IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結)   作:神羅の霊廟

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 や、やっと最終話だ……

 お待たせしました、では、どうぞ。




コラボ3 果実ノ勇士ト煉獄ノ使徒(10)

 三人称side

 

 《カイガン!キョウコツ!!骸の畏れ!貰うは眼球!!》

 

 夏煉「行くよ、狂骨!」

 狂骨『はい、夏煉お姉さま』

 

 キョウコツ魂にフォームチェンジした夏煉が、ガンガンハンド・銃モードで春輝を撃つ。

 

 薫「とっとと落ちてくれない?早くお前をブッ潰したいんだ!」

 薫もレンガッシャーを銃モードに変形して同じく春輝を撃つ。

 

 鬼崎「さあ、激しく舞い狂え……!」

 シュラ「貴様の鼓動を、刈り取ってやろう……!」

 鬼崎とシュラはそれぞれ吸血蝙蝠の双銃(ヴァンバット・ツインガン)とソニックアローからレーザーと赤黒い矢を放って春輝の退路を塞ぐ。春輝は逃走しようにも弾幕の雨に曝されて身動きがとれない。

 

 春輝「くそっ!この僕をここまで痛め付けるなんて……!神に選ばれたこの僕が……!」

 シュラ「神、か……貴様はまだそのようなちっぽけな物にしがみついているのか?」

 春輝「何!?」

 鬼崎「貴方がその生まれつきの能力に胡座をかいていなければ、もっとマシだったのでしょうが……こればかりはどうにもなりませんね……!」

 薫「お前の顔を見るだけで、何か腹立たしく思えてならないね……!」

 夏煉「貴方を選んだのは神じゃない……!貴方を選んだのは、悪魔です!」

 

 

 春輝「言わせておけば、調子に乗りやがってぇぇぇぇぇぇぇ!!!まずはてめぇから叩き斬ってやらぁぁぁぁぁぁ!!!」ゴォッ

 

 

 春輝は完全にキレて、夏煉に突進した。

 

 《ダイカイガン!ガンガンミトケー!ガンガンミトケー!》

 

 夏煉はそれを見て、ガンガンハンドをベルトに翳し、突っ込んで来る春輝に向けて構えた。すると、夏煉の横に一直線に火縄銃を持った骸骨兵が現れ、同じように火縄銃を構えた。

 

 

 春輝「死にさらせぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

 夏煉「……くらえっ!」

 

 《オメガスパーク!!》

 

 夏煉が引き金を引くと、一斉に全ての銃が火を噴いた。ガンガンハンドと火縄銃から撃ち出された弾は突っ込んで来る春輝に全弾命中し、春輝を撃ち落とした。

 

 春輝「ぐはっ!」ドサッ

 

 春輝はすぐに立ち上がるが、目を向けた先にはーー

 

 

 『ロック・オン』

 

 『Full Charge』

 

 ソニックアローを構えたシュラとレンガッシャー・ガンモードを構えた薫がいた。

 

 薫「食らえ……あたしの必殺技、その2!」

 シュラ「己が愚かさを嘆きつつ……散れ!」

 

 『イーヴィルエナジー』

 

 ソニックアローには赤黒いエネルギーが、レンガッシャーには滅びの魔力が集約する。そして、エネルギーと魔力が満タンになった時、

 

 

 シ・薫「「ハアアアアアアアアッ!!!」」

 春輝「ぐあああああああっ!」

 

 

 双方からそれぞれ、赤黒い矢と魔力を帯びたエネルギー弾が放たれた。二つが合わさったその威力は凄まじく、白式の装甲にヒビを入れる程であった。春輝は盛大に吹き飛び、大木に叩き付けられた。だが白式は未だ健在で、春輝は雪片弐型を杖代わりにしてフラフラと立ち上がった。

 

 春輝「ぐ、あっ……!ごほっ……!お、お前等ァァァァ…………!!」

 鬼崎「ふう……では終わりは僕が」

 

 『Full Charge』

 

 ライダーパスをベルトに翳し、双銃を構えて弾を撃った。満身創痍の春輝にはこれは避けられず、銃撃を受けて倒れた。

 

 春輝「ぐっ、この程度……!」

 鬼崎「まだ終わりじゃありませんよ?」

 春輝「な!?」

 

 春輝の頭上に巨大な雷雲が発生し、段々と大きくなっていった。そして先程弾が当たった白式の装甲には呪詛のマーカーが浮かび上がる。

 

 春輝「な、何だよこれ!?」

 鬼崎「さっきの弾が当たった時点で、貴方は既に詰んでいたんですよ……?あの弾はマーキング弾で、貴方に確実に止めを指す為の下準備だったんですよ……」

 

 雷雲からはゴロゴロと雷の音が響き、春輝の頭上を覆っていく。

 

 

 春輝「あ……ああ…………!」

 鬼崎「自分の罪をよく噛み締めた上で、出直して来なさい!《吸血竜姫の鎮魂歌(レクイエム・ドラキュリア)》!!」

 

 その叫びを合図として、雷雲から巨大な雷が春輝に向かって落ちてくる。

 

 春輝「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」バリバリバリィッ

 

 マーカー効果で避ける事も出来ず、雷をもろに受けた春輝は、プスプスと煙を立てて倒れた(勿論ISは強制解除)。

 四人は変身を解除し、シュラは蔦を伸ばして春輝を拘束した。

 

 シュラ「よし、我等も急いで戻るぞ。牙也の容態が心配だ」

 夏煉「牙也さん、大丈夫でしょうか……?」

 鬼崎「今は、無事を祈るしかないね……」

 蔦で拘束した春輝を引き摺りながら、四人は学園へと戻っていった。

 

 

 

 

 一方、こちらは牙也が運び込まれた病院の一室。ベッドでは手術を終えた牙也が寝息をたてており、その回りを箒達が囲み、じっとその様子を見ていた。

 

 箒「良かった……無事に手術が済んで」

 セシリア「お医者様も、命に別状はないとおっしゃってましたし、もう安心ですわ」

 鈴「全く、気持ち良さそうに眠っちゃって……あたし達がどんだけ心配したか……」

 ラウラ「その通りだ。後で教官にきつく叱ってもらわねばな」

 シャルロット「まあまあ、無事だったんだからそれで充分でしょ」

 真耶「一時はどうなるかと思いましたが……本当に良かったです!」

 簪「うん……良かった……!」

 

 コンコンコンーー

 

 箒「どうぞ」

 

 キィーー

 

 シュラ「来たぞ。容態はどうだ?」

 箒「手術して傷は塞いだ。もう心配ないぞ」

 鬼崎「そうですか……申し訳ないです、僕達の我が儘で、牙也さんに大怪我を負わせてしまって……」

 鈴「謝らなくても良いわよ。牙也はこういう奴だって、あたし達も知ってるし」

 夏煉「ですが……!」

 セシリア「事情は全て聞いておりますわ。貴方を庇って牙也さんが大怪我を負われたと」

 シャルロット「牙也さんはこういう人なんだよ。自分の事じゃなくて、他の皆の事を優先する人なんだ」

 簪「良い意味なら仲間思い……でも悪い意味なら命知らず……」

 千冬「だが、そんな風でないと牙也ではないからな。あの行動は牙也らしいと言えば牙也らしい物だ」

 ラウラ「それに、こいつの事だからその程度笑って許すだろう」

 薫「自分が死にかけたって言うのに?」

 シュラ「問題あるまい。どうせ牙也の事だ、『『俺が守らなきゃ、そいつが大怪我してたからな』』って言うだろうーーって、牙也お前、起きてたのか」

 牙也「たった今な。皆、迷惑かけてすまないな」

 鬼崎「いえ、僕達の方こそ、ご迷惑をおかけしました」

 牙也「良いって良いって。今こうやって生きてんだから、別に何も問題ないだろ?」ハハハ

 簪「牙也さん……少しは自分の事も考えてよ……」

 薫「そうよ。今回は何とかなったけど、次はそうはいかないかもしれないのよ?」

 牙也「悪い悪い。次は気を付けるよ」

 箒「全く……心配かけた罰だ。退院したら、全員にご飯を奢れよ」

 牙也「うっへ、それだけはご勘弁!それ以外なら何でもするからさ!」

 千冬「ほほう、何でも、と言ったな……?」ニヤリ

 牙也「ちょ、千冬さん。何さ今の?」

 千冬「ちょっと耳を貸せ」ゴニョゴニョ

 牙也「えー……俺、その辺は疎いですよ?大丈夫かねぇ……?」

 千冬「お前の直感で良い。では頼むぞ、牙也。お前達も、何かしら願いを言っておけ」

 『はーい』

 箒達は願い事を何にするか考え始めた(何故か麻耶も混じっていたが)。

 牙也「はぁ……これを期に、少しは自重しなきゃな」

 シュラ「全くだ。お前に死なれたら、こっちは大迷惑なんだ、本当に頼むぞ?」

 牙也「ああ……」

 牙也は自身に出来た刀傷と銃痕を軽く撫でた。

 牙也(一つ分からねぇのは、俺を銃撃した奴だ……奴は一体、何を企んでやがる……?例の一件と何か関係があるのか……?)

 銃痕をチラッと見た牙也は、そんな不安にかられていた。

 

 

 

 

 一週間後。牙也の傷も無事に完治し、この日は鬼崎達とお別れする事になっていた。しかし、この日は平日で箒達は見送りに行けず、シュラは調査でヘルヘイムの森に戻っていた為、牙也一人が見送りに来た。

 牙也「また遊びに来いよ?その時は負けないからな」

 鬼崎「次こそは決着をつけましょう。それまで鍛練を怠らないで下さいね?」

 薫「他の皆がいないのが寂しいねぇ……」

 牙也「仕方ねぇさ。皆本業で忙しいんだ」

 夏煉「お世話になりました。皆さんによろしくお伝え下さい」ペコリ

 牙也「おう。ロックシード、上手く使ってくれよ?一歩間違えたら、シュラの奴が容赦なく叩き潰しに行くからな」

 鬼崎「承知してます、ご心配なく」

 薫「約束はキチンと守るわよ!」

 牙也「それなら別に良いさ。お前らの主とやらにも、よろしく伝えてくれよな」

 鬼崎「はい。では、そろそろ……」

 

 すると、鬼崎達の後ろに幽霊列車が止まった。客車のドアが開き、鬼崎達が乗り込んでいく。

 

 鬼崎「それじゃ、僕達はこれで失礼します。お体にお気をつけて」

 薫「また会おうね!」

 夏煉「お世話になりました!」

 

 ドアが閉まると、幽霊列車は走り出し、あっという間に空へ消えていった。

 それを見ながら、牙也はある事を思い出していた。それは、退院の数日前の事だった。

 

 

 

 

 ーー回想ーー

 

 

 医者「うん、傷もほとんど塞がってるね。これなら、後二、三日すれば退院出来るよ」

 牙也「そうですか……ありがとうございます」

 医者「ただね、僕が危惧してる事が一つあるんだ。よく聞いて」

 牙也「何ですか?」

 

 

 

 

 

 

 医者「君のその刀傷、次に同じように傷口が開いたら、もう助けようがない。エネルギーを纏った剣で斬られた、と言っていたね?その剣のエネルギーが、ごく微量だが体に残ってしまっている。次にその傷が開いたら、その微量のエネルギーによって君の体を破壊しかねない。今後も戦うと言うのなら、あまり無茶しないようにしたまえ」

 

 

 

 

 

 

 牙也「そう、ですか……分かりました」

 

 

 

 ーー回想 了ーー

 

 

 牙也(……怖いな。戦えなくなるのは。誰も守れなくなるのは。と、なると……まずは俺自身、だな)

 

 そんな事を決意しつつ、牙也は青い空を見上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 何処かのビル。その一室で、二人の男女が話していた。

 女「……仕留め損ねた?珍しいわね、貴方が獲物に逃げられるなんて」

 男「ええ。思わぬ邪魔が入りましてね、処分しようかと考えたんですが……その邪魔者が獲物を横取りしてしまいまして……まあその獲物は生き延びましたが」

 女「あら、残念ね。まあ良いわ。次こそは頼んだわよ」

 男「仰せのままに」

 女は部屋を出ていった。一人残された男は、手に持った銃をある方向に向けた。

 男「貴方を撃ち抜きましょう……この世界の平和の為に」

 男が銃を向けた先には、

 

 

 

 

 

 牙也の写真が沢山貼ってあった。

 

 

 

 

 三人称side end

 

 




 悪維持さん、コラボして下さり、ありがとうございました!

 次回から本編に戻ります。コラボの連打で大変お待たせしてしまいました。読者の皆さんが楽しんで頂けるよう、これからも精進していきますので、よろしくお願いします!

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