ポケットモンスターサンムーン~ifストーリー~《本編完結》   作:ブイズ使い

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今回よりカントー編突入です!これが書きたかった!……ただオリジナルストーリーが思いつくかが問題ですがね。

そして遂にニンフィアとイーブイの等身大ぬいぐるみが届きました!しかしやたらデカい。全種類買いたかったけど、全種買ったら主の部屋が埋め尽くされるのは確実だった……。

なんかサブタイをアニポケっぽく?してみました。特に意味なんてない。


カントー編
再会する二人、新たな旅の始まり!


僕は今カントー地方に到着した。久しぶりのカントーの空気……アローラの空気も美味しかったけど、カントーの空気もまた格別だ。

 

ここはクチバシティ。カントー地方の港町で、カントー地方の中でもかなり大きな町でもある。リーリエはオーキド博士に会うため、マサラタウンで暮らしていると聞いている。そのため僕は先ずマサラタウンへ向かうことにした。とは言え、ここからマサラタウンまでの距離はかなりある。なので僕はすぐにポケモンセンターに行き、オーキド博士に連絡を取ることにした。

 

「あっ繋がった繋がった。オーキド博士、聞こえますか?」

 

「おー!その声はシンジか!久しぶりじゃの!元気にしとったか?」

 

僕はオーキド博士にポケモンセンターにあるテレビ電話を繋げる。

 

「はい、この通りです。それで、僕は今カントー地方のクチバシティにいるのですが……」

 

「なんと!?こっちに戻ってきておったのか!?」

 

僕はカントー地方に戻ってきていることを伝えると、博士は驚きながらも嬉しそうな表情を見せた。そして僕がマサラタウンへ行きたい、と伝えると迎えの助手を送ってくれると言ってくれた。僕はしばらく待つと、ヘリコプターが迎えに来てくれたのでそれに乗り込む。僕はそのままマサラタウンへと降り立ち、オーキド博士の元へと向かう。

 

「オーキド博士!ご無沙汰しております!」

 

「シンジ!よくきたの!歓迎するぞい!」

 

オーキド博士は僕と久しぶりに会い、僕のことを歓迎してくれた。僕はアローラでの出来事を報告し、暫くの間話し合った。やはり研究家だからか、カントーにはいないポケモンの話をすると真剣になって聞いてくれた。

 

その後僕は、博士にリーリエのことを尋ねると、僕のことをよく話してくれていたようですぐに話が伝わった。リーリエは母親の薬のことをオーキド博士に相談し、博士はそのことについて全面的にバックアップしてくれていたらしい。

 

リーリエは旅に出る際にもここに立ち寄り、初心者用のポケモンを一匹授かったらしい。リーリエはどうやらフシギダネを選んだようだ。僕はリーリエがいつ旅に出たのかを尋ねると、出たのはつい昨日の事らしい。と言うことはあまり遠くには行っていないことになる。恐らく方向音痴のリーリエの事だ、トキワの森で迷っているころなのではないだろうか。

 

オーキド博士は、リーリエに会う前にリーリエの母親……つまりルザミーネに会ってきてはどうだ、と提案してきた。正直今出会うのは少々気まずいような気もするが、それでも挨拶はするべきなのだろう。突然娘にあんな事をしてしまった僕のことをどう思っているのかは分からないが……。

 

僕はオーキド博士にリーリエの自宅を教えてもらう。意外なことに研究所の近くにあるようで、僕はルザミーネ…………いや、ルザミーネさんの家へと向かうことにする。僕はルザミーネさんの家へと辿り着きインターホンを鳴らす。すると家からは一人の女性が出てきた。

 

「あら?シンジ君?どうしてここに?」

 

間違いない。以前より痩せてはいるがルザミーネさん本人だ。僕の事は覚えてくれているようで、家に上がるように勧めてくれる。僕も少し遠慮しながらだが家へと上がらせてもらう。リビングは綺麗に片付いており、ポケモンのぬいぐるみなどが多く飾られている。リーリエやルザミーネさんのイメージと同じく白色の綺麗な家だった。

 

「こんなものしかないけど良かったらどうぞ」

 

「いえ、ありがとうございます」

 

ルザミーネさんは僕にお茶と煎餅を出してくれる。僕はその気遣いに感謝する。そして机を挟んで僕の前に座る。

 

「2年前の時はごめんなさいね。私はあの時みんなに迷惑をかけてしまった。特にあなたとリーリエには本当にひどい事を……」

 

ルザミーネさんはあの時のことを鮮明に覚えているようで、僕にあの時のことを頭を下げて謝ってくる。僕はあの時の事は全然気にしていないといい、むしろ今は元気に暮らせていることに嬉しさを感じていると伝える。

 

「……ふふ、本当に優しいのね。あの子が惚れる気持ちもわかるわ。」

 

「え?」

 

「あの子……リーリエはね、こっちに来てからいつもあなたのことを話しているのよ。あなたがポケモンバトルが強いことも、誰にだって優しいことも、ピンチの時にいつもあなたが助けてくれたことも。」

 

リーリエはそんなことを……。リーリエが僕のことを話してくれているだなんて、なんだか凄く嬉しいな。

 

「それからリーリエとキスをしたこともね。」

 

「ッ!?す、すいませんでした!」

 

僕はその言葉に驚きと焦りを感じ土下座をする。咄嗟の事だったとはいえ、僕はリーリエの気持ちを考えずに行動に出てしまった。今思えばそれは勝手な行いだったのだと後悔する。しかしルザミーネさんはその事について怒る意思を見せなかった。

 

「謝らなくてもいいのよ。あの子、恥ずかしがりながらもそのことを嬉しそうに話していたのよ?リーリエ自身も私にシンジ君のことが大好きっていってくれてたしね。」

 

「リーリエが?」

 

ルザミーネさんは僕にリーリエが話してくれたことを聞かせてくれた。あの時は卑怯なことをしたとも思ったが、それでもリーリエは僕のことを思ってくれたことを知ると、僕は嬉しさのあまり泣き出しそうになった。でもルザミーネさんの前でそんなだらしない真似は出来ないので、必死に涙をこらえる。

 

「これからリーリエのことを追いかけるんでしょ?あの子のこと、お願いするわね。」

 

「!?はい!分かりました!」

 

僕はルザミーネさんの言葉に返事をする。僕は例え何があってもリーリエのことを守っていくと固く決意する。リーリエが僕のことを思ってくれてるいるように、僕もリーリエのことを思っているから……。

 

「ところで、私の事はお義母さんと呼んでくれないのかしら?」

 

「え!?えっと……恥ずかしいのでまだ///」

 

「あらあら……うふふ」

 

ルザミーネさんのそんな冗談交じりな言葉を聞きながら、僕はその場を去ることにしリーリエを追うことにした。でも、いつかルザミーネさんのことをお義母さんと呼べる日がくるのかな、と内心では少し考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う~、ここはどこなのでしょうか……」

 

私ことリーリエは今トキワの森で迷子になっているところです。私が方向音痴って事をすっかり忘れていました……。今まではシンジさんがいてくれたので迷うことはなかったのですが……。ってこんなんじゃいけないですよね!こんな姿をシンジさんに見せてしまってはシンジさんに笑われてしまいます!私はシンジさんのような立派なトレーナーになると決めたのですから!

 

「がんばリーリエです!私!」

 

私は手をギュッと握り気合いを入れなおす。この言葉はシンジさんに以前つけていただいた言葉です。なんだかその響きが気に入っちゃて今でも使わせていただいています。

 

私が森の中を進んでいくと、コクーンさんがいっぱいぶら下がっているところに出ました。なんでしょう……なんだか嫌な予感がします。

 

そんな私の予感も束の間、森の中からスピアーさんの群れが現れました。どうやらここはスピアーさんの巣だったみたいです。って冷静に分析している場合じゃありません!早く逃げなくては!

 

私はスピアーさんから全力で逃げ出します!しかしスピアーさんの動きは速く、私の力では振り切ることは出来ません。このままではやられてしまう……と思った矢先、突如目の前に一筋の電気が通りがかりました。スピアーさんはそれに驚きこの場を去っていきます。一体何が……と思った時、私の聞きなれた声が耳に入ってきました。

 

「リーリエ!大丈夫だった!?」

 

絶対に聞き間違えることも見間違えることもありません。だってその方は、私をいつも助けてくれて、私のことを思ってくれて、私が大好きな方なのですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はマサラタウンを出てトキワシティに辿り着いたものの、そこにはリーリエの姿を見ることはなかった。話を聞いたところによると、それらしい人物は少し前にトキワの森に入っていったという目撃情報を聞くことができた。そして僕はトキワの森に入り、リーリエを探そうとするが、その時に女の子が叫ぶ声を聴いた。僕はそちらの方角へと向かい確認してみると、リーリエがスピアーに襲われてピンチになっていた。僕はすぐサンダースを出して10まんボルトで追っ払ってもらいリーリエを助ける。

 

「リーリエ!大丈夫だった!?」

 

僕はすぐさまリーリエの元へと駆けつけ、リーリエの無事を確認する。幸いにもリーリエは怪我をしていないようで、僕のことを涙を流しながら見てくれている。

 

「シンジさん……どうしてここに……」

 

「約束したからね。また必ず一緒に旅をしようって。それにリーリエがピンチになれば、僕はいつでもどこでも駆けつけるよ。」

 

「!?シンジさん!」

 

リーリエは驚いた表情で、僕がなぜここにいるのかを尋ねてくる。僕はその問いに笑顔で答える。リーリエは僕に勢いよく抱き着いてくる。僕もリーリエの気持ちに応えるために強く抱きしめ返す。

 

「シンジさん……私、ずっとあなたに会いたかったです……」

 

「……うん、僕も同じだよ。リーリエ……また会えてよかった……」

 

リーリエは涙をながしながら話す。僕はそんなリーリエの顔を見つめる。そして僕とリーリエは分かれた時と同じように唇を重ねる。

 

「……ぷはっ、えへへ、またしちゃいましたね」

 

「嫌だった?」

 

「ううん、嫌なんかじゃないです。むしろとても嬉しいです!私、シンジさんの事大好きですから!」

 

「……うん、僕もリーリエの事が大好きだよ。今までも、そしてこれからも……」

 

「はい!私もです!」

 

そして僕たちは再び唇を重ねる。僕もリーリエも久しぶりの再会に喜びを隠せない。でも、僕はずっとリーリエに会いたかったんだ。あの時からリーリエの事を忘れたことなんて一度もなかったから。

 

こうして僕とリーリエは再会し、二人で旅をすることを決意する。これからのリーリエとの旅は、どんなものになるかは分からないけど、それでも僕は一つだけ分かることがある。リーリエとの旅は絶対に楽しい……それだけは断言できる。だって、僕はこんなにもリーリエの事が大好きなのだから……。

 

 




うーん……ここから先の流れが中々迷う。候補は色々あるんですけどね。まあこれまで通り気ままに毎週更新でやっていくつもりです。一番の問題はやる気が続くかどうかですが……。

そう言えばUSUMでは悪の組織が全て復活してレインボーロケット団が登場するのだとか。しかもPVではサカキ様がミュウツー使ってたし、なかなかストーリーが大容量になっててますます期待してしまいますね。

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