時間かけすぎですね…もう少し早く出せるようにしていきます。
ルリと仕事を分担し、ルリにサーナイトを護衛として付かせていあため、リンドウは自分の相棒であるマニューラとともに手際よく薪を集めていた。
地面に落ちている枝をリンドウが拾い、マニューラがその鋭い爪木の一部を切り落とすなどしていた。二人の連携により、10分程度で一晩過ごすには十分すぎる量が集まったため、ワニノコも出して三人で集めた薪を洞窟へと運搬した。
洞窟に戻り薪をすぐに使うものと使わないものに分けて火をつける準備をしているとき頭の中にサーナイトの声が響いた。
ルリのヒノアラシがポッポの群れに襲われていて大変だと。サーナイトはルリを守りながら更なる群れが来ないように警戒すると伝えられた。
「まだ野生のポケモンとのバトルもしてないのにいきなりだとまずいな…すぐに行かないと!」
薪の準備をしていたリンドウだったが、すぐに作業を中断してルリの元へと走る。
サーナイトから場所の指示は来ているため最短距離で向かっているとポッポの集団が今ルリの向かっている方向へと飛んでいくのが見えた。
「ちっ…マニューラ!木を使ってあのポッポたちにれいとうパンチを当てるんだ!ワニノコはそこの草むらにいるポッポたちにみずでっぽう!」
リンドウが言うや否やマニューラは一気に飛んでポッポたちにれいとうパンチを繰り出す。マニューラからの不意打ちでしかも弱点属性のこおりのパンチを食らったポッポたちは体を小さくして逃げていった。
一方ワニノコもフルパワーのみずでっぽうを草むらに向かって放つ。不意打ちで強烈なみずでっぽうを受けたポッポも体を小さくして逃げていった。
「よしマニューラもワニノコもよくやった!このまま進むぞ!」
そのまま森の中を進んでいるとポッポたちが少し焦げたような煙をあげながら逃げていくのが見えた。
ポッポたちがその場を離れて行くと近くからヒノアラシの鳴く声が聞こえてきた。ヒノアラシの声から今撃退したのはルリだろうと予測し
、その声の方角へと走って行く。
草むらを抜けた先にヒノアラシはいた。その近くにルリもいた。しかし、疲れているのか、ヒノアラシが無事だったことで安心したのか眠っていた。
サーナイトを護衛に付けた上で探索させたが、やはりいきなりは無茶だったか…やはり俺が近くにいないと最初は不安だろうし、危険が起きた時すぐに駆けつけられない。もう少し考えないといけないな…
リンドウはルリを起こすように声を出してみるが、起きなかった。このままここでルリが起きるを待っているのも危険で、日暮れも近いため、ルリを拠点の洞窟へ連れ帰ることにした。
ヒノアラシもダメージを負っているようだったため、リンドウはバックからオレンのみを与えた。オレンのみを食べたヒノアラシは元気を取り戻したようだった。
「サーナイト、念力でルリちゃんを俺におんぶするように移動させてくれ。マニューラは俺の後ろを警戒してくれ。ヒノアラシとワニノコは俺の隣を歩いてくれ。洞窟に戻ろう。」
サーナイトは念力を発動してルリを浮かせてリンドウの背中に移動させた。器用に手や足を移動させておんぶをする体制にし、しっかりとリンドウが移動できる体勢を整えると念力を解く。
リンドウは背中に急にルリの体重がかかるため少しだけ体勢を崩したが、ルリはとても軽かったため大丈夫であった。
勝手に運んでしまうことに申し訳ないと思いつつも、日が暮れてしまう前に移動しないといけないと早めに移動を開始した。
「……ここは…?」
ルリが再び目を覚ました時、そこは先ほどまでルリがいたような木々の生い茂る森の中ではなかった。火の光が輝いている暗い洞窟の中であった。 火はパチパチと音を立てながら燃え盛っていた。
「そういえばヒノアラシは!?」
周りを見渡して見るとヒノアラシが自分と火の反対側のところに眠っていた。気持ちよさそうに寝ている様子を見て安心した。
ルリがヒノアラシに注目して見ると先ほどまでポッポの集団に襲われたため、怪我を負っていたが、そんな傷はどこにも見当たらないくらいきれいになっていた。
「ヒノアラシはケガしていたのにどうして?」
そんな考えをしていた時、洞窟の入り口の方向から見知った声が聞こえてきた。
「よかった。目が覚めたんだねルリちゃん。怪我もなさそうで安心したよ。」
「リンドウさん…」
手元にきのみとポケモンフードを持っていたからおそらく夕食を作っているかな。なんだか怖そうに思っていたけど、優しい人なのかな…
「悪かったルリちゃん。」
「私の方こそごめんなさい!」
リンドウは突然ルリに対して謝った。あまりに突然のことで驚いて咄嗟に自分も謝ってしまった。ここが自分の直したいところだった。何かあると謝ってしまう癖があった。そんな癖を変えたいと思って旅を志願したのにこうしてまた謝ってしまっている。そんな自分に辟易しているとリンドウは言葉を続ける。
「ルリちゃんが謝ることはないよ。ひとえに自分が悪かった。サーナイトが付いているからおおよそのことがない限り大丈夫だろうって高を括ってた。でも結果として倒れてしまうほどルリちゃんを疲弊させてしまった。俺はルリちゃんの護衛をする仕事を預かったものだ。ルリちゃんに何かあればそれは大きな影響を起こしてしまう。だから本当にごめんなさい。」
ルリ自身も今回の旅について深く考えたことはなかった。なんとなく自分を変えたかったから志願したけど、実際に旅をする危険なんか考えたこともなかった。もしもリンドウがいなく、一人で旅をしていたら…そう考えると恐ろしかった。もしかすれば夜の森に怪我したヒノアラシと二人だったかもしれない。夜の森は危険なポケモンも多く出る。もしかしたらもっと深い怪我をしていたかもしれない。そう考えていると身の毛もよだつ思いをした。
「いえ…私もリンドウさんがいなかったら夜の森にヒノアラシと倒れていたかもしれません。こうして今無事なのはリンドウさんのおかげです。なので気にしないでください。」
「でも…」
「でもじゃないです。私が大丈夫なので気にしないでください。これは依頼した私から依頼を受けたリンドウさんへの命令です。」
「そんなこと言われちゃったら気にしないでいるしかないじゃないか…」
言葉ではまだ気にしていそうなリンドウであったが、笑顔になっていた。ルリもその笑顔を見て笑っていた。
「リンドウさん、私お腹空いちゃいました。もう時間なのでご飯にしませんか?」
「そうだね。ルリちゃんが拾ってきてくれたきのみでごはんは作っておいたから食べよう。」
こうしていろいろなことがあった旅の1日目が終わっていったのだった。