IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結)   作:神羅の霊廟

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 ラストバトル!




コラボ7 初恋ノ記憶(9)

 

 開けた大地に、怒りの業火が舞い踊るーー。熱く、高く、大きく燃え広がる鬼灯の炎は、目の前に立つスノーマンイマジンの体を焦がしていく。

 

 スノーマンイマジン「ぎゃああああ!!あちぃぃぃぃぃぃ!!熱い熱い熱い熱い熱い!!」

 一夏「熱くしてんだよ、わざと!」

 

 一夏が変身している『アーマードライダー閃星』の現在のアームズは、箒から借りたホオズキアームズ。専用武器・炎刀鬼灯丸を一振りすれば、炎を帯びた斬撃がスノーマンイマジンに向かって飛んでいき、一夏がスノーマンイマジンに近付くだけで熱波がスノーマンイマジンを襲う。雪だるまがモチーフのこのイマジンからすれば、炎等の熱をその身に受けてしまったらたまったものではない。そんな事は露知らず、一夏はひたすらに炎刀鬼灯丸を振るう。

 

 スノーマンイマジン「ええい、こんな筈では……!」

 

 スノーマンイマジンが低温ガスを吐いて凍らせようとするが、鬼灯から溢れ出す熱波がそれを許さない。吐き出された低温ガスは一瞬にして暖められ、当てられた熱波と共にスノーマンイマジンへと押し戻され、その度にスノーマンイマジンは熱さで悶絶する。

 

 一夏「お前なんかに、俺と鈴の思い出を滅茶苦茶にされてたまるかッ!!」

 

 そう叫んで一夏は無双セイバーを引き抜き、炎刀鬼灯丸との二刀流でスノーマンイマジンへと攻撃した。鬼灯丸から吹き出す熱波が大気を焦がし、無双セイバーから放たれる弾は炎を帯びて撃たれ、一度その刀を振るえば炎が燃え盛る。

 

 一夏「まだまだッ!!」

 

 一夏は更に怒涛の連続攻撃をスノーマンイマジンに浴びせる。炎刀鬼灯丸と無双セイバー、二本の刀が振るわれる度に火の粉が散り、熱風が吹き荒れる。

 

 スノーマンイマジン「熱いっつってんだろうがぁぁぁぁぁ!!」

 

 ブチキレたスノーマンイマジンは氷柱を大量に生成して一夏に向けて飛ばした。一夏はそれを鬼灯丸から炎を噴出させて盾のようにし、向かってくる氷柱を全て溶かしていく。しかし一部が一夏に向かって飛ばずに、自分達に気づいていない中学生時代の一夏達の方向へと飛んでいく。

 

 一夏「不味いッ!」

 カルマ「任せて下さい!」

 

 一夏が処理に向かおうとした時、カルマがゼロガッシャーから放った複数の光矢が残りの氷柱を破壊した。飛ばされた氷柱は一つ残らず粉々に砕かれたり溶かされたりした。

 

 一夏「ありがとうございます!」

 カルマ「後ろは私達に任せて、一夏さんは気にせず思い切りやって下さい!」

 デネブ「絶対に守ってみせるぞ!」

 一夏「アガレスさん、デネブさん……はい、よろしくお願いします!」

 

 一夏はスノーマンイマジンに向き直り、カッティングブレードでロックシードを一回切った。

 

 《ホオズキスカッシュ!》

 

 炎刀鬼灯丸の剣先から火球が大量に放たれ、スノーマンイマジンにまとわりついていく。

 

 スノーマンイマジン「ぎゃああああ!!あっちいいいいい!!」

 

 スノーマンイマジンは熱さでのたうち回り、体に燃え広がった炎を消そうと転がり回るが、鬼灯の炎はそう簡単には消えてくれない。むしろ消そうとすればするほど、どんどん炎は大きくなり、スノーマンイマジンの体全体を覆い尽くしていく。

 

 スノーマンイマジン「くっそがぁぁぁぁぁ!!」

 

 思い通りにいかずキレたスノーマンイマジンは、体が燃えている状態にも関わらずステッキをやたらめったらに振り回して攻撃するが、一夏の後方からカルマがゼロガッシャーの射撃で邪魔をし、さらに一夏が纏うホオズキが業火を吹き上げて接触を許さない。逆に一方的に攻撃を受け、漸く炎を消す事ができた時には、被っているシルクハットはボロボロになり、雪だるまらしい白く丸っこい体は熱で焦げでもしたのかところどころ炭のように黒くなっている。

 

 スノーマンイマジン「ぐ、ああ……!」

 一夏「だあああっ!」

 

 ボロボロフラフラなスノーマンイマジンに、一夏が一撃加えると、スノーマンイマジンの体に皹が入り、遂に砕け散った。

 

 一夏「よしっ!」グッ

 カルマ「まだです、一夏さん!」

 デネブ「そいつは氷像だ!」

 

 カルマとデネブの指摘に咄嗟に回避行動を取ると、さっきまで一夏がいた場所には倒された筈のスノーマンイマジンがいた。

 

 スノーマンイマジン「ふぅ……危ない危ない。さて、それでは反撃と行きましょうか!」

 

 スノーマンイマジンが叫んだその時、一夏達三人を囲むように氷像が生成され、それぞれがスノーマンイマジンの姿になった。

 

 一夏「氷像で分身!?」

 デネブ「どういう事だ?氷柱作ったり氷像作って分身のように動かしたり……奴にこんな能力は無かった筈だ」

 カルマ「さあ、分かりませんね。ですが、氷像なら攻略は容易い!」

 

 カルマはゼロガッシャーをサーベルモードに組み換え、一夏は無双セイバーと炎刀鬼灯丸を合体させてナギナタモードにする。

 

 カルマ「行きますよ、一夏さん、デネブ!」

 

 カルマが先陣切って氷像に攻撃を始めた。ゼロガッシャーの斬撃が容赦なく氷像を砕き、ただの氷の塊に変えていく。デネブは徒手空拳や両手から弾を放って氷像を砕く。ただの氷になった氷像は、一夏が炎刀鬼灯丸を振るって溶かし、水に戻す。

 

 スノーマンイマジン「ほらほら、本物がどれか分かりますか!?」

 

 しかしそれを嘲笑うかのように、スノーマンイマジンは次々と氷像で分身を作り出し、三人に襲い掛からせる。イマジンが作り出した分身は、一夏達に殴り掛かる等徒手空拳で攻撃してくる。しかし、一体だけ徒手空拳ではなくステッキで攻撃してくる氷像がいた。

 

 一夏「本物はお前だッ!」

 スノーマンイマジン「ぎゃっ!?」

 

 一夏がその一体に攻撃すると、本物を見破られたせいなのか他の氷像は全て砕け散った。

 

 カルマ「氷像が……!」

 スノーマンイマジン「くっ、何故本物が分かったのですか!?」

 一夏「いや何故ってお前……お前だけステッキ攻撃してたらなぁ、簡単に分かったぜ」

 スノーマンイマジン「あっ……」

 デネブ「あいつ……バカなのか?」

 カルマ「バカなんでしょうね」

 

 一夏達は呆れながらも、攻撃の手は決して緩めない。怒涛の連続攻撃はスノーマンイマジンに防御の暇さえも与えず、炎の斬撃や光矢がその体を焼き尽くしていく。そして一夏は数回斬撃を当てると、スノーマンイマジンの後ろに回って羽交い締めにした。

 

 一夏「今です、アガレスさん!」

 カルマ「はい!」

 

 《Full Charge》

 

 カルマはゼロノスベルトのバックルの左上のスイッチを押してカードにエネルギーを充填し、カードをバックルから引き抜いてゼロガッシャー・ボウガンモードにセット。カードからエネルギーがゼロガッシャーに移され、ボウガン全体にエネルギーが行き渡る。それをカルマは羽交い締め状態のスノーマンイマジンに向けた。

 

 カルマ「確実に仕留めましょう」

 

 そしてトリガーを引いて光矢を一発発射。真っ直ぐ放たれた光矢は、一夏が直前に羽交い締めを解いて回避した為にスノーマンイマジンのみに命中。スノーマンイマジンの体に、Aの文字が浮かび上がる。

 

 カルマ「一夏さん、止めは貴方に任せます。貴方の手で、全て終わらせて下さい」

 

 カルマはそう言うとゼロガッシャーを下ろした。一夏はカルマとデネブを見て小さく頷くと、炎刀鬼灯丸と無双セイバーを合体してナギナタモードにし、ホオズキロックシードを無双セイバーの窪みにロックした。

 

 《ロック・オン》

 

 《一・十・百・千・万!ホオズキチャージ!》

 

 頭上でナギナタを回転させ、巨大な竜巻を生成し、

 

 一夏「俺の心に燃える怒りの炎に焼き焦がされて……倒されろ!」

 

 竜巻をスノーマンイマジンに向けて飛ばした。竜巻は勢い良く飛んでいき、

 

 スノーマンイマジン「うぎゃあああああ!!」

 

 スノーマンイマジンを巻き込んで空高く舞い上がりーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 鈴(中)「あ、見て見て一夏!花火!」

 一夏(中)「おお、綺麗だな~……ってあれ?今日って何処かでお祭りか何かあったかな?」

 鈴(中)「誰かが軒先で打ち上げ花火でも上げたんでしょ。それにしても綺麗ね~」

 一夏(中)「そうだな、鈴」ギュッ

 鈴(中)「きゃっ……もう何よ?」ギュッ

 一夏(中)「鈴……これからも、俺と一緒にいてくれるよな?」

 鈴(中)「勿論!それよりもまずは、箒って子の事でしょ?」

 一夏(中)「ああ、そうだな……」

 鈴(中)「怖いの?」

 一夏(中)「ああ。箒も鈴と同じく、俺に好意を持ってくれてたからな……何と言うか、話しづらいんだよな」

 鈴(中)「大丈夫よ!一夏がきちんと誠意を持って話せば、その子だって分かってくれるわよ、自信持って!」

 一夏(中)「鈴……ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一夏「……」

 

 その様子を、変身解除した一夏達が木の陰から見ていた。カルマは爽やかな笑みを見せ、デネブは感動したのか涙を流しており、一夏は懐かしそうに二人を見つめていたが、やがて踵を返して歩き始めた。

 

 カルマ「あれ、もうお帰りですか?もう少し見ていかないのですか?」

 一夏「いえ、大丈夫です。見たいものは見れましたし……それに、鈴が待ってますから」

 カルマ「そうですか、では帰りましょう。デネブ、行きますよ」

 デネブ「お、おう……」グスグス

 一夏「デネブさんって、意外と涙脆いんですね」

 カルマ「ふふ、デネブはいつもこんな感じですよ」

 

 こうして三人はゼロライナーに乗り込み、元の時間へと戻っていった。

 

 

 

 開けた大地の上で、幸せそうに抱き合う二人を見つめながらーー。

 

 

 

 





 次回でコラボ完結です。最後までお楽しみ下さい。

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