ARMORED CORE WOLF TO REVENGE 作:KOSO
ネクスト名、リンクス名はまだ未定なので
○○ で代用します
ラインアーク襲撃の依頼を終えてから数日後、女は『カラード』という、リンクス達を管理する組織があるビルに来ていた。
リンクスが依頼を受けるには、直接カラードに行き依頼を受諾するか、パソコンのメールアドレスをカラードに登録し、そこから送られてくる依頼のメールに受諾すると返信すればいい。
女はまだパソコンを持っていなかったため、直接来た。せっかくだ。どこに何があるかくらい把握しておこう。
ロビーに入る。ふと、2人組の男女が目に入った。スーツを着た凛々しさを感じさせる女性と、若い男のようだ。
こちらに気付いた女性が男を連れ女に近づく。女性が話かける。
「お前、○○のリンクスか?」
「そうだ。お前らは?」
「こいつは、お前と同じ依頼を受けた『ストレイド』のリンクスだ。そして私は、こいつのオペレーターだ。こいつがお前らに会いたがっていたのでな。探していた」
この男が『ストレイド』のリンクスか。
「……そうか。そういえば、先日の襲撃のとき、私を見ていたがあれはなんだ?」
「ああ、私以外のネクストがどんなものか気になったらしくてな。動き方や戦い方を見ていたそうだ」
なるほど。先日のはそういう理由だったか。女は『ストレイド』のリンクスを見る。リンクスは女をじっと見つめる。
「用件はなんだ? 無いのならもう行ってもいいか?」
踵を返そうとしたとき、 男は声を発した。
「あんたは………俺と………似ている気がする」
「………はあ?」
言いたいことを言い終えたからなのか、背を向け歩き出す。
「おっ おい!」
オペレーターが呼ぶが無視して歩く男。
溜息が出る。 なんだあいつは? 私と似ている? 何を言っているんだあの男は。
「オペレーター。あいつは何を伝えたかったんだ?」
オペレーターは少し気まずそうに答える。
「いや、私もよく分からんのだ。あいつは無口で必要最低限の言葉しか喋らないからな」
こちらに向き直したオペレーター。
「私も行く。じゃあな」
去って行くオペレーター。いったい何だったんだ。あの男は。 ………まあ、いい。 どうせ、もう会わないだろう。女は歩き出した。
『ストレイド』のリンクスのオペレーター、セレン・ヘイズは溜息をつく。そういえば出会った頃からこうだったな。全く。
「おい。さっきの、似ているとは、どういう意味だ?」
男は前を向いたまま喋る。
「セレン。……あいつが、なんでリンクスになったか……知っているか?」
「知るわけないだろう」
男は立ち止まりセレンを見る。
「あいつは、誰かを探し、そしてその誰かを殺すために、リンクスになったのだと思う」
「……復讐か」
男はうなづく。
成る程、こいつの言っていることは、あながち間違いではないだろう。あの女の目は、暗く濁って見えた。生半可なことではないたろう。
待てよ。こいつは似ていると言ったな。なら、こいつもそうなのか?
「お前も、誰かに復讐したいと考えているのか? 」
男は何も言わず歩く。聞かないでくれと、言っているような気がした。
まあいい。余計な詮索する必要はないだろう。任務を無事に終わらせ、生きて帰って来るのであれば文句はない。それで充分だ。
頭を切り替える。ミッションの話をするとしよう。
「作戦開始は一週間後だ。作戦開始時刻より72時間前には、大西洋のインテリオルの艦隊に到着してほしいと連絡があった。明日、出発するぞ」
ビルから出て、駐車場に停めてある車に乗り込む。
「そうだ。お前、VOBは知っているか? そこの資料に詳細が載ってある。よく読んでおけよ」
今、女がいるのはGAの輸送ヘリ。そのヘリの中の一室で休んでいた。ミッションはリッチランド農業プラントを占拠する敵部隊の全滅である。簡単な依頼にみえるが、1つ問題があった。GA製のAFランドクラブを鹵獲しているかもしれないことだ。
『アームズフォード』
リンクス戦争以降に開発された、超大型機動要塞。それは圧倒的な火力と桁外れな耐久力を持ち、並のネクストでは敵わない存在とされている。
AFとの戦闘が起きるかもしれないということで、支援機用意されていた。女は支援機と協働することにした。
用意されていた支援機は3機。
ランク16 『雷電』
ランク18 『メリーゲート』
ランク28『セレブリティ・アッシュ』
誰を選ぶか。悩んだ結果、ランク18 『メリーゲート』にすることにした 。 ランクもそこそこで、依頼料もお手頃。それと、個人的に、女性リンクスの方があまり気を使わなくて済むと思ったからだ。 女は『メリーゲート』を僚機に選び、依頼を受諾して現在ここにいる。
ノックの音が聞こえる。
「どうぞ」
「失礼します」
1人の女性が入室して来た。
「初めまして。 私が『メリーゲート』のリンクス、メイ・グリンフォールドよ。今日はよろしくね」
「ああ、よろしく」
どうやら、彼女が僚機として雇った『メリーゲート』のリンクスらしい。
「先程連絡が入ったわ。AFランドクラブが確認されたらしいの」
やはり出て来るか。
「作戦内容だけど、私は正面から行って囮になるわ。 貴女は回り込んで、AFを破壊してくれないかしら?」
「構わないが、大丈夫か?GAのフレームは実弾の防御力が高いとはいえ、AFの攻撃に当たれば」
「大丈夫よ。上手く避けるから。だけど、出来るだけ早く倒してくれると嬉しいな」
「善処しよう」
突然アラームが鳴る。
「作戦エリアに近付いたみたい。行きましょう」
「ああ」
ネクストに乗る。今回も調子は良い。万全の状態で戦える。横を見る。全身緑色のGAフレームのネクストが見える。肩に特徴的なエンブレムだ。あれが『メリーゲート』だな。
通信が入る。
「そろそろ作戦エリアに到達します。30秒後に降下しますので、準備をお願いします」
「『メリーゲート』了解」
「『○○』了解」
30……29……28……
ゆっくりと深呼吸をする
19……18……17……
初めてのAF戦だ。ランドクラブの主砲の火力はバカに出来ないと聞いている
10……9……8……
だが、当たらなければどうということはない
3……2……1……降下!
さあーーいくぞ