IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結) 作:神羅の霊廟
では、どうぞ!
第23話 夏ノ準備モ楽ジャナイ(前編)
三人称side
千冬「牙也、付き合え。約束を果たしてもらうぞ」
牙也「へいへい。さっさ行きましょ」
というわけで、以前の約束を果たす為、牙也は千冬と共に大型デパート『レゾナンス』を訪れていた。ここは服屋・雑貨屋・レストランなど様々な店が入っている商業施設。ここに来れば大抵の物は揃う程、店が充実している場所だ。で、千冬の約束はと言うとーー
千冬「牙也、これとこれはどちらが良い?」
千冬は白のビキニと黒のビキニを手に取って牙也に見せた。
牙也「黒っすね」ソクトウ
千冬「やはりか。私もそう思っていたところだ」
牙也「千冬さんの場合は赤とか白じゃなくて、黒とか青の濃い色のが似合ってると思いますけどね」
『水着選びを手伝う事』。IS学園では、新入生はこの時期臨海学校があり、その前に水着を新調する子が多い。一年一組担任の千冬もまた例外ではなく、今回は牙也を連れて服屋を訪れていた。千冬の水着を買い終え、二人はレゾナンス内を見て回っていた。
牙也「あ~、眩しい……目がチカチカする……」メヲゴシゴシ
千冬「牙也は普段こういう所に来ないのか?」
牙也「日用品は殆ど売店で揃いますからね……それに、余程の事が無い限りは学園を離れませんし」
千冬「最早学園が家と化しているな……」
牙也「家が無いから仕方ない仕方ない」
千冬「ははは、そうだったな。ん、そうだ。ここに来たんだから、牙也の水着も選んでやろう」
牙也「良いんですか?今日は千冬さんの水着を選びに来たのに……」
千冬「構わん構わん。どうせ臨海学校にお前も付いて来るのだろう?」
牙也「そうですけど……」
ーー回想ーー
理事長室ーー
轡木「いつもすまないね、牙也君。私達が何も出来ないばかりに任せっきりになってしまって……」
牙也「気にしないで下さい。俺にしか出来ない事なんですから」
轡木「いや、牙也君には沢山助けられてるよ。お礼を言うだけじゃ足りないね」
楯無「理事長の言う通りよ。インベス討伐だけじゃなく、資料作成や戦後処理まで一手に担ってるんだから当然でしょ?働き者ねぇ……」
牙也「お前はもっと働け。虚さんから苦情が来てるんだよ、サボってばかりで仕事が進まないって」
楯無「(*ゝω・*)」テヘ
牙也「簪に報告すんぞてめぇ……」
楯無「ご免なさい!簪ちゃんに報告するのは止めて!」ドゲザ
轡木「まあまあ、落ち着きたまえ。そこでだ、今回までの牙也君の働きに感謝して、君に有休をプレゼントしようと思ってる」
牙也「有休ですか……」
轡木「この時期は普段より仕事の量が少なくなるからね。今の内に君には思い切り羽を伸ばしてもらおうと思ってるんだ」
牙也「ですが、大丈夫でしょうか?俺がここを離れてしまって……」
シュラ「心配するな。何かあれば我が対応する。お前は少しは休め。怪我が治ったばかりでまだ本調子ではあるまい」
牙也「いや、だが……」
楯無「休むの!あれだけ働いて、体を壊したらどうするのよ?只でさえ休む間もなく動いてたんだから、殆ど寝てないんでしょ?」
牙也「」ギクッ
シュラ「図星か。なら尚更休め。大事な時にブッ倒れられたら、こっちはたまったもんじゃない」
牙也「ぐぬぬ……分かったよ」
轡木「それじゃ、ゆっくり休みなさい。なんなら、一年生の臨海学校にでも付いて行きますか?」
牙也「え~、あれ立派な行事でしょ?流石に俺がお邪魔する訳には……」
轡木「既に先生方には話を通してあるよ?」
牙也「有無を言わさず、か……」ハァ
シュラ「諦めろ。そしてしっかり休んで鋭気を養え」カタポンッ
楯無「そして、女子高生達の水着を目一杯見てきなさい!」カタポンッ
牙也「裸エプロンで校門に磔にしてやろうか?」
楯無「じょ、冗談よ!」アワアワ
轡木「ははは、まあゆっくり休んで来なさい」
ーー回想 了ーー
千冬「ははは、災難だな」
牙也「笑い事じゃないですよ……ま、気遣ってくれてるのは嬉しいですけどね」
千冬「フッ……さて、牙也の水着を選びに行くか」
牙也「どうも……って、あれ?千冬さん、あれって……」
千冬「む?」
近くのオープンカフェーー
鈴「い~ちか!あ~ん!♡」つパフェ
一夏「あ~ん……うん、旨い!」ムグムグ
鈴「えへへ……♡久しぶりのデートね!」
一夏「だな~。ここんとこ俺も鈴も忙しかったから、こんな風に会う暇なんて無かったしな」
鈴「一夏からデートの誘いが来た時、あたし凄い嬉しかった!久しぶりに一夏に会えるって思って、凄い舞い上がってたんだから!♡」
一夏「ははは、鈴は可愛いな」ナデナデ
鈴「にゃう~♡」ゴロゴロ
/そんじゃ、鈴もあ~ん\
/あ~ん♡……ん、美味しい!\
/もっと食べるか?\
/食べさせて~♡\
周りの人『オロロロロ!』サトウダバダー
牙也「……無意識に砂糖爆弾(シュガーボム)投下してるよ、あの二人」ニガワライ
千冬「は、早くこの場を離れるぞ……」ウップ
牙也「はいはい……」
千冬「というわけで、水着売り場に戻って来たが……」
牙也「……なんすか、この状況」
シャルロット「ラウラ、次はこれ着て!」つウサミミ付メイド服
ラウラ「こ、これか!?わ、私には似合うまい!」
セシリア「いえいえ、絶対に似合いますわ!それが終わったら、今度はこちらを!」つバニーガールの服
真耶「その次はこれなんかどうでしょう!?」つ布地少ない黒の水着
女性店員「こちらなんかどうでしょうか!?凄くお似合いかと!」つお姫様の黒のドレス
ラウラ「だ、誰か助けてくれ―!!」バタバタ
着せ替え人形にされているラウラの姿があった。
千冬「……牙也よ。私達は何も見ていない。そうだな?」
牙也「はい、何も見ていません。どうせ幻聴が聞こえてるせいで、変な景色が見えてんでしょう」
千冬「そうだな。では、お前の水着をさっさと決めてここを離れるぞ」
牙也「了解」
二人は水着を購入して、その店を出ていった。
二人はレゾナンスを出て、食べ歩きをしながら街をぶらついていた。
牙也「旨いっすね、このソフトクリーム」ムグムグ
千冬「そうだな。噂には聞いていたが、これ程とはな」ムグムグ
??「よいしょ……はぁ、重てぇなぁ……って、あれ?」
??「あれ?千冬さんじゃないですか!」
??「え?あ、本当だ、千冬さんだ!」
千冬「む?おお、五反田兄妹に御手洗か」
そこへ、買い物袋を沢山持った一夏と同い年位の少年が二人と中学生位の少女が近寄ってきた。
牙也「千冬さん、この二人は?」
千冬「ああ、お前には紹介してなかったな。この二人は一夏の親友で、五反田弾と御手洗数馬だ。で、こっちは弾の妹で五反田蘭だ。三人共、こいつは紫野牙也。IS学園で用務員をしている」
弾「五反田弾だ!よろしくな!」
蘭「このバカ兄の妹で、五反田蘭と言います。よろしくお願いします」ペコリ
弾「バカは余計だ!」
蘭「バカじゃないの!」
数馬「はぁ……御手洗数馬だ。よろしく頼む」
牙也「紫野牙也だ。呼び方は牙也で良い」
弾「よろしくな、牙也!」
数馬「よろしく」
蘭「バカ兄共々、よろしくお願いします」ペコリ
弾「蘭てめぇ……!」
蘭「何よ?やるっての、お兄?」
数馬「止めろ、二人共。公衆の面前だぞ」
千冬「はぁ……いつも通りだな、お前達は」
蘭「所で千冬さんは牙也さんと何してたんですか?もしかしてデートとか?」ニヤニヤ
千冬「なっ!?////そ、そんな訳ないだろう!////」
牙也「俺は千冬さんの買い物に付き合ってるだけだ。恋人とかそういう関係じゃない」
蘭「なーんだ、ようやく千冬さんに春が来たのかって期待してたのに……」
牙也(生活態度直さなけりゃ、男も寄ってこないと思うが……)
千冬「」ビュッ←手刀
牙也「おっと」ヒョイッ
千冬「今何かいらん事を考えたか?」
牙也「いえ、何も」
弾「所で一夏は元気にしてるんですか?」
千冬「ああ、さっきレゾナンスの喫茶店で凰とデートしていたな」
蘭「鈴さんとですか。それじゃ、邪魔する訳にはいきませんね」
数馬「良いのか?一夏の所に挨拶に行かなくて」
蘭「せっかく鈴さんとデートしてるんですから、邪魔するのは失礼ですよ。こういう時くらいは二人っきりにさせた方が良いと思います」
弾「我が妹も成長したな……」ホロリ
数馬「お前は成長してないがな」ボソッ
弾「数馬てめぇ!」
牙也「まぁまぁ……」
蘭「お兄、数馬さん、早く行こう?まだ買い物終わってないんだから」
弾「むう、何か釈然としねぇが……またな、牙也!」
数馬「一夏によろしく伝えておいてくれ」
牙也「おう」ノシ
三人は沢山の買い物袋を持って行ってしまった。
牙也「千冬さん、これからどうしますか?」
千冬「そうだな……何処かで昼飯でも食べるか?そろそろお昼だからな」
牙也「良いですね。それじゃ、行きm『キャアアアアアッ!!!』っ、何だ?」
千冬「近いな……行くぞ!」
牙也「はいはい」
二人は叫び声のした方へ走っていった。
男A「おらおらぁ!どけぇ!怪我したくなかったら、そこを通せぇ!」
男B「邪魔なんだよぉ!俺達を通しやがれぇ!」
警官「待てーっ!」
牙也達二人がいた場所からそう離れていない場所では、人混みの中を刃物を持った男二人が後ろから追ってくる警官や警備員から逃げていた。その手には大きめのバッグが握られていた。
牙也「……銀行強盗ですかね?」
千冬「恐らくそうだな。というか……こっちに来てないか?」
牙也「ですね」
強盗達は千冬の言う通り、二人の方へ走ってきていた。
男A「お前ら、どけ!刺されたくなけりゃどけ!」
そう言いながら、男は刃物を振り回す。牙也と千冬はさりげなく道を開けーー
男A「おらおら!どけdーーのわっ!?」ズデッ
男B「あ、兄貴ーーのわっ!?」ズデッ
足を引っ掛けて転ばせた。
男A「イテテ……何しやがる!?」
牙也「お前こそ何してやがる?」
男B「てめぇ……これが分からねぇか!?」つナイフ
牙也「はいはい」ガシッ←手を掴む
男B「は?」グイッ←引っ張られる
牙也「そい」ベシッ
男B「ぶっ!?」
牙也は男の顔に張り手を食らわせて吹き飛ばした。ブサイクな声を上げた男は地面に頭を打ち付け、そのまま気絶。
男A「て、てめぇ!ふざけやがって!」ビュッ
もう一人の男がナイフを振り回す。が、牙也はそれを難なく避け、
牙也「ここで問題。男ってな、足のある指とある指の間を攻撃すれば、一撃でダウンするんだと。それはどこだと思う?」
そう男に問いた。
男A「はあ!?知るかよそんなの!」ビュッ
相変わらず男はナイフを振り回す。
牙也「じゃ、教えてやるよ。それはなーー」
ドゲシッ!
男A「う……うう…………」ドサッ
牙也は男に金的を食らわせた。
牙也「右足の親指と左足の親指の間、だよ」
金的を受けた男は、股間を抑えてプルプル震えながら倒れた。そこに、警官が駆け寄ってくる。
警官「ご協力ありがとうございました!」
牙也「お気になさらず。当然の事をしたまでですから。あ、これこいつらが振り回してたナイフです」つナイフ二本
警官「あ、どうも。よし、こいつらを連行しろ!」
男達は無事に連行されていった。
三人称side end
金的は痛い。それだけは言える。