黒い光による救済者   作:九つの大罪

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各フィールドの様子です。


雄英襲撃 それぞれのフィールド

水難ゾーン

 

緑谷SIDE

 

靄型のヴィランの黒い靄に飲み込まれて目の前が真っ暗になり、晴れると目の前には大量の水が広がり、迫っていた。

 

ここって水難エリア!?

 

水の中に落ちた僕は混乱する頭の中で整理できることから整理していった。

 

(入口にいたのに水難エリアにいるってことは、あいつの個性はワープ系の個性か!!それよりオールマイトを殺す!?一体どうなっているんだ!?)

 

「来た来た!!」

 

混乱する中、声が聞こえ気が付くと目の前には半魚人みたいなヴィランがいた。

 

「ボガァァァ!!」

 

「おめーに恨みはないけど・・・サイナラ!!」

 

ヴィランは口を大きく開けて僕に迫ってくる。

 

まずい!!正せさえ個性のコントロールがまだ上手くいかないうえに水中じゃあっちの方が有利だ!!

 

迫りくるヴィランにどう対処するか考えていると、突如ヴィランの追撃を阻止した者が現れた。

 

蛙吹さんだ!彼女の個性は【蛙】!水場なら彼女の独壇場だ!

 

「緑谷ちゃん!」

 

蛙吹さんは舌を伸ばし僕に巻き付ける。

そしてヴィランを思いっ切り蹴り、その場から離脱した。

 

「サイナラー!!」

 

「サイナラ」

 

水面に出た僕たちは水難エリアのセットの一つの船に避難した。

 

ここにいるメンバーは僕と蛙吹さん、峰田くんの三人。

 

船に周りにさっきのヴィランとは別のヴィランが船を囲んでいた。

 

そもそも奴等は何でオールマイトを殺したいんだ?

悪への抑止力となった人だから・・・?

 

ていうか・・・・・・今は理由なんて・・・

 

                    知るか!!

 

「僕らが今すべき事は・・・。」

 

            「戦って・・・阻止する事|勝つこと!!」

 

緑谷SIDE END

 

 

 

土砂ゾーン

 

轟SIDE

 

黒い靄ヴィランの個性で入口から土砂ゾーンにワープされた俺は土砂ゾーンに待機していたヴィラン共を個性で凍らせた。

 

「子供一人に情けねぇな。・・・・・・しっかりしろよ、大人だろ?」

 

「っ・・・!」

 

それにしても・・・

 

「散らして殺す・・・か」

 

俺は今呆れている。

 

「言っちゃ悪いがあんたらどう見ても、個性を持て余した輩以上には見受けられねぇよ。」

 

「コイツ・・・!!移動してきたとたんに・・・!!」

 

「本当にガキかよ・・・いっててて・・・」

 

俺はさっきの主犯格のヴィランの言葉を思い出す。

 

(オールマイトを殺す・・・初見じゃ精鋭を揃え数で圧倒するかと思ったが・・・)

 

フタを開けてみりゃ俺たち用のチンピラの寄せ集め・・・・・・

見た限りじゃ本当に危なそうな人間は4、5人程・・・となると。

 

「なぁ。このままじゃアンタらじわじわと壊死していくわけだが・・・俺もヒーロー志望。そんな事はなるべく避けたい」

 

俺が次にとるべき行動は・・・

 

「あのオールマイトを殺れるっつう根拠・・・策って何だ?」

 

情報を得て対処することだな。

 

「ッ!!・・・・・・し、死柄木さんと黒霧さんが連れてきた脳無っていう奴が切り札らしい・・・・・・後は・・・じゃ、邪光のリライトさんが実行するらしい・・・と。」

 

【邪光のリライト】

確かここ最近名を上げてきたヴィランだったな。

 

俺はもっと聞き出そうとすると・・・

 

「ッ!!」

 

ドゴォォォオ!!

 

俺と質問に答えていたヴィランの間に一人の男が攻撃してきやがった。

 

「まったく・・・・・・ヴィランならヴィランらしく黙って死ぬとかしろよ。・・・簡単に情報をしゃべりやがって・・・」

 

そこにいたのは理央が連れてきたガタイのいい大男だった。

 

(何だコイツ・・・・・・何で動けるんだ?)

 

「ク、クオイオさん。・・・・・・!?ガハッ!?」

 

突如現れたクオイオと呼ばれるヴィランは先程まで轟の質問に答えていたヴィランをいきなり腕を振るい破壊した。

 

「・・・簡単に情報を喋る奴なんて・・・リライト様の妨げにしかならないから・・・・・・別に必要ないな。」

 

クオイオの行動と言葉に轟は驚き、残りのヴィラン達は顔が青くなり恐怖する。

自分たちも答えていたらああなってしまうと理解する。

 

「・・・・・・いつまで驚いている?」

 

「ッ!!」

 

クオイオは一瞬のうちに轟の間合いに入っており轟を殴る体制に入っていた。

 

轟は後れを取ったものの間一髪でクオイオの攻撃をかわした。

 

「俺の使命は今回の目的とリライト様の邪魔をする者の排除だ。」

 

クオイオは轟を見て静かに己の使命を告げる。

 

「だから・・・お前はここで排除する。」

 

轟はクオイオを見て理解する。

 

コイツはチンピラの寄せ集めとは違うこと。

理屈は知らないが自分の個性が簡単には効かないことを。

コイツを倒さないと先に進めないことを。

 

轟SIDE

 

 

 

山岳ゾーン

 

八百万SIDE

 

靄型のヴィランの個性で私・耳郎さん・上鳴さんは山岳ゾーンに来ていました。

 

そこには多くのヴィランがおり、私たちを取り囲んでいました。

 

私は耳郎さんに武器を創り、私も剣を創りヴィランに迎え撃つ。

 

上鳴さんの個性はあくまで電気を纏うだけで放電はできるみたいですが電気そのものを操ることは出来ないみたいですし・・・急がなければ!!

 

それにしても・・・・・・今回の事に理央が関係しているなんて・・・・・・。

 

だけど、このことは理央自身の意思なのでしょうか?

あの時の事を考えると理央が行動する理想とは少し違うような気が・・・。

 

・・・。今は耳郎さん達のサポートを!!

 

「できました!!」

 

「へ!?」

 

八百万の言葉に耳郎は理解が追い付かなかった。

 

「大きなものを創造るのは、時間がかかってしまいますので。」

 

そう言うと八百万は身体を少し伏せる。

すると彼女の背中から巨大なシートが出現した。

 

巨大なシートは八百万と耳郎を包み込む。

 

「暑さ100mmの絶縁体シートです。上鳴さん!!」

 

八百万の言葉に上鳴は瞬時に理解した。

 

「なるほど!これなら俺は・・・クソ強え!!」

 

『ぐあああああ!!』

 

上鳴は自身に纏った電気を一気に放出し、周りにいたヴィランを一気に倒した。

 

「さて・・・急いで他の方々と合流しましょう。」

 

「百・・・服が超パンクに・・・・・・つか、発育の暴力・・・」

 

「また創りますわ。」

 

「うエ~~~い」

 

「!!」

 

上鳴は許容オーバーしてしまったので脳がショートしてしまった。

 

八百万が新しい服を創造している最中に耳郎は八百万に自分が気になっていることを聞いた。

 

「あのさぁ、百・・・ちょっと聞きたいんだけど・・・」

 

「?何でしょうか耳郎さn・・・!!」

 

耳郎の質問を聞こうとした八百万は突如、耳郎の腕を引っ張りその場を離れた。

 

バシィィイイ!!

 

先程まで二人がいた場所に白い帯が叩きつけられた。

 

「全く・・・・・・たかがガキ三人に情けないシ。これだからチンピラ連中は困るシ。」

 

『!!』

 

八百万と耳郎は声のした方を見た。

 

そこには、身体に白い布を纏い、羽衣のようなものを纏っている女性がいた。

 

「ウチの名前はシキガミ。お前たちに恨みはないけど、リライト様の為にここで死んでもらうシ。」

 

八百万はシキガミと名乗る女性がリライトと言ったことに反応した。

 

おそらくリライトとは理央の事だろう。

 

理央に会って話をしなければ!!

 

そのためには・・・・・・・・・目の前のヴィランを倒さなければ!!

 

八百万SIDE END

 

 

 

倒壊ゾーン

 

切島SIDE

 

黒モヤヴィランに倒壊ゾーンに飛ばされた俺と爆豪。

 

倒壊ゾーンにいたヴィラン達は俺たちが飛ばされてきた途端に襲ってきやがった。

 

といっても実力はそこらのチンピラと対して変わらない感じだったから数を除けば俺たちの敵じゃなかったぜ。

 

「これで全部か。弱ぇな。」

 

あらかたヴィランを倒した俺たち。

流石に多かったから息切れ気味だぜ。

 

「っし!早く皆を助けに行こうぜ!俺らが先走った所為でこんなことになったんだ。男として責任取らねえと・・・」

 

「行きてぇなら一人で行きやがれ。俺はワープゲート野郎と革ジャン野郎ををぶっ殺す!」

 

「はぁ!!?」

 

俺の話を最後まで聞かずにトンデモ発言する爆豪に俺は驚き呆れる。

 

「この期に及んでガキみてぇなこと言うなよ!大体革ジャンはともかくワープゲートの奴に攻撃は効かねぇだろ!?」

 

「うっせ!敵の出入口だぞ。いざって時に逃げださねぇように元を締めとくんだよ!・・・モヤの対策もねぇわけじゃねぇ・・・!」

 

二人が話している隙に残っていたカメレオン型のヴィランが姿を消し二人に近づき、爆豪の背後に回った。

 

(ペチャクチャダベりやがって!その油断が・・・)

 

ヴィランはナイフを持ち爆豪に襲い掛かる。

 

「つーか」

 

しかし爆豪はそれを難なくかわし、ヴィランの頭を掴み個性の《爆破》を発動した。

 

「生徒|おれらに充てられたのがこんな三下連中なら、大概大丈夫だろ。」

 

(すげぇ・・・反応速度・・・)

 

「つーかそんなに冷静な感じだったかおめぇ?」

 

普段はもっとこう・・・死ね!!連発してる感じだよなコイツ。

 

「俺はいつでも冷静だクソ髪やろう!!」

 

「ああ。そっちだ」

 

これだよコレ。

これでこそ爆豪だ!

 

俺はいつもの爆豪にホッとする。

 

「じゃあな。行っちまえ。」

 

「待て待て!ダチを信じる・・・!漢らしいぜ爆豪!!ノったよおめぇに!」

 

ダチじゃねぇ!!と叫ぶ爆豪を無視して一緒に行動しようとする切島。

 

すると、突如二人の目の前にスキンヘッドの男が現れ、爆豪に襲い掛かろうとしていた。

 

爆豪は突然の奇襲に一瞬不意を突かれたが、すぐさま男の顔を掴み爆破した。

 

爆破により生じた爆煙に相手の様子は分からないがコイツもそこらの奴等と同じだと爆豪と切島の予想は次の瞬間大きく外れた。

 

なんと、爆煙の中から突如腕が伸び爆豪の顔をお返しばかりに掴んだのだ。

そして、爆豪からの反撃の隙を与えることなく男の姿が現れたと同時に、爆豪を地面に叩きつけた。

 

叩きつけられたことにより男の顔から爆豪の手が離れる。

 

男の顔には顔のような奇妙な痣が一つ浮き出ており、その痣からは『一発目』と静かに告げられた。

 

「爆豪!!」

 

俺は個性の《硬化》を発動してスキンヘッドに攻撃したが、スキンヘッドは難なくかわし、俺と爆豪から距離を取った。

 

「爆豪!!大丈夫か!?」

 

「ウッセェ!!クソ髪!!」

 

俺の心配をよそに爆豪は起き上がりスキンヘッドを睨み付ける。

 

対するスキンヘッドも俺たちを静かに見つめているがスッと腕を上げ、爆豪を指さす。正確には爆豪が付けている腕の籠手を指していた。

 

「それ・・・いいな。・・・俺にくれよ。」

 

「ああ!!?」

 

スキンヘッドの言葉にキレて今にも飛びかかる勢いの爆豪を俺は何とか抑える。

 

「落ち着けって爆豪!!よくわかんねぇケドアイツのはおめぇの爆破が効いてねぇんだぞ!!」

 

「関係ねぇ!!アイツもぶっ殺す!!!」

 

荒ぶる爆豪をよそにスキンヘッドは更に告げる。

 

「戦利品として頂く。」

 

スキンヘッドの言葉に爆豪は更に暴れ、俺の抑えを振り切りスキンヘッドに突進していった。

 

ああもう!!やる気ゃねぇ!!

 

切島SIDE END

 

 

 

 

入口

 

黒霧SIDE

 

私の個性で生徒を全員飛ばしたつもりでしたが・・・

 

「13号はともかく・・・案外残ってしまいましたね。」

 

「問題はないと思うがな。13号はプロヒーローとはいえ救助専門。残りの生徒もさっきの飛びかかってきた奴等を含めて、勢いのある奴等はいなさそうですし。」

 

私の意見にジャンパーはナイフを取り出しながら答える。

 

確かに・・・何ら問題はなさそうですね。

 

残った生徒の様子を見てみますが散り散りになった生徒の事を考え落ち着きがない者が多いみたいですね。

 

「サッサとこいつ等を殺し|片付けましょう。・・・本命は別なんですから。」

 

「ええ。そうですね。」

 

私とジャンパーは臨戦態勢をとる。

 

「ッ!!・・・委員長!君に託します。この事を学校に知らせてください。」

 

「!!」

 

「警報鳴らずの上に電話も圏外。恐らくそれらを妨害可能な個性持ちがどこかに潜んでいるのでしょう。それを見つけ出すより君の個性で駆けた方が早い!!」

 

「しかし!クラスの皆を置いてなど!!」

 

「行けって非常口!!」

 

「外にさえ出られりゃ追っちゃ来れねぇよ!!おまえの脚であいつらを振り切れ!!」

 

「救う為に個性を使ってください!!」

 

「サポートなら私達超するから!!」

 

「お願いね委員長!!」

 

13号と生徒のやり取りに私とジャンパーは呆れる。

 

「微笑ましくも美しい友情劇だな・・・・・・だけど。」

 

「手段がないとはいえ・・・敵前で策を語る阿保がいますか」

 

私とジャンパーは同時に13号と生徒に向かう。

 

「バレても問題ないから語ったんでしょうが!!」

 

13号は個性を発動しますが・・・それが命取りです。

 

黒霧SIDE END

 

 

 

 

中央広場

 

理央SIDE

 

イレイザーヘッドの個性で次々とチンピラヴィランどもが倒されていく。

 

「肉弾戦も強く・・・その上ゴーグルで目線を隠されたら「誰を消しているのか」分からない。集団戦においてはそのせいで連携が後れを取るな・・・成程・・・・・・・・・嫌だなプロヒーロー。有象無象じゃ歯が立たない。」

 

首を掻きながら分析していく死柄木。

 

俺の両隣に待機している二人が動こうとするが俺はそれを静止する。

 

「・・・・・・だが、おかげでいろいろと理解できてきたな。」

 

「・・・ああ。」

 

俺と死柄木は会話を交わすと同時にイレイザーヘッドへ駆け出した。

 

「本命か!」

 

イレイザーヘッドは俺たちが動き出したことに気付き、自身の武器を俺たちに向けたが・・・・・・俺には意味がないな。

 

俺はイレイザーヘッドの武器を切り裂き、死柄木は「23秒。24秒。20秒。」と呟きながらイレイザーヘッドに近づいて行った。

 

イレイザーヘッドは瞬時に近づいてきた死柄木に肘を入れたがそれを死柄木は手でガードした。

 

「動き回るので分かり辛いけど、髪が下がる瞬間がある。」

 

死柄木が触れているイレイザーヘッドの肘は少しずつ死柄木の個性により崩れていく。

 

「一アクション終えるごとにその間隔は段々と短くなってる。・・・・・・・・・・無理をするなよイレイザーヘッド。」

 

「ッ!!」

 

イレイザーヘッドは死柄木を殴り距離をとる。その隙に残っているチンピラ共が攻撃するが返り討ちにあう。

 

「イレイザーヘッド・・・あんたの個性じゃ集団との長期決戦には向いてない。それを踏まえても真正面から飛び込んで来るのは生徒を安心させるためか?」

 

俺が尋ねるが当然ながらイレイザーヘッドは答えない。

 

「かっこいいなぁ。かっこいいなぁ。・・・・・・・・・ところでヒーロー」

 

死柄木は起き上がりながらイレイザーヘッドに告げる。

 

それと同時にイレイザーヘッドの背後に黒い影が現れる。

 

「本命は俺たちじゃない」

 

黒い影の正体は・・・・・・今回の襲撃の切り札。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

             対 平和の象徴 改人 【脳無】だった。

 

 

 

 

 

絶望の始まりである。




ようやくできました。

今回、理央が連れて来たヴィランはそれぞれのエリアにいる特定のキャラの個性に対応できる個性を持っています。

水難ゾーンに配置しなかったのは、緑谷はまだ個性の制御ができないから配置したら多分どうにもならないと思ったので配置していません。

それではまた次回をお願いします。
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