ポケットモンスターサンムーン~ifストーリー~《本編完結》   作:ブイズ使い

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皆さんが一番好きなポケモンって何ですか?僕はブイズが全部好きですけど一番と言ったらやっぱりニンフィアですね。

そう言えば今年の映画は皆さん見ましたか?公開初日に見に行きましたけど内容は面白かったです。初代からのファンとしては嬉しい内容でした。……タケシカスミ代理のオリキャラが安定の棒読みだったのを除けばね。サトシと一緒だと余計目立つよね。

まああのシーンとかあのシーンとか色々泣けるシーンが多数あったので良しとしますが。ポケモンファンとしてはオススメですね。

そう言えばタケシとカスミがアニポケサンムーンに登場するとかなんとか。これはアニポケがますます楽しみになってきましたね。


キャプテンイリマ登場

僕とリーリエはハウオリシティに入った後観光案内所へと向かった。そして観光案内所へ入ったところで僕は一人の女の子が目に入った。あの子には見覚えがある。あの子は……

 

「ん?あれ?シンジ君にリーリエじゃん!どうしたの?」

 

女の子が僕たちに気付き声をかけてくる。そう赤いニット帽がトレードマークな彼女の名前はミヅキだ。しまキング・ハラさんの孫であり、この間僕とバトルをした新人のトレーナーでもある。ってまた説明をする必要性はなかったかな?

 

「ミヅキさん?いったいどうしたんですか?」

 

リーリエもミヅキを見つけて声をかける。

 

「リーリエこそどうしたの?まさか二人で旅にでも出るの?」

 

「いや、僕とリーリエは途中まで一緒に行こうと思ってね。取り敢えず初めに観光案内所で何か情報はないかと思ってちょっと顔を出してみたんだ。」

 

ミヅキの質問に僕が答える。

 

「あっ、もしかしてシンジ君も島巡りに挑戦するの?」

 

「ん?“も”ってことはミヅキも?」

 

「うん!実は私も挑戦してみようと思ってるんだ!」

 

「ん?島巡り?」

 

僕たちが島巡りについて話していると近くから男性の声が聞こえた。

 

「ちょっとごめんね。盗み聞きするつもりはなかったんだけど、島巡りに挑戦していると聞いて気になってね。」

 

するとその男性が声をかけてきた。その男性はピンク色の短い髪を後ろで流すようにしていて、爽やかそうな見た目をしている。

 

「君たち島巡りをするんだって?」

 

「あ、はい、そうですけど。」

 

男性は島巡りについて何か知っているのだろうか。

 

「あの、すいません。どちら様でしょうか。」

 

リーリエが僕とミヅキも気になっているであろう質問をする。

 

「あっと、自己紹介が遅れたね。僕の名前はイリマ。このメレメレ島のキャプテン、つまり島巡りの試練を担当している一人でもあるんだ。」

 

『……え?キャプテン!?』

 

僕たちは三人とも驚いた顔をした。それもそうだろう。突然話しかけられて探していた島巡りの関係者がすぐに見つかったんだ。それは驚きもするだろう。

 

「あはは、ごめんごめん。驚かせちゃったかな?ここではなんだから乗船場にまできてくれませんか?この街の南の方にあるので、試練についてはそこで説明しようと思います。」

 

イリマさんはそれだけ言い残して観光案内所を後にした。僕たちはイリマさんを見届けると、ミヅキが何かに気付いたように反応した。

 

「あっ!もしかしてそれってロトム図鑑?」

 

どうやらミヅキはロトム図鑑に気が付いたようだ。僕が「そうだよ」と答えると、ロトム図鑑には写真撮影機能があると教えてくれる。意外とロトム図鑑は図鑑機能以外にもハイテクシステムがあるのだと思い関心する。流石は最新のポケモン図鑑と言ったところだろうか。

 

「そうだ!折角だから3人で一緒に写真撮ろうよ!3人が旅に出る記念にね!」

 

ミヅキは思いついたように手のひらを合わせて提案する。僕もリーリエも問題はないとしてその提案に賛成した。ミヅキは「はやくはやく!」と言いながらリーリエの手を引っ張り外に出る。リーリエも少々戸惑いながら、でもどこか嬉しそうな顔をしながら引っ張られていく。僕もその様子に苦笑しながらついていく。

 

「じゃあ早速みんなそこに並ぶロト!」

 

ロトム図鑑が僕たちを街を背景に並ぶように促す。そしてミヅキが僕たちを先導して並び順を決めてくれる。僕が真ん中になり、その右にリーリエが、逆サイドにはミヅキが並ぶ。ミヅキがピースサインをとりながら「はい、チーズ!」と合図を出してくれる。僕とリーリエもそれに合わせてポーズをとる。とはいえリーリエは緊張をしているのか少したどたどしいポーズをとる。それでも写った写真を見たとき、ミヅキは満足そうな顔をしていた。

 

「じゃあ早速イリマさんのとこに行こっか!」

 

ミヅキは先ほどであったイリマさんの元へ行こうと走り出す。僕がミヅキに「走ると危ないよ」と忠告するもミヅキはお構いなしに先へと走っていく。僕は半分あきれながらリーリエと一緒にミヅキを追いかけた。その時僕は咄嗟にリーリエの手を握り、リーリエは照れていたものの僕はそのことに気付くことはなかった。

 

そしてしばらく走っているとイリマさんの待つ乗船場までたどり着いた。そこではイリマさんがポケットに手を入れながら海を眺め、僕たちを待ってくれていた。

 

「やっぱりアローラの海はいいよね。」

 

僕達が来たことに気付いたのかイリマさんはそう呟く。そしてそのまま振り向きイリマさんは改めて自己紹介を始める。

 

「改めて自己紹介させていただきます。僕の名前はイリマ。このメレメレ島のキャプテンを務めさせてもらってるよ。」

 

イリマさんが自己紹介を終え、次にミヅキが自己紹介を始める。

 

「私はミヅキ!ついさっき島巡りの旅を始めたばかりです!」

 

「僕はシンジ。ミヅキと同じで先ほど島巡りを始めたばかりです。」

 

「リーリエです。私はシンジさんやミヅキさんとは違いトレーナーではありませんが、別の事情で旅を始めたところです。」

 

僕達は3人とも順番に自己紹介する。

 

「さて、じゃあ早速君たちに島巡りと試練について説明させてもらうよ。」

 

イリマさんは僕たちの自己紹介が終わると島巡りについての説明を始める。しかしそれに水を差すように二人の男が割り込んでくる。

 

「おやおや?お前たち島巡りをする気でスカ?」

 

「やめといた方がいいスカよ。お前たちみたいな子供では到底最後までクリアする事なんて不可能でスカ。」

 

二人とも語尾にスカという特徴的な言葉遣いをしてくる。それに比例してかファッションも特徴的で、ドクロが真ん中にイラストされている黒のタンクトップに、同じくドクロの帽子とマスクを身につけている。そして先ほどからラッパーのような仕草を取りながら話している。カッコいいと思っているのだろうか?と、僕は内心思ったりしてしまっている。その二人の言葉にミヅキが反論しようとするが、当のイリマさんはというと……。

 

「じゃあまず試練についてだけど……。」

 

二人が最初からいないような態度をとり、彼らを無視して僕たちに説明を続ける。すると彼らは無視されたのが気に入らなかったからか、剣幕になって怒鳴ってきた。

 

「ちょ!?なに無視してんスカ!」

 

「これ以上無視するってんならお前たちのポケモンを全部いただくスカよ!?」

 

今の言葉にイリマさんが溜息をしながら反応した。

 

「人のポケモンを取ったら泥棒ってしってる?」

 

「俺たちは泥棒じゃないスカ!俺たちはアローラ一イカしたギャング、泣く子も騙すスカル団スカ!」

 

「……“泣く子も騙す”じゃなくて“泣く子も黙る”では?」

 

気になったセリフを僕が指摘すると、スカル団は「うるさいスカ!」と逆切れしてきた。うん、今のは僕が悪かったのかな?

 

「相棒、こいつら完全に俺らの事なめてるスカ。これは一度痛めつけて思い知らせるしかないスカ。」

 

スカル団と名乗った男たちは互いにポケモンを繰り出しポケモンバトルを仕掛けてくる。スカル団が繰り出したポケモンは一人目がズバット、二人目はスリープだった。。

 

「仕方ないな。僕はズバットの方を相手するから、ミヅキはそっちを頼める?」

 

「分かった!こっちは任せて。」

 

「お二人とも気を付けてください!」

 

リーリエが後ろで励ましのエールを送ってくれた。僕はそれに応えるように手をあげる。僕とミヅキは二手に分かれて別々に相手をすることにした。そして僕はズバットを使うトレーナーの正面に、ミヅキはスリープを使うトレーナーの正面に立ち、互いにモンスターボールを手に持ち同時に投げる。

 

『フィア!』

 

『ピチュ!』

 

僕のボールからはニンフィアが、ミヅキのボールからはピチューが出てきた。

 

「ミヅキはピチューを捕まえてたんだね。」

 

「うん、そういうシンジ君はニンフィアなんだ。もしかしてイーブイ系のポケモンでそろえてる?」

 

「まあね。僕が持ってるポケモンは全部イーブイとその進化形だよ。」

 

以前のイーブイと今回のニンフィアを見てそう判断したんだろう。因みにこのニンフィアは僕の一番の相棒で、旅に出た時からずっと一緒に行動している仲間だ。勿論全ての手持ちのポケモンは僕の家族も同然の存在だ。だが僕とニンフィアの絆は誰にも負けていないつもりだ。

 

「ニンフィア、久しぶりのバトルだ。全力で行こう!」

 

ニンフィアは僕の声に嬉しそうに返事をしてくれる。どうやら久しぶりに選出されて嬉しいようだ。僕もニンフィアと戦えることはとても嬉しいよ。

 

「丁度いいや。君たちのバトルを僕もじっくり見せてもらおうかな。」

 

「また俺らのこと無視してるスカ!絶対に許さないスカ!」

 

再び無視したスカル団たちは同時に攻撃を仕掛けてくる。僕たちも気を引き締めようとミヅキと共に戦闘態勢をとり、それぞれバトルを開始する。

 

「ズバット!つばさでうつ攻撃スカ!」

 

ズバットは空中からニンフィア目掛けて急降下し、翼をぶつけて攻撃しようと接近してくる。しかしそんな単調な攻撃は僕たちには通用しない!

 

「横に避けてズバットを捕まえて!」

 

ニンフィアはズバットの攻撃を軽く避けて、触角を利用しズバットの翼に絡めて押さえつける。ズバットは振りほどこうとするが、翼の自由が利かないため力が入らず振りほどくことができずにいる。

 

「そのまま上に飛ばしてシャドーボール!」

 

ニンフィアは捕まえたズバットを上に投げ飛ばし、態勢を整える暇もない状態のズバットに向かってシャドーボールを放つ。直撃したズバットはそのまま転落してくるが、そのスキを見逃さずに追撃の指示を出す。

 

「続けてでんこうせっか!」

 

ニンフィアは落ちてくるズバット目掛けて一直線にすごい勢いで体当たりしズバットを吹き飛ばす。そのダメージに溜まらずズバットは壁にぶつかって戦闘不能となる。

 

「ズ、ズバット!?戻るスカ!」

 

スカル団の一人は戦闘不能になったズバットをモンスターボールに戻す。どうやらミヅキの方も終わったようでスリープもモンスターボールに戻された。

 

「く、くそー!なんなんスカ!こいつら!」

 

「こ、ここは一時撤退スカ!覚えてろスカー!」

 

スカル団は一目散に逃げていく。どうやら逃げ足だけは相当早いようだ。

 

「やれやれ……なんだか騒がしい人たちだったね。」

 

「全くだよ。正直大したことなかったしね。」

 

僕とミヅキはそれぞれにあきれた感想を漏らす。そこにリーリエが「お疲れ様です」と声をかけてくれる。

 

「いや~二人とも素晴らしいですね。それだけの腕とポケモンの絆があれば、試練も難なく突破できるでしょう。」

 

イリマさんが拍手をしながら前に出てくる。どうやら今の戦いを見て、僕たちの実力が試練を受けるに値したと判断してくれたようだ。

 

「ありがとうございます。では先ほど話の続きですが……。」

 

「ああ、そのことだけどね……」

 

イリマさんはそのまま話を続ける。

 

「実はさっき話そうとしたことは、僕と戦ってほしいということだったんだ。」

 

「え?どういうことでしょうか?」

 

リーリエがイリマさんにその言葉の真意をきく。

 

「僕は君たちが試練に挑める実力があるのかどうかを確認したかったんだ。試練で挑む相手はかなり強力だ。生半可な実力では返り討ちに会ってしまうからね。」

 

イリマさんは笑顔で試練の過酷さを語る。しかしその奥では、僕たちが挑もうとしている試練がどれほど過酷かというのが伝わってくる

 

「さあ、早速だが君たちを試練の場所へと案内するよ。」

 

そう言いイリマさんは僕たちを誘導する。僕はこういった状況は今までの旅で多少慣れているが、初めて挑戦することでもあるので緊張と同時にワクワクする気持ちも感じている。ミヅキは初めての旅ということでやはり緊張は隠せないようだ。挑戦しないリーリエでさえ、今のイリマさんの話を聞いてどこか落ち着かない様子だ。

 

そしてイリマさんについていき、ハウオリシティの外まで行く。しばらく歩いていると洞窟の前まで辿り着き、イリマさんは足を止める。イリマさんは振り向き、再び話し始める。

 

「ここが僕が担当する試練の場所……“茂みの洞窟”だよ」

 

ここが最初の試練か……。なにかに挑戦する前のこの緊張感……やっぱり楽しい気持ちがこみあげてくる。これから何が起きるのか分からないからこその楽しさが旅にはあるからだ。

 

「これが茂みの洞窟……。おじいちゃんに話は聞いてたけどいざ前に立ってみるとなんだか印象が違うね。」

 

ミヅキはさっきまでの笑顔が薄れて顔が強張っている。初めて旅に出て初めての挑戦だ、それは緊張の一つや二つでもするだろう。

 

「とはいえ試練は一度に一人しか受けれないんだ。簡単にルールを説明するよ。」

 

イリマさんはそう言い試練に関してのルールを説明する。試練のルールを簡単にまとめるとこういうことらしい。

 

・試練は一度に一人しか受けられない

・ポケモンは何匹使ってもOK

・試練中はポケモンを捕まえれない

・試練が始まればクリアするか失敗するまで外には出られない

・主ポケモンと呼ばれるポケモンを倒せば試練はクリア

 

これくらいだろう。注意点としては試練を開始する前には準備をしっかりと整えてから挑むのがいいだろう。万全の準備をしないに越したことはない。旅で最も怖いのは肝心な時に必要なアイテムがなくなってしまうことだからね。

 

「中々厳しそうな試練ですね。私はここからお別れですが、お二人とも、くれぐれも気を付けてくださいね。」

 

「ありがとうリーリエ。」

 

「うん、ありがとうね!リーリエも気を付けて!」

 

そう言って僕たちは手を振ってリーリエと別れる。リーリエは手持ちのポケモンを持っていないので、虫よけスプレーを大量に所持しているらしいので野生のポケモンに対する心配はないだろう。

 

「さてと、どっちから試練を受ける?」

 

イリマさんが僕たち二人に試練を受ける順番を尋ねてくる。その言葉に先に反応したのはミヅキの方だった。

 

「悪いけど……シンジ君から先にやってくれる?私はもう少し特訓してから受けたいし、気持ちの整理もしたいから。」

 

「うん、分かった。じゃあ僕から先に受けさせてもらうよ。」

 

「うん、お願い。」

 

ミヅキからそう言われると僕は意思表示のために一歩前に出る。それにイリマさんは試練受注の意思だと受け取ったのか頷き、僕を洞窟の中へと案内する。僕はミヅキに背中を見送られながらイリマさんの後についていく。今、僕のアローラ地方初の挑戦が始まろうとしていた。




アニポケで出番の無かったイリマさん登場回です。とは言えこれ以降出番があるかは…………まあ、うん。

今回からは一話毎の投稿ですのであしからず

ノシ
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