IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結) 作:神羅の霊廟
はいはい、お待たせしました。ようやく書けました。作者はビルドを見ていない!!←これが遅れた原因
いや本当申し訳ないです、下調べって大切ですね……今回は迎撃部隊1、カンナ達の戦いをお送りいたします。
では、どうぞ。
睦月「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ!!」
電「なのです!」
カンナ「撃ちます!」
二つの『ドリルクラッシャー』と『ホークガトリンガー』が火を噴き、迫ってくる敵艦載機を次々と撃ち落としていく。勿論敵艦載機も負けじと機銃や爆撃で彼女達に応戦する。と同時に艦載機を援護するように深海棲艦の砲撃も降り、魚雷が突っ込んでくる。それらを回避しつつ、まずは頭上の安全をある程度確保しようと躍起になる三人。
睦月「むう~……全然減らないにゃしい……」
が、睦月がぼやくように、艦載機は一向に減らない。それだけ沢山の艦載機が敵の手元にあるのだろう。
睦月「当てようとしても逃げていくから、全く減らせないにゃあ……」
電「早くしないと、電達が圧倒的に不利なのです」
カンナ「電様、睦月様、このような時こそ落ち着くのです。焦っては功を落としてしまいます。たとえどんな苦境であっても、落ち着きを保っていれば必ず時は来ます」
睦月「それはいつなの?」
カンナ「分かりません。ですが、諦めない限りは必ずチャンスが巡ってきます。その為に……」
そこまで言って、カンナは懐から二本のフルボトルを取り出した。一本は黄色、もう一本は錆色のフルボトルだ。
カンナ「私が、活路を開きます!」
二本のフルボトルを軽く数回振る。シャカシャカと小刻みな音が海上に響く。そしてボトルの蓋を正面に合わせ、
《蜂!バット!ベストマッチ!》
二本のフルボトルをベストシップドライバーに装着し、思い切りレバーを回すと、変身した時と同じようにドライバーからパイプが伸びて、黄と錆の液体がパイプを流れてカンナの前後に水幕と共に鎧のように展開された。
《Are You Ready!?》
カンナ「合着(がっちゃく)!」
《ぶっ叩きストライプ!ビーバット!Yeahhhhh!!》
カンナの姿は、蜂の腹部を模した目とアンテナに、右腕に装備された目と同じように蜂の腹部を模した刺突武器『ビースティンガー』、そして黄と黒のストライプで覆った半身と、目の部分からバット型のアンテナを伸ばし、左腕がバットで錆色になっている半身のフォーム『仮面ライダービルドカオス ビーバットフォーム』にフォームチェンジした。
カンナ「行きます!」
カンナは右腕のビースティンガーを艦載機の群れに向かって突き出した。すると、ビースティンガーから大量の針が飛び出して艦載機を襲い、次々と針が突き刺さる。すると、艦載機は制御能力を失ったのか次々と墜落し始めた。さらに墜落した艦載機が他の無事な艦載機や敵深海棲艦を巻き込んで墜落していく。やがてあれだけたくさんいた艦載機の数は、最初の半分以下にまで減った。
カンナ「ビースティンガーの針は、刺さった敵の能力を少しだけ麻痺させる効果があります。敵空母との通信による指示や制御能力を絶ってしまえば、後はただの無力な飛行機です」
電「す、凄いのです……」
睦月「睦月達があれだけ苦労してた艦載機が……そんな方法で簡単に……睦月達の頑張りって……」
カンナ「ご、ごめんなさい……最初からこれを使っておけば良かったですね」
睦月「ううん、謝らなくて良いよ。あんな沢山の艦載機を落とせたんだし、良かったにゃ」
電「はいなのです。カンナちゃん、残りもお願いできますか?」
カンナ「お任せ下さい!」
カンナは元気良く頷くと、ドライバーのレバーをもう一度思い切り回した。
《Ready Go!》
そしてビースティンガーを再び突き出し、針をばらまく。更に左腕のバットを構えて、
《Voltaic Finish!》
針を思い切り打った。バットで打たれた針は先程よりも勢い良く飛んでいき、敵艦載機を貫通。残っていた艦載機は、針の貫通によってそのほとんどが墜落していった。
カンナ「これくらいでいかがでしょうか?」
電「はわわ……やっぱり凄いのです……!」
睦月「睦月感激ぃ!カンナちゃん凄いにゃしい!」
カンナ「あ、ありがとうございます……」
しかし気を抜いてはいられない。カンナ達が撃破したのはあくまで敵艦載機。まだ深海棲艦の群れが残っている。
睦月「睦月、砲雷撃戦始めるよ!」
電「電も頑張るのです!カンナちゃんに負けてられないのです!」
カンナ「はい、私も精一杯の援護を致します!次はこれです!」
そう言ってカンナは別のフルボトルを二本取り出した。今度は黄土色と紫色のフルボトルだ。それを小刻みに振って、蓋を正面に合わせる。
《踊り子!ナイフ!ベストマッチ!》
《Are You Ready!?》
カンナ「合着!!」
《切り裂き舞踊術!ダンシングナイフ!Yeahhhhh!!》
次にカンナが変化したその姿は、バレリーナの意匠の目に様々なダンサーの意匠を取り入れた半身黄土色のアーマーと、ナイフの意匠の目に加えて腕部分に巨大なナイフが装着されている半身紫色のアーマーが全身を覆うスタイル『仮面ライダービルドカオス ダンシングナイフフォーム』だ。
カンナ「行きましょう!」
電「カンナちゃんに続くのです!」
睦月「カンナちゃんばかりに良い所取らせないよ!」
三人は勢い良く飛び出して海面を走り、深海棲艦の群れに突っ込んでいく。三人が相手するのは、軽巡ホ級・ヘ級・ト級を旗艦とした複数の艦隊。たまたまスマッシュがその中にいない事が幸いだが、それでも数からすれば圧倒的に三人が不利である。が、そこは惣輔が作ったベストシップドライバーとフルボトルの性能、それにシースライドシューズの力。海面を流れるように走る三人に振り回され、深海棲艦達は砲撃を当てようにも狙いが定まらない。何とか砲撃を当てようとモタモタしているところに、三人が立て続けに攻撃を繰り出した。睦月はホークガトリンガーで攻撃しながら、隙あらばマガジンを回して弾を装填しながら立ち回り、電はドリルクラッシャーの斬撃と射撃を交互に行って敵を翻弄、カンナは踊るように敵の攻撃を回避しながら左腕の巨大ナイフを振り回す。
睦月「電ちゃん、伏せて!」
電「はいなのです!」
カンナ「睦月様、敵の砲撃が来ます!」
睦月「にゃ!?回避回避~!」
電「カンナちゃん、魚雷の処理を!」
カンナ「お任せ下さい!」
さらに初めてとは思えない三人のコンビネーションの良さが幸いして深海棲艦達の誤射を誘い、段々と敵の陣形は崩れ始めた。
カンナ「もう大丈夫でしょう。後は一気に倒してしまいましょう!」
睦月「いっくよ~!」
電「電の本気を見るのです!」
《Ready Go!》
電とカンナはレバーを思い切り回し、睦月はホークガトリンガーのマガジンを十回回して弾を百発フル装填。途端に深海棲艦達を特殊なフィールドが囲い出られなくした。さらにそのフィールド内にX軸とY軸が現れ、X軸で深海棲艦達を纏めて拘束。ジェットコースターのレールのように湾曲したグラフが後を追うように出現した。
電「カンナちゃん、続いて下さい!」
カンナ「はい!」
電とカンナはグラフの最高点に向かって大きくジャンプし、睦月はフィールド外をぐるぐる回り始めた。
電「轟沈させちゃいます!」
カンナ「これで終わりです!」
睦月「睦月にお任せにゃ~!」
《Voltaic Finish!》
《Voltaic Break!》
二人のジャンプが最高点に達した時、電はキックの体勢でグラフの上を滑っていき、後を追ってカンナが左腕のナイフを構えて滑っていく。睦月はフィールド内に向けてホークガトリンガーの銃口を構えた。
電「やあああっ!!」
カンナ「たあああっ!!」
睦月「にゃあああっ!!」
必殺のキックと斬撃・射撃を全て食らい、深海棲艦達は断末魔の叫びを上げながら海底に没していく。海面に着水した三人はそれをじっと見つめていた。全ての深海棲艦が沈んだのを確認した時、カンナがぽつりと呟いた。
カンナ「どちらかが生き残り、どちらかが死ぬ……これが、戦い……」
次回、迎撃部隊2、箒達が戦闘開始――。