ペルソナ4って何?   作:★Sprite★

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後書きの方で、主人公の紹介等します!

駄文ですが、どうぞよろしくお願いします!


プロローグ

「ここ、どこ?」

 

回りは真っ白で何もなく、どこまでも果てしない空間が広がっていた。

 

どうして俺がこんな場所にいるのか、それは少し前に遡る。

 

~少し前~

 

PM11時55分。

 

俺こと神崎拓真(かんざきたくま)は明日提出の課題を終え、達成感に浸っていた。

 

「好きに書いていいとは言われた物の、これは書きすぎたか?」

 

目の前には100枚はあるだろう原稿用紙があった。

 

今回出された課題というのが、選択で詩か短編小説を1週間以内に書いて提出と言う物だった。

 

詩なんて書くセンス、俺にはまず無い。それなら、短編小説でも書いてやろうじゃないかと躍起になり、書いた結果がこれである。

「でも、この出来は見事な物だと思うよ、いやマジで」

 

ストーリーは典型的な主人公最強最強物。仲間と協力し、魔王を倒すというオリジナリティを微塵も感じさせない物だったが、俺は満足していた。

 

「あぁ、俺もこんな主人公みたいに仲間と共闘してみたいな…ま、無理か」

 

ふと時計を見たら、あと少しで12時になる所であった。

明日の為に早く準備して寝ようとした時、

 

「うっ、なんか眠く、なって…」

 

俺の意識は途切れた。

 

~回想終了~

 

まぁ、要するに、

 

「これは夢ってこったな」

 

しかし、これまでにここまで意識がはっきりした夢があっただろうか?

試しに、頬をつねってみようとした。

 

その時だった。

突然、強い光が辺りを包みこんだ。

 

「うぉっ、眩しっっ!」

 

数秒後、光が消え、目の前に見えたのは、

 

「この度は誠にすいませんでした」

 

正に絶世の美女といった感じの女性の土下座であった。

 

 

 

「あの、もう謝らなくても良いんで、顔を上げてくださいな」

 

「すいません、こんな事になってしまったのに優しくしてもらって」

 

涙目でこっちを見つめる金髪碧眼の美女。体には豊満な2つの…ゲフンゲフン、何を言ってるんだ、俺は。

 

「どうかされましたか?」

 

「い、いや何でもないっすよ!?」

 

危ない、危うく不審者になる所だった。

 

で何でこんな事になったかと言う事なんだが、

 

まぁテンプレですわ。

 

ここにいる美女は神様なんだが、どうやら間違って俺を殺しちゃったよ~と。

 

だから、お詫びとこれからの事について聞くと言う事になった。

 

ちなみに俺が殺されたと知った時、ふーん(゜-゜)って感じだった俺を見て、大層驚いていた。

 

まぁ、特別仲の良い友達がいた訳でもない、つまらない人生だったと思うが故に、気にする事も無かった。

むしろ、苦しまず死ねた事が嬉しい位だった。

 

 

「で、これからの事なんですが」

 

お、本題。

まぁ、テンプレ通りなら大体予想はつく。

この展開はお決まりの…

 

「あなたには別の世界で生活してもらいたいと思います」

 

はい、異世界フラグ。

あらゆる主人公最強物は大体転生する(?)からこの展開は読めていた。

じゃ、次はどんな世界に行きたいか、だろうな。

かやっぱり、剣と魔法のファンタジーだよな!

 

と色々考えていた俺の前に出されたのはよくくじ引きとかに使われる上に穴の空いた箱であった。

 

?を浮かべていた俺に神様はこう言った。

 

「では、これで今から行く世界を選んでもらいます」

 

「……え?」

 

マジで?と指を指すと、神様に頷かれた。

…マジか。

 

 

 

「頼むぞ、俺の右手ぇっ!!」

 

力を込めて精一杯叫ぶ俺。

呆気にとられる神様。

こちとら人生かかってるんで本気で引かせてもらうぜ!

 

話を聞けば、この箱は最高神のアイディアで『人生は思い通りにはいかないものだ』をコンセプトにしているらしい。

中にはアニメやゲームの世界に空想世界や平行世界などもあるそうな。

 

その中で俺が狙うのはもちろん、

 

「来い、ファンタジー世界ぃぃっ!!」

 

神様が若干引きながら、箱を差し出す。

手を入れて、1枚の紙を引き抜いた。

神様に手渡して、俺は祈った。

 

(頼む、来てくれ)

 

ついに神様から結果が言い渡された。

 

「はい!あなたは『ペルソナ4』の世界に行く事が決定しました」

 

それを聞いた俺は一言。

 

「『ペルソナ4』って何?」

 

 

 

話を要約すると、RPGの世界なんだそうな。

ん?要約しすぎ?

 

だって、説明聞いても分からなかったからさ。

もう一人の自分を認める事で力を得るとか、絆がどうたらこうたら。

 

意味が分からなかった俺は詳しく説明してくれと頼んだ。

 

「えーとですね、それは体感しなきゃ分からない物だと思います。これから、その世界に行くにあたり、ある試練を受けていただきたいと思います」

 

試練?試験じゃなくて試練?

 

何か、いやーな予感しかしないんだが。

 

「試練前に1つアドバイス。『受け入れて』ください」

 

どういう事?と聞こうとしたが、意識が遠ざかっていき、途切れた。

 

 

 

「2回目の気絶って…、やけに暗いな」

 

真っ暗ではないものの、薄暗いこの空間は、居心地の良い物ではないな。向こうに誰か人影が見えた。

 

???「やっと起きたのか?」

 

人影が話しかけてきた。

しかし、やけに聞き覚えのある声だな。

誰だろうと考えていたら、人影が近づいてきた。

そして、顔を見た時、心臓が止まりそうになった。

 

???「誰だろう?ハハッ、俺はお前だよ、神崎拓真」

 

そこにいたのは俺だった。

ってちょっと待てぇぇぃ!

何で俺がもう1人いるんだよ?

困惑している俺を見て楽しそうに笑っている『俺』はふいにこう言った。

 

俺?「それにしても、これから異世界に行けるなんて嬉しいなぁ、なぁ俺?」

 

「んぇ?ま、まぁ嬉しいな」

 

すっかり俺?のペースに飲まれてしまった。

頭が今の状況に混乱してしまっていた。

俺?は話を続ける。

 

俺?「そりゃそうだよな!なんたって、辛い過去とか思い出を忘れて異世界でエンジョイ出来るんだからさ!」

 

「は?」

 

突然、何を言い出した、こいつは。

辛い過去?忘れる?

何を言ってるんだ、この『俺?』は。

 

「俺が小さい時に両親を無くし、友達や親しい人もいなくて、独りだった今までの人生。」

 

俺は何も言えなかった。

さらに、『俺?』は話を続ける。

 

「苦しかったろう?寂しかったろう?でもこれで俺は異世界で新たな人生をエンジョイ出来る!もうこれで俺は自由だ、自由だーっ!」

 

『俺?』はしばらく高笑いしていたが、笑うのをやめ、俺の目を真っ直ぐ見つめた。

 

「お前はただこの状況から逃げ出したかっただけ。ただ物語のヒーローになりたいと夢見るだけの無力なガキなんだよ。」

 

そう言った『俺?』はまた笑いだした。

こう言われた俺だが、自分でも驚く位落ち着いていた。

 

俺は幼い頃に両親を事故で亡くしたらしい。

この話は、その事故後、預けられた親戚の爺さんから聞いた話だ。

 

その後、小学校、中学校、高校と進学したのだが、中学2年の頃に爺さんがなくなり、他に近い親戚もいない俺は、一人暮らしを余儀なくされた。

幸いにも両親が残した遺産があり、高校にも無事入学できたのだが、高校に親しい友人などいないため、毎日無機質な毎日を送っていた。

 

一人で何でも出来る様に努力したが故に、今さら他人に頼る事が出来なかったのだ。

どうやって人と話せばいいか分からなかった俺だったが、本を読む事で最低限のコミュニケーション能力を身に付ける事が出来た。

 

その頃からだろうな。

物語の主人公に憧れ始めたのは。

憧れるだけならまだいい。

俺は、成りきったつもりでいつも妄想していた。

それが原因でいじめにも遭ったが、やめようと思った事は一度も無かった。

 

「いずれお前は、物語のヒーローみたいに能力があれば、こいつらなんか一撃なのにとか思って、毎日妄想ばかり。努力もせず、ただ大きな転機がやってくるのを待つだけ。体は大きくても、心は幼稚。ガキのままなのさ」

 

認めたくはない。

今までやってきた事すべてが否定されたような気がして、認める事に恐怖すら感じる。

その時、ここに来る前、神様に言われた事を思い出した。

 

『受け入れて』ください。

 

あぁ、そういう事か。

この試練が始まる前に聞いた時は意味が分からなかったが、ようやく理解した。

不思議と恐怖も消え、スッキリ爽快な気分だ。

 

「あぁ、そうだ。お前は俺だな」

 

「そう!俺はお前…ってへ?」

 

『俺?』は唖然としていた。

それとは対象的に、俺は清々しい顔で続けた。

 

「お前の言う通りだよ。俺はずっと物語のヒーローになれたらと夢見て、現実逃避してたただのガキなんだよな」

 

「俺がお前だと認めるのか?」

 

信じられないといった様子で『俺』は言った。

何を今さらと俺は苦笑した。

 

「認めよう。ここまで俺の事分かってる奴は、『俺』しかいない。お前は俺だ」

 

そう言うと、『俺』は俺を見つめ、頷いた。

すると、『俺』の足元から青い炎が上ったかと思うと、『俺』の姿が大きく変化した。

 

そこには、銀色の軽鎧に身を包んだ西洋の戦士のような風貌の男がいた。

全身に何か筋の様な紋様が光り、浮かび上がっている様は実に神秘的であった。

 

しかし、姿は変われど、こいつが俺である事に変わりはない。

俺はこれから世話になるのだろう『俺』に新たな名前と共に話しかけた。

 

「これからよろしく頼むぞ、俺。いや『エンキドゥ』。」

 

 

『エンキドゥ』が微かに頷くのを見て、俺は意識を失った。

 

 

 

 

目を覚ますと、微笑を讃えた美人、否神様がおりました。

 

「『受け入れて』くれた様ですね。」

 

「あぁ、ありがとうございました」

 

神様はこの試練の意味などを説明してくれた。

もう一人の自分を認める事がペルソナ4の世界でどれ程重要か分かった。

このもう一人の自分はペルソナと言うらしいが、俺のペルソナ、エンキドゥは愚者という分類(アルカナ)になるそうな。

愚者のペルソナを持っているという事は大変特殊らしく、神様も予想外だったそうな。

なんでも、俺はワイルドという性質で、ペルソナを複数体身に付ける事が出来るらしい。

この性質はその世界でも主人公しか持っていないんだとか。

俺なんかについていいのか、主人公補正。

 

説明も終わり、これで異世界に向かうのかと思いきや、今度は特典についての話に入った。

 

特典なんかあるのか、何か貰いすぎなんではないかと思ったが、俺を間違って殺してしまったという責任と神様としての面目があるらしく、そう決まった。

 

まず、金銭面、生活面の援助。

これは俺に不自由が無いよう、存分にやるらしい。

また、保護者として名義上、神様が俺の母親になるそうな。

 

「ってえ!?マジすか!?」

 

「? ダメでしたか?」

 

「いや、むしろ光栄というか、何というか」

 

何か恐れ多い気がします。はい。

神様いわく、

 

「一度は母親になってみたかった」

 

との事です。

とはいっても、母親は海外で仕事があるため一人暮らしと言う設定ではあるんだが。

設定としては母親の持っていた家で一人暮らしをしたいと希望した俺が、新しい地で高校生活を始めたという物らしい。

なんとも親不孝な息子。

俺が抱いた感想である。

 

そして次に、その世界で巻き起こる事件に介入するための支援の説明に入った。

 

まず、俺の家に大型のテレビを置く。

この事件は、テレビの中にある異世界と関係が深く、そういう意味では、必要不可欠な物であろう。

 

テレビの中にある異世界には霧が立ち込めているらしく、その中でも探索出来る様にと作られたメガネを渡された。

これで探索が霧で邪魔されることは無くなるらしい。

 

また、テレビの中にある異世界の探索時や戦闘のサポートなど万能な働きをするアプリを俺のスマートフォンにいれてもらった。これがないと、間違いなく遭難するらしい。

 

普通なら一度入ると一方通行で出られなくなるらしいが、

俺が入るそのテレビの向こう側には、脱出用のテレビと何も寄せ付けない結界があり、初心者な俺にも優しい設計なようだ。

 

ちなみに、主人公とその仲間はスーパーにある大型テレビから往き来するそうな。

 

そして、最後に、殺してしまったお詫びにと3つまで特典を選ぶ事になったんだが…。

 

「また…っすか」

 

「すいません、規則みたいなので」

 

目の前には、くじ引きの箱があった。

 

俺はまた自分の右手に運命を委ねた。

 

 

 

 

特典が決まった。

 

それがこれである。

 

・盗賊王の鍵

どんな鍵でも開けられる最強のピッキングツールがいつでもどこでも使える。

 

・料理人の魂

料理スキルが飛躍的に上昇する。

 

・不屈の精神

根気の値が限界突破し、様々な効果を発揮する。

 

 

喜んでいい…よな?

盗賊王の鍵って、犯罪臭があるんだが。

 

料理人の魂?元々料理はする方だが、他人に食わせる機会なんかそうそう無いだろうしな。

 

不屈の精神。まぁ色々とタフになるんだろう。どんな効果かは知らんが。

 

結論。

もっと良いのあったんじゃね?

 

orzのポーズで落ち込む俺だったが、

 

「この3つの特典はその世界では大変有用になると思いますよ♪」

 

という神様の言葉に元気付けられた。

だよな。戦闘に役立つかと言われたら微妙だが、戦闘に関してはエンキドゥがいるしな。そう思い、拳で胸をドンと叩いた。

 

『任せろ、俺』

 

そう聞こえた気がした。

そして、とうとう異世界に飛ばされるようだ。

 

「神崎さんのスマートフォンに私の電話番号とアドレスを入れておきました。何かあれば、連絡してくださいね」

 

「分かりました。あと俺の事は拓真でいいっすよ」

 

「では、私は愛里(あいり)と呼んでください。戸籍上そうなっているので」

 

「分かりました。じゃ愛里さんまた後で」

 

「はい、また」

 

そういって、俺はペルソナ4の世界に送られた。

 

 

 




主人公紹介

名前 神崎拓真 (かんざきたくま)

高校2年のごく普通の青年。

見た目は化物語の主人公にそっくりですが、影の中にロリ吸血鬼いませんし、自然治癒能力が高い訳でもありません。

いつも物語のヒーローに憧れを抱いていたと共に、現実から逃げていた自分に気づかされ、認めた事でペルソナ『エンキドゥ』が覚醒した。

性格は基本的に優しく、明るい好青年。
しかし、たまに感情が荒ぶる事がある。

各ステータス

勇気 怖いものなし
根気 タフガイ (不屈の精神の影響でカンスト)
寛容さ 太っ腹
伝達力 心に響く
知識 物知り

特典
盗賊王の鍵(最強のピッキングツール)
料理人の魂(最強の料理スキル)
不屈の精神(異常なまでの根気)


ペルソナ紹介
名前 エンキドゥ

説明要約 かつてギルガメッシュを倒すために神が造り出した刺客。
造り出された頃はまだ知性のない獣のような姿をしていたが、聖娼婦と1週間抱きあった事で人としての知性を手にいれた。
その後、ギルガメッシュと力合わせをしたところ意気投合。ギルガメッシュの友人となったと言われる仮想の人物。

アルカナ 愚者

初期能力値
力 6
魔 4
耐 4
速 5
運 4

相性(数値はダメージ補正率)
物理 100
火炎 100
氷結 100
電撃 耐 50
疾風 弱 125
光 無効 0
闇 50

初期スキル
ジオ(単体電撃小)
スラッシュ(単体物理小)
ディア(味方単体回復小)
ラクンダ(3ターン単体防御力低下)

LV1の割に能力値も高ければ、スキルも多いかもしれませんが、そこは神様補正という事で流していただけると幸いです。

不定期更新とはなりますが、よろしくお願いします!
では、また。

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