IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結)   作:神羅の霊廟

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 どうもです、無事に次が投稿出来ました。是非ともお読み下さい!




第28話 願イヲ胸二、決意ヲ心二

 三人称side

 

 宿泊している旅館の近くにある海岸には、福音鎮圧作戦に参加する専用機持ちーー箒は借り物だがーーが集まっていた。

 千冬「よし、全員集まったな。これより、福音鎮圧作戦を開始する!」

 『はい!』

 千冬「もう一度状況と作戦内容を確認する。目標が予想地点に到着するのは、ここからおよそ40㎞の海上だ。織斑と篠ノ之を先に向かわせ、その後ろを凰、ボーデヴィッヒ、更識の三人、一番後ろをオルコット、デュノアが固める。予想地点に到達するまでは一定の距離を保ち、また周囲にも気を配れ。良いな?」

 『はい!』

 千冬「よし、私からは以上だ。牙也、何か声をかけてやれ」

 牙也「へ?俺ですか?」

 千冬「お前以外に誰がいる。時間がないからさっさとやれ」

 牙也「へいへい。んじゃ、俺から一言」

 一旦口を閉じて、牙也は全員に言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 牙也「全員、なんとしてでも生きて帰ってこい。たとえ一人でも欠ける事は、俺が許さない。全員揃って生存して作戦を終える事が出来るよう、各人頑張ってくれ。俺は都合上ここから皆の無事を祈る事しか出来ねぇが、これだけは忘れるな。俺達は、どんだけ離れていようと心で繋がってる。もし折れそうになったら、思い付く限り仲間や友人、家族の顔を思い浮かべろ。そして、最後まで諦めずに戦い抜くんだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 『はい!』

 千冬「よし、全員出撃準備せよ!」

 千冬の合図と共に、全員がISを展開した。

 牙也「箒、ちょっと耳を」

 箒「……?何だ?」ズイッ

 牙也(織斑をよく見張っておけ。天才を語るあいつの事だから、単独行動をして一人で倒そうとするかもしれない。今回の作戦は、全員が協力しない限り成し遂げられない。出来る事なら、あいつが暴走しないよう手綱を握っておいてくれ)

 箒(分かった。出来る限りの事はしよう)

 牙也(頼むぞ。そんじゃ、思い切りやってこい)バシッ←背中を叩く

 箒「痛っ!」

 牙也「おっと、悪い悪い。だが、気合いは入ったろ?」

 箒「いつつ……すまないな」

 春輝「何やってんだ、箒?さっさと行くぞ!」

 箒「ああ、分かってる。それじゃ、行ってくるぞ」

 牙也「気を付けてな」

 束「箒ちゃん……気をつけてね」

 箒「はい、姉さん。必ず帰ります」

 

 

 

 

 春輝「織斑春輝、白式」

 箒「篠ノ之箒、紅椿」

 

 

 春・箒『出撃する!』ゴオッ

 

 

 

 

 二人はスラスターを吹かして一気に飛翔、あっという間に予想地点に向けて飛んでいった。

 

 鈴「よし、あたし達も追いかけるわよ!」

 ラウラ「ああ。この作戦、なんとしても完遂する!」

 簪「が、頑張る……!」グッ

 一夏「鈴、気を付けてな。決して無茶しないでくれよ」

 鈴「大丈夫よ、一夏!私達は死なない。絶対に、生きて帰ってくるから!」

 牙也「ラウラと簪も気を付けてな。作戦完遂は当たり前としても、生きて帰ってくる事は絶対に忘れるなよ」

 ラウラ「分かっている。もう私は、あの頃の惨めな私には戻らない!私自身を、この手で掴む!」

 簪「私だって……!」

 束「箒ちゃん達をお願いね、皆」

 鈴「勿論です!さ、行きましょ!」ゴオッ

 ラ・簪『ああ(はい)!』ゴオッ

 鈴達も二人を追いかけて飛び立った。

 

 セシリア「それでは、私達も」

 シャルロット「うん。僕達の全力を福音にぶつけてこよう」

 千冬「心意気は結構だが、空回りしないようにな」

 真耶「どうか……お気をつけて」

 セシリア「ありがとうございます。必ず……!」

 シャルロット「必ず生きて帰ります……!」

 最後にセシリア達も飛び立った。

 

 

 

 

 真耶「大丈夫でしょうか……?」

 千冬「私達は安全地帯から見る事しか出来んからな……だが心配なのはよく分かるが、あ奴らを信じないでどうする?」

 牙也「そうですよ、俺達が信じなきゃ、誰があいつらを信じるんですか?」

 真耶「そう……ですね。ありがとうございます、少し楽になりました」

 千冬「フフフ……『フシャアアアア……』ん?」クルッ

 千冬が後ろを向くと、

 

 

 

 『フシャアアアア…………!』

 

 

 

 大量の下級インベスが現れた。

 一夏「インベス……!」

 真耶「まさか、こんな所にまで!?」

 千冬「私達の邪魔をしに来たか?」

 牙也「十中八九そうでしょうね……ここは俺達が。皆は旅館に戻って福音の方を見ていて下さい」

 真耶「はい!皆さんは旅館へ!」

 真耶と一夏を筆頭に、次々とその場にいた教員達がその場を離れていく。

 

 牙也「さて……やりますか」

 千冬「ああ」

 

 牙・千『変身』

 

 《ブルーベリー》

 

 《シークヮーサーエナジー》

 

 《ロック・オン!》

 

 《ソイヤッ!ブルーベリーアームズ!侵食者・Hell・Stage!》

 《リキッド!シークヮーサーエナジーアームズ!イヨォーッ!ソイヤッサァ!ハイヤッサァ!》

 

 千冬「貴様等の相手は……」

 牙也「俺達だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 春輝「箒、後どれくらいで予想地点に着くんだ?」

 箒「これくらいのスピードなら、後5分程で着くだろう」

 こちらは予想地点に向かう春輝と箒。

 春輝「それで今回は、僕が零落白夜を当てれば良いんだよな?」

 箒「ああ、私達が上手く福音に隙を作るから、お前は合図と共に零落白夜で福音を斬り裂いてくれ」

 春輝「ふん、福音なんか僕一人で充分だよ!天才の僕に勝てる相手なんかいないんだ!」ゴオッ

 箒「あ、おい待て、春輝!全く……」ピッピッ

 鈴『はいはい、こちら鈴よ。どうしたの?』

 セシリア『こちらセシリアですわ。どうかなさいましたか?』

 箒「すまない、春輝が勝手に先行してしまった。私は春輝を追いかけるから、鈴達もスピードを上げてくれ。なるべく早く合流出来るようにな」

 鈴『はあ、あの愚才はまた……分かった、あたし達も急いで向かうわ』

 セシリア『委細了解しましたわ。旅館の方には私が連絡を入れておきます』

 箒「すまないな。ではまた後で合流しよう」ピッ

 通信を終えた箒は、先行した春輝を急いで追いかけた。

 

 

 

 鈴「全く、馬鹿やってばかりねあいつ」ピッ

 ラウラ「急ぐのか?」

 鈴「ええ、あいつがスピードを上げたのなら、あたし達も急がないとね。あいつが撃破されたら作戦は失敗したようなものよ」

 簪「失敗だけは、したくない。急ごう」

 鈴「ええ。簪、不動岩山すぐに使えるように準備しておいて」

 簪「分かった」

 ラウラ「私達も戦闘準備をしておくか」

 

 

 

 

 セシリア「ーーと言う訳で、少し速度を上げます。なので、目標との接触が少し早くなるかと」

 真耶『分かりました、気をつけて下さいね』ピッ

 セシリア「これで良いですわ。後は鈴さん達が篠ノ之さん達に追い付けるか、ですわね。私達も急ぎましょう」

 シャルロット「うん。あ、そうだ。オルコットさんのパッケージ、早く合流する為に使ってみる?」

 セシリア「そうですわね。移動手段としてのみ使うなら、何ら問題はないでしょうし」

 連絡を受けた鈴達も、慌ただしく動き始めた。

 

 

 

 

 轡木「……どうかな?この作戦、君は上手くいくと思うかい?」

 学園の理事長室。轡木とシュラが今回の作戦について話していた。

 シュラ「どうだかな。そもそも実戦経験の少ない学園の生徒を鎮圧に向かわせる事自体間違っていると我は思うがな」

 轡木「やはりそう思うか……。私としてもこれには反対したかった。だが、他にすぐに動ける人がいないと言われれば何も返せない。この椅子は息苦しいものだね……」

 シュラ「息苦しい椅子に座るか、権力も何も持たない地面に寝転ぶか、どちらが良いかという話だ。どちらも利点があり、難点がある。結局はどう転んでも同じようなものなのだ」

 轡木「有無を言わさず、かい?それはまた……」

 シュラ「だが、我は成功を信じている。あの者達ならやってくれるであろう。途中でいらぬ妨害が無ければな」

 轡木「妨害、か……もしそれがあったとしたら?」

 シュラ「あまり考えたくはないが……」

 シュラは一旦言葉を切り、少し間を開けて言った。

 

 

 

 

 

 シュラ「もし邪魔者による妨害があったとしたら……その時は、牙也を含めたあ奴等の中から最低でも一人は死人が出る事になる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 箒(間もなくだな……春輝は何処だ?)

 箒は一旦その場に滞空して辺りを見回した。すると、

 

 

 ピュンッ!!

 箒「っ!?」サッ

 

 

 咄嗟にその場から退避すると、さっきまで箒がいた場所に極太のビームが通った。

 箒「今のビーム……まさか!?」ピッピッ

 鈴『はいはい、こちら鈴よ。箒、春輝と合流出来た?』

 箒「鈴、今どの辺りにいる!?」

 鈴『な、何よ、いきなり……』

 箒「恐らくだが、春輝が既に戦闘を始めている!鈴達も急いで来てくれ!」

 鈴『嘘、もう!?分かったわ、急いで向かうから、それまで何とかもたせて!セシリア達にはあたしが連絡するから!』

 箒「すまない、頼む!」ピッ

 

 箒(くそっ、撃ち落とされていなければ良いが……!間に合ってくれよ……!)ゴオッ

 箒はスラスターを全開に吹かせて、ビームが飛んできた方に向かって飛んでいった。

 

 

 

 

 鈴「ラウラ、簪!急ぐわよ!」

 ラウラ「ああ、もう一刻の猶予もない!」

 簪「急がなきゃ!……あれ?この反応……まさか!?」

 簪が後ろを向くと、

 

 

 シャルロット「セシリアァァァァ、もう少しスピード落とせないのぉぉぉぉ!?」

 セシリア「無理ですわぁぁぁぁ!!」

 

 後方からセシリアとセシリアのISにしがみついたシャルロットが飛んできた。

 

 鈴「セシリア!?」

 ラウラ「シャルロットも!?」

 簪「っ、二人とも、離れて!」

 鈴達は慌てて回避。セシリア達は急ブレーキをかけたが、止まりきれずに勢い余ってオーバーランした。

 シャルロット「セ、セシリアのパッケージって、こんな高性能だったの……?」

 セシリア「わ、私も初めて使いましたわ……」

 鈴「ちょっと二人とも!危ないじゃない!?」

 ラウラ「下手したら福音にたどり着く前に退場だったぞ!?」

 シャルロット「ご、ごめん……」

 セシリア「申し訳ありませんわ……」

 簪「鈴、ラウラ、怒るのは後で……急がなきゃ……!」

 鈴「ああ、そうだったわね!セシリア、シャルロット、お疲れの所悪いんだけど、それにあたし達も乗せなさい!」

 セシリア「ど、どうしてですの?」

 ラウラ「さっき篠ノ之から通信が来てな。織斑春輝が既に福音と戦闘を始めているとの事だ」

 シャルロット「嘘!?」

 簪「すぐにサポートに入らなきゃ……!」

 セシリア「分かりましたわ!ではお掴まり下さい!」

 セシリアは再度ビットをスラスターモードにし、セシリアのISの装甲に四人が掴まった。

 

 

 セシリア「では行きます!舌をお噛みにならないよう、お気をつけ下さい!」ドオッ

 

 

 セシリアは『ストライク・ガンナー』を全開にして、四人を乗せた状態で福音の元へ飛んでいった。

 

 

 三人称side end

 

 

 




 春輝に死亡フラグ一つ。

 さて、箒達は間に合うのか……!?
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