灰と幻想のグリムガル~憑依した俺は魔眼持ち   作:盗賊8

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はじまり

―――――何も、見えない。

その場所は見渡す限り暗く、どこまでも闇が続いていた。

自分以外が...いや、自分さえも存在しているのかを疑問に思ってしまうほどの場所。

 

「どこだよ此処...不気味だな」

 

しばらくじっとしていたが何も変化が訪れない。

この闇はどこまでも続いているのだろうか?なんて探求心が湧いてきたので少し歩ってみることにする。

 

□□□□□□□□

 

あれからどれくらいの時間がたったのだろうか?何日?何時間?何分?何秒?...分からない

 

それ以前に俺は今、何をしている? 本当に歩っているのか?その前に立っているのか?自分でも気づかないうちに座っている? と言うのは....分からない。

 

此処は...どこなんだ?

 

暗いところに長くいると目が慣れる。とは言うが俺の目は機能しているのか? と、思うくらい驚くほどに何も写さない

 

何も見えないし聞こえない、自分から声を出そうとするが、声がでない。いいや、出そうとしても出せない(・・・・・)のだ

 

黒く、暗く、闇が全てを...俺を無が支配した感覚に襲われる。その前に、唐突に俺のからだが光る。暗いところから突然、明るい場所に移動したので眩しすぎて、何も見えなくなる。

 

しばらくして次に目を開けると、先程の辺り一面の暗闇とは正反対と言うにふさわしい場所に居た。

 

「こ、こ...は?...?!」

声が出せる?!さっきまでいくら出そうとしたって出なかった声があっさりと、どうして?...そこまでで、俺の思考は停止し、その場を自分でも驚いてしまうほどの速さで飛び退いた。(どうやらあんな空間にいたせいで、気配に敏感になってしまったようだ)

 

「此処は神域、僕が所有する土地の1つだよ」

俺が先程まで居た場所のすぐ後ろには爽やか風のイケメンが居た

 

「神域?...どうして俺は、その...神域って場所に居るんですか? それに貴方は誰なんでしょうか?」

飛び退いてしまうとは少し失礼なことをしたなと思いつつ、疑問を口にする

 

「僕?僕は君たちが言うところの神様ってやつだね。」

 

「かみ...さま?」

神様ってやつは空想上の存在だと思っていたがどうやら違うらしい。初めて会った...当然か

 

「あれ?あっさり信じるの? もう少し疑うと思ったんだけど?」

 

「さっきまでの体験を踏まえると神と言われてもおかしくないかなと」

 

「ふ~ん。ま、信じてくれるなら話しが早い

君を此処に呼んだのには此方側がおかしてしまった不手際の謝罪とこれからについてを話そうと思ってね」

 

「神様の不手際?それに俺のこれから...?」

これはあれかな?ネット小説であるような神が何かしらの設定をミスって俺が死んじまった。ので神様転生...てな展開かな? なんて考えていると神様は申し訳なさそうにもニコリと笑い、話し始めた

 

「いま考えている事でだいたい合っている。普通ではあり得ない方法で君を殺してしまったんだ。本当にすまない」

そう言い、頭を下げる神様

 

「....それで、俺はこれからどうなるんですか?」

神様にそう質問すると驚いた表情になった。どうしたんだ?

 

「は? いやいやもっとこう何か無いの?怒ったりだとか...普通ならここでぶちギレて殴りかかって俺に返り討ちにされる筈なんだけど? 実際に君の前の人はそうだったし」

先程までの丁寧な口調はどこえやら...素なのかは分からないが荒々しい口調になった神様

 

「殴りかかったって死んだという事実は変わらないですし...というか神相手に拳1つで戦うって何処の鈍感系主人公のウニ頭だよ」

神が話し方を変えたので敬語は面倒くさいので俺も素で話すことにした

 

「おいおい神にそんな口調でいいの?バチ当たっちゃうよ?...もう一回死ぬはめになるよ?」

口ではそう言っているが、神様はご機嫌のようだ。見るからにテンションが上がっている

 

「まあいい、簡単に説明するぞ? 俺よりも下の位の神がミスってお前の心臓を破裂させたあげく、体を爆散させて殺しちまいやがったと。

 

んで、お前の死にかたは現実ではあり得ねぇ、だから、お前の世界からお前を存在ごと抹消して他の世界に転生させて解決しよう。ってなった訳だ。」

 

えぇ...俺の死因,突然心臓が破裂したの?しかも体が爆散って...恐すぎ

 

「そういえば転生ってアニメとかの二次の世界なの?」

 

「おう、"灰と幻想のグリムガル"の世界だ」

 

「ま、マジかーい。と、特典とかってあるんですかね?」

 

1つ(・・・・)だけやるよ。あ、ちなみにお前はハルヒロに憑依転生な?だから主人公に合うような特典を選べよ?」

王の財宝(ゲートオブバビロン)とかは...?」

「ん?」良い笑顔

 

「いやだからゲーt」

 

「ん?」黒い笑顔

 

「直死の魔眼てきなあれはどうですかね?」

神様怖い。これくらいなら大丈夫だよな?

 

「うーん...!ニヤリ おう良いぞ!」

 

「待って!今のニヤリってなに?!」

 

「うるせえ早く行け」ポチっ

そう言うと神様は何処からともなく現れたボタンを押す。俺の足元がピシッとひび割れ....俺は落ちていった

 

「さーてと、準備準備~。

えーと、此処での記憶は当然のこと、アイツの記憶を全消去で、そんでここをこーしてと...

後は特典か。ま、適当に俺の創った魔眼をやってと...後なんだろうな~ そうか!もう1つだけ特典付けてやろ~

 

....よしOK!オリジナルハルヒロの完成!」

大声でそう言うと「あー飽きた」とその場を後にした。

 

 

"━━目覚めよ(アウエイク)。"

 

俺は誰かの声が聞こえたような気がして、目を開けた。

...暗い。という事はまだ夜か?あーそういえば今日は新作のゲームの発売日...

 ━━新作のゲームってなんだっけ?思い出そうとするが、その言葉を知っている筈なのに具体的な内容が思い出せない。

 

思い出せないならしょうがないので放っておくことにして、回りを観察すると3つ分かった。というか発見があった

 

1つ、壁には小さな蝋燭が間隔をあけていくつもあり、ずっと先へと並んでいる。こんなにあるのに意外と上の方にあるらしく、俺の回りの状況が(うっすらとなので)よく分からない

 

2つ、手を伸ばし、壁に触れると硬くてゴツゴツとしていた。どうやら壁ではなく岩のようで、此処が何処か?という候補に洞窟が当てはまるかもしれない

 

最後に、俺の他に人がいるようだ。息づかいのような音が微かにだが聞こえる。

 

う~ん話しかけた方がいいのか?でもこのままでも埒が空かないし...という事で声をかけてみることにした。

 

「え~と、もしかして誰かいる...かな?」

言ってみると色んな反応がかえってきた。

 

「あ、うん」

と男の声

 

「.....います」

と女の声

 

「ああ」

と、男が短く応じる。その他にも

 

「...やっぱり」と誰かが言い、そこからどんどん会話が生まれる。人数は俺を含めて...12人もいるようだ。

 

「さて...と、行くか」

俺は立ち上がると、壁伝いに蝋燭が続いている方向に向かう。「何処に行くんですか?」という質問に、蝋燭を辿っていく.と短く答えた。すると続いてハスキーな低い声の男が「じっとしてたってしょうがないしな」と、着いてきた。何となくどんな奴なんだろうなぁと、後ろを見ると銀髪で意外と怖そうな顔があって驚いた。

 

「お、お先にどうぞ~」

何となく先に進めると男は「ふんっ」と歩いていく、その後を他の皆が続いてく、(途中でもちろん俺も列に加わった)

 

しばらくすると先に行った銀髪の男が止まった。どうやら鉄格子があって進めないらしい。男は鉄格子に手をかけ、開けようと激しく揺さぶる

 

「開くぞ」

と一言、鉄格子の扉が開く...が、外に出られると思ったが違うらしく、また上がっていって、今度こそ上に着きいた。今回は開けようとしても開かないようで、鉄格子を叩き、大声を上げて開けるように叫ぶ。

するとそれに続いて他の人が「おーい、開けてくれ!おーい」と大きな声を出して間もなく、誰かが来たらしく扉が開き、全員が出られた

 

 

「街かな?あれは」

 

「街というか、まるで城みたいだ」

誰かが疑問を口にするともうひとりが答えた。気になったのでそちらに目を向けると、確かに街でも、城でもあるようにみえた。...ん?て言うか視線を感じるような....

 

「.....あの」

すぐ後ろにいた小柄な女の子が、訪ねてきた。

 

「....ここって、どこなんでしょうか」

 

「う~ん、俺には分からないかな....でも、二人の兵士の格好してる人か、そこの人に聞けば分かると思うよ?」

俺の指した方を皆がみるが、誰もいないので俺のことを「何言ってんだ?コイツ」みたいな視線を送ってくる。

 

視線には敏感だから誰かしらいると思ったんだけどな? と、考えていると「よく分かったね~私を見つけるとか凄いじゃん」と女の人が出てきた

 

「まあ、視線には敏感なんで」

「ふ~ん....ようこそグリムガルへ!案内人のひよむーでーす。よろしく! 説明は目的地に着いてから!

私は案内担当なので!じゃあ行くよー! あ、早く来ないと置いていきますからねー」

と、歩いていく。それを例にもよって銀髪の男が着いていき、その後を皆が着いていく

 

街に移動する際に、軽く自己紹介をした

 

天然パーマなのがランタ

 

身長180は越えているらしく、とても大きい。しかし体格に似合わず、とても温厚なモグゾー

 

気弱そうな女の子はシホル

 

お下げの女の子がユメ

 

爽やかイケメンの好青年がマナト

 

ついでにチャラい男のキッカワ

 

計7人の名前を聞けた。

 

すると丁度ついたようで、ひよむーがオルタナ辺境義勇兵団レッドムーンの事務所だと紹介し、ひよむーに続いて全員が店に入っていく、カウンターには一人の....男性?がいてその人にお辞儀をし、一言俺たちをよろしくとブリちゃん?に言うと、少しだけ耳打ちをしてひよむーは「ばいばーい頑張ってねー」と出ていった。

 

目の前の...ブリちゃん?は何度かうなづくと、「いいわ」と上体を起こした

 

「歓迎するわ。私はブリトニー。ここオルタナ辺境軍義勇兵団レッドムーン事務所の所長兼ホストよ。所長って呼んでもいいけど、ブリちゃんって呼んでもいいわよ? ただしその時は、親愛の情をたっぷりこめてブリちゃんと呼ぶのよ?」

 

自己紹介が終わると銀髪の男はカウンターに歩み寄る

 

「質問に答えろ。オルタナの町ということはわかったが。義勇兵?辺境軍?それはなんだ。そして俺はどうしてここにいる、知ってるなら話せ」

 

態度も見た目通りのようだ、一応所長らしいので偉い人のはずなのに銀髪の男がブリトニー所長に対して威圧的に質問をするが、当の本人は怪しい笑みをうかべ。

 

「威勢がいいわね。好きよそういうの。あなた名前は?」

 

「レンジだ。俺はお前みたいなオカマ野郎は好きじゃない」

 

レンジがそう言い終わった瞬間、ブリトニー所長の目つきがかわりナイフを片手にレンジに突っ込んできた。

 

速い。それでいて動きはとてもなめらかで、自然にレンジの首の前にナイフを突きつけて、

 

「レンジ、いいこと教えてあげる。アタシをオカマ呼ばわりして長生きできたやつは一人もいない。あんたは察しがよさそうだし、アタシが言ってることの意味はわかるわね?」

 

「殺れるものなら殺ってみろよオカマ所長」

互いにしばらく無言、一触即発の空気だった。しかし先に折れたのはブリトニー所長だった

 

「ま、ここで重要な戦力を無くすのも惜しいし、止めたげるわ」

レンジは納得いかないのかまた何かを言おうとしたので俺が割って入る

 

「すいません所長、今の戦力って、どう言うことですか?」

 

レンジに睨まれたが、無事にブリトニー所長は元々座っていたカウンターに戻っていく。

 

「あなた達には1つの選択をしてもらうわ。義勇兵になるか、ならないか...をね」

 

説明を聞いて簡単にまとめると、この辺境にはモンスター呼ばれる怪物がいて、辺境軍は街を守るのに手一杯なので、義勇兵というものがいて、義勇兵はモンスターを倒して金にし、生活をする。

ブリトニー所長は、義勇兵になると言えば、10シルバー(これぐらいあればある程度は暮らせると言っていた)と見習い章(最初は見習いからで、20シルバー払うと団章が貰える。それで立派な義勇兵になれるらしい)

逆にならないと此処で生活していくのは大変らしい

 

しかし、これ以上の情報は何も教えてもらえなかった。他のことは自分で調べろということらしい。

 

目の前の10シルバーと見習い章をレンジが取るとそれに続くようにみんな取っていく、残っているのはモグゾー、シホル、ランタ、ユメ、俺だ

 

「あなたたちはどうするの?」

ブリトニー所長は俺たちにそう問いかけてきた。

まぁ、とりあえず生きるためには義勇兵になるしかないよなぁ

 

俺が袋を掴むと俺にだけ聞こえる声で、期待してるわぁと言ってきた。

俺に期待するだけ無駄だと思うんだけどなぁ。なんて思いながらもまだ迷ってる4人に声をかける

 

「とりあえず明日を生き抜くことを考えよう。見習いにならないよりなった方が少なくても明日、生きている可能性が高い」

 

全員が受け取ったところで、レンジが仲間を集めて出ていき、キッカワが情報収集に行き、マナトも情報収集に出ていった。またね、と言っていたことからまた戻ってくるようだ。

 

すると一人の男が入ってきた。その男はブリトニー所長にクズオカと呼ばれていた。

 

その男は俺たちを品定めするような目つきでざっとみて、モグゾーを連れていこうとした。怪しすぎるし着いていかないだろうと思っていたのだが、流されやすいのか引っ張られるままだ

 

「モグゾー。嫌だったら断って良いんだぞ?」

 

「えっと...僕は」

モグゾーが言い終える前に連れてかれてしまった。

 

「あんた達、アタシも暇じゃないんだからいつまでもそこにいるんなら放り出すわよ?」

俺らは強制退出ですか

 

 

事務所前で俺含め四人は立ち尽くしていた。

 

「......どう、しましょう?」

意外にも最初に話したのはシホルだった

 

「う~ん、まずは情報収集からじゃないかな? って思ったんだけど...いや、でもそれはマナトが行ったんだったな。

...う~ん、少しだけ此処で待っててくれ必要最低限の情報を集めてくるから」

 

「おーし、ハルヒロ行ってこーい」

 

「はぁ、ごめん待っててね。なるべく早く帰ってくるから」

なんでお前は偉そうなんだよ?という意味を込めてため息をつきいてから女性陣にそう言った。

 

「さてと、ランタが問題起こす前に戻りたいからとりあえずお金についてだけ聞くか」

お金については...店開いてる人に聞くかな

 

少し歩いた所に、串焼き肉の屋台があったので此処で聞くことにした。

「すいませんこれください」

そう言い、銀貨を渡す...あれ?

 

「すまんがにいちゃん、1シルバーじゃなくて4カパーなんだよね。お釣り出せないしカパーで出してくれない?」

 

「カパー?...1シルバー?」

銀貨一枚が1シルバーってのは何となくわかるんだけど...カパーか

 

「すいません。1シルバーで何カパーでしたっけ?」

 

「ん?100カパーだろ?どうしたんだい?」

 

「ごめんなさい。今、1シルバーしかないので100カパーに両替したいんですが、何処に行けばいいですか?」

 

「この市場を南、天望楼側から出て、三本目を左に曲がってすぐのところにヨロズ預かり商会って所があるんだが、そこでできるよ」

 

「ありがとうございます。」

 

言われた通りにしばらく歩くと、看板にヨロズ預かり商会と出ていたので中に入る。

すると、煙管を口にくわえている少女(四代目ヨロズと言うらしい)に両替と、ここでは金や物を預かって貰えることと、金を預ける場合は百分の一とられ、物を預ける場合は五十分の一だと教えてもらい、1シルバーを両替してもらい、商会をでた。

 

「お金の事は大丈夫か。よし戻r...」

戻ろうとしたがさっき商会を教えてもらった串焼き肉の屋台がみえた。あれは1個4カパーだったよな...4人で16カパーか...まぁ一人だけ食べるのもあれだしな

 

俺は4こ買うと事務所へ向かった

 

 




最初よりも大幅に変えて神様転生(憑依)にしました。
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