ハリー・ポッター 新月の王と日蝕の姫 作:???
色々忙しかったりで今回は難産でした
それではお楽しみ下さい
第8話 ハロウィンのトロール騒動
スリザリン寮は地下にあるため他寮に比べて陰気臭いが、その日はいつにもまして空気が重苦しかった。ドラコに向けられた好意的とは言い難い視線や、中には舌打ちをする者までいた。ヒエラルキーの低い生徒たちは敏感に察し八つ当たりをされないように早々に寮を後にした。
それはなぜか。今ホグワーツで流れているある噂のせいだ。
それは”あのハリー・ポッターが規則を曲げてまでクィディッチチームに入れられた”というもので、これはハリーが箒程の大きさの包みを抱えているのを見たという者が多くいたのでほぼ確定情報とされている。
スリザリン生はパンジーが落ち込んだドラコを励ますといった場面を目撃していたため、その飛行訓練で何があったのかは把握していたので例の噂に至るまでの経緯を察することが出来た。
「これは流石にどうなのかしら」
「……スネイプと変わらない」
普段はそういった事を口にしないリーゼもその噂をレクスに話していた。噂を流す大体の者は箒を貰ったという事や100年ぶりのシーカーであるという事に嫉妬しているが、一部の者はマクゴナガルのクィディッチ絡みの贔屓が酷過ぎると批判している。
レクスとしてはハリー・ポッターが何をしようとも関係無いと思っているのだが、噂を知ったマーカス・フリントがレクスを勧誘しようと強行策に出ようとしたのでみぞおちをえぐる様に殴って静かにさせた。興味は無いが結論を出すならば正直50歩100歩だろう。今回はマクゴナガルの贔屓が目立つが考えてもみろスネイプの贔屓の方が悪質だ。
「まぁそうね。でも教師が個人を贔屓するのはどうなのかしら。しかも今回のは校則を捻じ曲げての事なのよ」
やがてハリーの噂についての話は終わり、授業の範囲を超えた魔法についてに移っていった。学年でトップクラスの成績のリーゼからしても、レクスの魔法に対する知識の深さや魔法力は底知れず、中でも闇の魔術や危険な魔法薬に対する知識は群を抜いている。
レクスと予習をするというよりは教えてもらいながら上級生の範囲を学んでいたが、ふと気付くと寮には自分達の他には誰もおらず時間もかなり切羽詰まっていた。
2人は小走りに大広間に向かうが途中で廊下が豪華に装飾されているのを見て今日がハロウィンであることを思い出した。
やはり朝食が遅れていたので本日最初の授業である魔法薬学の教室に着いたのが授業開始の30秒前だったので、1年生としてはそれなりに難易度の高い質問をされたがレクスやリーゼにとっては常識レベルの問題であったので軽く5点ずつもらい悠々と席に着いた。
その日の午後一番の授業が魔法史だったので多くの生徒が睡魔に敵わず机に突っ伏せている中でレクスは一心不乱にペンを走らせている。だが決して板書している訳では無く
次の授業は妖精の魔法であるがスリザリンの前にグリフィンドールも妖精の魔法の授業があったのだろう。グリフィンドールも授業が終わったのか妖精の魔法の教室から出てきたばかりだ。
普段であれば犬猿の仲であるスリザリンとグリフィンドールが出会えばすぐに喧嘩が始まるのだが次の授業がお互いあるので余計なことをしている暇がない。そのためどちらの生徒も壁に寄って歩くのだが、そういったことに興味のないレクスとその隣のリーゼは堂々と真ん中を歩いていた。
「キャッ」
妖精の魔法の教室から飛び出てきたハーマイオニーとリーゼはぶつかってしまい互いに尻餅をついた。リーゼは一方的にぶつかられたためじろりと睨むがハーマイオニーはそれすら気付かない程に動揺していたようで泣きながら走り去っていた。
「ちょっと。何なのよ……」
タイミングが良いのか悪いのかぶつかってから泣き出した様にも見えた所為か、ハーマイオニーを泣かせたと勘違いしたグリフィンドール生が睨んできたので面倒ごとを避けるためリーゼはそそくさと教室に入った。
今までの妖精の魔法の授業は基本的に魔法理論の解説やら実演であった為、一部の生徒たちのやる気がそがれているのを察していたフリットウィックだが教卓から顔を出すなりニコリと微笑んだ。
「さぁ!今日からは皆さんが待ち望んでいたであろう実技をやっていきますよ!よく見てよく聞いているのですよ!ウィンガーディアム・レビオーサ!」
そう言ったフリットウィックは浮遊魔法で手元の羽根を浮き上がらせ、杖を指揮棒の様に振るうと羽根はその通りに動き生徒の目を奪う。
「では今から挑戦してみましょう!今まで練習してきたしなやかな手首の動かし方を思い出して!ビューン、ヒョイですよ!いいですか?呪文の発音も正確に!呪文の発音を間違えると、術は正しく発動しませんからね!」
フリットウィックは二人組を組むよう促し杖を一振りし授業で使う羽根を生徒一人一人の目の前まで飛ばす。二人組を組むとなれば自分よりも優れた者と組みたいもので、そうなった場合人気のある生徒というのはある程度固定されてくる。その中でも最も人気があるのはリーゼだ。学年トップクラスの成績に加えなんだかんだ言って面倒見のいい性格をしているため引く手あまただ。一方でそのリーゼを優に超える成績のレクスだが、とてもじゃないが面倒見の良いとは言えない性格に加えて常に纏っている張り詰めた雰囲気を苦手に思う者が多い為引く手が多いとは言えない。
結局リーゼはダフネに誘われて組んだようでレクスはドラコと組む事になった。
「ウィンガーディアム・レビオーサ」
ドラコが杖を振りながら浮遊術を唱える。しかし羽根は机を動き回るだけで浮かない。
その時後ろから悲鳴が聞こえた。ゴイルが羽根を発火させて、しかもそれが机と駆け抜けネズミ花火の様になっていた。ドラコはゴイルを近くにいたマグル生まれに押し付けて来なければ組むのは自分であったと理解しているため、ゴイルと組まなくて良かったと言いたげな安堵の表情を浮かべていた。
すると今度は前からさらに悲鳴が聞こえた。だがこちらには歓喜が感じられる声色だった。
「おおっ、シンクレアさんお見事!5点あげましょう」
レクスにとってはこの程度の呪文は幼少の頃から使えるためやる気になれずドラコの机上を駆ける燃え盛る羽根を見ていたが、それがレクス側に来たので素手で叩き潰し消化した。
レクスはこの程度のことも出来ないと思われるのも癪だと思いローブから杖を取り出し声を出さずに軽く振った。すると羽根は空中を自在に駆け回る。
それを見たフリットウィックはいくら優秀とはいえ一年生が一回で浮遊術をしかも無言呪文で成功させたのを見て驚きのあまりひっくり返ってしまった。
「素晴らしい!一年生なのに無言呪文を使えるとは⁈スリザリンに10点あげましょう!」
ドラコの羽根は火を噴かない様になりピクピクして浮きそうで浮かないくらいまで進歩したが浮かなかった。ドラコと同じ程度出来ているのは5人程度で後はピクリともしなかった。別に彼らが不出来なわけでは無い。むしろ初めての実技で成功させたリーゼや、無言呪文で成功させたレクスがおかしいのだ。
ドラコら数人が教えて欲しそうに見ていたがレクスの視界には入らなかった。
結局浮遊術を成功させたのはレクスとリーゼの2人だけだった。最後にまた2人を褒めてフリットウィックは授業を締めた。
朝はいろいろと忙しかった為大広間の内装をゆっくり眺めることが出来なかったが、見てみれば無骨な石レンガを豪華で煌びやかな装飾で彩られていた。大広間を照らしている千を超える蝋燭の代わりにジャック・オー・ランタンが宙に浮き、煌々と輝く灯が金の皿に反射してより輝いて見える。
その皿に乗っている料理はいつもよりも工夫の凝らされた逸品だ。ただ一つ言うならばどれも南瓜をふんだんに使った料理だという事くらいだろうか。
同室のダフネやパンジーと共に創意工夫のなされた品々を食べていたリーゼだったが、不幸にも原因不明の腹痛に悩まされた為周りに一言告げて席を立つ。
「楽しんでいる最中にごめんなさい。ちょっとお花摘みに行ってくるわ」
「わかったよ。そういえば大広間付近のトイレは今ピーブスのせいで使えないみたいだよ」
「そう、助かったわ」
ダフネの言う通りに付近のトイレはまるでマートルが居座ったかのように水があふれかえっていた。仕方なくそこから最も近いトイレに向かった。途中クィレルの姿を見つけ不審に思ったがそれどころではないと軽く小走りになる。
ようやく見えてきたトイレに駆け込むが如何やら腹痛は一過性のものだったらしくすっかりなりを潜めてしまっていた。それ以外にも思わずため息をつきたくなる状況に出くわした。トイレの隅で泣いていたらしいグレンジャーを見つけてしまったのだ。
この時さっさと回れ右してハロウィンパーティーに戻っていれば良かったのだが後退りする時に足音を立ててしまい、それに気づき顔を上げたグレンジャーと丁度目が合ってしまった。
咄嗟の事にリーゼが固まっていると、何が呼び水になったのかグレンジャーが泣き出してしまった。
「……本当、何なのかしら」
この状況を人に見られたら絶対に誤解されるじゃない、と。それが偏見が酷いグリフィンドール生だったら最悪ね、と。そうよ、それにこのまま立ち去ったら後で何言われるか分かったモノじゃないわ、と。そう自分を言い包める。
リーゼロッテ・シンクレアは根本的に善に属する類の人種である。口調の強さなどで誤解されたりもするがそれらは面倒見の良さやお節介などが元である。故にこういった場面ではどう動いても結局は同じ行動をとるだろう。
すなわち___
「はぁ……。グレンジャー?一体どうしたのかしら」
「シ、シンクレア?あ、貴女には関係ないじゃない。放っておいてちょうだい」
「ところがそうもいかないのよね。もしこんなところ誰かに見られたら面倒だし減点だってあり得るかもしれない。……何があったかは位は聞いてあげる、だからさっさと泣き止んで出てきなさい」
「何だか私勘違いたみたい。貴女って優しいのね」
「聞いてあげるとは言ったけどもさっきの事は謝ってもらうわよ」
「あ、そのごめんなさい」
「まあ良いわそれほど気にしてなかったしね。それで?貴女はハロウィンパーティーにも来ないでこんな所でどうしたのかしら?」
ハーマイオニーが事情を話そうとすると何を思い出したのかまた泣き出しそうな顔になったのでリーゼは頭を撫でて宥める。
「どうして泣いているかというとね、妖精の魔法の授業の時にロンが浮遊魔法を全然できてなかったからコツを教えてやって見せたら不機嫌になって、授業が終わった後にアイツは悪夢みたいなやつだって、だから友達なんていないんだって、言ってたのを聞いてしまったの。
私にもセラがいるわって言い返そうとしたんだけど、もしセラも同じ事を考えていたらって思ったら怖くなって、それで走って出ていった時に貴女にぶつかっちゃったのよ」
「そうだったのね。でも一つ訂正させてもらうわ。セラのことだけど、年中お花畑のあの子がそんなこと考えているわけないでしょ。それは貴女の考え過ぎよ」
「そうかしら」
「そうよ。それに貴女はとても凄いと思うわ」
「え?」
「マグル生まれなのに教育を受けてきた私よりも成績が良かったりするじゃない」
「私を認めてくれるの?誰かに勉強で負けるなんてあなた達が初めてで悔しくて追い越そうって目標にして勝手にライバル視していたのに」
「なら同じね。私も貴女に負けないことを目標にしてきたのよ」
「そうだったのね」
「そういえば随分落ち着いたようねグレンジャー」
「ねぇシンクレア。何か匂わない?」
「本当ね。何かしらこの匂い」
リーゼのからかう様な言葉に返答しようとしたハーマイオニーだったが彼女の嗅覚は異臭を捉えリーゼにも確認を取る。このどんどん強くなる異臭を捉えたのはハーマイオニーだけでは無いようでリーゼもハンカチを口元に当て顔を歪める。
どちらから言い出したわけでは無いがこれを異常と捉え非常時に少数でいる事の危険性を理解した2人はトイレを出ようとするが、出口に差し掛かったところで思わず思考を止めてしまう。
そこにいたのはホグワーツにいるはずのないトロールだった。ソレは2人の姿を認めるとニンマリと残忍な笑顔を顔に貼り付けた。
大広間で行われているハロウィンパーティーでレクスは珍しく1人で座っていた。普段は大抵リーゼと過ごすことが多いが、そうでない時はドラコやらと行動を共にすることが多い為レクスが1人で過ごす時間はそうは無い。だがリーゼは他の女生徒に連れて行かれ、ドラコらはテーブルの中央で囲まれていた。
ふと視線をやるとクィレルが大広間をこそこそと抜け出していたが自分の気にする事では無いと盛り付ける料理は
しばらくするとクィレルが息を乱して大広間に駆け込みダンブルドアの元へ急いだ。
「トロールが……地下室に……お知らせしなくてはと……」
クィレルはダンブルドアに用件を伝えると役目を果たしたと言わんばかりに倒れ込み気絶する。防衛術の教授ならそのまま追い払えよと生徒らが思う間も無く大騒ぎとなる。大広間は蜂の巣をつついたように騒ぎ始め皆が我先にと外に出ようと出口に向かう。
そんな大騒ぎの中でも触らぬ神に祟りなしと言わんばかりにレクスの周囲のみぽっかりと開けていてその中心で全く動じず優雅に料理を口に運び食事を楽しんでいた。
「監督生よ、直ちに自分の寮の生徒たちを率いて寮に戻るのじゃ!」
ダンブルドアが杖先から爆発音を鳴らして生徒の騒ぎを鎮め寮に戻るように指示を出す。そんな中人の波に逆らいレクスの元まで1人のスリザリンの女生徒がいた。
「レクス大変なの!」
「……なに?」
そのリーゼとよく一緒にいることは覚えているが名前までは覚えていない女生徒のただ事ならぬ剣幕にレクスは手を止め向き直る。
「リーゼが!リーゼがトイレに行っててトロールのこと知らないの!しかも多分地下に近いところのなの!」
それを聞いたレクスはすぐさま立ち上がり出口に向かうが混雑していてとても通れそうにない。そのはずだったがレクスが進むと人波はさっと割れる。普段の雰囲気に加え殺意と怒気を受けて道を譲らぬ剛の者など居なかった。
人混みを抜け出したレクスは人目を憚らずに生徒の群を走り抜ける。後ろから怒声が聞こえた。おそらく監督生だろうがレクスは知ったことかと脇目も振らずに加速する。
レクスの並外れた獣に匹敵する嗅覚はトロール特有の吐き気を催す悪臭を捉えた。進めば進むほど強くなる悪臭だがそれはトロールに近付いていることを表していた。
廊下を凄まじい速度で走り抜けるレクスだったがフリードとハリーとロンの姿を見つけた。3人は固く閉ざされた扉の前で何やら喜んでいる様だがレクスの記憶が正しければそこは女子トイレの筈だ。事実中からリーゼとハーマイオニーの声が聞こえる。
悲鳴でようやく気付いた3人だが扉を開けるよりも異常な速度で走り寄るレクスの姿に呆気にとられていた。
杖を取り出す際の僅かな失速すら煩わしく思ったレクスは、一切減速することなく扉2メートル手前で最後の加速として床がえぐれる程に踏み込み跳躍。更に空中で身体に捻りを加え固く閉ざされた扉を蹴り破り勢いを殺しつつ中に飛び込む。
今まさに醜いトロールがリーゼに棍棒を振り下ろそうとしているところだったが背後で扉を蹴り破る音が聞こえた。トロールは思わず振り返りそして絶望した。
知能が低く野生に生きるトロールだからこそ感じ取れる、感じ取れてしまった目の前のソレの異常さや怪物さは自身をここに連れて来た人間に憑いているモノとすら比べ物にならない。恐怖のあまりトロールは尻餅をつきそれでも必死に少しでも離れようとする姿はいっそ滑稽とすら思えた。
レクスはいつの間に杖を抜いたのかそれをトロールに向けている。もはやチェックメイトであり後は教授らの到着を待てばそれで一件落着だろう。だがレクスは呪文を唱えた。
「……フィンドファイア」
放たれた悪霊の炎はトロールを生きたまま燃やし尽くす。声ならぬ断末魔の叫びすら包み込んで。
「ありがとう、助かったわレクス」
「……別に」
しばらく呆然としていた5人だったが、レクスの魔法に対する知識の深さを知っていたリーゼがいち早く我に返り礼を言う。
それに続いてハーマイオニーが礼を言うがレクスは僅かに首肯するだけだった。
「これは一体……貴方たちは何をしていたのですか」
何人かの先生がトイレに踏み込んできた。マクゴナガルを先頭にスネイプが入ってきた。恐らく物音を聞いて駆けつけたのだろう。僅かに息が切れていて杖を持っていた。
マグゴナガルの声は冷静だったが同時に強い怒りも感じられるものだった。
「わ、私がトロールを探しに来たんです。色んな本を読んでいて、トロールのことも知ってましたから……一人でやっつけられると思い上がったんです。本当に、すみませんでした!」
そう言いハーマイオニーは頭を下げる。グリフィンドール組は驚愕のあまり目を見開いた。続けてハーマイオニーが噓を重ねようとするがそれをフリードが遮った。
「違います」
「違うとはどういう事ですか?ミスタ・ヴァルトフォーゲン」
「ハーマイオニーが此処に居たのは俺たちが泣かしてしまったからです」
フリードが恐る恐る告白すると続いてハリーやロンも説明を付け足し訳を説明した。
「何があったかのは理解しました。恥を知りなさい。淑女を泣かし放置し謝りもしないとは。あなた方3人に1人20点の減点とします。これでも加減してのことと知りなさい。それとミス・グレンジャー怪我がないのなら寮に戻りなさい。ミス・シンクレアが貴女のことを大層心配していました。行って安心させてあげなさい」
「はいっ」
マクゴナガルがグリフィンドール組を返すと今度はスネイプによる詰問が始まる。
「貴様らが何故ここにいるかはもはや問わん。だがトロールをどうやって殺した。痕跡からして焼いたのだろうが単なる燃焼魔法ではああはなるまい」
「……悪霊の炎」
「なんですって⁉︎一年生が⁉︎」
「やはりか」
マグゴナガルは驚愕し、闇の魔術の造詣に深いスネイプは想像どうりだと頷く。
「悪霊の炎は闇の魔術の中でもとりわけ制御の難しい部類の魔術だ。制御を誤ればポッター達を焼き尽くしていてもおかしく無いだろう。些か軽率だったのではないかと言わざるを得んな」
「……」
「最後に一つ、お前の行動は英雄的なものでは無い。それを勘違いするな」
スネイプはローブをはためかせ立ち去った。おそらくダンブルドアに報告しに行くのだろう。
2人になるとリーゼはレクスに向き合い再び礼を言う。
「レクス。本当にありがとう」
「……気にしてない」