IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結) 作:神羅の霊廟
始まります。
「うおおおおお!!」
俺は『アーマードライダー閃星』に変身して、スターカリバーを振るっている。さっきまでは束さんによって複製されたロックビークル『チューリップホッパー』で暴れていたんだけど、あれ、実を言うと意外と操作が難しいんだよな……下手したら味方を誤射したり踏んづけちゃいそうで怖い。取り敢えずある程度は蹴散らせたので、一旦チューリップホッパーから降りてスターカリバーで応戦してるんだ。
ザック「ハッハッハァ!なぁ一夏!こんなに燃える時がお前にはあったか!?」
『アーマードライダーバルカン』に変身したザックがスズランガーディアンに乗って応戦しながら話しかけてきた。スズランガーディアンの主武装の巨大なスズランが描かれた盾で、バグスター戦闘員、だったかな?そいつらを突き飛ばしている。
「無いよ、流石に!それにしてもこいつら、本当にしつこいな!斬っても斬っても切りがない!」
ザック「そんだけ硬ぇんだろ!?ぶん殴り甲斐があるなぁ、一夏!」
「俺の武器、剣なんだけどなぁ……」
まあとにかく、斬って斬って斬りまくるしかないか!
《スターフルーツスカッシュ!》
俺はロックシードを一回切ってスターカリバーにオーラを纏わせ、一閃。バグスター戦闘員を斬り裂くが、バグスター戦闘員はすぐに起き上がってきた。
「やっぱり倒せないか……!」
ザック「ハッハッハァ!こりゃめんどいなぁ!」
「言ってる場合かよ!」
ザック「ま、なんとかなんだろ!今はとにかく牙也の到着まで耐えるのが俺達の仕事だぜ!」
「牙也……ああ、そうだな!牙也なら、この逆境を何とかしてくれるよな!」
そうだよ……牙也なら、こいつらの攻略法を見つけてくれる……いや、今この間にも、何か見つけてくれてるかもしれねぇ……!
ザック「一層奮起しろよ、一夏ァ!」
「言われなくても分かってるんだよ、筋肉バカ!」
絶対に、ここは落とさせはしない!俺達の手で、守ってみせるぜ!
ザック「どわっ!?」
「うわっ!?」
突然空から誰かが降ってきて、その場にいたバグスター戦闘員を押し潰してしまった。バグスター戦闘員は消滅し、辺りは土煙で覆われる。何事かと思い見ると、
イチカ「や、野郎がァァァァ……!」
あれが、牙也が言ってた『イチカ』……確かに俺そっくりだな。するとイチカの体を踏みつけながら、誰かが現れた。
アリス「……まだだ。まだ殺り足りない」
あれはアリス……!凄ぇ、イチカを押してる……!と、アリスは視認出来ないくらいのスピードでイチカを鷲掴みにすると、何処かへ消えた。
ザック「あ?んだよ、あいつらの戦いの余波で、こっちはあっさり片付いちまったな」
「本当だ。じゃあ俺達は他の皆を助けに行こう。俺は千冬姉達に合流する、ザックは箒達と合流するんだ!」
ザック「オーケー、バンバン殴り倒してやるぜッ!!」
俺達はそれぞれの敵へと走り出す。牙也……なるべく早めに合流してくれよな……!
「教員部隊、まだ行けるか!?」
教員A「大丈夫です!まだ行けますよッ!」
教員B「そう言う織斑先生こそ大丈夫なんですか!?」
「私よりも今は目の前の敵に集中しろ!倒せなくても良い、とにかく押し返せ!生徒達の所に行かせるな!」
『アーマードライダー白夜』に変身した私は、ソニックアローを振るってバグスター戦闘員とやらを斬り裂いていく。が、こいつらやけに硬い。何度斬り裂いても、ゾンビのように立ち上がってくる。必殺技を数回当ててみたが、効いている素振りも見せなかった。教員部隊が変身している黒影トルーパーの攻撃も勿論効いていない。
教員C「本当に大丈夫なんですかこれ!?私達の攻撃、一つも効いていないように思えるんですが!?」
「それは私も気づいている!だが何もせずなす術無くやられるよりはまだましだろう!?さっきも言ったが、倒せなくても良いから、とにかく生徒達が避難している場所まで行かせなければ良いんだ!じきに牙也が来るそれまでなんとか耐えるんだ!良いな!?」
『はいッ!!』
スコール「貴女達もよ!学園の教員部隊ばかりに良い格好させては駄目!戦闘では私達の方が経験を積んでるって所、存分に見せてあげなさい!」
『はっ!!』
向こうで『アーマードライダーシグルド』に変身して部下に指示を出すスコールも、教員達を引き合いに出して兵達に命令を下す。なるほど、本物の戦場での戦闘慣れしている者は違うな。すると轟音と共に周囲にいたバグスター戦闘員が吹き飛んでいき爆発四散した。
アリス「……足りない。足りない足りない足りない!!お前を倒さない限り、私は満たされない!!」
周りの教員達は何が起きているのか分からないようだが、私には辛うじて分かる。アリスが視認出来ないくらいのスピードでイチカに怒涛の連撃を浴びせているのが見える。イチカも応戦しているようだが、アリスの攻撃スピードが速すぎるのか、押されに押されている。何が憎いのか、アリスのその攻撃には憎悪や憤怒が感じられた。そのままアリスは私達に目もくれず、イチカの胸ぐらを掴んで飛んでいった。アリスの奴め、相当荒れているな……私達にその怒りが飛び火しなかっただけ良しとしよう……周囲を見ると、さっきアリス達が大暴れしたお陰で、バグスター戦闘員が全て倒されているようだった。
「奴等の巻き添えで簡単に片付いてしまったな。各隊はそれぞれ、他のアーマードライダー達の援軍に向かえ。消耗の激しい者は無理せず下がっておけ」
スコール「時には休む事も大事よ、動ける人達の事は気にせずしっかり体を休めなさい。千冬、貴女はどうするの?」
「一先ず篠ノ之に加勢する、スコールは?」
スコール「一旦ザックと合流しようかしら。向こうも苦労してるでしょうしね」
一夏「その必要は無いですよ」
その声にスコールの後ろを見ると、いつの間にか一夏が立っていた。
一夏「さっきアリスの奴が暴れたお陰で、こっちも片付きました。後は箒達の方を片付けるだけです」
「そうか、一夏達の方でもアリスが暴れたのか……よし、奴の相手はアリスに任せよう。全隊、篠ノ之達の救援に向かうぞ!」
『了解!!』
私達はこれより篠ノ之達を助けに向かう。
箒「はああっ!」
狗道「フッ!」
箒さんと狗道さんが、果敢にバグスター戦闘員に立ち向かっていき、俺が使っているストライクバスターカリバーとは違う形だが、同じく剣と銃の要素を持った武器を振るい、バグスター戦闘員を蹴散らしていく。狗道さんも小型の弓のような武器と血のように紅いオレンジの房の形をした刀でバグスター戦闘員に攻撃している。しつこく立ち上がってくるバグスター戦闘員に臆する事なく戦う姿は、まさに戦士そのものだ。
「よし、俺だって!」
俺もそれに続き、果敢にバグスター戦闘員を攻撃する。ストライクバスターカリバーを振るって斬り裂き、銃撃して吹き飛ばす。と、吹き飛ばされたバグスター戦闘員が爆発四散した。それを見た箒さんはとても驚いていた。
箒「何、バグスター戦闘員を倒した!?馬鹿な、ゲームの力が無ければ奴らは倒せない筈……!どうして!?」
狗道「さあな。だが、これで少しは活路が見えたな。夜月、バグスター戦闘員への止めはお前がやれ、私達である程度のダメージを与えておく」
「任せて下さい!」
そう返事すると、二人は互いに頷き合ってバグスター戦闘員を再び蹴散らし始めた。その間に、俺はチップを一つ取り出してエナジーバイザーに装填し、ボタンを押す。
《SonicWave》
《SonicWave FinalFullBreak!!》
「これでも食らえッ!」
そして右手でバグスター戦闘員がいる方向へパンチすると、凄まじい程の超音波の奔流が右手から出てきて、バグスター戦闘員を吹き飛ばし爆発四散させた。
「よしッ!」
箒「これで全部か……?いや、まだいるな」
箒さんがそう言って校舎のある方向を向く。つられて俺もその方向を見ると、あの時襲ってきた二体の怪物が立っていた。怪物は俺達をその目に見るなり、ファイティングポーズを取って飛びかかってきたので、俺はストライクバスターカリバーでその攻撃を防ぐ。箒さんも手に持った武器で攻撃を防ぎ、そこへ狗道さんが弓と刀で怪物を斬り裂く。斬撃で吹き飛ばされた怪物だが、すぐに起き上がって再びファイティングポーズを取る。
箒「簪、本音……!完全にガシャットの力に飲み込まれているな……!」
「なぁ、俺の力じゃ助けられないのか!?」
箒「特殊な方法じゃないと、人間とバグスターウイルスを分離させる事は出来ないんだ!倒すのではなく、今はなるべく攻撃を避けろ!」
特殊な方法か……俺が変身してるルークじゃ、倒す事は出来ても救う事は出来ないのか……!
狗道「ボケッとするな、来るぞ!」
狗道さんのその声で我に帰る。と、突然足元から蔦が大量に生えてきて、二体の怪物をがんじがらめに縛り上げた。
??「間に合ったか!?」
その声と共に空から降りてきたのは、
箒「遅いぞ、牙也!」
左手から蔦を伸ばして怪物を縛り上げている牙也さんだった。
『IS×仮面ライダー 仮面ライダー炎竜』にてコラボ実施中、是非お読み下さい。
次回もお楽しみに!