IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結) 作:神羅の霊廟
初投稿。ということで、まずはプロローグから。作者は原作知識は3巻までです。この小説はとりあえずそこまで書いた後は、オリジナルストーリーを書こうかと考えています。
それではどうぞ。
第0話 壊レタ世界
IS(インフィニット・ストラトス)―――「無限の成層圏」を目指して一人の天才―いや天災と言うべきかーが造り出したパワードスーツ。しかしISは、とある事件によって人々に「兵器」として認識されてしまった。その事件は、日本を射程距離内としたミサイルを配備した全ての軍事基地がハッキングされ、日本に向けて2341発以上のミサイルが発射された。しかし、突如現れたIS―名を「白騎士」という―がそれを迎撃し、さらに「白騎士」の捕獲を試みた各国の戦闘機や戦闘艦をも無力化した。
俗に言う「白騎士事件」である。この事件を期に、ISという脅威を戦争に使わせない為、また日本が所持しているISの情報について開示及び共有等を定めた「アラスカ条約」が締結された。
世間においてISの影響が大きかったのは、思想面だ。ISが「女性にしか使えない」という致命的欠陥によって、ISを使える女性が優遇されるようになり、男性は逆に蔑まれるようになったことで世界は女尊男卑の世となった。町を歩けば女性はふんぞり返りながら歩き、男性は縮こまりながら歩いているのが普通となった。法律においても女性が優遇されるよう改正され、その影響あってか、「女性権利団体」なる組織まで立ち上がる始末。はっきり言ってみれば、ISという「兵器」によって世界は悪い意味で変わってしまった。
世界各国は、天災から渡された一定数のISのコアを使い、それぞれの国の技術を総結集したISを造りだし、他国を出し抜こうと躍起になっている有り様で、今の女尊男卑の世をどうにかしようと考えている国など少数に満たないほどだ。
とにかくこの世界は、荒れに荒れていた。
20××年7月、
日本の某県某市。とある町中を一人の少年が歩いていた。その格好は周りを歩く人々の目を引いていた。全身をところどころ穴の空いたグレーのローブでまとい、右目は紫の眼帯で覆われ、左目はまるで死んだ魚のように濁っていた。しかしその足取りはおぼつかず、右へ左へふらふらしている。
やがて、その少年は力なく地面に倒れてしまった。少年は再び立ち上がろうとするが、近くを歩いていた人にぶつかりまた倒れてしまった。しかし周りの人々はそれに何の興味も示さず、ただ他の誰かが彼を助けるのを待っているか、そのさまをスマホで撮影したりするだけであった。
??「おい、大丈夫か!?」
すると、通りかかった一人の少女が倒れている彼に声を掛けた。その少女は、長い髪をポニーテールにまとめ、普通の女性よりも鋭い眼をし、肩には竹刀を入れた袋を背負っていた。
??「おい、大丈夫か!?しっかりしろ!」
少女はもう一度少年に呼び掛けた。すると、少年はその問いかけに答えるかのように少女の手を握った。
??「意識はあるんだな!大丈夫か!?どうしたんだ!?」
少女はまた問いかけた。すると少年は、唇を震わせながら弱々しく答えた。
??「お腹が………………へった……………」
普通に見れば、何気ない出会いにも見える。が、この二人の出会いが後に大いなる戦いを呼ぶとは、まだこの時点では誰も予想できなかった。
ということで、今回はここまで。感想等募集中です。ジャンジャンお願いします!