あの後、ゴブリンやグールをを探していると穴鼠に2回ほど襲撃され、俺は一度目に右脛と左脛を噛まれ、あまりの痛さに泣きそうになった。というか少し泣いた。
マナトに治療して貰い、傷は塞がったのでよかった
その日はマナトが情報収集していたときに義勇兵の宿舎という場所に泊まった。値段は全員で20カパーと他よりもかなり安いらしい。
次の日、俺たちはもう一度森に向かった。狩人であるユメと盗賊である俺たちは獲物を探していた。するとユメが川で水を飲んでいるゴブリンを見つけたので、マナトたちに伝えると倒しに行くことになった。
「合図なんて決めてないからな...どのタイミングで行けば良いんだ?」
一応、手を上げて合図しようとしたらランタが大声を上げて突っ込んで...って、なんかよくわからない場所で適当に剣を振ってるし、何と戦ってるんだよ!
ランタの声で気づいたゴブリンは逃げようとしていたがユメの矢によって阻まれた
「ナイスだユメ!」
ゴブリンは逃げることを止めて此方を睨んで短剣?で斬りつけてきた。ランタが一番始めに動いたのにまだ来ていない。よって俺が相手することになった。
「...くっ」ガキッ ガキンッ
ていうか盗賊って真っ正面から撃ち合うんだっけ?あ、そうだスキル!
「
俺は先生から教わったスキルでゴブリンの左手首目掛けて斬りつけた。しかし余り効いてないようなので浅かったらしい
「ウアアッ!」
と何度も斬りつけてきたのを横に飛んだりして避けていると、やっとランタが到着して斬りかかる
「
しかしゴブリンはそれを避け、逆に空ぶったランタを蹴り飛ばした。さらに追撃しようとしたゴブリンをマナトがショートスタッフで殴った。
そこにシホルの放った魔法が当た....らずに通りすぎてしまった。
「モグゾーゴブリンの正面に!みんなで取り囲むんだ!」
モグゾーはバスターソードで斬りつけるが当たらない、しかしゴブリンが避けた先にはランタがいて、ロングソードを背中に突き刺した。
「アアアァァアアアァァァァアアアァァァァァ!」
と凄まじい声で叫んだ。
「く、くそ怖っ...!」
ゴブリンは必死だ。俺たちは目の前のゴブリンを殺さないと生きていけない。しかしゴブリンだって殺されたくないだろう。俺たちにゴブリンたちの言語は分からない、しかしその叫びは殺される前に殺してやると言ってるのが分かった。
「怖じ気づいてんじゃねぇぞお前ら!殺るか殺られるかなんだからな!オレはコイツぶっ殺して
「うおおおぉぉっ!」
ランタに夢中になっているゴブリンに斬りかかると何処かの部位を斬ったようで血が吹き出す
「うあっ....く、くそ」
さっきは浅かったからか余り手応えがなかったが今のははっきりと肉を斬ったのが分かった。ギルドで習っていたときも生き物に斬りかかるなんてしなかった。気持ち悪い
「ウギャアギャア!ギャア!ウギャアギャアッ!」
ゴブリンは辺りに血を撒き散らしながら俺たちを威嚇している。
「はぁ...はぁ...何だよこれ」
俺もみんなも少し後ろに下がったりしていた。すると
「命のやり取りだから.....! これは命のやり取りたんだ!俺たちも、相手も━━ゴブリンだって真剣なんだ!これ以上ないくらいの真剣勝負だ!簡単なわけがない!誰だって、どんな生き物でも死にたくないだろ!」
マナトがそう叫ぶとみんな剣や杖を構えた
「マリク・エム・パルク!」
シホルの杖から光弾が発射されてゴブリンに直撃、ランタがロングソードをふりおろしてモグゾーもバスターソードを脳天にぶちこむと頭が半分くらい砕けて潰れた。
倒したと思ったゴブリンは急に動きだし、逃げようとしたが、マナトの一撃で今度こそ絶命した。
マナトは祈りを捧げる。
ランタがゴブリンから戦利品を取ろうとしたが「汚ねぇからお前がとれハルヒロ」と言ったのでダガーで紐を切り、回収した。
みんなは無事に終わったことに安心してか、いつものように騒がしくなった。
オルタナに戻ると早速マナトと俺で戦利品を店で買い取ってもらった。銀貨は30カパーで売れ、銀貨と一緒にあったキバが1シルバーで、高かったことに驚いた。宿代を引いて6人で分けると今日は一人18カパーの儲けだった。
俺は風呂から上がるとすぐに寝てしまった。ランタが途中でなにか言っていたようだが眠さでそれどころではなかった。途中で「きゃー」と女子二人の悲鳴があったような無かったような気がしたが眠さに負けて寝た。
翌朝起きた俺は土下座している2人&隣に立っているアホと正面に立っているユメとシホル。に目を丸くした
「おはよ~う....え、何かやったの?」
とりあえず挨拶をして近づくとユメは明らかに怒ってますといった感じの顔で、シホルは俺をみると慌てて何処かにいってしまった。
「え、俺なにかした?」
少しショックを...いいやかなりショックを受けたがとりあえず事情をきいた
「覗きや、二人は認めて謝ってんけどな?ランタが認めようとせんのや」
「覗いてねぇもんは覗いてないんだからしょうがないだろ...あれは不幸な事故だ。」
「どんな事故で壁が壊れんの?」
「そんな事はオレにわかるわけないだろうが」
「にゃにー!!」
「あーそう言えば俺が寝て少ししてからランタが風呂に行ってくるった言ってたような?
あ、ごめん俺って止められたじゃん。」
二人の隣に並んで土下座する
「ごめんなさい」
「ハルヒロくんが謝ることないよ」
「ごめんハルヒロ」
「あー!何バラしてるだよ! ....あーそうだよ覗いたよ!でもまぁあれだ。見えなかったし?」
ランタは何故か開き直っていた
「二人はまぁ謝ってくれたし、そもそもハル君は覗いてないから謝らんでいいよ
でも、ランタとはもう口聞かへんからな!」
平手打ちするとシホルを追って戻っていった。
「何やってんだか、ランタのアホ」