12月更新シリーズ第3弾!
これで宣言通り全作品更新したぜぃ!
ボク、アイコこと工藤愛子はその日のことを生涯忘れない。
ある日の昼下がり…というよりおやつの時間くらいかな。ボクとコウタはいつものようにギルドホームでのんびりと過ごしていた。
今日は明久とユーコ、それからユージとショウコは今日はクエストをやりに出かけてるし、POHはオーラルとおやつを食べに行ったし、アスナとキリトはいつも通り。ヒデとサチは…ね。
それで二人でいたんだけど、その日のコウタの様子はどこかおかしかった。
アイ「ねえコウタ、どうかしたの?」
コウ「…なんでもない」ブンブン
アイ「なんでもないってことはないでしょー?ほら、ボクに教えてよ」
コウ「…なんでもないと言ったらなんでもない」ブンブンブンブン
アイ「もー。そんなこと言うコウタはこうだ、えい!」チラッ
コウ「卑怯な…」ブシャァァアアー
と、ここまではいつも通りの毎日だった。ボクがからかってコウタが鼻血を出してやってきた誰かと一緒にコウタの鼻血が止まるのを待って普段の生活へ戻っていく。
でも今日はそうはならなかった。
コウ「……今日はこのあと暇か?」ボタボタ
アイ「え、あ、うん。今日は攻略に出る予定もないし、武器のメンテナンスもすんでるし、必要なものも買ってあるし…やることはないかな。それにこれからフィールドに出てもそんなに時間はないしすぐに戻ることになっちゃうからのんびりしてようかと思ったんだけど」
コウ「………」ボタボタ
アイ「?」
コウ「………………………少し一緒に来てくれないか?」ボタ
アイ「へ?あ、いいけど」
突然のことに驚いてつい変な声を上げてしまった。
笑われてないよね?
コウ「…こっちだ」
コウタは返事を確かめるとゆっくりと歩き出した。
ボクはそのあとについていった。
ヒュン
バタン
時刻はすでに5時半を回っており、ボクたちは36層のフィールドに出ていた。現在攻略中の61層通称むしむしランドとはかなりかけ離れており、ボクは一応武器を取り出してはいるけど全く使うことはなく、遠くからコウタが手裏剣術であっという間にしとめてしまっている。
アイ「ねえコウタ、どこに向かってるの?あ、なにかほしい素材があるとか?どんな素材なの?」
36層は岩場が多いフィールドだ。それだけに取れる鉱石も場所も数も種類も多い。手裏剣術は1つ手裏剣を用意すれば何度でも連続で使えるらしい。コウタは何種類かの手裏剣を使い分けている。なにか新しい手裏剣を作るのかな?
コウ「…違う」
ボクがコウタになにか尋ねても違うとしか返ってこなかった。なんなんだろう?
そしてオレンジ色に染まっていた空がうっすらと暗くなってきていた。
アイ「ねえコウタ、そろそろ暗くなり始めてきたし戻らない?ほしかった素材が出なかったならまた手伝うからさ。あ、エギルさんの店にないか聞いてみようよ!あるなら売ってもらえばいいし、なくてもアルゴなら売ってる店を知ってるかもしれないよ」
コウ「……まだだ」
アイ「……ねえコウタ、いったいどこに向かってるの?教えてくれてもいいじゃん」
コウ「……言えない」
アイ「…ボクもう帰る」
コウ「!??」
アイ「だってなんにも教えてくれないしもうすぐ夜だよ?それなのにどこに行こうっていうのさ」
コウ「それは…その…」
ボクはそれでも言おうとしないコウタに背を向けて街に向かって歩き出した。少しくらい教えてくれてもいいじゃんか。コウタのケチ。
そのとき、後ろから衝撃を受けた。
アイ「きゃっ!こ、コウタ?」
後ろを見るとコウタが抱き付いてきていた。
い、いけない!ボク変なにおいとかしてないよね!?汗とか大丈夫だよね!?
コウ「………頼む……ついてきてくれ」
コウタの顔は見えないけどたぶん今コウタは真っ赤になっているだろう。うぅ…こんなことされたら断れないじゃないか…。
アイ「わ、わかったから離して。ね?」
コウ「……」
コウタはぱっと離れるとボクの手を取って歩き出した。
耳まで真っ赤になってる。なんかかわいい♪
それからしばらく歩くとあたり一面が真っ暗になった。暗視を持っていないボクにはきついのだが、今はコウタが手を引いていてくれるから大丈夫だ。
コウ「ここだ」
コウタが指さしたそこは広くあいただけのスペースだ。暗いからぼんやりとしか見えないけどなにもない場所だと思う。
アイ「ここに来たかったの?ここになにか特別なモンスターでも出るの?」
コウ「…違う。もう少しか…」
近くの岩場に座り込んでコウタはじっと広場のほうを見つめだした。
コウタは何かを待っている感じだった。無言のまま時間が過ぎる。1分、2分、3分…。
しびれを切らしてきたボクはコウタに聞いた。
アイ「ねえ一体いつまでここに」
コウ「静かに!…来た」
来たっていったい何が…あ…。
ボクが顔をあげてみると、そこには………光の海が広がっていた。
アイ「きれい……」
コウ「…岩蛍の群れ。これを見せたかった」
アイ「見せたかったってボクに?」
コウ「…」コクリ
アイ「コウタ……」
ボクはしばしの間その光景に見とれていた。
ここは岩蛍というモンスターとも呼べないようなモンスターの産卵場所なんだとか。月に1度、この時間にここに大量の岩蛍が集まってきて一斉に光を放つ。その光景はまるで光の海のようで見るものを魅了していくらしい。現にボクも魅了されていた。
それから5分後、岩蛍たちの光が少しずつ消えていった。産卵が終わった岩蛍が消えていったらしい。どうやらこの光景もここで終わりのようだ。
アイ「きれいだったね。コウタ、ありがとう。じゃあそろそろもどろっか」
コウ「……………」
コウタはまだ動こうとしなかった。立ち上がってこちらを向いて止まっていた。どうしたのかな?
コウ「…………………………アイコいや、工藤愛子」
アイ「ほぇ?」
コウ「お前に言いたいことがある」
突然現実世界の名前で呼ばれた。言いたいこと?なにかな?
コウ「………お、俺は……お前のことが」
アイ「…」ゴクリ
コウ「お前のことが好きだ!お、俺と付き合ってくれ!」
アイ「へ?……ボボボボボ、ボクゥゥウウ!!!?えぇえええええええええ!!???」
こここここここれって…もももしかして告白!!??
アイ「そ、そんな」
コウ「…だめか?」
アイ「だってボクみんなみたいにかわいくないし」
コウ「俺はそうは思わない」
アイ「女の子みたいにおしとやかでもないし」
コウ「気にしない」
アイ「そ、それにいつも康太のことからかってばかりだし」
コウ「どんとこいだ」
アイ「えっと、それから、それから…」
コウ「工藤愛子!」
康太はボクに抱き付いてきた。少し痛いくらいだ。
コウ「俺はお前のことが好きだ。こんな俺じゃあ…だめか?」
アイ「………そんなことないよ」
ボクはそっと康太の腕をほどく。
コウ「…工藤愛子……」
アイ「これが返事」
ボクは康太をぎゅっと抱きしめてその唇に自分のを重ねた。
甘い無限にも感じられる時間。
背後で再び岩蛍が眩く光った。
ボクたちを祝うように生まれたばかりの岩蛍たちが強く、強く光る。
それはもう幻想的なものだった……。
これはボクと康太のみんなには言えない秘密の散歩のお話。
ボクはこの特別な日を決して忘れない。
この、特別に『幸せな』日のことを。
どうもコクトーです
この作品だけの方大変長らくお待たせしました。
え?待ってない?
すいません遅くなって…
今回はムッツリーニと愛子さんのお話でした
康太=コウタ=ムッツリーニです
誰?ってなった方上の式で納得してください
また数日(数か月)後に、まだでてきてないビーストテイマーのあの子の話をやるかどうか決めて、明久と優子の話と雄二と翔子の話をやって、それから攻略再開予定です
他にも何か書くかもしれません
何を書くかはあなたの感想にかかっている!??????????????
ではまた次回