今回は初コミュ発動回になります。
いつも通り駄文でありますがよろしくお願いします!
4月19日 火曜日。
この数日で事件に急展開が起きている。
まさか始まって数日で2人死んでしまうとは予想だにしなかった。
救えたかもしれない、そう後悔もしたが、悩んでばかりではしょうがないので、今は前を向いていこうと思う。
いつも通りの登校。
ん?
「今日はやけに騒がしいな。何かあるのか?」
見てみると、朝だと言うのにジャージ姿で何かしていた。
飛んできたチラシを見て、勘づいた。
『部員募集!』
今日からか。運動部の入部受付。
教室に入ると、一条がやけに笑顔で近寄ってきた。
「…どうした?」
「いや、今日から運動部の入部受付開始だろ?神崎はもう部活決めたのかな~と」
「今日がその日だって事すら頭になかったが」
「マジ!? まぁ、いいだろう。 それならバスケ部に来ないか?」
「そういえば一条ってバスケ部だったな。 うん、考えておくわ」
「頼むぞ?部員少ないから、入ってくれると助かるからさ」
そう言って、教室から出ていった。
新入生の勧誘にでも行ったんだろう。
「おはよう、神崎君」
「おはよう、小沢さん」
隣の小沢さんといつも通り挨拶を交わす。
転校した時に比べると、だいぶ打ち解けてきた。
よく話をするようになったし、長瀬や一条、俺と小沢さんで帰るのが定番になりつつあった。
「早速一条くんから勧誘うけたの?」
「まぁな。まだ考えてる所だけど。」
「そっか~。そういえば25日から文化部の入部受付が始まるんだけど」
「25日から?忘れてたわ。」
「神崎君さえよければ、演劇部に入ってみない?」
おっと、まさかの結実からも勧誘ですか。
バスケ部と演劇部、迷うな。
「ちなみに、運動部と文化部は掛け持ちできるから、考えてほしいな」
へぇ、掛け持ちなんてのも出来るのか。
なら、バスケ部と演劇部両方に所属してみるのもいいかもな。
真の絆というのも気になるし。
まぁ、放課後まで時間もあるし、ゆっくり考えておくか。
そうこうしているうちに午前の授業が終わり、昼休みとなった。
昼休みはいつもの4人で昼飯を一緒に食べるのがいつの間にか定着していた。
だけど、最初一緒に食べ始めた時から気になっていたことがあった。
「なぁ、お前ら」
「ん?」
「何だ?」
「どうかした?」
3人が反応するも、視線はある一点に集中している。
「なんで俺の弁当を注視してんの?」
そうなのだ。
この3人、初めて俺の弁当を見た日から、毎回の様に弁当を注視してくるのだ。
しかも、黙って見ているもんだから、何がしたいんだか分からない。
「いや、だって、なぁ?」
一条は狼狽え、
「え?だって、ねぇ?」
結実も似た反応を見せ、
「旨そうだから、羨ましいなと思ってな」
長瀬は理由を適切に述べてくれた。
あぁ、そういう事な。
なら、そうと言ってくれればいいのに。
そう思いながら、肉団子を一口。
うん、いつもながら旨い。
「もう我慢できない!神崎、一口何かくれぇ!」
「神崎君、良かったら私にも一口何かくれない?」
「神崎、俺も頼むわ」
上から一条、結実、長瀬である。
「じゃ、肉団子食うか?」
そう言って、弁当を差し出した。
すぐに3人は肉団子を取っていった。
俺はひじきの煮物を口に運んだ。
うん、これも旨い。
恐る恐る肉団子を口に運ぶ3人。
んな、大袈裟な。
反応はどうだろうか。
「旨い!こんな肉団子初めて食ったぞ!」
「本当、スーパーの惣菜の何倍も美味しいよ、これ!」
「お前の『母さん』、本当、料理旨いな!」
3人のテンションがハイになっていた。
騒ぎを聞いたクラスメイト数人が、俺の弁当を見て、
「神崎君うらやましいな~。」
「めっちゃ旨そうだな、あの弁当」
「神崎の母親ってまさか一流のコックとか?」
「あ、それあり得る」
などと話していた。
さて、それじゃそろそろ訂正しとくか。
「一条、勘違いしているみたいだが、俺は一人暮らしだぞ?」
「「「「「え?」」」」」
その場にいた全員が俺を凝視した。
そんなに見つめんなや、恥ずかしい。
「えーと?じゃ、隣のおばさんとか」
「ないない。」
「じゃ、もしかしてこのお弁当って神崎君が…。」
「あぁ、まぁな」
「「「「「…。」」」」」
一同の沈黙。
それに構う事なく、ポテトサラダを口に運ぶ。
うん、これも「「「「「えーっ!?」」」」」 みんなうるさいな。
「マジか?嘘なら嘘って言えよ?」
「そ、そうだよ?見栄はっても良いことないよ?」
「本当なら凄いことだが」
3人の他、全員が驚愕していた。
「分かってるよ、ここで嘘ついても良いことなんてないって事くらい。でも本当の事だし」
料理人の魂様々です。
なかったら、大変だったろう。
女子一同心の声
『ま、負けた…。男子に負けた…。』
男子一同心の声
『これが女子なら間違いなく最強なんだが、男にしておくには…。』
こいつら、何か変な事考えてやがるな?
「なぁ、神崎。今度お前の家に行ってもいいか?」
一条から突然、こう言われた。
何故に?
「ついでに昼食なんかも食わせてもらえれば」
あぁ、それが狙いか。
まぁ、問題は無いかな。
「OKだ。結実、長瀬も来るか?」
「行ってもいいの?」
「構わないさ、1人前作るのも4人前作るのも大して変わらないし」
「神崎の飯が食えるのか。行けたら俺も行こう」
こうして、騒動も終わり、午後の授業が始まった。
ちなみに、これ以来、クラスメイトから『天才コック』と呼ばれる様になり、学校全体に噂が広まったのは後の話である。
そして、放課後。
俺は体育館に来ていた。
「今日からこのバスケ部の部員になった神崎拓真です。よろしくお願いします」
「神崎硬い硬い!この部活の一員になったんだ。もっと肩の力抜け!」
ハハハッと笑う近藤先生。
でも、こういうのって緊張するよな?
「そんな緊張すんなって~」
「まぁしょうがないかもな~。」
あ
「でも、もっと気楽になってもいいんじゃないか?」
部員のみんなから声をかけられた。
みんな良い人そうだ。
この部活に入って良かったと思えた。
「じゃ、神崎。試しにシュートしてみろよ。入らなくてもいいからさ」
一条がそう言って、俺にボールを渡してきた。
シュート、ねぇ。
今頭にあるイメージはテレビの中でやった攻撃アイテムの投擲である。
投擲物の大きさは違えど、感覚は同じだろう。
俺はボールを投げた。
いわゆるフックシュートである。
「ちょ、なにしてんの!?」
部員も先生も唖然としている。
まぁ、しょうがないかもしれない。
俺は確かにボールを投げました。
ただし、センターラインから。
投げたボールは天井スレスレまで上がり、落ちていく。
ゴールの真下へ。
スパン
ボールは見事ゴールを通り、落ちた。
「神崎、マジかよ…。」
一条はただただ呆然としてそう呟いた。
「少し飛ばしすぎたな。うん、もっと力抜いてもいいかもな」
力の加減も覚えたし、次はもっと良いシュートが打てるだろう。
その後、何回か違う場所から打つように言われ、やってみたが、その全てが入った。
ちなみに全てフックシュートである。
部員達は最初こそ呆然としていたが、今ではゴールに入る度に歓声をあげてきた。
「もう神崎、部長で良くね?」
いや、勘弁してください。
「神崎なら部長にふさわしいと俺も思うぞ?」
先生、やめてください。
「神崎、お前ならこの部活任せられる、どうよ?」
一条、いい加減にしやがれ?
こうして、初部活はやり過ぎ感が漂う結果となった。
部活後。
俺と一条は体育館に残っていた。
「いや~、ボール拭きに付き合ってくれるなんて感激」
「いや、困った時はお互い様、だろ?」
「嬉しい事言ってくれるじゃないか! 何かあったら俺に言ってくれよ? 出来るだけ力になるからさ」
「助かるよ、ありがとさん」
俺達は2人で笑いあった。
一条とは良い仲を築けそうだ。
その時だった。
――我は汝、汝は我 汝新たな絆を見出したり……絆とは汝が意思の結晶なり……
汝新たに大いなる剛殻の力を生み出す手掛かりを与えん。――
「っ!?」
「? どうした」
「い、いや何でもない。大丈夫だ。」
内心大丈夫ではなかった。
突然、頭に違和感が…と思っていた矢先、この不可思議な声である。
俺に何が起こったのか、未だに分かってはいないが、
(これが真の絆とやらに繋がるのはほぼ確実か。 母さんに後で聞いとくか)
「おーい、一条。またボール拭きしてんのか?」
部活が終わったのだろう長瀬がやってきた。
後ろには、同じサッカー部なのだろう生徒が…。
(って主人公じゃないっすか~!マジか…。)
この世界の主人公ポジションである鳴上が俺の視線に気づいたのか、首をかしげていた。
思わず何でもないとジェスチャーしたのを一条や長瀬に見られたのを見て、笑われてしまった。
長瀬や鳴上にもボール拭きを手伝ってもらい、早く終わった所で一緒に帰ることにした。
色々話した結果。
やっぱり主人公良い人。
何て言うかな、無口でクールでカッコいいナイスガイ。
主人公補正うらやましいなぁ、おい!
次回はやっと初ダンジョン、そして…。
って感じです。
今回のコミュ発動時、ゲームと言葉が違っていたと思いますが、ペルソナ合体をしない主人公を考慮してアレンジしてあります。
仲間については考え中ではありますが入れる方向で前向きに考えています、はい。
では、次もよろしくお願いします!