?「みんな、今日はオレの呼びかけに応じてくれてありがとう!知ってる人もいると思うけど、改めて自己紹介しとくな!オレは《ディアベル》、職業は気持ち的に《ナイト》やってます!」
僕達は広場の隅のほうに固まってディアベルと名乗った青い髪の男を見ていた。
なぜ僕達がこの広場にいるのか?それは数時間前に遡る。
明「攻略会議?」
僕達が今日のレベル上げについて話し合っていたとき、雄二が突然言い出したのだ。
雄「今日店に行ったときにどっかのパーティーが明日やるって聞いてな。攻略に乗り出すって考えれば参加しないてはない。情報を得られればラッキー、なければ攻略組のメンツがみられるってわけだ」
優「つまり今後ボス攻略で一緒に戦う人達の確認ってわけね」
雄「その通りだ。で、いきたくないやつはいるか?」
雄二のその問いかけに対して反対する人はだれもいなかった。
雄「じゃあ決まりだな。会議は明日の午後4時に《トールバーナ》の噴水広場だ。明日は攻略はやめにするからフィールドに出るやつは言ってくれ」
そんな感じで明日の予定が決まってあとはのんびり過ごして会議の始まる時間となった。
ディ「さて、今日オレたちのパーティーが最上階への階段を発見した!」
その後、ディアベルが皆のやる気を引き立てようと熱弁し、一度区切りがついたとき、突然サボテン頭の男が話し出した。
?「こいつだけは言わしてもらわんと、仲間ごっこはでけへんな」
ディ「こいつっていうのは何かな?」
キ「わいは《キバオウ》ってもんや。紺中に何人かワビぃ入れなあかん奴らがおるはずや」
ディ「詫び?誰にだい?」
キ「はっ、決まっとるやろ。今まで死んでった二千人に、や。奴らがなんもかんも独り占めしたから、1ヶ月で二千人も死んでしもたんや!せやろが!!」
ディ「キバオウさん。君の言う奴らとはとまり…元ベータテスターの人たちのこと、かな?」
キ「決まっとるやろ」
そのあともキバオウは自らの鬱憤をはらすかのように声を張り上げて言った。
その内容はこうだった。
・ベータテスターはゲームが始まったその日にビギナーを見捨てて消えた。
・この中にもベータテスターだということを隠して仲間に入れてもらおうとしてるやつがいるはずだということ。
・そいつらに土下座させて溜め込んだ金やアイテムを軒並み吐き出せということ。
・でなければパーティーメンバーとして命は預けれないということ。
正直めちゃくちゃだった。確かにベータテスターの人たちはすぐにいなくなった。しかし、彼らも生きたいと思う気持ちはある。そらに、全ての人そうだったわけではない。中にはビギナーの世話をしている人もいるはずだ。
そんなことを考えていると、一人の男が反論を始めた。
エ「発言いいか。俺はエギルだ。キバオウさん、あんたの言いたいことはつまり元テスターが面倒を見なかったからビギナーがたくさん死んだから責任をとって謝罪、賠償しろってことだな?」
キ「そ、そうや。あいつらのせいで他のMMOじゃトップ張ってたベテランやらが二千人も死んだんや!アホテスターがみんな独り占しとったせいでな!」
エ「情報ならあったはずだぞ。このガイドブック、あんたももらったはずだ。これは俺が新しい村や町に行くと必ず置いてあった」
キ「それがなんや」
エ「情報が早すぎるんだよ。おそらくこれはテスターが情報屋に伝えていたんだと思う。つまり、情報はくれていたんだ。だが、他のMMOと同じように考えて見ようとしなかった人達が死んでいったんだと思う」
キ「せやかて、面倒を見んと消えたんは事実や!」
キバオウは若干苦し紛れになりつつも言った。すると、ここまて、沈黙を守っていた雄二が声を出した。
雄「それは違うな。みんながみんな消えたわけじゃない」
キ「なんやて?誰や自分?」
雄「ギルド『FA騎士団』団長の雄二だ。俺は始まってすぐくらいにフィールドで死にかけた。その時にある男に助けられたんだ。」
キ「そいつがテスターだったとでも言うんか?」
雄「いや、そいつはビギナーだった。だが、そいつらに戦いかたを教えたのはベータテスターだ。本人から聞いたからな。そいつは始まりの町付近でビギナーに戦いかたを教えたり危ないやつを助けたりしていた。テスターから教わった技術をな」
エ「つまり、テスターの中にはビギナーに技術を伝えてから出たやつも少なからずいたわけだな」
雄「あぁ。実際探してみたらビギナーに戦いかたを教えてるやつはあちこちにいた。全員がテスターかはわからんがまぁ80人くらいはいたと思う」
「俺もテスターに教わったことがある」
「俺も助けられた」
といった声がちらほらとあがり、ディアベルの説得もあり、キバオウは不満げながらも引いた。エギルさんも席に戻った。
雄「ひとつついでに聞きたいんだがいいか?」
ディ「なんだい?」
雄「この中で《フルヒトベアー》ってモンスターと戦ったやつはいないか?」
ディ「そんなモンスターガイドブックに乗っていたかい?」
雄「乗ってなかったから聞いてるんだ。俺達はそいつと戦って7人中6人が死にかけたがなんとか倒せた。そいつはHPゲージが二本あって、普通のモンスターとはどこか違っていた。もし見たことも聞いたこともなかったなら気を付けてくれ。一人で戦えば間違いなく死ぬ」
ディ「忠告ありがとう。ここにはいないみたいだね。後で情報屋に伝えておこう。他はいいかな?」
雄「あぁ」
雄二も戻ってきた。
明「ねぇ、何であんなこと聞いたの?」
雄「あんなモンスターが何体もいたら嫌だろ?」
明「納得」
ディ「じゃあ、この辺で今日は終わりにしようか。マップは提供するからよかったらもらっていってくれ!」
こうして会議は終わった。その後、第二十層の攻略はたったの一日で終わり、会議の二日後、今度はボス攻略会議が開かれた。
ディ「昨日俺達のパーティーはついにボスの部屋を発見した!そして今日、ガイドブックの最新版が出された!」
僕達は、今回も隅で固まって話を聞いていた。
今回は44人が集まっていた。その中にはもちろん、一昨日の会議でちょっとした騒ぎを起こしたキバオウも、止めに入った大男のエギルもいた。
話しながらディアベルが出したのは例のガイドブックだった。アルゴという情報屋が出しているものだ。しかし、今回のこの本には、最後に今までにはなかった「この情報はβテストの時のものです。現行版では変更されている可能性があります」という一文があった。
ディ「みんな、今はこの情報に感謝しよう!本来一番死人が出る可能性があった偵察戦をしなくてよくなったんだ。オレは正直すげーありがたいと思ってる。ボスの名前は《イルファング・ザ・コボルトロード》。そしてお供に《ルインコボルト・センチネル》が三体」
明(あれ、その名前ってどこかで見たきがするな…どこだっけ?)
僕が考えている間にも話は進み、気づいた時にはもう終わりかけていた。
ディ「……と、ボスの情報はこれくらいかな。じゃあ、早速だけど、パーティを組んでみてくれ!」
ディアベルの発言で各々が周りの人とパーティを組み始めた。こういうときすでにグループになってると楽だよね。僕たちみたいにさ。
雄「ん?明久、なにやってるんだ?早く仲間を見つけないと一人であぶれるぞ?」
明「え?何言ってんの?もうこうやって七人でパーティを…」
霧「……一パーティの人数は六人まで」
雄「てことで急げよ明久。あと、できるだけ人数が少ないところに入れよ」
あんまりだと思う。しかし、このままでは一人になってしまうのも確かだ。どこか人の少なそうなパーティはないかを探していると、黒コートとフードの二人組がどうやら一パーティを作ってるらしく、その二人に話しかけに行った。
明「ねぇ、二人?よかったらパーティに入れてくれない?」
僕が聞くと、黒いコートの人物が答えた。
黒コ「かまわないが、君はたしか雄二ってやつの仲間じゃないのか?」
明「そうだよ。でも、僕たち七人でさ、このゲームだと六人で一パーティだから僕がほかに回ることになったんだ。後で紹介するよ。と、自己紹介がまだだったね、僕は明久。一応ギルド『FA騎士団』の副団長だよ」
黒コ「なんで副団長がほかに回されてるんだよ…。俺はキリトだ。それでこっちが」
フード「…アスナよ」
明「女性の方だったの!?フードをかぶってるからわかんなかった…」
ア「珍しいでしょ?女がこんなとこにいるなんて」
明「そうなのかな?僕たちのギルドは七人中三人が女の子だよ?」
ア「私以外にもいたのね」
そんなやり取りをした後、ディアベルが再び声を張り上げてそれぞれの役割を確認した。
こうして僕は今回の戦い、いや、今後の攻略において重要人物となる《黒の剣士キリト》と、《閃光のアスナ》にであった。
そして次の日、第一層ボス《イルファング・ザ・コボルトロード》対プレイヤーの戦いが始まった。
どうも、コクトーです。
この明久一行のSAOがついに10話まできました!
(キャラ設定は1話には数えません)
10話も書いているのにこのクオリティーの低さ。さすが自分!
では物語へ移ります。
今回は二つの会議についてです。
まずはじめにサボテン改めキバオウさんがはりきっちゃうシーン。
やたら長くなりました。基本原作通りに書いていたらこうなりました。途中からやめたらすっきりしましたが…。
長くしすぎたせいでボス攻略会議はやたら短くなりましたしね。
まぁ原作でもそこまで長くなかったのでいいかなってことで許して下さい。
そして次回11話でついにボス攻略が始まります。かなりスローペースですね。
完全攻略はいつになるやら…
えーと
タグにもある通り、この物語ではいくつかオリ展開があります。
今回もいくつか入れました。
例えば、キリトとアスナがお互いの名前を名乗っちゃったとことかですね。
よって一層攻略後の会話ができなくなりました。(どうしよう……)
今後もたびたびあると思います。
最後に、こんな作者の書いた作品を読んでいただき本当にありがとうございます。
これからもがんばります!