白露型は幼馴染(例外あり)   作:なぁのいも

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白露

 俺には親友が居た。小さいころからの仲で幼稚園もいつも一緒だった。しかも、そいつの家は隣だったから休日もよく互いの家に行って遊んだり、親も同伴で公園に遊びに行ったりもした。アイツと一緒にサッカーしたり、ゲームをしたり、取っ組み合いの喧嘩もしたりしたが、何があってもすぐに仲直りする関係だった。

 

 その親友は俺達が小学校に上がるころに転勤で引っ越してしまった。家に関してはローンがあるとか何とかでそのまま残ってるけど、つい最近までは誰も住んでない。

 

 そう、『つい最近まで』はだ!!

 

 なんとなんと!!驚くことに、その親友がついに帰ってくるのだ!!

 

 もう帰る事は無いかも知れないと、母さん達は言ってたけど、俺は帰ってくることを信じてた!!アイツならいつかこの街に戻ってくると!!

 

 二日前におばさんの姿を見た。大きい家具の搬入を業者に指示する為に先に戻ったらしい。俺の記憶より多少老けては居たが、そこは口にしない。したら、かなりやんちゃだったアイツが怯える程の鬼と化すのだけは覚えてるから絶対言わない。

 

 その引っ越しの作業も殆ど終わったらしく、今日にはアイツも来るらしい。

 

 アイツが居なくなってからこの街も少し変わった。娯楽施設が増えたり、駅を新調したり、遊び場だった空き地が別の場所になったりと大なり小なり変わった所はある。

 

 町の変わりっぷりにびっくりするだろうから、明日は少しだけ変わった案内してやろうかと思ってる。

 

 はてさて、もうそろそろ来るらしい。俺はおばさんの引っ越し作業を手伝いながらアイツを待つっている。

 

 掃除も手入れも業者に頼んで数か月に一度は管理して貰っていたみたいだから、長年留守にしていたとは思えない位に綺麗な家の中だ。

 

 引っ越しの箱をあちこちの部屋に運ぶ最中、荷物をちょっとだけ盗み見してみたりしているのだが、何だか女物の衣類が多い気がする。

 

 おじさんもあいつもそんなに衣類は気にしてないような記憶があるけど、そんなに多かったか?とは思う。まぁ、女性はシャレに気を遣うし多いのか?

 

 頭の片隅に疑問を放りながらも作業を手伝っていると、突然肩を叩かれる。おばさんはこんな事しないし、おじさんもしてこない。でも、何となくでわかるアイツだ。

 

「よぉ…!ひさし――」

 

 振り返ってみると、そこには――

 

「うん!久しぶりだねっ!!」

 

 ――明るい茶色の髪をカチューシャで止めた大きな瞳の美少女が俺の後ろにいた。

 

「はっ?」

 

 あれれー?あいつに姉貴なんかいたかー?記憶にある目と同じなんだがー?アイツの姉貴だからかー?

 

 目の前で何処か誇らしげな表情をしている美少女は昔の記憶にあるアイツの表情と一致する。

 

 昔の記憶と合わなくて急いで照合していると

 

「もう、白露、感動の再会を喜ぶのはいいけど、今はお手伝いの作業を代わってあげなさいな!」

 

「あぁ、ごめん。そうだね、後の作業はあたしがやるよ。一番に片づけて一番にそっちの家に行くから待っててね!」

 

 目の前の美少女が白露と言う単語に反応した。つまりはだ。コイツは俺の親友である白露その人という事になる。

 

 俺はずっと白露の事は男だと思ってた。何でかって?幼い時を共に過ごした白露は男だと思う位にやんちゃで、服装も男みたいな動きやすい服装だったし、お姫様に強く憧れる幼女らしからぬ位に運動大好きっ子だった。

 

 だから、ずっと男だと思ってた。今さっきまでそうだと思ってた。でも、現実はどうだ?実は白露が男だと言うのは俺の思い込みで実は女の子だった?

 

「あ、あぁ、頑張れ、よ?な?」

 

 曖昧な笑みを浮かべながら、俺は白露の家から一目散に去っていく。

 

「はあぁぁああああああああ??!!??!!」

 

 白露が女の子だったと言う事実はまだ受け止められそうにない。

 

 

 




 イメージは小さい頃は男のかと思ってた幼馴染
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