大嘘ぶっこいた結果だよ?   作:ザントマン

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各陣営

 あらゆる物語には幕引きというものがある。話がいつまでも終わらなければ困ってしまうのでちゃんとした落ちが必要なのだ。ハッピーエンドでもバッドエンドでも、ちゃんと終わったということが重要なのだ。

 

 時代の作家は悩む。書きたいことは書いてやりたいことをやらせた結果どうやっても収拾がつかない。そんなときどうしようと悩む。そこで誰かが画期的な解決方法を考え付いた。

 

 絶対的な神が一気に片付けちゃえばいいんだ! デウス・エクス・マキナと呼ばれる手法である。古代ギリシアで流行っていたそれは簡単に物語を収束できるので流行したものの、生み出された古代ギリシアの時点で批判があった。現代でいうところの夢落ちとか超展開だとか言う手法に近いからだ。

 

 そんなデウス・エクス・マキナで人気の存在がいた。ハベルである。誰もが知っていて、彼ならばと誰もが納得できる。つくり手に取ってこれほど使い勝手のいい存在はいない。

 

 ハベルの名はこうしていろいろな場所で使われる。仏教のなんか偉い神様と同一視されたり天使のうちの一人になっていたり一神教の神に誓っていたり外宇宙の脅威に対抗していたりと様々だ。

 

 機械仕掛けの神の側面が多くの人物の認識となったまま、彼は現代にまで語り継がれている。寓話として子供が聞かされるあらゆる話は彼の神話に原典が多くある。誰もが知っている神話とはこのようにして普及されていったのだろう。

 

 過去において“岩のような”と形容された神はやがて“機械仕掛け”になった。現代ではその存在をどのように形容するべきなのだろうか。少なくとも古代の日本ではその答えの一部を示している。

 

 日本において貴人のそばに使えることを“侍る”というがこれの語源が“ハベル”に由来しているという事は聡明な読者諸兄には言うまでもないだろう。

 

                    民明書房刊『世界の文化から見る世界神話の歴史』

 

 

 

 目頭をもんで目の疲れを取る。ケイネス・エルメロイ・アーチボルトはこの本が拠点のホテルに置いてあったので読んでみたのだが、まるで初等教育を受けている子供が書いたような文章だった。参考文献もなんだか胡散臭いものがならんでいる。

 

 そもそも古代の創作に世界神話が影響していないものを探すほうが難しいのだ。そんなものを共通点だなんだと騒ぎ立てるのは意図的な抽出だろう。ふぅと軽くため息をつくと背後から声がかかった。

 

「主」

 

 ケイネスは少しだけ黒い感情が湧き上がる。そもそも自分が呼ぶ予定であった英霊でないこと、そしてこいつによって自分の婚約者がおかしくなってしまっていること。その二つは普段は冷静なケイネスといえども感情の荒ぶりを抑えるだけで精いっぱいだった。

 

「……どうかしたか?」

 

「申し訳ありません。その、その本にハベルという文字が見えたものですからどのような本なのか聞きたく」

 

 ふぅと今度は深いため息をついた。これだ。この英霊は呼び出したときからこの調子である。何かあればハベルである。これは婚約者であるソラウが彼にいろいろと買い与えていることも原因の一助であろうが、彼曰く彼の所属していたフィオナ騎士団の面々は誰でも世界神話に関する話に興味をそそられない者はいないという。

それは世界神話が技術書であるということも原因だろうがそれ以上に英雄はかくあるべしという指標であったからかもしれない。ハベルの行動を参考にしたゲッシュも多かったのだと熱く語るこの男の頭脳は間違いなく凡愚の類だろうと断じることができた。

 

「この本は、出来損ないだ。だがまあ、貴様の居たケルトとは別の扱いをされた地域があるということが記されている。読みたければ読むがいい」

 

 はたして日本語を読めるのか? とか当時のこいつらの中にまともに文字かけるやつもそうそういなかったはずではとかケイネスは頭の片隅で考えたが聖杯によるバックアップとやらで普通に読めるようだ。この原理を解明することで外国語の習得が容易になるかもしれないと頭の片隅で考える。まあこの戦争が終わってからじっくり考えればいいだろう。

 

 自身の拠点の工房化はほぼ完了した。この要塞であれば唐突に危機に直面するということもないだろう。陣地は固まった。であれば、情報が重要だ。

 

「ランサーよ」

 

「ハッ」

 

 脇に先ほど渡した本を抱えながらランサーが跪く。本を置けと叱責するとハッとした様子でそっと床に置いた。

 

「今夜、仕掛ける。準備を怠るなよ」

 

「我が両槍にかけて、勝利の栄光を主君に」

 

 それってハベルが言ったセリフであったよな。と指摘するのも面倒になったケイネスはため息をつく。はらりと数本の髪の毛が床に落ちた。

 

 

 

 ウェイバー・ベルベットは肩を落として目線を下に下げてため息をつきながら歩いていた。どっからどう見ても落ち込んでいる様子である。しかしその隣を歩く偉丈夫は愉快そうに快活に歩いている。偉丈夫のほうの名前をイスカンダルと言い、ライダーのクラスとして召喚されたサーヴァントだ。冬木ではさほどいない外国人の二人が真逆の様子で歩いている姿は人目を惹くが誰も遠巻きに眺めるだけだ。

 

「お! 次はあの店に行くぞ!」

 

 イスカンダルが指差した先は本屋であった。ウェイバーはさらに沈みながら文句を言う。

 

「まだどっか寄るつもりなのかよ! もう終わり! さっさと帰るぞ!」

 

 本屋とは逆方向に歩き出そうとするウェイバーだったがそれはかなわない。首が急激に閉まる。偉丈夫が服の後襟を掴んだからだった。

 

「なにすんだよ!」

 

「いくぞ!」

 

 そのまま腕をつかまれて強引に連れて行かれる。貧弱ボディのウェイバーはマッチョのイスカンダルのパワーに全く歯が立たない。だから筋肉は嫌いなんだと心のうちで吐き捨てるがこいつはそんなことまったく歯牙にもかけない。

 

「ジョーホーシューシューだ、ジョーホーシューシュー」

 

「情報収集だろ。それに本屋で手に入るような情報は事前に手に入れてるよ」

 

 話だけでも合わせるとイスカンダルは眉根を下げてやれやれと首を横に振った。

 

「わかっとらんな。余が集めたい情報は貴様が集めた情報のその先のことよ」

 

「先? 何か不足があったのか?」

 

 真面目な話かと真剣な表情に切り替えたウェイバーだったが続く言葉にまたしても肩を落とす。

 

「世界征服のための準備をしなければな」

 

「……ハァ?」

 

 理解不能だった。何言ってのこいつ。やっぱり脳まで筋肉だとまともな思考回路してないの?

呆けるウェイバーをよそにずんずんと書店内を進むイスカンダルは世界地図や世界の旨い飯特集などを購入し、世界神話コーナーへと足を踏み入れた。

 

「おお! よもやこれはアベルの書物か!?」

 

「アベル? ああ、お前のとこだとそういう風に呼ばれてたのか? 現代では世界神話のメインはハベルって名前で統一されてるんだよ」

 

「ほう、余がアレキサンダーだのアレクサンドロスだのと呼ばれているようなものか?」

 

「まあ地域によって発音がいろいろ変化したみたいだけど多く流通してるのがハベルってことになってるんじゃないかな」

 

 地域によってはバベルだのなんだのいろいろな呼び名があるみたいだなと世界神話特集の本を眺めるがウェイバーには残念ながらそこまで詳しく日本語がわからない。一方でイスカンダルは母国語のように読むことが可能なようだ。

聖杯からのバックアップだったか? 絶対に日本語なんて知らないこいつがここまで流暢に読めるのだからこの現象を魔術として確立できれば実績になるのではないか。

 

 これはちゃんと考えるべきだぞと心のメモ帳に書き記しているとイスカンダルから声がかかる。

 

「ここにあるもの全部買ってくぞ!」

 

「金がないから無理だ」

 

 こればっかりはウェイバーも譲る気はない。さすがに聖杯戦争に関係ないもので浪費するわけにはいかないのだ。住居だって食事だって現状一般家庭にお世話になっている状況だ。それに戦争中に金稼ぎなんてできっこないのだしできるだけ出費は抑えなくてはいけない。

 

「むぅ、軍資金が足りぬのならば、しょうがない。ではこれだけ」

 

 そういって一冊の本を手に取りウェイバーに押し付ける。

 

「本は買わないって言ってんだよ!」

 

「情報を買うのだ。必要経費だ! 彼の英雄の書物などすぐになくなってしまうに違いない。今を逃せば次はないのだ」

 

「どう見たって在庫抱え込んでるだろ! 早々売れるものでもないよこんなの!」

 

「こんなのといったか貴様! 余らがかつて夜通し語り明かしたアベルに対してこんなのといったか貴様!」

 

 冬樹の本屋でミスマッチな外国人二人が怒鳴り合いをしていたという変な情報が地域でちょっとだけ蔓延した。

 

 

 

 黄金のグラスに揺れる神代の酒の赤はその人物が飲んでいるとまるで吸血鬼のようだと感じさせる。人ならざる美貌と佇まいは優雅でありグラスの奥に揺れる酒よりなお赤い真紅の瞳が遠坂時臣を見据える。

 

「王よ、座は残すところキャスターのみです。近日中に聖杯戦争が幕を開けるでしょう」

 

 臣下の態度をとる時臣に気をかけた様子なく王――ギルガメッシュはつまらなさそうに適当な返事をして時臣を部屋から退室させた。

 

 ギルガメッシュにとって時臣やその他雑種共が求めている聖杯なんてものに興味は全くない。というか、そもそも世界中の宝物は自分のものなのだ。聖杯もその例に漏れるわけではない。今回の召喚に応えたのも人の物を取り合いしてるんじゃねーよという気分ともう一つの理由からだ。

 

「バベル……」

 

 つぶやく名は生前に求めたものだった。

 

 世界の全てを手に入れた英雄たちの王。最古の王ギルガメッシュ。彼は全ての英雄の宝具の原典を有している。が、バベルは別である。

ギルガメッシュより古い時代の人間なのだ。王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)を開き中から本を取り出す。魔術によって作られたこれですら原典ではない。世界を治めたギルガメッシュが伝承者を辿って手ずから編纂したものだ。元は口伝なのだから正確な原典といえば世界神話を世にもたらしたといわれている“誰も知れぬ小人”自身ということになるのかもしれないが、それにしてもバベル由来のものは一つしかない。それ以外のあるとされている物品は何一つとして存在しないのだ。

 

 あるべきものが無い。それはギルガメッシュにとって許せないことであった。蔵に収まらないその理由が知りたかった。自身のまとめたこの記録は創作である部分もあるだろうがその中には現実にあっただろうと確信できる神話もあった。

ギルガメッシュが少年王であった頃、世界神話は大いにその統治に役立ったのだ。現実として実施し、その問題点を洗い出さなければあそこまで高い効力のある政策を発案することは不可能だろう。

 

 つまり、この神話は現実であったはずなのだ。その痕跡すら今に至っても発見されていないだけでありどこかにあるはずなのだ。

 

 或いは――

 

「……未だにこの世のどこかで生きながらえている」

 

 そうであるならば王の元に頭を垂れぬ不敬である。が、それも面白い。

 

 ギルガメッシュはやや機嫌よく杯を飲み乾した。

 

 

 

 飛行機から降りてから数時間。アイリスフィール・フォン・アインツベルンは初めて目にする光景に気色をにじませて歩き回っていた。さらにそれを護衛するように金髪の美人が付き添っている様子は冬木の住人からすれば珍しいものだ。最近は外国人が多いなあなんて考える住人もいるだろうがそれもやがては認識阻害によって記憶の彼方に吹っ飛ぶ。

 

「わぁ、見て見てセイバー! これっていったいなんなのかしら?」

 

 アイリスフィールがはしゃぎまわるのもの無理はなかった。彼女は生まれてから一度もこうして外を出歩くことがなかったのだから。彼女の自由はアインツベルンの所有地のみであり、庭を駆け回ったことはあれども活気ある町に繰り出すなんて言うのは初めてのことなのだ。

 

「アイリスフィール、落ち着いてください」

 

 セイバーはほほえましさを感じたがそれを表情に出さないように押さえつけながらアイリスフィールに呼びかけた。彼女の事情は知っているがそれにしても元気が有り余りすぎているように感じる。一応もうここは戦場なのだ。神秘の秘匿があるので白昼堂々とこんなに一般人がいる場所で仕掛けてくることはないだろうとは思うがそれだって限りなく低いというだけでまだ不確定なマスターとサーヴァントがどのような戦略をとってくるかもわかっていないのだ。

できるだけ守りやすくあってほしいと思うのは護衛のわがままだろうか。

 

「でも、あれもこれもキラキラ輝いているわ。まるで、そう、神話の町の中みたい」

 

「ああ、ハベルの世界神話ですね。光り輝く眠らない街はたしかスウィンジュークという名前でしたね」

 

 セイバーがやや早口でまくしたてるとアイリスフィールが疑問を覚えたように振り返る。

 

「セイバーも神話についてよく知っているのね」

 

「ええ、あの話の中に出てくる王の在り方は日々円卓で話し合っていました。

ある人物はハベルのように何でも救うくらいの気持ちでいかなきゃだめだなんて言い、またある人物は参考にしても実際に統治する土地に合ったやり方にアレンジしなくてはいけないというアドバイスをもらったこともあります。

世界神話は我々にとって教科書であり規範であったのです」

 

 誇らしげに語るセイバーの様子はアイリスフィールからしてみると子供が好きなものを語っている様子に見えた。イリヤが楽しいことや嬉しいことがあった時に元気に語る様子を想起させたのだ。イリヤほどにテンションが高くはないものの、セイバーの様子はそれと似通っている。それは彼女の年相応に見える仕草だったので非常にほほえましく思えた。

 

 二人はお互いの仲を深めながら街を歩き、やがて海辺にやってくる。アイリスフィールが初めて見る海に感動し、波打ち際で遊んでいると魔力の反応があった。

 

「……アイリスフィール」

 

「ええ。ご丁寧にも、戦う場所は選んでくれるようね」

 

 二人はコンテナが無数に積み上げてある埠頭に向かった。そこに待っていたのは一人の美青年。赤い槍を持ったランサーであった。

 

 

 

 書庫みたいな場所があったので本をいくつか拝借してみる。幸いにも本は日本語ばかりだったので苦も無く読むことができた。タイトルは世界神話がどうたらこうたらって本。世界神話って響きがなんだか琴線に触るよね。

 

 主人公の名前は、ハベル? なんだか耳になじむ名前だ。あ、そういや俺が憑依したときマイボディが勝手に宣言してた名前だったわ。偶然って怖いなー。

 

 語りだしは? ふんふん。かつて世界が分かれる前には灰色の岩と大樹と朽ちぬ古龍ばかりがあったと。ふむふむ。

 

 あれ? なーんか聞き覚えある……。

 

 それで次は火が熾って、朝と夜ができて、暖かいと寒いができて、重力の井戸にとらわれる……。

 

 これ俺が適当話してた神話(笑)じゃねーか! なんだよ世界神話って! どういうことなの!?

 

 逸る気持ちを抑えながら丁寧にページをめくっていくと出るわ出るわ新発見。

世界中に伝播したってどういうこと? しかも各地で創作としてくわえられたエピソードもあるっちゃあるけどほぼ原典のまま現代に存続しているってどういうことなんだ? 伝言ゲームですらまともに伝わらないのに口伝ばかりのあの時代にどうやってそこまで残ったんだよ!

 

 ギルガメッシュ王が正確に原典をまとめた石碑を立てていただと!? なんだこいつ! 防衛創造志向のマーライオンめ! 余計なことしてくれやがって!

 

 っていうかちょっと待ってちょっと待って。まさかとは思うけど俺ってこの世界神話とかいう意味不明系摩訶不思議アドベンチャーの超絶無敵主人公のハベルに憑依しちゃったってこと? 

 

 鏡を室内で探すが書庫に鏡なんてもちろんない。 洗面所を探してブーストで移動していると目の前に小さな女の子がいた。

 

「……だれ?」

 

 俺が知りたいよそんなこと。

とは流石に言えない。小学校入るかどうかってくらいの年齢に見える幼女にそんなこと言っても不毛だし。

 

「我が名はハベル。岩の時代を終わらせた者だ」

 

 なんなんだこのボディ。自己紹介のパターンそれしかねえのかよこのポンコツ。

 

「はべる?」

 

 そりゃそうよ。幼女のストレートな反応にもなるよ。っていうか幼女でなくともこんな反応になるよ。俺程度が適当に話した神話(笑)が結構な認知を得ているっぽいとはいえ幼女じゃさすがに知らないよ。

 

「ハベル、ってあのハベル?」

 

 どのハベル?

「如何にも。我が名はハベル。岩の時代を終わらせた者だ」

マジこのポンコツ! 無能ロボット!

 

 幼女はそれを聞くと先ほどまで全く生気のなかった瞳を輝かせて俺の垂れ下がっている鎖をぎゅっと握りしめて見上げた。

 

「なら、私を、助けてよ……ッ」

 

 そう言うと、その後は泣き崩れながらずっと懇願してくる。お願いしますお願いしますと跪いて願う幼女と浮遊する俺。ど、どういう状況なんだこれは。

 

「任務了解。何をしてほしいのだ」

 

 そして自動操縦マイボディ。これ本当に俺いらなくないか? ボディだけで勝手に動きゃいいじゃん。なんで俺がこんなめんどくさい状況になっちゃってるわけ?

 

「お爺様を、間桐臓硯を、倒して――!」

 

 まあボディが勝手に動くんだろどうせ。わかってるわかってる。

 

 と、タカをくくったはいいものの一向にマイボディは動かない。フリーズか? このポンコツブルスクったの?

 

「何か言ってください。――やっぱり、無理なんですか?」

 

 さっきまで目をキラッキラさせていた幼女の目もどんよりというかもはやなんだこの色。深淵とか絶望色って感じになってしまっている。どんだけこのポンコツボディに期待していたんだ?

 

 どうしようもないのでとりあえず幼女を抱えて先ほど抱えた男が眠っている部屋に向かう。マトウゾウケンとかいうやつを右ストレートでぶっとばすってやればこの幼女はとりあえず満足なんだろう。

でもお爺様とか言ってたからご高齢の方だよねたぶん。老人を倒すって暴力に訴えたら完全に悪者はこっちじゃないか? ま、まあ時と場合によってだな。普通ならこのでっかいボディを見ればビビるだろうしそれで解決できるだろう。抑止力で解決できるならそれが一番なのだ。

 

 部屋に入ると男は起きている様子だった。上半身を起こした状態でボケッとしている。やっぱりこいつ無能じゃね? ボケッとしてないでさっさとこの幼女の面倒見てくれよ。

 

 そんな思いも込めて緩い放物線で幼女を投げる。ぼふっとベッドに突っ込んだ幼女を視認した男は一瞬呆然とした後に涙を流しながら幼女に抱き着いて泣き出した。

 

「桜ちゃん……もう、大丈夫だ。あの爺は死んだ」

 

 え? どういうこと? 爺ってまさかマトウゾウケン? 死んだの? 今の一瞬で? いやまさか。もう死んでてそれを知らない幼女が殺しの依頼してきたってこと? 闇深すぎるんですけどこの家。

 

 男と幼女が泣きながら抱きしめあう様を俺は茫然と見ていることしかできないでいた。




設定

ギル君が一晩ではないけどやってくれました
デウス・エクス・マキナなのでお願いされればなんでも叶えるけどプロは願われる前に解決しておくものさ
ギル君が持ってるハベルゆかりの物はまあ予想つきそうなあれ

一日で一話と二話書いたんで誤字修正は後日やります。
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