とある悪を貫きし者   作:上誠

1 / 2
 


暗部なう

  ここは、とある研究所の裏である。

 

  そこにいるのは、

 イルカの人形を抱えた少女。駆動鎧に身を包んだ男。少女より一頭身高い少年。

  この三人を、暗部「アイアン」という。

 

「面倒だなァ。」

「あきらめろ。黒夜。」

 少年に黒夜と呼ばれた少女は、「でもよォ。」とぶうたれている。

「おい、さっさと準備しろ。」

 駆動鎧に身を包んだ男、シルバークロースはふざけている二人にそういった。

 少年はその言葉で真面目になったのか、

「今から、作戦について確認する。」

  

  作戦とは、誰が誰の相手をするかである。

「作戦どうり、俺が二位を相手にするから、あとよろしく。」

「「ちょっと待て」」

 二人は同時に突っ込んだ。

「なんでだよ。今回の依頼は時間稼ぎだろうが。」

 今回の依頼はアイテムが到着するまでの時間稼ぎである。

「だけど、相手にもlever4がいるんだぜ。」

「そこいらは、お前らに任せる。」

 その、一言で諦めたようで

「こっちはこっちでやるよ。」

 そういうと持ち場に移動して行った。

「それじゃ、俺も準備するか。」

 アイアンのメンバ-が動き出した。

 

 

 

 ***********************************

 

 ドォーン

 壮絶な破壊音と共に入ってきた男

 第二位垣根帝督は、

 その手に、デカい装置を持っていた。

「このまま撤退するか。」

 そうつぶやいた瞬間、

 ボォーン

 爆発音とともに横から炎の槍が飛んできた。

 それに対し垣根は特に慌てず背中から羽を生やし吹き飛ばした。

 

「オイオイィなんだその規格外さはよォ。」

 その炎の槍を飛ばした少年

 絶対槍(パーフェクトランス)がいた。

「お前も大概じゃねえか。」

 なぜ、垣根がそんなことを言ったのかはその距離である。

 確実に工場の敷地外から的確に狙ってきて

 さらに、こちらに瞬時に来たのである。

 普通ではありえないことである。

「お前も大概だろうがァ。」 

 なんせ、背中に6枚の羽根を生やした男が立っているのである。

「メルヘン野郎だな。」

「心配するな自覚はある。」

 このやりとりになったのは、

 彼に一方通行の人格の一部が埋め込まれているのも関係している。

 だから、垣根はもう一度このやり取りをするのだが

 特に気にしなくていいだろう。

 

「さっさとそれを返せ。」

「返すと思ってんのかよ。」

 垣根は完全槍の指示に対し即答した。

「お前は俺に勝てると思ってるのかよ。」

 本来、垣根帝督は怪物である。

 それには勝つことは同じ超能力者でも難しい。

 だが、彼は

「余裕だよ、クソメルヘン。」

 正真正銘の怪物に喧嘩をうった。

 

  

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。