IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結) 作:神羅の霊廟
第4段はラウラのエピソード。
少し時間を巻き戻して、原作の一年前に話を持っていきます。
では、どうぞ!
三人称side
ある日の第1アリーナ。二機のISが銃撃戦を繰り広げていた。青い機体を操るはセシリア・オルコット、黄色の機体を操るは、シャルロット・デュノアである。そして、その二機の銃撃の間を掻い潜るように動く別の二機のISがあった。黒い機体を操るは、ラウラ・ボーデヴィッヒ、量産型の機体を操るは、篠ノ之箒である。ラウラと箒は、遠距離武装を如何に掻い潜って敵に接近するかを模索する為、セシリアとシャルロットに協力を依頼。一方のセシリアとシャルロットも、近距離武装対策の為にラウラと箒に協力を依頼。お互いの目的が上手く合致した四人は、早速第1アリーナで特訓を行っていた。因みに鈴はこの日、別の用事があった牙也と共に束のラボに行っている。
ラウラ「くっ、やはり易々と隙は見せないか!」
セシリア「なかなか当てられませんわね…………まだまだ努力あるのみ、ですわね」
シャルロット「お互い量産型とは言え、高速切替(ラピッド・スイッチ)を掻い潜るのは難しいよ、篠ノ之さん!?」
箒「まだまだ!どんどん撃ってこい!」
軽口を叩き合いながらも、四人共集中が切れる様子はない。四人の特訓は、アリーナ使用時間ギリギリまで続いていた。
夜。特訓を終えた四人と束のラボから戻ってきた鈴はラウラとシャルロットの部屋に集まり、ガールズトークに花を咲かせていた(主に鈴の惚気話だが)。
鈴「それでね~、一夏ったらね~♡」ニヨニヨ
セシリア「ふふ、御馳走様、ですわね」クスクス
箒「相変わらず甘ったるいな……」ニガワライ
シャルロット「まあ、喧嘩してるよりかは良いんじゃない?」アハハ
ラウラ「そうだな。鈴が幸せそうなら、問題あるまい」ウンウン
そんな感じでトークは進んでいった。
シャルロット「あ、そうだ。ラウラに聞きたい事があったんだ」
ラウラ「私にか?何だ?」
シャルロット「うん。牙也と初めて会った時の事だよ」
箒・鈴・セ『』ピクッ
ラウラ「奴と?ううむ、あまり良い思い出とは言えんがな……」
箒「牙也に喧嘩を売ったと聞いているが…………」
ラウラ「ああ。当時はまだ、アーマードライダーの存在は表に出ていなかったからな」
セシリア「普通に見れば、不審者と言われてもおかしくありませんわね」
シャルロット「ましてや軍の施設だからね」
鈴「そんな所に堂々と入れる訳がないわよね」
箒「入ったら入ったで即逮捕だな」
ラウラ「ああ。私の隊がインベスを相手した時は、ものの数分で壊滅まで追い込まれた。奴が乱入していなければ、どうなっていた事か……」
シャルロット「仕方がないよ。何とか生き残ったとは言え、インベスの事を皆知らずに戦っていたんだから」
箒「初見の敵は、基本攻略に苦労するものだからな」
鈴「RPGじゃないんだから…………」
セシリア「ですが、一理ありますわね」
ラウラ「フフッ…………」
ラウラ(……懐かしいな……今考えてみれば、あの頃の私は未熟だったな……)
ーー回想ーー
隊員A「隊長!防衛線、突破されました!これ以上支えきれません!」
隊員B「隊長!ご命令を!」
ラウラ「くそっ!一体何なのだ、奴等は!?ISの攻撃も銃火器の類いも効かぬとは……!?」
クラリッサ「隊長!ここはお退き下さい!ここは私達が!」
ラウラ「馬鹿者!隊長たる私が戦列を放棄するなど出来るものか!」
クラリッサ「ですが、他に手はありません!隊長、ご決断を!」
ラウラ(くっ、どうすればいい!?他に手段はないのか!?)
下級インベス『フシャアアアアア!』
クラリッサ「隊長、危ない!」
ラウラ「しまっーー」
??「どけコラァァァァァァ!!」ブオオオオンッ
下級インベス『シャッ!?』ドゲッ
ラウラ「!?」
クラリッサ「!?」
??「おらァァァァァァ!!」ゼンリンブンッ
下級インベス『フシャアアアアア!』ドタッドタッ
ラウラ「バ、バイク!?」
クラリッサ「ち、ちょっと貴方!ここは危険よ!早く逃げなさい!」
??「そおおおおおおおいっ!!」ゼンリンブンッ
下級インベス『フシャアアアアア!』ドサドサッ
ラウラ「おい、貴様!聞こえているのか!?早く逃げろと言っている!」
??「ああん!?五月蝿えんだよ!そんな傷だらけで戦ってるあんた等こそ逃げろよ!」
クラリッサ「そうはいきません!私達には、ここを守り抜く使命があります!簡単に逃げるなどと…………!」
??「馬鹿か!死んだらその使命が果たせなくなるぞ!それでも良いってのか!?」
ラウラ「貴様にそんな事を言われる筋合いはない!」
クラリッサ「貴方こそ、命を大切にしなさい!武器も何も持ってないのに、戦える訳ないでしょう!?」
??「武器、か…………それなら、ここにある!」つ戦極ドライバー
ラ・ク『!?』
??「変身!」
『ブルーベリー』
『ロック・オン!』
『ソイヤッ!ブルーベリーアームズ!侵食者・Hell・Stage!』
ラウラ「な…………!?」
クラリッサ「貴方、それ…………!?」
??「さあ…………破壊の宴が始まるぞ…………!」ダッ
ラウラ「あ!お、おい、待て!」
??「そらっ!」ブンッ
??「やあっ!」ブンッ
??「ほいさっ!」ブンッ
下級インベス『シャッ!?シャアッ!』
隊員A「おお…………怪物が…………!」
隊員B「すげえ、押し返してる!」
クラリッサ「隊長、あれは一体…………?」
ラウラ「分からん。私も見た事がない」
??「ああ、くそっ!数ばっか出てきやがって!面倒だ!」
『ブルーベリースパーキング!』
??「まとめて…………ぶった斬る!」ザンッ←横一閃
下級インベス『フシャアアアアア!』バクサン
隊員C「倒した…………あの数を……簡単に…………」
隊員A「すげえ…………」
ラウラ「……………………」ザッザッ
クラリッサ「た、隊長!?」
??「ふう…………これで全部か……「おい」?何だ?」
ラウラ「あの怪物を倒してくれた事、隊の隊長として例を言う。ありがとう」
??「別に。礼はいらねえよ」
ラウラ「だが、お前が侵入者である事は覆せない。悪いが、大人しく拘束されろ」
クラリッサ「た、隊長!?」
ラウラ「クラリッサ、これは紛れもない事実だ。こいつは軍の施設に侵入したばかりか、私達の命令を無視した。軍属ではないとは言え、処罰されて当然だ」
??「ふむ、確かにな」
ラウラ「それに、あの怪物について、こいつは何か知っているはずだ。それについても話してもらう」
??「まあ当然だな。あれを知ってんのは、現状俺しかいないからな」
ラウラ「話が早いな。ならばーー」
??「だが断る」
ラウラ「何?」
??「あれの事を知って、お前等で何とかしようと考えてんだろうが、それは無理な話だ。現状俺以外に、あれを倒せる奴はいないからな」
クラリッサ「そんな事はーー」
??「ないと言い切れるのか?今のお前等を見てみろ。怪我してない奴がいるか?」
クラリッサ「くっ…………!」
??「現実を見ろ。ISでは、あれには勝てん。あれを倒すのは、俺の仕事だ。お前等にやらせる訳にはいかない」
ラウラ「ふざけるな!今回はただ油断しただけだ!私が本気になればあの怪物などーー」
??「止めとけ、無駄死にするだけだ。用がそれだけなら、俺は帰らせてーー」クルッ
ラウラ「ーーっ、貴様ァァァァァァ!!」ゴオッ
クラリッサ「隊長!?」
??「…………聞き分けのないガキめ…………!」
『ブルーベリースカッシュ!』
??「…………ハアッ!」ドガッ←カブトのカウンターキック
ラウラ「ぐっ!?」ドサアッ
クラリッサ「隊長!」
隊員達『隊長!』
??「……我が名、『アーマードライダー蝕』……いずれ、我を超えてみせよ」ブオオンッ
ラウラ「……アーマードライダー……蝕……!」
ーー回想終了ーー
箒「?ラウラ、どうした?」
ラウラ「いや、あの時の事を思い出していてな。今思えば、奴との出会いは『運命(さだめ)』だったのかもしれん」
鈴「運命、ねえ……」
シャルロット「それにしても、当時から牙也さんは強かったんだね」
箒「牙也は既に、重たい荷物を背負って戦っていたからだろうな。強き決意は、人を奮い立たせる。決意が弱ければ、牙也はあそこまで強くはなれなかっただろうな。私の今の目標は、牙也を越える事だ」
セシリア「高き壁、ですわね……ですが、篠ノ之さんなら越えられますわ、必ず」
シャルロット「篠ノ之さんも強い決意を持ってるんだから、大丈夫だよ」
鈴「でも、あたし達も負けてられないわよ。牙也や箒ばかりに重荷を背負わせる訳にはいかないわ!」
ラウラ「ああ。私達も、まだまだ努力あるのみだな」
箒「よし、これからも皆で頑張るぞ!」
全員『おーっ!』
三人称side end
牙也とラウラの出会いでした。結構呆気なかったよ……自分で書いたのに。
次回もお楽しみに!