じだったしさ」

 

 いざ飛行練習を始めてみると、これがなかなか難しい。必死になって飛ぼうとしたカンナであったが、スラスターの操作がうまく出来ずアリーナの壁に激突したり、上手く飛んでいてもその途中でスラスターが止まって墜落したりと散々であった。

 

 カンナ「うう……早く上手くなりたいです」

 箒A「そう焦るな。皆が皆すぐに乗りこなせた訳じゃない」

 鈴「そうよ、初心者なんだからそんなもんよ。落ち着いて気楽に行けば良いのよ」

 ラウラ「まともに教えられていないお前達が言うと何故しっくりくるのだろうか……?」

 セシリア「教え方が大雑把だからでは?」

 箒A・鈴『何だと(ですって)!?』ウガー

 箒B「と言って、セシリアとラウラは用語が多くて細かすぎだ。カンナの頭がショートしていたぞ」

 セ・ラ『ぐっ!?』

 カンナ「デュノア様~、また教えて下さい……」

 シャルロット「えっとね……」

 

 なかなか飛べないカンナに丁寧に教授するシャルロット。その姿がなかなか様になっているのは気のせいだろうか。

 

 春十「初心者への指導はやっぱりシャルが一番だな」

 四人『ぐぬぬ……!』

 

 四人が悔しそうにする間も、カンナはシャルロットを始めとした生徒達に指導を受けていた。そして指導を受け続けること数十分ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カンナ「と……飛べた……!飛べました!!」

 

 『やったーーーー!!』

 

 

 

 

 遂にカンナが上手く飛べるようになった。あれほどプルプル震えながら飛んでいたカンナは、全員からの指導によって今では宙返りまでできる程に上手くなった。教えていた生徒達も一緒になって大喜び。

 

 箒B「教え続けた甲斐があったな。ありがとう、皆」

 春十「これくらいどうって事ねぇよ!」

 セシリア「カンナちゃんは凄いですわね、要領が良いというか、物覚えが良いというか」

 シャルロット「僕も少しは力になれたかな?」

 ラウラ「今回はデュノアが一番力になれてたな」

 箒A「せっかく飛べるようになったのだ、私達も交代で一緒に飛んでみるか?」

 鈴「良いじゃない良いじゃない!始めての空中散歩、大いに楽しんでもらわなきゃ!」

 カンナ「皆さん……ありがとうございます!」

 箒B「これは楽しめそうだ。さあ、残り時間も少ないから早くーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 突如轟音が鳴り響き、低い唸り声が聞こえた。その方向を全員が見ると、何やらゲートのようなものがそこに開くのが見える。そしてゲートの中から何かがその巨体を揺らすように現れた。そこに現れたのはーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 インベスではない、何やら緑色の龍、だった。

 

 

 

 

 

 





 さて、こいつは一体……?

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