久しぶりのポケモンの小説になります。設定などを変えてこれから不定期ですが更新していきますので、気長に見ていってください。
この作品ではポケモンは何匹連れ歩いていても自由ではあるが、トレーナー戦で使えるのは6匹まで。覚えられる技は無限だが、戦闘で使えるのは4つまでとなっております。
この設定を把握した上でどうぞ楽しんでいってください!
感想、意見はいつでも募集してますのでどしどし書いてください!
プロローグ
「博士、戻りましたよー」
若い女性の声がとある建物の室内に響き渡る。その中には多くの研究者たちが行き来をしており、みなが忙しそうに自らの研究に勤しんでいた。
その女性が呼んだ人物は、研究室の奥から顔を出して玄関のところへとやって来た。
「リーフにリンドウ、よく帰って来たな。わしの代わりにシンオウ地方まで行ってもらって悪かったのお。」
「全くですよ博士。急にシンオウ地方に行って大事なものを渡して来てくれって言うんですから。それに加えて、フィールドワークまで任せて来るなんてなかなかブラックですよ。」
「悪かった悪かった。わしも急に行かねば行けない学会が入ってしまったもんでのお。リンドウもお疲れ様じゃ。」
今まではリーフと呼ばれた女性とオーキド博士の話だったが、オーキド博士はリンドウと呼ばれた男性に話しかけた。
リンドウは艶のある茶色の髪を短くさっぱりとした髪型に翆眼をしており、格好は淡いピンクのシャツに黄土色のズボンを付けていて、見る限り研究者のようには見えなかった。
「突然のことで俺もびっくりしましたけど、シンオウ地方なんてあまり行く機会もないんで新鮮な感覚でしたよ。こっちと違って少々寒かったですが…」
「ふむ、リンドウには楽しんでもらえたようで何よりじゃ。リーフもこんな感じで言ってくれたらいいのじゃがなぁ。」
「博士?なんだか私に可愛げがないと言っているような言い方ですね。博士が遅刻しそうになっているのを毎回助けていたのは誰だと思ってるんです?」
「い、いやそんなつもりはなかったのじゃよ。リーフに起こしてもらえないといろいろ大変なんじゃ。」
オーキド博士は朝が弱い。そのため頻繁に寝坊をしてしまうのだ。そのため、決まってリーフが叩き起こしていたのだ。
実際、リーフがシンオウ地方に行っていたこの期間、博士は何度か遅刻をしてしまっていたため、ここでリーフの機嫌を損ねると大変なのだ。
「分かっているならいいですけど。それより疲れたんで自宅戻りますけどいいですか?」
「なら俺も家に戻ってちょっとゆっくりしたいです。久しぶりに俺のポケモンに会ってコンディションを確認したり、他の人に会いに行ったりしたいですしいいですか?」
この世界にはポケットモンスター、通称ポケモンと呼ばれる生き物が町に、森に、海にと様々な場所に生きついている。その生態は未だ謎なところが多く、ここ、オーキド研究所でも様々な研究が日々されている。その種類ははっきりとしていなく、100、200…いや、それ以上とも言われている。
ヒトとポケモンは互いに協力をしながら生きている。運搬を手伝うものや、警護をするポケモンもいる。そしてヒトはエサとなるきのみをあげたりと様々なところでヒトとポケモンは密接に繋がりあっているのだ。
「リンドウに一つお願いがあるんじゃ。きいてもらえるかのお?」
「めんどくさいでパスで。」
オーキド博士の頼みを一瞬ではねのけてリーフも一緒に研究所から出て行こうとする。あまりの断りの早さにオーキド博士もリアクションを取ることができずに驚いていたが、ハッとしてリンドウたちを追いかける
「ちょっ、ちょっと待ってくれ。話くらい聞いてくれないか?」
「でもろくなことじゃない気がするんで。」
「まあ、確かにそうなんじゃが…」
「それではまた。」
再び帰ろうとするリンドウをオーキド博士は再び止める。なんだかコントのような様子をしているため、多くの研究者たちもその様子を面白そうに見ていた。
「コホン。リンドウにこれからジョウト地方を旅する子の護衛をしてもらいたいのじゃ!」
「めちゃくちゃめんどそうじゃないですか?それにいつからそれをするって言うんですか?」
「1週間後にワカバタウンから始めるらしいのじゃ。」
「てかそれ確定してるみたいに言ってますね!?俺がいいですなんて一言も言ってないですけど!?」
「すまないが頼む、リンドウ!」
大の大人に、しかも世界的に権威のある研究者にこうも頭を下げられている光景に、しぶしぶリンドウもその仕事を引き受けた。
「はあ、分かりましたよ。」
「やってくれるか!良かった。」
「ただし!俺がまた出かけている間、俺のポケモンたちは博士の研究所の庭で世話してください。せめてそれくらいはしてもらわないと。」
「分かった。リンドウのポケモンの管理はしっかりやっておくから、頼んだよ。その仕事に関するお金は君の銀行に振り込んでおくから使ってくれ。多くは送れないから使い方は気をつけて。」
「分かってますよ。それにしてもなんで初めて旅に出る人に護衛なんてつけるんですか?一人で旅をしたり、同じ初めて同士のトレーナーで旅をするのが普通じゃないですか?」
確かにそうなのだ。一般的にこの世界において10歳になった少年少女はポケモンを持って旅をすることができるようになる。一人でいろんなところを旅し、様々な経験を得られるからだ。
そしてその旅において各々様々な目標を立て、旅をする。リンドウやリーフも旅をかつてはしていた。二人は無事目標を達成することができたが、一般的に目標を達成するのは難しく、大抵は挫折をして旅をやめてしまう。
それでも夢を目指して一人で、もしくはその町の同じ志を持つ者通しで旅立つ若者は多いのだ。
「それはじゃな…リンドウはジョウト地方について知っているか?」
「知ってますよ。このカントー地方と隣接してる地方で、古都を思わせる歴史ある建物なんかが有名ですね。行ってみたいですけど博士からの仕事が多いんで行けないです。」
リンドウはさらっとオーキド博士に文句を言っていたが、オーキド博士はそれを流して続ける。
「それでジョウト地方の魅力を伝える番組を作ることになったらしいのじゃ。それで旅をしたことのないアイドルの子に旅をしてもらって、その目線で町の魅力や、名所をリポートするらしいのじゃ。」
確かにテレビを見るときにただその町の美味しいものを紹介するというのは見たことがあるが、旅をしている人の視線でテレビを作るというのは見たこともない。
「なるほど、分かりました。それで1週間後にそのワカバタウンに行けば良いんですね?」
「そうじゃ。だがリンドウはワカバタウンの場所を知らぬだろう?」
確かにワカバタウンと言われる場所をリンドウは知らないため、行くのに時間がかかるだろう。
いくらとなりの地方に臨しているとはいえ、実際問題ここマサラタウンとワカバタウンはかなりの距離があった。
「だからワカバタウンまではわしが送って行くがそれでもいいかな?」
「それの方が助かりますね。じゃあ博士、いつここに来ればいいですか?」
「そうじゃな…わしが送ると言っても1日はかかるから…今から5日後にここに来てくれ。」
「分かりました。それじゃあ今日は家に帰りますんで、失礼します。」
そう言ってリンドウはオーキド博士の研究所を後にした。
***
リンドウは家に戻るとさっそく次なる旅の準備に取り掛かっていた。
旅というのは準備も多い。服や、最低限の食料に水も必要だ。
そして何よりこれから旅に連れて行くポケモンをどうするか悩んでいた。
リンドウは様々なポケモンを育てている。通常、6匹を連れてて歩くのが普通とされ、フルバトルも6匹を上限と、ポケモンリーグは決めている。
だが、リンドウは新たな地方に行くたびに6匹を新たに捕まえて、育てるということをしていた。そのため、今回もそうしようとはかんがえていたのだが、ここで一つ困ることがあった。
今回の目的はただの旅ではなく、旅をしつつ、一緒に旅をする子の護衛が最優先事項なのだ。そうなると育てているメンバーからも数匹連れて行かねばならない。そこでどうするか悩んでいた。
さて、どうしようか…何匹連れて行こう?あまりに多いと食費もかかるし大変だからな…6匹がベストだが、多すぎだな。となると…3匹くらいがちょうどいいか。
となると誰を連れて行こうか。マニューラは確定として…こいつとこいつにするか。今回は留守番してもらっていたしいいだろう。
準備をしているといつの間にか時間はかなり経過していたらしく、外はもう真っ暗になっていた。
もうこんな時間か…もう寝ないと。それにしてもまた旅ができるなんてな。あんまり出来ないことだし楽しんで来ないとな。
そんなことを考えているうちにリンドウは意識を手放し、深く眠り込んでいった。