今回も理央は最後らへんしか出ません。
ご了承ください。
あの事件の後の話
堀須磨大附属中学校では大量の男子生徒が行方不明との噂、報道が流れた。
理央が殺した男子生徒の遺体や血はあの事件の後、何者か、はたまた何物かによって綺麗に処理されていた為、警察やヒーローがヴィランによる大量殺人とは思ってもいない。
行方不明者の中には当然、理央の名前があった。
八百万はあの事件の事を警察やヒーローはおろか自分の家族、理央の家族にも今回の理央の事を話してはいない。
普段の八百万なら間違いなく報告しているはずなのだが・・・
心の中では自分の不甲斐なさと理央の行動が信じられずにいたからだ。
「(私があの事件の事を報告していないのは間違い・・・それは分かっています。しかし・・・理央の事を話せば当然理央のご家族がもっと悲しみ、さらに責められてしまう。)」
八百万は理央の家族の事を思い、本当のことを言えずにいた。
そのこともあるが、八百万はいま、自分の不甲斐なさに悔いていた。
あの事件の日までずっと・・・・・・ずっと・・・一緒に時を・・・時間を過ごしていながら、理央の異変・思い・考えに気づかずにいたことを・・・・・・。
自分は雄英に行くことばかりに気を取られ、理央を見ていなかったことを・・・・・・。
あの時の理央を止めることが出来なかったことを・・・・・・。
あの時、理由はどうあれ助けてくれた理央に恐怖を感じてしまったことを・・・・・・。
八百万は理央が去る瞬間を思い出し再び悲しみがこみ上げてきそうになった。
『さようなら・・・・・・・八百万さん』
あの時の理央の言葉が蘇る。
普段から百と呼び捨てにしていたがあの瞬間だけ八百万さんと他人行儀で読んだ理央を。
今となってはアレが別れの為だと理解できた。
このまま・・・・・・このまま・・・こんな形で別れでいいのか?
いや、よくはない。
だって・・・・・・私は・・・理央のことが・・・。
『気になっている人って理央さんでしょ?』
事件の前の友人たちの言葉が頭の中で響く。
「私は・・・・・・理央の事が・・・・・・好き。」
そうだ。理央の事が大好きだ!!
溢れ、零れ落ちそうな悲しみを抑え、八百万は決心する。
理央を止め、取戻し、救い、また一緒に過ごすことを。
「落ち込んでなんかいられませんわ。・・・私は・・・私は・・・諦めたくない!!」
八百万の顔・目には、さっきまでの悲しみはなく・・・決心のある顔へと、諦めない真っ直ぐな瞳へと変わった。
「待っていて、理央。私は・・・貴方を・・・・・・必ず取り戻して見せる!!」
今ここに一人のヒーローを目指す者が誕生した。
side理央
理央は今、とある場所にいた。
その場所は薄暗く、灯といえば無数の映像が流れているモニターによる光と少し離れた所にある巨大な液体の入ったカプセルの妖しい光だけだった。
モニターに映るのは様々な人々があるジュースを飲んでいる光景だった。
「君のおかげで【ガイアジュース】は順調に売れてドンドン広がっているよ。」
モニターの前に一人の女性がモニターを視ながら理央に語る。
さして興味のない理央はそうか。と静かに応える。
理央の反応に特に気にすることなく女性は振り返り理央の姿を視ながら更に語り続ける。
「流石はジョーカーだよ。ガイアジュースは我々の計画のためでもあり、ビジネスのためでもある。素晴らしいモノをあみだしてくれて、スポンサーとしても有り難いよ。」
「・・・・・・誰がジョーカーだ。勝手に人に妙な呼び掛けをするな。」
「おや?気に入らなかったかい?しかし、君は我々の計画のキーマンでもあり切り札でもある。ピッタリだと私は思うけどね。」
女性はクスリと笑い理央に近づく。
理央は女性を睨むが特に身構えること無く自身が持っていたガイアジュースを飲む。
「計画は問題無く進んでいるよ。既に何人かは此方に向かっているし。気づいた者も此の地に向かっている。顔合わせも近いうちにするだろう。その後も集まって来るだろう。」
女性はそう理央に告げ、理央が持っていたガイアジュースを手に取り飲む。
・・・・・・ここから、理央の悪の物語が始まる。
グダグダだよ。
滅茶苦茶だよ。
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