Cristoが結成されてから一年が経過した。
一年間各メンバーはそれぞれの行動をしていた。
能未はライフメーカーの指示で様々な情報収集、闇ブローカーとの交渉などをしている。
黒須・剣魔・深シ者はそれぞれの個性で様々なの事をしている。
余談だが深シ者は大神と呼ぶとキレるので深シ者と呼ぶようになった。
望美願は相変わらず自分の好きに行動している。
野本は非合法の地下闘技場で己の力を高める事と資金稼ぎをしている。
理央は個性の黒い光をばら撒き、新たな怪人・モンスターを生み出したりちょっとした実験をしたりしていた。
そして現在、理央は・・・・・・
「オールマイト・・・・・・平和の象徴を殺す・・・ねぇ。」
「ああ、それにお前は興味ねぇか?殺したら名が挙がるぜ。」
「是非ともあなたにご協力願いたい。」
悪意は悪意を引き寄せる。
理央は今、ヴィラン連合のトップ。死柄木弔・黒霧と接触していた。
事の始まりは少し遡る。
理央が黒い光の力により生まれた怪人・モンスターを見つけ見極める事が大体一段落したところで次の場所へ向かおうとした瞬間、歩みを止め、目の前の空間を睨む。
睨んでいた空間から黒い靄が出現した。
黒い靄はある程度広がると中から光る眼らしきものが現れた。
「お初にお目にかかります。【邪光のリライト】」。
黒い靄は次第に人型になりながら話しかけてきた。
【邪光のリライト】
誰が呼び始めたかは知らないが理央を個性の一部を見て次第に呼ばれ始めていた。
「・・・なんだ、お前。」
「失礼しました。私は『ヴィラン連合』の黒霧と申します。」
黒霧と名乗った黒い靄はスーツをきた人型へと姿を現した。
「・・・で、そのヴィラン連合とやらが俺に何の用だ。」
「ここでは何なので我々のアジトへ向かいましょう。誰に聞かれるかわからないので。」
黒霧はそう言うと両腕を広げ黒い靄を広げてゆく。
やがてそれは、理央の身体を包み込む。
「・・・登場から考えると転移系の個性か。」
「ええ。そのまま動かないでいてください。転移します。」
黒霧の言葉と同時に目の前が暗くなり、浮遊感が感じられた。
暫くすると、浮遊感はなくなり、目の前の黒い靄が晴れる。
目の前に広がるのは、先程の場所とは違い、どこかのバーであった。
「よぉ。先輩。」
声のした方を見るとそこには全身を黒で統一した服をきて、両腕・両胸・両肩・首・後頭部・顔に手を付けた男がいた。
「・・・俺はお前みたいな後輩を持った覚えはない。」
「ヴィランとしての先輩ってことだよ。」
手男は答える。
「俺は死柄木弔。まぁ、よろしく。」
死柄木は自己紹介をして理央に握手を求める。
「・・・・・・リライトだ。」
理央はヴィラン名を答えるが握手はしなかった。
「・・・・・・なるほどね。警戒心が高いな。」
死柄木はそうつぶやくと手を引っ込めてカウンター席に座る。
黒霧はいつの間にかカウンターに立っておりカクテルを作っていた。
「単刀直入に言いましょう。・・・リライト。貴方をヴィラン連合に歓迎します。」
「・・・・・・何?」
理央は突然のことに理解できなかった。
「歓迎だと。俺をか?」
「ああ、そうだ。」
死柄木は簡単に答えた。
「・・・・・・・・・目的は何だ。」
「なぁに。簡単なことさ。俺たちヴィラン連合はヒーロー社会の壊滅が目的でな。その一歩として、まずはヒーローの有名校である雄英学園を襲撃する。」
「!!」
「そこでオールマイトを殺す。そして雄英の生徒も何人か殺す。気に入らないものは全部ぶっ壊す。」
「・・・・・・その後はどうする。片っ端から壊していくのか?」
「まぁ、そうだな。」
理央はハァ・・・とため息を吐いた。
「・・・・・・・・・くだらない。聞くだけ無駄だったな。」
「はぁ?」
「ただ破壊するだけ・・・それに何の意味がある。・・・・・・結局、お前らも個性をつまらん欲に使う愚者でしかないか。」
「何言って・・・・・・っ!!」
「!!」
死柄木は理央に何を言っているのか聞こうとしたが最後まで言えず、動くことができなかった。
黒霧も同様に動くことが出来なかった。
死柄木と黒霧の全身を無数の棘が突き付けられていたのだ。
しかも、その棘は死柄木と黒霧の周り全体から飛び出していた。
この一年間、理央は黒い光の個性は頻繁に使っていたが、残りの二つの個性はあまり使っていなかったのだ。
それ故に、Cristoメンバー以外の者は理央の個性は黒い光だけと認識していたのだ。
突然のことに死柄木と黒霧は避けることも防ぐことも出来なかった。
「・・・理想や信念もなく、つまらん理由で破壊にはしる・・・・・・つまらない欲で動こうとするからこうなる。」
「おいおい。リライトの個性は一つだけじゃないのかよ!?。」
「どうやら複数の個性持ちだったみたいですね。・・・動けない!」
身動き取れない二人に理央は静かに告げる。
「つまらない欲の為に個性を使う奴なんざ・・・・・・邪魔なだけだ。・・・死ね。」
無数の棘が一気に突き刺そうとした時。
「!!。ちょっと待て・・・この掌は駄目だ・・・・・・殺すぞ」
「!!」
「お前の方こそ随分つまらない事を言うなァ。・・・・・・信念?理想?・・・んな仰々しいもんなんかないな・・・強いてあるとすれば・・・・・・そうだな・・・オールマイトだ・・・」
死柄木は腕を棘に引っかかろうと構わず上げ、顔に付いた掌にあたろうとする棘を掴み、ボロボロと個性で壊した。
「あんなゴミが祀り上げられているこの社会を・・・祀り上げる奴等も・・・・・・全部壊して・・・滅茶苦茶にブッ潰したいとは思っているよ。」
ゾアァ!!
「ッ!!」
理央は死柄木から発せられる狂気に一瞬圧され、個性が緩む。
その隙に死柄木は個性で自身と黒霧の周りの棘を破壊した。
「話は無しだ。・・・帰れ。消えろ。」
「・・・・・・それが今のお前か。」
「あぁ?」
「俺とお前の考えは多少相容れないだろうが・・・・・・・・・『全部壊す』・・・この一点だけは俺もお前も同じのようだな。」
「知るかよ。死ね。」
そんな死柄木を見て理央は興味を持った。
「・・・・・・今はまだ未完成といったところか・・・お互いまだまだ上にイケる段階のようだな。」
理央は息を吐き死柄木に答えた。
「・・・・・・ヴィラン連合に入る気はないが・・・協力、同盟ならしよう。・・・雄英への襲撃計画。俺も参加しよう。」
「入らないのかよ・・・こんな奴がパーティーメンバーとして行動するなんて嫌だね俺は・・・」
「死柄木弔。彼が加われば大きな戦力になる。交渉は一応成立した。」
「ただし、条件がある。今回の計画には俺の配下を何人か連れてくる。そいつらの指示は俺がする。」
「・・・・・・別に構わないさ。こっちには切り札があるしな。」
邪悪な悪意には邪悪な悪意を引き寄せる。
今ここに、コレから先、幾度となく恐怖を巻き起こす組織が同盟を結ぼうとしていた。
とある場所
死柄木と理央を映したモニターの前に一人の男がいた。
「フフッ・・・・・・親友に訊いた通りの人物だな。・・・弔に合わせて良かったよ。」
男はモニターに映る二人の様子に笑みが浮かぶ。
「我々は自由に動けない。・・・だからこそ、弔や彼のようなシンボルが必要なんだ。・・・・・・・・・死柄木弔!! 黒光子理央!!君たちという恐怖を世に知らしめろ!」
今ここに、新たなるシンボルを生み出そうとする者がいるが、それを知る人は知る由もない。
やっと更新できました。
今回は少しステイン風にしました。
感想・アドバイスお待ちしております。