IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結)   作:神羅の霊廟

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 レイブラストさんとのコラボ、第四話。

 ひとまず自己紹介ということで。

 始まります!




コラボ2 異世界ニ立ツ侵食者(4)

 

 三人称side

 

 『IS学園に突如現れた謎のアーマードライダー!?』

 

 あの騒ぎが起こった次の日。楯無の同級生で新聞部部長の黛薫子によって、騒ぎの全貌はこの見出しにてデカデカと報じられた。そこにはこのように書いてあった。

 

 『突如学園の第1アリーナに現れた三人の男女と一匹の怪物。彼らは何処で入手したのか、戦極ドライバーとゲネシスドライバーを所持し、更に私達も把握していなかった謎のロックシードを使ってアーマードライダーに変身。学園のアーマードライダー達と交戦した。現在その四人は、怪我の治療ということで医務室で寝泊まりしており、取材を試みたが接触出来ず。交戦したアーマードライダー達にも話を聞いたが、同じく怪我の治療ということで話を聞けなかったり「箝口令の為に話せない」ということだった。我々新聞部は、引き続き彼らについて調査する事とする。』

 

 新聞では他にそのアーマードライダーの特徴についても書かれ、上記の文章で締め括られていた。

 掲示板に張られたこの新聞を読んだ生徒の反応は様々であった。

 

 『突然現れて、襲いかかって来るなんて…………なんて人達なの!』

 

 『謎のロックシード……どんなのだろう?』

 

 『……彼らは一体、何のためにここに侵入したのかしら?』

 『さあ、でも絶対ろくな事じゃないわよ』

 

 

 さて、こちらはその渦中にある医務室。医務室のベッドやソファをフル活用し、怪我人の治療が行われている。

 

 凌馬「……さて、聞かせてもらうよ。君達が何者なのか、何故彼とーーオーバーロードと共に行動していたのか、等々。聞きたいことが山ほどあるんだよ」

 戦極凌馬は、目の前の椅子に座る二人の女性ーー千冬Bと箒Bに話を聞いていた。本人も戦いで怪我を負った為、ベッドに寝ている状態だが、その声には彼女達への興味が見てとれた。

 箒B「……ああ。まずは私達が誰かについて話そうか」

 箒Bが話を始めた。

 

 箒B「まず私達は、この世界の人間ではない。こことは別の世界ーー異世界の人間とでも言おうか。私達四人は、ある事情によってこの世界に飛ばされてきた」

 楯無「ある事情?」

 千冬B「私達はその時、インベスという怪物と戦っていた。そしてそいつらを全て倒し、変身を解除して少し話をしていたんだ。そしたら、急に篠ノ之の背後に新たにクラックーー楯無、お前が見たあのジッパーの事だーーあれが現れ、私達を吸い込んだのだ」

 凌馬「それで、気付いたらこの世界にいた、という事かい?」

 箒B「そうだ。私達は四人共、クラックに吸い込まれる前に、声を聞いた。その声は少女の声で、『助けて』と言った。そして、その声を聞いた瞬間ーー」

 楯無「クラックに吸い込まれた、という事ね」

 二人は大きく頷いた。

 凌馬「成る程。それじゃあ、君達が使ったあのロックシードは何だい?彼曰く、『オリジナル』と言っていたが」

 そう言って、凌馬は自分の隣のベッドにいてまだ意識の戻らないシュラを見た。

 千冬B「私達が使うロックシードは全て、シュラの作った物だ。勿論、このベルトも奴の作った物だ。私達は皆、奴からこのベルトを渡された。私達が元いた世界の危機を救う為に……」

 千冬A「危機?お前達の世界では、何が起こっている?」

 凌馬「千冬さん、それは彼女達の問題であって、僕達が介入する事じゃない。それに、あまり話したくない事でもあるようだからね」

 箒B「ああ、こればかりは話せない事だ」

 そう言って、箒Bは近くのベッドにいてシュラと同様に未だ意識の戻らない牙也の手を握った。

 箒B「……元々は彼がーー牙也がシュラと共に背負い続けた秘密。そしてある事件を境に、私達もその秘密を知り、シュラは私達の協力者となった」

 凌馬「成る程……そちらの世界も色々あったんだね…………」

 凌馬は腕組みをして唸った。すると、

 シュラ「…………む…………ここは…………?」

 シュラが目を覚ました。まだ自分がどんな状況かが分かっていないようで、部屋のあちこちを見回している。

 箒B「シュラ、大丈夫か?ここは、学園の医務室だ」

 シュラ「……そうか…………我は、負けたのだったな……」

 凌馬「シュラ、だったね。具合はどうだい?」

 シュラ「……貴様か…………悪くはない。だが貴様の顔だけは、起き抜けに見たくなかったよ」

 凌馬「おっと、手厳しい。ま、そんな事が口から吐けるのなら、大丈夫なんだろうね」

 すると凌馬は、近くにいた黒影トルーパーに牙也達のベルトを持ってこさせた。

 凌馬「ちょっと解析させてもらったよ。どうやら君達のベルトは、ISとの戦闘ではなく、インベスとの戦闘を念頭に置いて作られた物だね。構造など何から何まで、僕が作った物と同じだ。ISの要素があるかないかだね、違うところと言えば」

 楯無「あの、凌馬さん。その『インベス』と言うのは…………?」

 凌馬「ああ、君達には話してなかったね。簡単には、セシリアちゃんを思い浮かべてくれ」

 楯無「オルコットさんを……?……まさか、オルコットさんのあの姿こそが……!?」

 凌馬「そう、オーバーロードはインベスの最上位を指すんだよ」

 箒B「ちょっと待て!?この世界では、セシリアはオーバーロードになっているのか!?」ガタッ

 凌馬の話を聞いていた箒Bは、セシリアがシュラと同様にオーバーロードになっている事に驚愕していた。

 セシリア「……そう、ですわ……。最後の戦いで、私はオーバーロードの力を、得ました」

 するとセシリアが目を覚まし、言葉を紡いだ。

 楯無「オルコットさん!起きて大丈夫なんですか?」

 セシリア「はい、問題ありませんわ。それにしても……」

 セシリアは未だ眠っている牙也を見た。

 セシリア「牙也さん、でしたわね……彼は強かったですわ。軽口を叩きながらも、その刃には大きな決意が込められていました。一夏さんにも似たお人ですわね……」

 そう言ってセシリアは、自分の隣で眠っている一夏を見た。その寝顔は、清々しい程に穏やかであった。

 シュラ「……しかしセシリアよ。まさかお前が我と同じ力を持っているとは……」

 セシリア「同じ……?っ、貴方、その姿は!?もしや、貴方もオーバーロードなのですか!?」

 シュラ「ああ。奴との戦いで化けの皮が剥がれてしまったがね」チラッ

 凌馬「私も驚いたよ。まさか、今まで戦っていたのがオーバーロードだったなんてね」フゥ

 千冬B「私達もこれを知ったのはつい最近だ。それまでは、私達の前に姿を現さなかったからな」

 セシリア「そうでしたか…………ところで凌馬さん、他の皆さんは大丈夫なのでしょうか?」

 凌馬「ああ、そうだったね。皆命に別状はないよ。数日で良くなるさ」

 セシリア「」ホッ

 箒B「そうか…………感謝する」

 千冬B「済まないな、怪我の手当てまでやってもらって」

 凌馬「お礼はいらないさ、当然の事をやっただけだ」

 シュラ「フッ…………む?どうやら、仲間達が目覚めたようだぞ、セシリア・オルコット」

 全員がシュラのその一言にベッドを見ると、

 一夏「…………うう…………ん…………?ここは…………?」

 一夏を始めとした学園の面々が次々目を覚ました。

 セシリア「ここは医務室ですわ、一夏さん」

 一夏「…………セシリア…………?大丈夫……なの……?」

 セシリア「はい、私は大丈夫ですわ。一夏さんは、どこか痛む箇所はありませんか?」

 一夏「ううん、今のところは特にどこも。皆も無事みたいだね…………良かった」

 鈴「……ところでさ、何でこいつらが一緒にいるnーーって、オ、オーバーロード!?」

 凌馬「ああ、彼は襲ったりしないよ。僕が保障する」

 ラウラ「…………プロフェッサーがそう言うのなら…………」

 シャルロット「……君達は一体……?篠ノ之さんと織斑先生にすごく似てるけど…………」

 シュラ達は、凌馬に話したことを同じように全員に話した。

 箒A「……別世界の私達、か……」

 ラウラ「そして、お前達の世界では、インベスという怪物が出現しているのか」

 簪「……向こうの私達も……苦労してるんだね……」

 シュラ「我等の世界では、アーマードライダーの数が少ない上に、この世界のように大量生産も出来ないからな。それに、女尊男卑の思想を持つ者達がアーマードライダーの存在を認めようとしないおかげで、肩身の狭い思いをしてる」

 シャルロット「……大変だね」

 箒A「こちらの世界でも、そのようにアーマードライダーを認めようとしない奴が未だにいるが……数に限りがあるとなるとそちらの世界はこの世界よりも面倒だな…………」

 千冬A「だが、実力はそれに見あった物で、皆本物だ。私達をここまで追い詰めたのだからな」

 凌馬「結局のところ、君達の目的は『元の世界に戻る術を探す』で間違いないかな?」

 シュラ「そうだ。だが、牙也の意識が戻らない以上、ここを動くことは出来ぬ。どうしたものか……」

 

 

 

 凌馬「それなら、ここに寝泊まりするといい」

 

 

 

 シュラ「…………いいのか?」

 凌馬「構わないさ。敵でないと分かったのなら、ぞんざいに扱う理由もない。ここを拠点にして、目的の物を探すといい」

 一夏「そうだね、怪我人がまだいる以上、動いてて敵に襲われたらひとたまりもないよ。ここにいる方が断然安心だし」

 鈴「私達も協力するわよ。何が出来るかは分からないけどね……ま、いつでも頼ってよ!」

 箒B「…………皆、感謝する。ありがとう」ペコリ

 凌馬「ところで、君達二人はここにいる間、別の名前を名のってもらうよ。名前はそちらで決めてくれたまえ」

 箒B・千冬B『え?』

 シュラ「同じようなのが二人もいるから、区別をつけたいのだろう」

 箒B「成る程な…………では、私は『東雲茜』と名乗ろうか」

 千冬B「では私も、少し変えて『織原千尋』と名乗ろうか」

 凌馬「うん、いい名前だね。それじゃ、暫くの間宜しくね、茜さん、千尋さん」

 茜・千尋『宜しく頼む』

 

 

 

 

 

 

 

 同時刻、某国にあるホテルの一室。

 ??「…………ようやく、我らが神の悲願を達成する時が来たわ…………」

 ある女性が部屋から見える景色を見ながらそう呟いた。。

 ??「この力さえあれば、私は絶対に負けない!IS学園も、亡国企業も、全てこの世から消え去る!そして私、いや、我らが神の時代がやってくるのよ………………!」

 女性は、その手に持った物を強く握り締めた。それは、醜いほどに黒くなったリンゴのロックシードであった。

 

 

 

 『ダークネス』

 

 

 

 三人称side end

 

 

 





 ダークネスロックシード、再登場しました。

 どうやら原作のあのライダーが出てくるかな…………?

 次回、茜の思いが一夏達の心を突き動かすーー
 お楽しみに!
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