戦姫絶唱シンフォギア Tears to Tiara 作:リューイ
戦姫絶唱シンフォギアとティアーズ・トゥ・ティアラのクロスオーバー作品です。
頑張って書くのでよろしくお願いします。
エメラルドの書、曰く
黄金の時代があり
白銀の時代があり
青銅の時代があった。
竜の時代、巨人の時代、妖精の時代をへて
次は赤鉄の時代、それは人間の時代
そして今、長く続いた赤鉄の時代に嵐が迫っている。
すべてを押し流す大氾濫となるのか
あるいは新しい芽吹きをもたらす恵みとなるか
結末は天すら知りえなかった。
なぜならばそれは人間が自ずと決める事だから。
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太陽が沈みかけた街角、小日向未来は寮への帰り道を足早に進んでいる。
彼女顔は楽しげではあったがどこか寂しさを感じさせるものだった。それも当然かもしれない今日は夏休みに入って最初の週末、今日は最愛の親友、立花響との楽しいデートの日だったのだから。
本来ならば寮のルームメイトである二人は一緒に帰路へとつくはずだった。しかし立花響の特殊な事情によって、未来は一人で帰ることになってしまった。
彼女はけっしてそのことで響を恨んではいなかったがやはり寂しいと感じる心はとても大きかった。なぜならばその感情は響への愛情の裏返しなのだから。
そのような複雑な心境だったからだろうかいつも帰っている道とさほど違わない道のはずなのに明らかに人通りが少なく、異様な雰囲気に包まれていることに未来は気づいてはいなかった。
未来がようやく彼女の後をつける怪しい人物たちとワゴン車に気づき逃げ出そうと、その自慢の健脚で駆けだそうとした時、怪しいワゴン車が彼女の前方に回り込む。
未来を捉えようとワゴン車の後部ドアが開き目だし帽を被った怪しい男たちが彼女に手を伸ばす。
反射的に後ろに逃げようとする未来だがすでに彼女の後ろをつけていた男たちが手を伸ばせば触れられるぐらいの位置まで来ている。
男たちは未来が振り返ると同時に彼女の口を押さえワゴン車の方へ引きずって行く。
未来は手足をバタつかせて抵抗するが男たちは特別に訓練されたものらしく難なく未来を車に乗せる。
そして未来を乗せたワゴン車はすぐに何もなかったようにその場を去っていった。
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「師匠!! 未来が誘拐されたって、本当なんですか!!」
国連直轄の超常災害対策機動タスクフォース『S.O.N.G.』(Squad of Nexus Guardians)の本部機能をもつ潜水艦の指令室では、そこにいるには不釣り合いな制服姿の少女が、これまたその場に不釣り合いな薄いベージュのスラックスと真赤なワイシャツを着た男を問い詰めている。
少女は国連直轄の超常災害対策機動タスクフォース『S.O.N.G.』(Squad of Nexus Guardians)に所属するシンフォギア奏者にしてリディアン音楽院に通う女子高生でもある立花響である、男の方はS.O.N.G.の指令、風鳴弦十郎であった。
今にも弦十郎に掴みかからんばかりの響を近くで様子を見守っていたS.O.N.G.の制服を着た女性、友里が響を止める。
「気持ちは分かるけど、少し落ち着いて、響さん はいあったかいものどうぞ。」
やはり落ち着かない様子だったが、友里からあったかい飲み物をもらい必死に心を落ち着かせようとして響は説明を待つ。
「実は昨夜から未来君と連絡が取れなくなり、位置特定用のGPS端末の位置を調べたのだが端末の位置はイギリスに向かっている飛行機の機内を示している、なので搭乗者名簿を調べたが彼女の名前はなく、空港の監視カメラ映像からも彼女が飛行機に乗った形跡がなかった。」
そこまで弦十郎が説明すると友里がその後を受け説明を続ける。
「ですので私たちは昨夜の小日向さんの足取りを追ってみました。ある所までは目撃情報や周辺の監視カメラに映っていたのですが、突然に足取りをたどれなくなってしまったのです。そしてそれまでの聞き込みで彼女をつける様にワゴン車が彼女を追っていたとの情報がありましたので誘拐と判断し、捜索を開始しています。」
「それじゃ未来はイギリスにさらわれたってことですか?」
弦十郎は今すぐにも飛び出していきそうな響に未来がイギリスにいないであろうことを伝える。
「いや、恐らく誘拐犯は訓練を受けた諜報員か軍人だ、GPSの信号は欺瞞情報だろう。」
未来が連れていかれているだろう場所の説明を弦十郎がしている時、指令室のドアが開き響と同じ制服を着た3人の少女が慌てて入ってきた。
「おっさん!! 未来がさらわれたって!」
「本当なんですか」
「デェース?」
そんな3人を源十郎は歓迎した。
「3人ともよく来てくれた。 いま響君にそのことについて説明している所だ。」
3人はそれぞれ雪音クリス、月詠調、暁切歌、S.O.N.G.のシンフォギア奏者であり響や未来と同じリディアンの生徒である。
響とはクリスは月の落下事変、調と切歌はフロンティア事変で敵対関係であったこともあるが今は本気で響と未来を心配し駆けつけたのだった。
「それで未来君が連れて聞かれようとしている場所なのだがどうやらバルベルデ共和国のようだ。」
聞きなれない国名に響たちは戸惑うがクリスだけは苦虫を噛み潰したような表情だ。
「すでに翼とマリア君、二人の奏者が先行してイギリスからバルベルデに向かっている、我々もこれから空路にてバルベルデに向かうぞ!!」
「はい!!」
響たちは勢いよく返事をして準備し始める。
退室しようとしている響に弦十郎は「未来君は絶対に助け出すぞ。」と激励を送る。
「もちろんです。」
響は弦十郎の激励に力をもらったのか力強く頷いて指令室を出て行った、小日向未来を助けるために!!!
読んでいただきありがとうございました。
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