IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結) 作:神羅の霊廟
牙也の口調ですが、第5話の時点でタメ口に変わっています。これは、『4話と5話の間で束さんに「そんな丁寧口調は似合わないよ~」と言われて、それ以降タメ口になった』という設定です。不思議に思っていた方、伝え忘れててごめんなさい!
では、気を取り直して最新話、どうぞ!
三人称side
ラウラ?「オオオオオオオオオオッ!!!!」
元ラウラであった異形は、アリーナに大きな咆哮を響かせた。
『緊急事態発生!緊急事態発生!アリーナにいる生徒は、直ちに避難して下さい!』
アリーナには緊急放送が鳴り響き、以前と同じく大混乱に陥っている。
管制室から試合を観戦していた千冬と真耶は、ラウラの変わり果てたその姿を見て、驚愕を隠せなかった。
真耶「織斑先生、あれはまさか……!?」
千冬「VTシステム……!」
千冬は唇を強く噛んだ。そして、アリーナにいる春輝と簪に通信を入れた。
千冬「織斑、更識、デュノアを回収して撤退しろ!」
春輝『そうしたいんだけど、こいつ僕を集中的に狙ってきてる!これじゃあ逃げられないよ!』
春輝は、現在異形に追いかけられている。異形は簪やシャルロットには目もくれず、春輝にのみ攻撃を仕掛けている。
千冬「くっ、やむを得んか…………更識、デュノアを回収してお前だけでも撤退しろ!織斑、教員部隊をすぐに向かわせる!それまで持ちこたえろ!」
簪『分かりました!』
千冬「山田先生、教員部隊を――――」
真耶「すでに出撃命令を出しました!」
千冬「よし!織斑、教員部隊が着き次第、撤退しろ!」
春輝『分かったよ、千冬姉!』
千冬は、春輝を助けに行けるだけの力を持たない自身を呪った。
千冬(こんなときに、ただ見ていることしか出来ないとは………………!)
そう考えている間に、教員部隊は次々とアリーナに突入していた。
楯無「皆大丈夫!?さあ、早くここから逃げて!」
女生徒「は、はい!」
観客席の出入口では、楯無や鈴等の専用機持ちが必死に他の生徒や招待客を避難させていた。
楯無「よし、こっちは避難完了!他はどう!?」
鈴「こちら鈴、全員の避難完了しました!」
セシリア「同じくセシリア、全員の避難完了ですわ!」
千冬『楯無、聞こえるか!?』
楯無「織斑先生!はい、聞こえます!」
千冬『今教員部隊がアリーナに突入した!お前達も避難しろ!』
楯無「了k――――――ッ!?」
突然、アリーナが光に包まれた。
楯無「あの光…………まさか!簪ちゃんが危ない!」
楯無はアリーナに向かって走り出した。
鈴「ちょ、会長!?」
セシリア「お、お待ちください!」
それを追って、鈴達他の専用機持ちもアリーナに向かった。
楯無達が光を見る数刻前。
アリーナでは、教員部隊が異形に攻撃を仕掛けていた。
教員A「撃てッ!」
ガガガガアアアアアアアンッ!!!!
異形は教員部隊に斬りかかるが、そこは実力者揃いの教員部隊、上手く散開して攻撃を回避した。そして離れた場所から、部隊長の号令のもと、遠距離武装で異形を撃ち抜いていく。その度に、異形の体からスライム状の何かが飛び散っていく。やがて、その異形の体の中央に、ラウラの姿が見えた。
教員B「救助目標発見!これより救出s『なぜだ………?』!?」
突然、中にいたラウラが呟いた。
ラウラ?『なぜだ…………?私は、最強の力を手に入れた。なのに、なゼこの私ガ負けてイる…………?まダだ、マだ足りなイ。寄越セ、力ヲ!コノ私二、力ヲ寄越セエエエエエエエエッ!!!』
その叫びがアリーナに響いた時、教員部隊は見た。
異形の体の中央、丁度ラウラの体がある場所から、無数の蔦が伸び始め、異形を包んでいく光景を。
簪(な、何!?何が起きてるの!?)
教員部隊に保護された簪は、その光景を見て、驚きを隠せなかった。すると、さっきまで気を失っていたシャルロットが突然起き上がった。
簪「デュノアさん!?起きて大丈b――《ドンッ!》キャッ!?」
簪はシャルロットに突き飛ばされた。驚いた簪がシャルロットを見ると、その目は何故か金色に光っていた。そして次の瞬間―――――
シャルロットの胸の辺りから、無数の蔦が溢れだし、その体を包んでいった。
簪「デュ、デュノアさん!?」
簪が手を伸ばすが、シャルロットの体は蔦に飲み込まれてしまった。
そしてラウラの体もまた、蔦に飲み込まれてしまった。
そして、蔦がガサリと音をたてて落ちると、そこに立っていたのは――――
『ゴアアアアアアアアアアアアアッ!』
『キシャアアアアアアアアアアアッ!』
その体に、ラウラの『シュヴァルツェア・レーゲン』の武装を付けたインベスと、シャルロットの『ラファール・リヴァイブ・カスタムⅡ』の武装を付けたインベスであった。
三人称side end
牙也side
俺は、ラウラから蔦が溢れだした瞬間を見た途端、アリーナに向かって走り出した。すると、
箒「牙也!」
箒が丁度走ってきた。
箒「見たか?」
「ああ、ありゃヤバいぞ。今までのとは訳が違う。俺達でも対処出来るかどうか―――『牙也』うおっ!?」
突然目の前にクラックが現れ、中からシュラが出てきた。
「シュラ!丁度良かった!」
シュラ「状況はすでに確認した。私も参戦する!」
「助かるぜ!」
箒「牙也、こいつは?」
「あの日話した『オーバーロード』ってやつだ。名前はシュラ。俺の協力者だ」
箒「お前が…………『オーバーロード』…………」
「話は後だ!とにかくアリーナに向かうぞ!」
箒・シュ「「ああ(うむ)!」」
「あ、そうだ。箒、ドライバーを貸せ!」
箒「こんなときに何だ!?」
「新しいフォームでいく!仕様を変えるんだ!」
そう言って俺は、箒からドライバーを引ったくり、ゲネシスコアを取り付けた。
「マスカットとこれを一緒に使え!」
さらに懐からバナナエナジーとブドウエナジーを出して、箒に渡した。
箒「分かった。いくぞ!」
『ブルーベリー』
『オレンジエナジー』
『マスカット』
『ブドウエナジー』
『イーヴィルエナジー』
『『『ロック・オン!!!』』』
牙・箒・シュ「「「変身!!!」」」
『ミックス!ブルーベリーアームズ!侵食者・Hell・Stage!ジンバーオレンジ!ハハァ―ッ!』
『ミックス!マスカットアームズ!銃剣!ザン・ガン・バン!ジンバーブドウ!ハハァ―ッ!』
『血眼!イーヴィルエナジーアームズ!Blood eyes!Blood eyes!D-D-D-Deadly Souls!』
俺と箒の頭上で二つのアームズが混ざり合い、甲冑のようなアームズとなって二人に被さり、鎧となって展開された。
シュラの頭上には赤黒いリンゴが現れてシュラに被さり、鎧となって展開された。
それぞれ、
『アーマードライダー蝕 ジンバーオレンジアームズ』
『アーマードライダーレオン ジンバーブドウアームズ』
『アーマードライダー赤零 イーヴィルエナジーアームズ』
だ。
俺達三人は、急いでアリーナに走った。
牙也side end
簪side
アリーナは、死屍累々と表現出来るほど酷い光景になっていました。突然ボーデヴィッヒさんのISから黒いスライムが出てきて体を包み、現役時代の織斑先生そっくりの姿になりました。そこまでなら良かったでしょう、教員部隊が対処していると、突如その化け物の体から蔦が生えてきて、化け物を包み込みました。それと同時に、私の近くにいたデュノアさんも、同じように体から蔦が生えてきて、彼女を包み込みました。
そして、その中から出てきたのは―――――
二人のISを纏った、二匹の『インベス』という怪物でした。
その後は、最早蹂躙と言って良いでしょう。教員部隊はその怪物の前に次々と倒され、アリーナに転がっています。残っているのは、私と私の危機を察して駆け付けてくれた、お姉ちゃん達他の専用機持ち。でも皆の攻撃は、インベスの前には効きもしませんでした。しかも、ラウラさんとデュノアさんと同じ攻撃を絶え間無く行ってくるので、余計に押されています。
楯無「くっ、あの絶え間無い攻撃が厄介ね!」
セシリア「不味いですわ、そろそろエネルギーが…………!」
鈴「あの二人はまだ来ないの!?」
鈴の言う『あの二人』は、アーマードライダーのことでしょう。私達は、あの二人が早く助けに来るのをただ待つばかりでした。
しかし、皆のISのシールドエネルギーは、残りが殆どありません。しかも、攻撃が効かない事もあって段々と私達は壁際に追い詰められてしまっています。最早絶体絶命という状況でした。
『ゴアアアアアアアアアアアアッ!』
『キシャアアアアアアアアアアッ!』
二匹が、同時に攻撃を――――
ガアンッ!!!!
ガアンッ!!!!
ガアンッ!!!!
『ゴアッ!?』
『キシャッ!?』
仕掛けようとした途端、怪物の背中から火花が上がりました。私達が怪物の後方を見ると――――
牙也「てめえらの相手は、俺達だ………………!」
二人―――いえ、『三人のアーマードライダー』が、そこに立っていました。
簪side end
次回、ジンバーアームズの力、新たなアーマードライダー・赤零の力が解放される――――
そして、ラウラとシャルロットの暴走の原因が明かされる――――