気が付いたら俺は異次元にいた。それはメルヘンなお菓子の国だったが、その雰囲気はメルヘンとはかけ離れていた。何もかもがわからなかった俺に、一人の女性が現れ・・・?
10分くらいの即席で書いた小説なので面白味はないでしょう・・・保証しません。ただ消すのももったいないなぁって思っただけですのでね。
「・・・ここは、どこだ?」
目が覚めるとそこは異次元だった。周りを見渡した感想といえば、お菓子の世界。地面は飴玉でできた、いうなれば砂利だらけ。しかし空気は淀み、殺伐とした雰囲気が広がっていた。
「ここは菓子の国ですよ。」
「うおっ!?・・・びっくりしたぁ。誰ですかあなたは。」
急に俺の横に麗しい女性が現れる。彼女は胸ポケットから名刺を取り出しながら言った。
「それはすいません。私はアクア。一介の天使です。この度は本当にごめんなさいね・・・。」
彼女ーーーアクアさんはいかにも天使らしい衣を身にまとっていて、名刺を渡す姿は中々似合わないものがあった。だがまあ、謝られる言われはあっただろうか?
「あなたをこの場所に連れてきてしまったのは私の責任です。私があなたの管理をミスってしまったばっかりに・・・。」
「管理って・・・一体なんなんですか?」
「人界には一人一人座標とデータが存在し、私たちはそれを管理しているのですが、私が誤ってしまって・・・本当にすいません。」
アクアさんが頭を下げてくる。このまるで平リーマンな感じ、名刺を持ってることもあり、天使の世界にも上下関係が存在するのだなと俺は思った。アクアさんは説明を続ける。
「この世界は今、見ての通り戦争が起こっています。具体的には北に住むアイス連合と南に住む和菓子連合によって行われています。特にこのあたりは戦地の真っ只中。いつ襲われてもおかしくありません。」
「なっ・・・!?それって危なくないですか!?大丈夫なんですか!?」
「全く大丈夫ではありません。」
アクアさんはすました顔で言い放つ。
「なんてこったい・・・。」
俺がそうやって大げさに膝をつくと、銃声とともに頭の上を銃弾がかすめていった。
「「・・・。」」
言ってるそばから銃弾が飛び交う。これはまずいな・・・。
「私達も狙われていますね。どっちの勢力かはわかりませんが、今すぐ逃げましょう。」
そう言ってアクアさんは俺の手を取る。それはまるで恋人みたいで・・・。
「ッ!?」
危ない危ない、つい見とれてしまった。アクアさんはもろ俺のタイプで、水色の長髪だ。風に靡く髪が麗しい。
「っ!?危ないっ!!」
急にアクアさんが俺を突き飛ばす。その瞬間、爆発の音。煙が晴れるとーーー
「だ、大丈夫ですかアクアさん!?」
右足を抑えるアクアさんと、爆発四散したと見られるバニラアイスと餅の皮があった。周りを見渡すに、恐らくこれは雪見大福だろう。
「・・・安心してください。天使の体は結構強靭ですので。」
「そうなんですか。強がりじゃなければいいのですが・・・。」
「特に強がりでもなんでもないですよ。安心してくださいな。」
アクアさんがにこりと微笑む。その姿は可愛く、それでいて美しくてーーー
「!?カハッ・・・。」
後ろから急に殴られた。柔らかくも固さを持つそれはきっと、こぼれ落ちる紫色を見るにきっと羊羹だろう。
「なっ!?大丈夫ですか優希さん!ゆ―き―ん!?ゆ――――さ―――――」
アクアさんの声が遠のく。たった一つの羊羹によって、俺は死んだんだ。
最後の最期、俺は菓子の国に迷い込んだ。そこであったのは、一人の天使であった。