IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結)   作:神羅の霊廟

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 和解の場面をどうしようか悩んでて遅くなりました。

 次は同じ事が起こらないようにしなきゃ……




コラボ5 抜錨!Build Up Fleet Girl's (4)

 

 牙也「しかし大丈夫なのか?」

 

 鎮守府に続く道を影徳と夕立と共に歩きながら、牙也はそう問い掛ける。

 

 影徳「何がだ?」

 牙也「いや、俺みたいな部外者をそう簡単にその、鎮守府だっけ?そこに入れて良いのかって話」

 影徳「気にするな、俺の友人だって言っておけば大丈夫だろ」

 牙也「そうもいくまい。俺はあんたに手を出したし、もう一人の男の方がなんて言うやら……」

 影徳「石動に関しては心配するな。俺が黙らせる(物理)から」

 牙也「……不穏な一言戴きました」

 カンナ「牙也様!」

 

 とそこへ、カンナが箒と共に走り寄ってきた。

 

 牙也「おう、二人共大丈夫だったか。怪我はしてないか?」

 箒「いくらかカンナに治してもらったから問題ないが……何故こいつらと一緒にいるのだ?」

 影徳「俺が鎮守府に彼を呼んだのさ。お嬢さん達も仲間なら、一緒に来てほしいんだけど」

 カンナ「はあ……」

 

 曖昧な返事をしてカンナは牙也を見る。その目線に気づいた牙也は、二人に向かって小さく頷いた。

 

 カンナ「分かりました。ではそうさせていただきます」

 箒「よく分からんが……それなら私も」

 影徳「ありがとう。夕立、先に鎮守府に戻ってお茶の準備をしていてくれないか?皆も呼んで良いから」

 夕立「ぽいっ!」タタッ

 

 夕立はそう返事して、ケモ耳のような癖っ毛をピョコピョコ動かしながら鎮守府に向けて走っていった。

 

 牙也「……ワンコ?」

 箒「いや、見えなくはないが……」

 影徳「あれは『艦娘』だ」

 牙也「艦……娘?」

 影徳「第二次世界大戦で活躍した艦の魂を持った少女、もしくは女性達。今走ってった子は白露型駆逐艦4番艦の夕立って言うんだ」

 箒「艦の魂、か……という事は、あの少女も……?」

 影徳「あの少女?」

 カンナ「年は箒様と同じくらいで、柿色のセーラー服d影徳「川内だな。川内型軽巡洋艦1番艦の川内」そうですか、あの人も艦娘……」

 牙也「一体この世界は何が起きてんだ……?確実に俺達が知ってる世界じゃないのは分かるが……」

 影徳「……その言葉を聞く辺り、君達も『転生者』なのかい?」

 牙也「転生者?なんでそんな事を……それに、君達『も』って……まさか」

 影徳「その『まさか』だ」

 牙也「やっぱりか……生憎だが、俺達は転生者じゃない。異世界の住人だ」

 影徳「異世界!?何処の?」

 牙也「ISn影徳「あ、もういい。察した」話が早くて助かる」

 影徳「だがよ、なんでその世界にアーマードライダーの力があるんだ?」

 牙也「実はな……」

 

 

 

 ~カクカクシカジカ~

 

 

 

 牙也「という事だ」

 影徳「……大変だな、としか言えねぇ」

 箒「それだけでも充分だ、分かってほしい、理解してほしいとは思っておらん」

 影徳「まあ、大体君達三人が何者なのかは分かった。後は、皆がどんな反応をするのか……」

 カンナ「そこですね。一度交戦しましたから、敵と見られるかも……」

 影徳「先に手を出したのこっちなんだけどな……ま、なんとか俺もやってみるさ」

 

 四人は鎮守府への道をのんびりと歩いていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 川内「おーい皆ー!誰か手伝って!」

 ??「川内さん、どうかsーーソ、ソウスケ!?」

 ??「はわわ……酷い怪我なのです!」

 

 こちらは鎮守府に戻った惣輔と川内。川内の声を聞き付けて鎮守府にいた艦娘達が次々と建物の中から現れた。艦娘達は川内に担がれたボロボロの状態の惣輔を見て驚きを隠せず、急いで二人に駆け寄る。

 

 ??「ど、どうしたんですか、その怪我は!?」

 ??「た、大変!急いで医務室に運ぶにゃしい!」

 惣輔「ああ、すまんな皆……」

 

 <pipipipipipiーー>

 

 惣輔「エイトからだ……もしもし?」

 影徳『石動、今何処だ?』

 惣輔「鎮守府に戻ってるよ……あいてて」

 影徳『そうか。これから例の三人を鎮守府に連れて行くから、治療が終わったら全員を執務室に集めてくれ。夕立がそろそろ帰ってくる筈だから、夕立に詳しい事を聞いてくれよ』

 惣輔「分かったぜ……ってか、連れて行くって事は、エイトは勝ったのか?」

 影徳『いや、負けた』

 惣輔「エイトも負けたのかよ……エイトこそ大丈夫なのかよ?」

 影徳『俺は三人の中の一人に治療してもらったから大丈夫だ。それじゃなるべく早く戻るからな』

 惣輔「分かった」

 

 

 

 

 惣輔「って事だ、俺の治療が終わったら全員、執務室で待機な」

 『了解(なのです)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 影徳「ここが、俺達が拠点にしてる鎮守府だ」

 

 少し経って、牙也達を連れて影徳が鎮守府に戻ってきた。年期の入った木造の建物を目の前にして、牙也達は「おぉ……」と思わず口に出していた。

 

 影徳「ま、積もる話は中に入って皆と会ってからにしようか。さ、どうぞ」

 牙也「ああ……邪魔するぞ」

 箒「失礼する」

 カンナ「お邪魔します」

 

 影徳に連れられて建物の中に入った三人は、木の床がギシギシと音を立てるのを聞きながら影徳について行く。やがてドアの上に『執務室』と書かれた部屋の前にやって来た。

 

 影徳「俺が先に入るから、呼ばれたら入ってきてくれ」

 牙也「はいよ」

 

 影徳が執務室に入っていくと、執務室の中から「お帰りなさい!」とか「大丈夫でしたか!?」等という声が聞こえてきた。

 

 箒「聞こえてくる声的には、カンナと同じくらいの年の子が多いのか……?」

 牙也「多分そうだろうな。どんだけ幼い子達が戦いの渦に入り込んでるんだろうな、この世界は……」

 

 ガチャッ

 

 夕立「入ってきてほしいっぽい!」ピョコッ

 牙也「はいよ」

 

 執務室の扉から顔を出した夕立にそう言われて、

 

 

 

 

 牙也「邪魔するぞ」

 箒「失礼する」

 カンナ「お邪魔します」

 

 

 

 

 三人はそう言いながら、執務室に入った。入ってすぐ三人の目に飛び込んできたのはーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『』ジーッ

 

 

 

 

 さまざまな色合いに形状をした制服に身を包んだ、小学生~高校生くらいの少女達であった。入ってきた三人を、その少女達は怪しそうにじっと見つめている。

 

 ??「ソウスケ、この人達がソウスケを負かしたの?」

 惣輔「その通りだよ、雷。エイト、客ってのは彼らの事かい?」

 影徳「ああ。変わった力を持ってたから、頭下げて一緒に来てくれないかって頼んだ」

 牙也「頭は下げてないだろ……まあ良いけどさ」

 影徳「ま、とにかく座ってくれ。君達にはもう一度話してほしいんだ、君達が何者なのかを」

 カンナ「同じ事を話せば宜しいのでしょうか?」

 影徳「それで良いよ。まあこの子達が信じるかどうかは分からないけど……」

 カンナ「分かりました。ではお話し致します、私達が何者なのかを」

 

 

 

 

 ~カクカクシカジカ~

 

 

 

 カンナ「というのが、私達に関する全てとなります」

 

 カンナが全てを話し終えた時、艦娘達は黙ったまま項垂れていた。

 

 牙也「別に無理に俺達の言う事を信じろとは言わねぇ。でも、これは全て俺達にとっては本当の事なんだ、それだけは理解してほしい」

 

 牙也がそう言って頭を下げると、

 

 ??「ううん、信じるわよ!」

 

 茶色のボブヘアーに白と紺のセーラー服で八重歯が特徴的な少女が勢い良く立ち上がってそう言った。

 

 ??「え、ちょ!?雷、この人達の言う事を信じるの!?」

 

 その少女と同じセーラー服を着て紺色のロングストレートの髪の少女がそれを聞いて反発するが、

 

 雷「信じるわよ!だって雷達も、以前その異世界ってところに行った事あるもの!ねぇ、ソウスケ!」

 惣輔「ああ、そう言えばそうだな。というかつい最近だな」

 夕立「そう言えば忘れてたっぽい」

 ??「向こうでは色々あったし、戻ってきてからも色々あったからね」

 川内「そんな事より夜戦したい!」

 

 一人だけ関係ない事言ってるが無視し、惣輔の他にも数名が雷の言葉に賛同する。

 

 ??「ほ、本当に大丈夫なのですか……?」

 雷「大丈夫よ、電!心配ないわ、私がいるじゃない!」フンス

 

 根拠のない事を言って胸を張る雷。だが、数人はまだ怖がっているようだった。

 

 影徳「なんなら石動、彼にその怪我を治してもらったらどうだ?怪我を治せたら彼らの言う事を信じるってのはどうかな?」

 雷「え!?ソウスケの怪我すぐに治せるの!?」

 牙也「あー……完全とは言えないけど、ある程度なら治せるけど……」

 ??「本当にかい?そんな風には見えないけど……」

 夕立「あ、そー言えばてーとくさんも治してもらってたっぽい!」

 惣輔「本当に治せるのか?」

 牙也「まあな。ただ緊急治療的なもんだからな、一応医者に診てもらえよ。それじゃやるぜ」

 

 そう言って牙也は左手を惣輔に向ける。と、淡い光が惣輔を包み込み癒していく。そして十数秒すると、

 

 惣輔「嘘だろ……全身が軽い!それに、痛みも全くないぜ!すげぇ!」

 雷「大丈夫、ソウスケ?本当に大丈夫なの?」

 惣輔「ああ、本当に傷が治ってるぜ!」グルグル

 

 惣輔は両腕を大きく回しながら嬉しそうに言った。そして牙也を見ると、

 

 惣輔「あんたすげぇよ!あんた魔法使いか何かか!?こんな力持ってるなんてすげぇ便利じゃねぇか!」

 牙也「魔法使いとかそんな大層なもんじゃないさ、それに礼をされるいわれはないしな」

 惣輔「それでもさ、その力に関しては誇っても良いと思うぜ」

 箒「そうだぞ、褒め言葉くらいありがたく受け取っておけ」

 牙也「うーん……まあ、そうしようか」

 影徳「さて三人共、今日泊まる場所は決まってんのか?」

 箒「いや、決める決めないも何も……探してた時にお前達が襲ってきたのではないか」

 影・惣『あっ』イケネッ

 牙也「ったく、どうしてくれんだよ……もういつの間にか夜だし、このままじゃ野宿だぜ」

 影徳「あー……それならお詫びと言ってはなんだが、暫くここに泊まっていったらどうだ?」

 牙也「え、良いのかよ?一応この世界の軍属施設みたいなもんだろ、俺らみたいなのを泊めて……」

 惣輔「別に問題ねぇよ、なあ、皆?」

 

 惣輔の問い掛けに、艦娘達は大きく頷いた。

 

 影徳「ほら、皆OKだって」

 カンナ「いかが致しましょうか……?」

 牙也「うーん……折角の誘いを断るのもな……それに他に泊まる場所もないし……ありがたく泊まらせてもらおうか」

 箒「決まりだな。是非とも宜しく頼む」

 惣輔「おう、ゆっくりしていきなよ」

 

 こうして牙也達は暫くの間、影徳達の鎮守府に泊まる事になった。

 

 

 

 





 次回はほのぼの回かな……?

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