IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結) 作:神羅の霊廟
あとBGM付けました。
さあ、牙也達は勝てるのか!?
では、どうぞ!
三人称side
ある日、一夏とセシリアはアーマードライダーの特訓の為に第1アリーナを訪れていた。
一夏「少しの間だったけど医務室で寝たきりだったから、体が鈍ってそうだね」
セシリア「今日の特訓は軽いものにして、少しずつ感覚を取り戻していきましょう」
一夏「鈴達とも一緒にやりたかったけどね…………」
セシリア「仕方ないですわ。鈴さん達もやるべき事があるのですから」
一夏「うん。でも久しぶりだなぁ、セシリアと戦うのは。クラス代表決定戦の時以来だったよね?」
セシリア「そうですわね。あの時の一夏さんは、とても凛々しかったですわ、今でも思い出します」
一夏「えへへ、そんなに凛々しかった?」
セシリア「ええ、惚れ惚れいたしましたわ。あの時改めて一夏さんが好きになりましたから」
一夏「////」カァ
セシリア「」クスッ
??『反吐が出るわねぇ、貴女達を見てると』
一・セ『!?』
その声に二人が振り向くと、
??「全く、貴女達みたいな人に我らが神が負けただなんて、信じられないわ」
上下を黒のライダースーツで包んだ女性が立っていた。
三人称side end
牙也side
「………………ん…………ここは……………………?」
俺は目が覚めると、何処かの屋敷にありそうな西洋の庭園に寝転んでいた。
??「…………あ、起きた」
ん?この声…………クラックに吸い込まれる直前に聞いた声だ…………。
俺は体を起こし、声のした方を見た。そこには、
??「…………大丈夫?」
白いワンピースを着た一人の少女が、心配そうに俺を見ていた。
「お前は…………?」
??「…………カンナ。それが、私の名前。そして、貴方達を呼んだのも私」
カンナと言う少女はそう言って、近くにあった椅子に座るよう促した。俺は未だ重たい体を起こし、椅子に座った。
カンナ「…………どうぞ」つ紅茶
カンナは俺が座るなり、机に置いてあったティーポットから紅茶をカップに注ぎ、俺に差し出した。
カンナ「…………大丈夫、何も入ってないから」
俺はカップを手に取り、口に当てて少し飲んだ。が、すぐにむせてしまった。
「ゴホッ、ケホッ、ケホッ」
カンナ「だ、大丈夫?」アワアワ
「ケホッ…………大丈夫だよ。実を言うと、紅茶飲めないんだよな…………」
カンナ「……ご、ご免なさい…………」
「いいよ、謝らなくても。知らなかったんだし」ナデナデ
カンナ「…………はぅ////」カァ
あら可愛い。って、そんな事してる場合じゃないや。
「ところで、カンナだったな。何で俺達を呼んだんだ?」
するとカンナは、ティーポットの後ろに隠すように置いてあった物を手に取り、俺に差し出した。
「…………ロック、シード…………!?」
カンナ「」コクリ
それは、白く輝くロックシードであった。
カンナ「…………これを、貴方に」
カンナはそう言って、俺の手にそのロックシードを握らせた。
カンナ「…………それを使って、助けて欲しい人がいるの」
「助けて欲しい人?」
カンナ「……そう。それは私と話がしたいときに解錠して」
「ああ…………だが、その助けて欲しい人ってのは、一体誰なんだ?」
カンナ「…………それは、まだ言えない。でも、それは貴方を助けてくれる。だから、持っていて」テギュッ
すると、俺の周りの景色が段々光に包まれていった。
カンナ「…………時間切れ、みたい…………目を覚まして。皆に、危険がーー」
そこで俺の意識は途絶えた。
「………………ん………………ここは…………?」
次に俺が目を覚ましたのは、学園の医務室のようだった。
「…………戻ってきたんだな…………ん?」
すると、右手に何かの感触かあった。俺に掛けられた布団から右手を出すと、
「…………これ、夢の中で受け取った…………」
カンナから受け取ったあのロックシードが握られていた。そしてその近くの机には、俺が使っている戦極ドライバーとロックシードが置かれていた。
俺はベッドから出て机に近づき、ロックシードの内の一つを手に取った。それは、仮面ライダークライムーー神崎朧から受け取った『L-S-15』のロックシードだった。
「……いずれは必要になる、か」
そう呟いたその時、何処かから爆発音が聞こえた。
「この方向…………第1アリーナだな……」
俺はベルトとロックシードを腰に付け、いつでも変身出来るようにしてから医務室を飛び出した。
牙也side end
三人称side
牙也が目覚める数十分前。第1アリーナでは、一夏とセシリアが謎の女と対峙していた。
一夏「貴女、誰?ここに許可を得て入ってきたの?」
セシリア「場合によっては、捕縛いたしますわ」
??「フン、私を捕縛だと?笑わせるな!貴様らでは、私を捕らえることなど出来はしない。何故なら…………」
女はそこまで言って、懐から何かを取り出した。
一夏「戦極ドライバー!?」
セシリア「貴女、まさか…………!?」
??「変身」
『ダークネス』
一夏「黒い…………リンゴ…………!?」
セシリア「そんな……まさか…………!?」
『ロック・オン!』
『黒!ダークネスアームズ!黄金の果実!』
女の頭上から真っ黒いリンゴアームズが現れて女に被さり、黒いライドウェアが全身を包む。そしてアームズが展開され、鎧となった。
??「アーマードライダー邪武…………今日この日が、貴様らの命日だ…………!」
一夏「くっ!行こう、セシリア!」
セシリア「はい、一夏さん!」
「「変身!!」」
『オレンジ』
『バナナ』
『『ロック・オン!!』』
『ソイヤッ!オレンジアームズ!花道・オン・ステージ!』
『カモン!バナナアームズ!Knight of Spear!』
一・セ『はあっ!』
鎧武とバロンは大橙丸とバナスピアーを構えて邪武に攻撃した。が、
邪武「甘い!」ザンッ
一・セ『きゃあっ!?』
邪武は左腰の無双セイバーを居合いの要領で引き抜いて二人を迎撃。さらに何処から取り出したのか、黒い大橙丸を無双セイバーと連結させてナギナタモードで攻撃してきた。
邪武「はあっ!」ザンッ
一夏「くっ!こいつ、強い!」
セシリア「このままでは…………!」
しかし邪武は二人に反撃の暇を与えない。ダーク大橙丸・ナギナタモードを振るい、鎧武とバロンに連続攻撃をかける。鎧武とバロンも、大橙丸とバナスピアーを振るって応戦するが、攻撃はいなされ、カウンターを何度もくらう。そして、
邪武「ふんっ!」ザシュッ
一夏「きゃあっ!」
セシリア「一夏さん!?きゃあっ!」
遂に鎧武とバロンの変身は解除されてしまった。
一夏「ぐっ…………」
セシリア「勝てる……訳がありませんわ…………!」
邪武「…………やっと気付いたか、自分達の弱さに。その弱さを嘆きながら、二人仲良く死ぬが良い!」
邪武はそう言って二人に近付き、ダーク大橙丸を振り上げた。
??「よせ!」
邪武「?」
邪武が声のした方を向くと、そこにはーー
《推奨BGM eyes glazing over(仮面ライダー555挿入歌)》
ゲネシスコア付きの戦極ドライバーを腰に付けた牙也が立っていた。
一夏「牙也さん!」
セシリア「目を覚まされたのですね!」
牙也「変身!」
『ブルーベリー』
『ラズベリー』
牙也はブルーベリーともう一つ、『L-S-15』のロックシードを解錠した。
『ロック・オン!!』
『ハッ!ラズベリーアームズ!破壊者・Dead・Stage!
ブルーベリーアームズ!侵食者・Hell・Stage!』
牙也の周囲に展開済みのラズベリーアームズとブルーベリーアームズが出現し、牙也が纏った赤のライドウェアの上に装着された(原作のセイヴァーのアームズがそれぞれラズベリーとブルーベリーに置き換わってる感じ。勿論フェイスは蝕)。装着が終わると同時に、蝕の周囲に血のように赤い花びらが舞い散り、背中にあるこれまた血のように赤いマントがゆらりとはためく。
新たな蝕のフォーム、『アーマードライダー蝕 ディープラズベリーアームズ』だ。一夏達も邪武も、これには動揺を隠せなかった。
一・セ『!?』
邪武「な…………!?貴様、何者だ!?」
牙也「…………テメエなんぞに名乗るほど、俺は馬鹿じゃない」
蝕は紫炎を構えて邪武に攻撃した。動揺の大きかった邪武は、これを避けることが出来ない。
牙也「ダアッ!」ザンッ
邪武「ぐあっ!?」
斬撃を受けた邪武は大きく怯む。牙也はさらに薙刀『緋炎』を振るって邪武に追撃した。そして紫炎も同時に振るい、邪武に反撃の暇を与えない。
邪武「ぐっ、があっ!?くそっ!こんなはずdーー《ガシッ》ぐっ!?」
さらに牙也は邪武の首を掴んでアリーナの壁に叩き付け、投げ飛ばした。そして満身創痍の邪武に、止めと言わんばかりに蹴りを加えた。
邪武「ぐあああああっ!くそっ!」
邪武はフラフラと立ち上がった。そして自身の背後になんとクラックを開いた。
邪武「ぐっ、今回は見逃してやる!だが、いつか貴様らを殺す!覚えていろ!」
そう吐き捨てて、邪武はクラックに飛び込んだ。するとクラックは閉じ、消えてしまった。
牙也「…………ちっ、逃がしたかよ…………」
牙也はそう悪態をついて変身を解除した。ちょうどそこに、他のメンバーが駆け付けた。
シュラ「牙也!起きていたのか!」
牙也「ああ、なんとかな。ちょっと敵と交戦してたが、逃げられた。野郎、クラックを開いて逃げやがったんだ」
シュラ「クラックを…………!?」
凌馬「インベスかい?」
一夏「いえ、アーマードライダーでした。黒いリンゴのロックシードを使って…………」
凌馬「黒いリンゴ!?まずいな…………」
千冬「凌馬、お前はそれを知っているのか?」
凌馬「多分それは『ダークネスロックシード』。黄金の果実の成れの果てだ。ゴールデンと同等かそれ以上のスペックを持っている、危険なロックシードだよ」
セシリア「あのアーマードライダーは、私達を殺す気でした。牙也さんが来てくれなかったら、今頃は…………」
シュラ「戦極凌馬よ。どうする?」
凌馬「取り敢えず、三人から話を聞こう。対策を立てなければ」
IS学園に、また闇が訪れようとしていた…………。
三人称side end
次回、対邪武の対策会議。そして、カンナの真意が明らかにーー