IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結) 作:神羅の霊廟
ちょっと遅いですが、新年明けましておめでとうございます!
長らくお待たせしました。俺、再び参上!!って事で、早くも再開します。いつもより短いのはご了承下さい。
では、どうぞ!
牙也と箒、二人だけとなった仮設医務室。牙也は椅子に座って、置いてあったリンゴを剥いていた。
牙也「ごめんな、救援が間に合わなくて」
箒「気にするな。命があっただけ良かっただろう」
牙也「それはそうだがよ……」ハァ
牙也はそう言ってため息をはいた。
箒「結局、あれは牙也が一人で相手する事になったと聞いたぞ」
牙也「ああ、二人のヒガンバライナーがお釈迦になったからな。一人乗り持ってる俺が行く事になったんだ」
箒「そうか……」
箒はそう言って、置いてあったロックシードの内のライムロックシードを怪我した手で持って、牙也に差し出した。
箒「お守りと言ってはなんだが、持っていってくれ。役に立つかは分からんがな」プルプル
牙也「おう、ありがとな」ウケトリ
牙也はロックシードをポケットにしまい、八等分に切ったリンゴをフォークに刺して箒に差し出した。
牙也「ほれ、剥けたぞ。食べさせてやるから口開けろ」
箒「な!?////じ、自分で食べられるぞ!////」
牙也「無茶すんな。さっきだってロックシード渡す時、めっちゃ手が震えてたろ」
箒「うぐっ……」
牙也「ほら、口開けなって。あーん」つリンゴ
箒「あ、あーん……////」シャクッ
フォークに刺したリンゴを牙也が差し出すと、箒は顔を赤くしながら一口食べた。シャクシャクと瑞々しい音が響く。
箒「……////」ゴクッ
牙也「箒?」キョトン
箒「……す、すまないな。大事な時にこんな事……」
牙也「気にするなって。ほら、もう少し食べとけ」
箒「う、うむ……////」
その後箒は顔を真っ赤にしながら、リンゴを全て牙也に食べさせてもらった。
箒「ご、ご馳走様」
牙也「お粗末様。完食出来るなら、心配ないか」
牙也はリンゴをのせていた皿をしまうと、今度はポケットからラズベリーロックシードと白騎士ロックシードを取り出した。
牙也「これを持っとけ。必要になった時、それがお前を助けてくれるだろうからな」
箒「い、良いのか?今はお前の方が必要だろう?」
牙也「お守りとでも思っとけ。それにシュラから別のロックシードもらってるから大丈夫さ」
箒「う、うむ……」ウケトリ
箒はロックシードを受け取って、枕の横に置いた。
牙也「さてと、俺は出撃の準備でもしに行くかね。それじゃ、ゆっくり休めよ」
牙也は立ち上がってドアに向かって歩き出した。
箒「」グイッ←牙也の服の袖を掴む
牙也「うおい。いきなり袖を持たないでくれよ」オット
箒「す、すまない。こんな時に言うのもなんだが、お、お前に伝えたい事が、あ、あってだな……////」
牙也「なんだ?」
~仮設医務室 ドアの前~
鈴「おお……いよいよ箒が意を決して……!」
セシリア「こ……告白致しますの!?」
シャルロット「どうか成功しますように……!」イノリ
ラウラ「楽しみだな」
簪「篠ノ之さん……頑張って……!」イノリ
箒「あ、あの……じ、実はだな……////」
牙也「?」
箒「わ、私は……////」
牙也「」フムフム
箒「お、お前の……こ、事が……!////」
牙也「」ホウホウ
鈴「ああもう、焦れったいわね……!」
セシリア「早く愛の告白を聞きたいですわ」
シャルロット「ちょっとラウラ、押さないでよ!」
ラウラ「私にも見せろ!」
簪「ラウラ、そんなに押したら二人にバレちゃう……!」
千冬「貴様等、何をしている?」
『』ギクッ
恐る恐る振り返ると、出席簿を持った千冬が仁王立ちしていた。
鈴「あ、い、いえ……じ、実は……」
セシリア「い、今お二人が良い感じの雰囲気のようでして……」
千冬「ほほう……つまりお前達はそれを邪魔してやろうとーー」
シャルロット「そ、そんな事しません!折角良い雰囲気なのに……!」
ラウラ「私はただ単純に興味があってここにいます、教官」
簪「わ、私も同じく……」
千冬「ほほう、そうかそうか。つまりそれだけ貴様等は暇であるという事だな?」
『え?』
千冬「ちょっと貴様等にはこっちに来てもらおうか……!」ガシッ
『いやあああああああ!!!』ズルズル
五人は千冬に纏めて引き摺られて連行された。
牙也「外がうるさいな……誰か覗き見してたな」
箒「////」ポッポッ
牙也「?おーい、箒?」
箒「////」カオマッカ
牙也「箒!」
箒「はっ!?////」
牙也の声に、ようやく箒は我に返った。
箒「……今は顔を見ないでくれ////」カオカクシ
牙也「お、おう……それで、伝えたい事って?」
箒「……や、やっぱり後で言う事にする……////や、やはり今言うのはちょっとな……それにわ、私個人としての事だからな……////」
牙也「ああ、そうか……それじゃまたーー」
真耶「た、大変です大変です大変です~!!」バタンッ
すると突然、真耶が慌てて医務室に入ってきた。
牙也「ノックくらいはして下さいよ、敵襲かと思ってビビったじゃないですか……」
真耶「す、すみません……って、それどころじゃないんですよ!」
箒「何か動きがあったんですか?」
真耶「織斑君が、怪我が治ってないのに勝手に出撃しちゃいました!」
牙也「はあ!?見張りを付けてたんじゃないんですか!?」
真耶「巧く撒かれたみたいで……」
箒「こんな時にあいつは……!まだ自分の愚かさが分からんのか……!」
牙也「はあ、仕方ない。予定を早めて、すぐに出撃します!学園長にも伝えて下さい!山田先生は引き続き福音を見張ってて下さい!」
真耶「わ、分かりました!」
真耶は急いで大広間に戻っていった。
牙也「それじゃ箒、行ってくる」
箒「ああ、気をつけてな」ギュッ
箒は震える手を伸ばして、牙也の手を握り締めた。
牙也「必ず帰って来る。俺が無事に帰って来た時は、今度こそ聞かせてもらうぜ」
箒「ああ、必ず帰って来い!」
牙也はサムズアップして医務室を飛び出した。
箒「どうか……どうか、無事で帰って来ますように」
箒はそう呟いて、牙也の無事を祈った。
牙也「シュラ!状況は!?」バアンッ
牙也が大広間に来ると、大広間は大騒ぎになっていた。
シュラ「ノックくらいしろ……織斑の姿はまだ確認出来ん。まだ福音の元には着いていないようだ」
千冬「すまないな、牙也。要らぬ仕事を増やしてしまって」
牙也「全くですよ。はあ、あのどカスが……きつい罰をよろしく頼みますよ、学園長?」
轡木『勿論。それよりも、すぐに出撃出来るかい?』
牙也「いつでも。とにかく、まずは福音の撃破が最優先ですね……」
千冬「一応教員部隊も出撃させ、周辺の捜査にあたる。牙也は福音撃破を急いでくれ」
牙也「任されました。じゃあ俺は浜辺に行きますんで」タタッ
牙也は窓から飛び出して、浜辺に走っていった。
千冬「申し訳ありません、学園長。私の監視の目が到らなかったばかりに、こんな事に……」
轡木『まさかこんな事になるとはね……とにかく、彼の捜索を進めて欲しい。一刻も早く、安全を確保しなければ』
千冬「分かりました!」
真耶「織斑先生!福音に動きが!」
千冬「何!?」
千冬がモニターを見ると、少しずつだが福音を示す点が動いていた。
真耶「元いた場所から少しずつですが、日本列島に向けて動いてます!スピードは通常時よりかは遅いようですが……」
千冬「私はこの事を牙也に伝えに行く!山田先生は引き続き福音を監視せよ!」
真耶「はい!」
千冬も窓から飛び出して浜辺に向かった。
鈴「牙也、絶対に帰って来なさいよ!」
セシリア「そうですわ!でないと、悲しむ方がおりますのよ!?」
牙也「分かってるって……」
浜辺では、鈴達がこれから出撃する牙也を激励していた。
一夏「弟が迷惑をかけるな……本当に申し訳ない。とにかく、気をつけてな」
シャルロット「無事に帰って来てね!」
ラウラ「牙也。お前が私達に言った事、忘れてはおるまいな?」
牙也「忘れるもんか。自分で言った事だぜ?」
簪「どうか、ご無事で……!」
牙也「大丈夫だって!約束は絶対に破らねぇさ!」
千冬「牙也、福音が動き始めた!」タタッ
そこに、千冬が走って来た。
牙也「そうですか……俺も行こうか。変身」
《ブルーベリー》
《マスカットエナジー》
《ロック・オン》
《ミックス!ブルーベリーアームズ!侵食者・Hell・Stage!ジンバーマスカット!ハハァーッ!!》
牙也はジンバーマスカットアームズに変身し、ヒガンバライナーを起動した。それに飛び乗り、最終チェックを行う。
牙也「……よし。エンジン含む駆動面、問題なし。いつでも大丈夫だ。それじゃ……」
牙也は皆の方を向き、サムズアップして答えた。
牙也「行ってくるぜ!!」
『行ってらっしゃい!!』
牙也はヒガンバライナーのエンジンを全開に吹かせ、福音の元に飛んでいった。
次回、福音インベスと戦闘開始ーー。