IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結)   作:神羅の霊廟

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 空腹に耐えながら書いてたら、何故か早く書き終わった……何でだろうね……?




コラボ6 飯テロ!(10)

 

 時間は夜6時過ぎ。怪物騒ぎも何とか終息し、現在食堂の厨房にて一夏達が倒したドラゴーヤとオーシャンキマイラが調理されており、生徒や教員が食堂に集まって出来上がりを心待ちにしている。

 

 春十「あ~、早く飯食べてぇな~。まだかなまだかな~」

 牙也「焦らんでも飯は逃げんだろうに……俺だって腹減ってるんだからさぁ」

 箒A「すまんな、春十は訳ありで食欲が常人よりも高いんだ」

 箒B「牙也も牙也で、四日もご飯を食べてないからな……空腹も仕方ない事だ」

 鈴「あ~、既に良い香り~。待ちきれない~」

 ラウラ「義弟の飯……いつも楽しみにしているのだ、今日も楽しみだぞ」

 一夏「もう少し待っててくれよな、全員分できるまでまだ掛かるからな!」

 

 一夏が厨房からそう言うと、『は~い!!』と元気良く返事が戻ってくる。

 

 一夏(さーて、皆心待ちにしてるみたいだから、いつもよりギアを上げて行こうかな!)

 

 

 

 

 

 

 

 狭い厨房を常人では視認出来ない程高速で動く一夏。その厨房のコンロにフライパンと鍋が置かれ、フライパンではドラゴーヤの甲殻ゴーヤと豚腐が炒められており、鍋ではオーシャンキマイラの鮫肉が茹でられている。

 

 一夏(ドラゴーヤの甲殻ゴーヤと豚腐を炒めて、そこに槍人参を短冊切りにしたものとスズ卵の溶き卵を加えてゴーヤチャンプルーに……オーシャンキマイラの鮫肉は軽く湯引きした後素揚げして、鷹葱の玉葱や槍人参、それにハバネロバのハバネロと一緒に王酢に漬け込んで南蛮漬けに……!)

 

 さらに同時進行で、ドラゴーヤの肉やオーシャンキマイラの鰐肉、それにウツボ等が調理される。

 

 一夏(ドラゴーヤの肉は苦味が癖になる味……それならその苦味を前面に出す料理を……!塊肉をグリルでレアくらいまで焼いてやや厚めの薄切りにし、湧き醤湯とビリビリ味醂を合わせた調味液に数分漬け込んでおいて……これはまた直前に最終調理だ)

 

 一夏(鰐肉は細切りにして、ビターピーマンと炒めて青椒肉絲に……問題はウツボだ……一応生でも食べられるけど、どう調理したものか……?)

 

 ウツボの調理で悩んでいる一夏だったが、

 

 一夏(そう言えば、ウツボ料理の中にウツボのスープってのがあったな……よし、それを作ろう。ウツボはぶつ切りにして、鷹葱の白ネギ、槍人参、ヒモヤシと煮込んでおしり塩と焼け酒で味付け!これだけで簡単スープの出来上がり!)

 

 一夏(肉が今回多いから、蟹は春鮫と沢山の野菜を使った鍋に……!蟹と春鮫は食べやすい大きさに切っておいて、白サイの白菜、槍人参、キノコブラ……うん、鍋にすると野菜には困らないね)

 

 そして調理もあっという間にクライマックス。

 

 一夏(さっき漬け込んでおいたドラゴーヤの肉は、丼に盛ったご飯に数枚乗せて、氷山葵を中央に……よし、これで完成だ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一夏「おーい、料理ができたぜ!皆運ぶのを手伝ってくれよな!」

 『待ってました!!』

 

 作り始めて約40分程ーー全ての料理が完成し、生徒がそれぞれのテーブルに運んでいく。

 

 

 

 今日の献立

 

 ・甲殻ゴーヤのゴーヤチャンプルー

 ・オーシャンキマイラの鮫肉の南蛮漬け

 ・ドラゴーヤの肉の漬け丼

 ・オーシャンキマイラの鰐肉の青椒肉絲

 ・オーシャンキマイラのウツボのスープ

 ・オーシャンキマイラの蟹と春鮫のあっさり鍋

 

 

 

 牙也「一夏~、全員に料理が行き渡ったぜ」

 一夏「はいよ!それじゃ皆様、お手を拝借」

 

 全員が着席したところで一夏のその言葉に生徒教員が手を合わせ、それにやや遅れて牙也達三人も手を合わせる。

 

 

 

 

 一夏「この世の全ての食材に感謝を込めてーーいただきます!!」

 『いただきます!!』

 『い、いただきます!!』

 

 

 

 食事の挨拶をすると、一斉に生徒達が料理に飛び付いて取り分け、食べ始めていく。

 

 春十「旨ぇ旨ぇ!!今日の献立も大当たりだぜ!!」バクバク

 

 早速料理を取っては勢い良く食べ進めていく春十。周りの生徒教員も、我先にと料理を取っては勢い良く食べ進めていく。それに圧倒されながらも、牙也達もそれぞれ料理を皿に取って食べた。

 

 

 

 

 『……旨いッ!!』

 

 

 

 

 牙也「ぐおお……苦い!苦いけど飯が進むぜ!!」バクバク

 

 牙也が食べているのは甲殻ゴーヤのゴーヤチャンプルー。ゴーヤと豚腐、それにその他の野菜を纏めて口に放り込み、ご飯を頬張る。

 

 牙也(ゴーヤが結構強い苦味だが、ふわとろの卵がそれを全部纏めてまろやかにしてやがる!そしてこの豆腐……噛めば肉肉しい食感だが、そこから広がる豆腐の旨味……それがゴーヤとピッタリ合ってる!凄ぇ!!)

 

 感動しながらも、箸を動かす手や指は止まらない。

 

 牙也(またチャンプルーの上にたっぷりかけられた鰹節もアクセントになってるな!いい香りだ……!)

 

 一夏「鰹武士を使って作った特製鰹節を削ったものだ。ゴーヤの苦味がさらに引き立つぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 箒B「ううむ……たまらん!」

 

 箒Bは鮫肉を使った南蛮漬けを食べている。漬け込んだ酢にしっかりと鮫肉と野菜を浸し、一口で食べる。

 

 箒B(鮫肉に全く臭みがない……いや、あるにはあるがこの酢がそれをすっきりさせる!一緒に漬け込んだ野菜も旨味をしっかり残している!何より酢が凄いな、これだけ我の強い沢山の食材を一纏めにするとは……)

 

 そしてそれを追い掛けるようにご飯を食べる。

 

 箒B(この酸っぱさがご飯を欲している……!そして飲み込むとまた食べたくなる……!くそっ、エンドレスだッ!!)

 

 一夏「ははは、すっかりエンドレスになってるな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カンナ「モゴモゴ……美味しいです!」

 

 カンナはドラゴーヤの肉を使った丼を口一杯に頬張っている。雪崩の如く丼のご飯や肉がカンナの口に流れ込んでいく。

 

 カンナ(醤油と味醂の味がちょっと苦味のあるお肉にしっかりと染み込んでます……!さらにその味が染み込んだご飯をお肉と上にのった冷たい山葵と一緒に食べると……たまりません~!!)

 

 普段は大人しいカンナも、必死になって丼をどんどん食べ進めていく。

 

 カンナ「一夏様、おかわりをお願いします!」

 一夏「はいよ~。たくさんあるからどんどん食べてね~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 鈴「酢豚も美味しかったけど、この青椒肉絲も美味しいわね」

 箒A「ああ。鰐肉は始めてだが、この独特の癖が良いな」

 

 鰐肉の青椒肉絲を食べているのは箒Aと鈴。始めて食べる鰐肉に舌鼓を打っていた。

 

 箒A「だが、この独特の癖がピーマンとよく合っているな」

 鈴「あら?このピーマン、酢豚でも使ってたわよね?」

 一夏「お、流石鈴だな。臨海学校で出した酢豚にも使ったビターピーマンだぜ」

 箒A「お互い癖の強い食材だが、意外と合うな」

 鈴「やっぱり料理じゃ一夏に負けるわね」

 一夏「へへっ、けど鈴の酢豚だって旨いぞ」

 鈴「……ありがとね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 セシリア「ウツボ、ですか……私始めてですわ」

 シャルロット「僕もだよ。けど食べてみたら意外と美味しいね」

 

 セシリアとシャルロットがウツボのスープを飲んでいる。セシリアは少し遠慮がちだが、先に食べたシャルロットはどんどんウツボの身を食べていく。

 

 シャルロット「白身魚に近いのかな、そんな感じ。あの見た目からは想像できないけど、味が淡白だね」

 セシリア「まだ食べるのに抵抗がありますが……身は美味しいですわnーーきゃあ、頭!?」

 

 突然スープの中から現れたウツボの頭に驚き、セシリアはスープの椀を落としそうになった。

 

 一夏「頭も旨いんだぜ、特に首の辺りがな」

 シャルロット「ムグムグ……あ、確かに美味しいね」

 セシリア「ちょっとデュノアさん!?何勝手に私の椀からウツボの頭を取って食べてますの!?」

 シャルロット「食べないのかなー、と思って」

 セシリア「た、食べますわ!これくらいで臆してなるものですか!」

 シャルロット「それじゃもう二~三個くらい頭をーー」

 セシリア「お止め下さい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ラウラ「教官、それは私の蟹です!」

 千冬「む、そうだったか?ではこっちを代わりに渡そう」

 真耶「織斑先生、それは私の蟹です~!」

 

 蟹鍋を囲むのはラウラと千冬、そして真耶だ。現在蟹の取り合いになっている。

 

 真耶「というかボーデヴィッヒさんは蟹を食べ過ぎですよ!ちゃんと野菜も食べて下さい!」ドサドサ

 ラウラ「ちゃんと野菜も食べてますよ?」

 千冬「量が少な過ぎると山田先生は言いたいのだ。しっかり野菜も食べろ、背が伸びんぞ」

 ラウラ「ぐぬ……はい」

 真耶「織斑先生も人の事言ってないで野菜を食べて下さい!」

 千冬「わ、私もか!?」

 

 真耶が千冬とラウラの皿に野菜をドカ盛りした事で、渋々ドカ盛り野菜を食べる二人。それを尻目に、真耶は一人蟹を食べるのであった。

 

 真耶「ん~!おいひぃ~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一夏「や~、牙也達の手伝いのお陰で今日も良い食材が手に入ったぜ、ありがとな」

 牙也「こっちこそ旨い飯をありがとな」

 

 食事もあっという間に終わり、一夏は牙也と共に山のような数の食器を洗っていた。次々と一夏が洗う食器を、牙也が自身の両手と蔦を駆使して丁寧に拭く。

 

 一夏「しかし何なんだお前……?さっきからウネウネ動いてるその蔦に、トリコさん並の実力……さっき自分の事を化け物って言ってたけど」

 牙也「そのトリコって人が誰なのかは知らんけど……まあ簡単に言うと、異世界の果実の力が練り込まれた化け物、だな」

 一夏「異世界の果実……食えるのか?」

 牙也「食えるけどなぁ……もし見つけても、それは絶対に食べてはいけない物だ」

 一夏「何でだ?毒でもあるのか?」

 牙也「いや、毒はないんだが……実を言うとな、その果実はーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 食った奴の体を根本から大きく変化させてしまうんだ。食った奴を、有無を言わさず意思を持たない化け物に変えてしまうんだ」

 

 

 

 

 

 一夏「マジか……!あれ?けどお前は意思がちゃんとあるよな?」

 牙也「超低確率で、俺みたいに果実の力が体に馴染んでしまう奴もいる。そういう奴は、今の俺のように自我がはっきりとしてるし、人とほぼ同じように生活が可能だ」

 一夏「そっか……ところで、箒の事なんだが……」

 牙也「箒か……箒の場合は果実を摂取してないにも拘わらずあの力が目覚めたんだ。今原因を探ってる」

 一夏「そりゃまた難儀だな」

 牙也「まあな。あ、この事はあいつらには秘密にしておけよ、事は大きくしたくない」

 一夏「分かってるよ」

 牙也「また後でお前の方の話も聞かせてくれよな」

 一夏「勿論だぜ、話したい事が山とあるんだ」

 

 そんな話をしながら、時はゆっくりと過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

 

 





 まだコラボは続きます。

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