とある妹の詩   作:蕎麦饂飩

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この作品には原作のキャラクターの関係者が登場します。
合わせて幾つかのオリジナル要素が存在する事をご了承ください。






尚、この物語に登場する妹と姉とそのお弟子さんが誰かと言うのは秘密です。


完璧な私の姉

 私の姉は完璧である。

 

 何を以って完璧かと言うと、戦闘、読詩、哲学、戦闘、美貌、夜伽、戦闘、魔術、政治、戦闘という大凡の戦闘を中心に完璧である。

 戦闘に偏っているのは私達の民族性の問題故に仕方が無いので気にしないでくれると助かる。

 私のいう事には聞き手にとって理解できない部分が幾つかあるかもしれないが、その時は話し手と聞き手の民族性の不一致という事で納得して頂きたい。

 

 姉は昔から完璧で私の事を自身との殺し合いや戦争に耐えうる己の劣化版として扱ってきた。

 少なくとも私はそう感じていた。

 

 だから私は姉の事が好きでは無い。

 

 姉は自身が英雄であるだけでなく、英雄を育てる事に関しても完璧だった。

 多くの高名な英雄を様々な点において育て上げ、寧ろ姉の所で修行する事が英雄の登竜門的な風潮さえある。

 

 姉の修行は拷問にも近く、弟子になるのにも7つか8つ位のやたら膂力と胆力が必要な致死性のアトラクションを超える必要がある。

 だが、それは弟子になる最低条件で、所謂本当の地獄は此処からというやつである。

 

 私達の民族的な特長に漏れず、姉は基本的に異性に対して物怖じしない。

 狙っているのか狙っていないのかわからないが、戦士の衣装だと言って、わざわざ薄手の衣服を好んで着用する。

 姉の身体は正直に言ってグラマラスであり、姉もその自覚がある。

 その上でそんな衣服を好んで着る辺り色情魔の一種だと私は認識している。

 

 実際にそう指摘した直後殺し合いになったが、私は悪い事を言ったという心算は無い。

 寧ろ、姉は私の発言を口実に久しぶりに殺し合いたかっただけだと思っている。

 

「私を殺せる者はいないのか!?」

 

 それが姉の口癖だった。己を殺せる者はいないと思っていてそれを言うあたりに自惚れが凄まじい女だと言える。

 

 色情魔で殺人狂。それが私が姉に持つイメージであり、

 陰険で偏屈。それが姉が私に持つイメージである。

 

 知り合いに本物の尻軽女がいるが、正直に生きる彼女と比べれば姉は良い女を気取る未熟ビッチであり、

 正直に言えば只の殺し合いマニアである。

 

 姉は普通に殺してやろうとしても死なないので、妹である私がいつの日か責任を持って殺してあげようと思う。

 それは私の為であり、姉の為であり、きっと社会の為にもなると認識している。

 

 

 まあ、そんな姉なのだが、今更年甲斐も無く乙女ぶってきて酷くウザい。

 なんだか最近とった弟子がカッコ良くて野性的で、でも知的でたまらないらしい。

 一度など、押し倒されて刃物を首の付け根に押し当てられた事もあったとか。

 殺されかけて女の部分が疼くとか、もう変態としか言えない。…前から知っていたが。

 そして、彼の事をけなしながら褒める表情がにやけていて本当に気持ち悪くて哀れだ。

 そんな彼を一度見た事があったが、成程確かに悪くないと思った。

 

 姉は彼の事は既に食ったのか?

 当時の私は少々悶々としたこともあった。

 

 

 

 その後色々あって、また姉と殺し合いになった。

 発端は私の魔法戦士のコスチュームがダサいとか姉が言ったのが元々の発端だったような気がするが、結局の所姉の言いがかりだったと思う。

 

 例の弟子の話を聞いたら、

 

「アイツは私が置いてきた。修行はしたがハッキリ言ってこの戦いにはついてこれそうにも無かったものでな。」と言っていたが、絶対に嘘だ。

 

 彼との修行だけ別格のキツさで、他の弟子なら軽く7回くらいは一回の修行で死ねるような事をやっていたはずだ。

 

 …正直に言えば愛弟子である彼が心配だっただけなのだろう。

 姉は意地っ張りだからそういう事を正直には言わない。其処の所は何処かの尻軽を見習えばよいと思う。

 

 

 だが、何だかんだで彼は来た。

 私の手塩にかけた六武衆をあっさりと屠り姉のピンチを颯爽と救った。

 この時の姉は完全にメス顔していたのでこっちがイライラしたほどだ。

 

 

 この時、「オレの女に手を出すなっ!!」とか言ってその後に姉に婚姻を申し込めば、姉はメス堕ちしていたのは間違いなかった。

 

 

 だが、彼は何故か言った。

 

「勝ったんだから、褒美に俺の子供を産んでくれ。」

 

このセリフを、何故か()に。

 

 ええ、正直言って驚いた。

 でも、この瞬間初めて姉に勝ったと思った。

 正直に言ってこの時彼に対する愛情なんてなかった。

 女として姉に勝利しがたいがためにそれを受け入れた。

 

 時が止まったかのように表情が固まった姉に対し、ねえどんな気持ち? と何度も聞いたのは良い思い出だった。今でもそう思える程に。

 

 

 だが、時が経つにつれて彼への愛情もわいてきたとは思うし、何より、彼との間にできた子供は自分が死んだとしても惜しくない程可愛らしく、子供の父親とは大きく違う意味で素直な子だった。

 

 息子と花畑で遊び、膝に乗せて本を読み、武術を教え、この時の私は幸せに満ちていた。

 この時私はこの子さえいれば世界がどうなっても良いと思っていた。

そんないとおしい(・・・・・)時間がそこに在った。

 

 

 だが、私の子供は姉に奪われた。力づくで。

 そして私がいない所で上手く言いくるめたのか、子も元気に「いってきます。」と言った。

 子が、自分の意志でそう言ったために私はそれを見送るしかなかった。

 それが私が子供が生まれた時にかけた誓約だったから。

 こんな事なら子供の自由意思を尊重する母親を目指さなければよかったと今でも真剣に思う。

 そしてその時の姉の「ぐふふふ、ショタくなった弟子ゲット…。」と言った声は今でも忘れない。

 

 

 そして子がどれほど育ったか見に行こうとした時姉に謝られた。

 その内容は、我が愛しい子が死んだそうだ。それも子供の父親の気を引くために姉がしでかした所業で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それからどれだけの月日がたったかは覚えていない。

 気が付けば時が過ぎていた。

 気が付いて最初にしたこととして、諸悪の根源と共に我が子の蘇生を試みようとしたが、それに私の誓約が引っ掛かった。

 どうやら子は父親との戦いに満足して死んだために、私にはそれを蘇らせることが出来なかった。

 

 

 だから私は今から行く。

 愛する我が子を殺した原因である、殺したがりで死にたがりの愛しい姉に終止符を打つ為に。




 いや~、登場人物の名前も固有名詞も無いと誰が誰だかわかりませんね(棒)























嘘予告
脳までピンク女「キャー、カーワーイーイー。この子可愛すぎー。」

妹「放して貰えるか。私の可愛い息子だ。」

脳までピンク女「ええっ、相手は誰っ? もしかして…。」

妹「その髪の色と言い、一人しかいないだろう。」

脳までピンク女「え~~っ、クーちゃんの子なの~?」

妹「ああ、解ったなら離せ。」

脳までピンク女「連れて帰っちゃってイイ?」

妹「止せ、お前の存在自体が未成年の教育には不健全だ。」


嘘予告その2
旦那「あー、その、すまなかった。」

妹「何を謝る。」

旦那「息子を気が付かなかったとはいえ殺してしまった。」

妹「それを謝るというのか。」

旦那「すまない。ってぇ、死ぬところだったじゃねーか。」

妹「私が蘇生しようとしてできなかったという事は息子がその結末に満足したという事だ。
父親が不抜けた姿を見せるな。もう二度とだ。次は殺すぞ。」


嘘予告その3
妹「相変わらず痴女としか言えない服装だな。いや、服と呼ぶのも烏滸がましい。」

姉「そういうお前はセンスの無い衣服を着ているじゃないか。まだ裸の方がマシと言うものだ。
ああ、貧層とは言わないが、裸で私と並んで立つ勇気はお前には無いか。」

妹「…本命に逃げられた年増女が何を言っても無様なだけだ。
そうは思わないか?」

姉「何だと?」

妹「ああ、あくまで一般論だ。私達には何の関係も無い話の筈だ。そうだろう?」

姉「ぶっ殺す。」

妹「ぶっ殺されたいの間違いではないのか? いつも言っているだろう。」


姉・妹「ゲイ・ボルグッ!!」
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