時は少しさかのぼる………。
明「えぇーと、たしか集合場所はこのあたりだよな。」
そう言いながら僕は始まりの町の中を歩いていた。
僕たち七人は、予定を合わせ、午後三時からログインした。その時にはすでにゲームを持っている1万人のうちほとんど全員がログインしているようだった。見渡す限り人しかない。
明「こんなに大勢の中から雄二たちをうまく見つけられるかな?」
そんな時、赤色ツンツン頭の人が目の前を横切った。
雄二発見!と、声をかけようとしたとき不意に声をかけられた。
?「すいません。私、人を探してるんですけど…」
かなりかわいい子だった。いきなりこんなにかわいい人に声をかけられるなんてついてるかも♪
明「奇遇ですね、僕も人を探してるんですよ。ツンツン頭のバカとか見なかったですか?」
?「あの…もしかしてそれって現実の話かしら?ここだとそれって意味ないような…」
明「しまったぁあああああああ」
つい普段見慣れてる雄二のことを聞いてしまった。この世界はゲームの中なのだから顔が変わっていて当たり前だというのに…。僕自身も髪は黒くしているし、顔はあまり似せていない
明「くそ、雄二め…この場にいないのに恥ををかかせるなんてなんてやつだ!」
あとで指の数本は覚悟してろよ…。
?「雄二?……あの、それってもしかして坂本雄二?」
明「えぇ!どうしてその名前を?」
?「どうしてって私の探してる人の一人が坂本君だからよ。もしかして吉井君?」
明「うん、そうだよ!よかった、一人見つかったよ。そっちは……木下さん……かな?」
なんとなくそう聞いてみた。間違ってたらどうしよう…
優「えぇ、よかったわ。吉井君とはいえすぐに知ってる人にあえて。ほかのみんなはいもういるの?」
明「いや、まだだよ。それにしてもかわいいアバターだね!普段の木下さんもかわいいけどこっちもかわいいや。」
優「か、かわいいって//」
優(そんなことストレートに言われたことなかったからどうはんのうすればいいかわかんない//)
すると、顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。僕何か変なこと言ったかな?
?「他人の会話を聞くのは無粋だとは思ったのじゃが、木下と吉井と聞こえたがもしかして姉上と明久かの?違っておったならばすまぬが…」
優「姉上って…秀吉?」
明「秀吉なの?会えてうれしいよ!」
秀「うむ。やはり姉上と明久であったか。ところで二人は雄二と霧島は見ておらんか?」
明「雄二?まだ見てないけど…赤色のツンツン頭なら見たよ。」
優「外見は変わってるから意味ないわよ吉井君。」
明「そういえばそうだね木下さん。秀吉もその恰好にあってるね。」
秀「じゃろう!わしにもこのような男らしい恰好が似合うのじゃ!」
そう胸を張る秀吉は、パッと見男性用とも女性用ともわからないような服装だった。髪は黒で顔は秀吉の面影(?)はあるが何か違う感じがあった。
?「三人ともいるみたいだな。お前のことだから一人で迷ってフィールドにでもいるんじゃないかと思ったぜ。」
明「そんなことするわけないじゃないか!ゆう…じ?」
振り返ると同時に僕の目に入ってきたのは青髪を下した優しい顔立ちの男と、その後ろで笑っている三人組だった。後ろの三人は、どうやら顔は変わっているものの髪はそのままらしく判断できた。
明「ええ…っと、雄二…だよね?」
雄「いかにも俺だがどうかしたか?」
優「いえ、ただ、違和感があるわね」
明「その優しそうな顔はなんなのさ!いつもの雄二の不細工な顔に戻ってよ!」
雄「お前こそいつもの顔に戻りやがれ!違和感があるのはこっちも同『リンゴーン』じなん…だ…よ?」
突如鳴り響いた鐘の音が雄二の言葉をかき消した。そして、巨大な赤いローブの男が空中に現れた。
『プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ』
『私の名前は茅場晶彦』
その後、茅場晶彦は次のようなことを述べた。
一つ、僕たちは自分の意志ではログアウトできないこと
二つ、HPが0になった瞬間、本当に死ぬということ
三つ、僕たちがログアウトするには、ゲームをクリアするしかないということ
明「なんだよ…それ……」
秀「このゲームのイベントかの?」
翔「…よくわからない」
愛「突然すぎて理解が追い付かないな…」
ム「…謎」
優「閉じ込められたってこと?」
雄「茅場があのババアの後輩ってことを考えると、あいつのいうことはすべて本当かもな…」
『では、諸君のアイテムストレージに、私からのプレゼントが用意してある。確認してくれ給え』
茅場の言葉で、僕たちはいっせいに茅場が用意したアイテム《手鏡》をとりだした。
そこには、僕が作ったアバターの顔があった。われながらよくできていると思う。
すると、白い光が2、3秒ほど僕らを包んだ。光が消えると、そこにはいつもの僕の顔があった。
明「あれ、僕だ。みんなのいつもの顔に戻ってる!」
雄「ほんとだな。これで俺たちにとってここが現実であると示してるってわけか…。考えようによってはいつもの顔に戻ったことで違和感とか混乱がなくなったからわかりやすいがな」
あたりを見渡すと、皆自身の変化に戸惑いを隠せていなかった。
皆がまだ騒いでいる中、冷酷にも茅場の言葉が続いた。
『以上で《ソードアートオンライン》正式サービスのチュートリアルを終了する。プレイヤー諸君の健闘を祈る』
僕たち七人はまだぼんやりとしていたが、一度ここから離れ、話し合うことにした。
次回から戦闘も入れたいと思います。
ただ戦闘はすぐ終わるかもしれません。
その時は(作者はまだまだだな)とか思ってください。