ARMORED CORE WOLF TO REVENGE 作:KOSO
相変わらずの低クオリティですが、どうぞ。
ラインアークでの戦闘から1週間が過ぎた。部屋で休んでいるとパソコンがメールを受信した。確認してみるとGA社から依頼のメールだ。
依頼は、『リッチランド襲撃』
内容は、リッチランド農業プラントを占拠するアルゼブラ部隊の排除だ。敵部隊は複数のMTとノーマル。そして、鹵獲したGA製のAFランドクラブだ。
『アームズ・フォート』は企業が開発した巨大移動要塞だ。様々なAFがあるが、どれも圧倒的な火力と桁外れな装甲をもち、並みのネクストでは敵わない存在とされている。
メールには支援機を用意すると書かれていた。GA社所属のネクスト『メリーゲート』だ。全身が緑色のカラーリングで、特徴的なエンブレムが貼らされている。装甲の厚いGA製のフレームの重量二脚タイプで、ライフル、バズーカ、ミサイルなどオーソドックスな武装をした支援機だ。
…さて、この依頼を受けるべきか…。
「支援機ありとはいえ、リンクスになって間もない新人にAFの相手をさせるのか…」
AFと戦い破れたリンクスは数多くいる。それほど危険な相手だ。正直に言えば、もっと経験を積んでから戦いたかった。
「仕方ないか…」
私はリンクスになったばかりの独立傭兵だ。依頼の選り好みはできない。どんなに危険でもやるしかないだろう。
私は受諾のメールを送った。
受諾してから3日後、私はカラードの専用ガレージにいた。輸送ヘリを使い作戦エリアまで運ぶためガレージで待っていてほしいと連絡がきた。
企業に所属していない独立傭兵はカラードと契約すればガレージを借りることができる。だが、借りるには契約金を払う必要があり、その料金が高く、ラインアークでの報酬が何割かもっていかれた。ラインアークでの戦闘による損傷は軽微だったため出費は少なかったが、これからは簡単にはいかないだろう。1回の使用ごとに、契約金とは別に使用料金を払わなければいけないため、使用料金と機体の修理、それと武器や弾薬の補充で金が尽きてしまう。普段の生活に支障はないが、新たな武器を買うことができないのは痛い。
しばらく待っていると、ガレージの入り口から人が何人か入ってきた。GAのロゴが入った作業着を着ているから整備員たちだろう。その中の1人がこちらに近づいてきた。
「待たせたな。ネクストはこちらが運んでおく。アンタは至急ヘリに乗ってくれ」
「…わかった」
ヘリに乗り与えられた部屋に入る。約3時間後に作戦エリアに到着するとのことだ。今の内に対策を考えておこう。ベットに腰掛け資料を見る。
AFランドクラブには実弾式の三連主砲が四門。他に機銃や垂直ミサイルが備えられている。
注意すべきは四門の主砲だな。私のネクストは装甲が脆いため一発でも喰らえば致命傷だろう。AFの主砲相手ではPAは役に立たないも同然だからな。
…やはり、OBを使い一気に懐に潜り込み破壊しよう。近づけばそれほど脅威はないはずだ。だが、近づくにはあらゆる攻撃を回避しなければいけない。ランドクラブの他にもMTやノーマルもいる。強引に突破してもいいがダメージを覚悟をしないといけないだろう。
ふと、時計を見ると、予定の時間が近づいてきた。そろそろ行くとしよう。
ガレージに着くと、そこには大勢の整備員達が2機のネクストの整備をしていた。私のネクストの隣に今回用意してもらった支援機『メリーゲート』がいた。その足元にパイロットスーツを着た女性が整備員と話をしている。
おそらく、彼女が『メリーゲート』のリンクスだろう。この任務では世話になるのだ。挨拶はしておこうか…。
近づくと彼女はこちらに気づいた。
「貴女がこの依頼を受けたリンクスね。初めまして、『メリーゲート』のリンクス、メイ・グリンフォールドよ。よろしくね」
「ああ、よろしく」
ガレージにアナウンスが鳴り響く。どうやら作戦エリアに近づいているようだ。私とメイ・グリンフォールドは自分のネクストに乗った。
山脈に囲まれた平地に多数の敵部隊が展開している。その先に巨大な黒い塊を見える。AFランドクラブだ。
地面に着く前にブーストを吹かしてブレーキをかける。問題なく無事に着地した。隣には『メリーゲート』がいる。
「『メリーゲート』。ランドクラブを先に排除しておきたいのだが…」
「なら、私が先に出て敵を引きつけるわ。その隙にAFをお願い」
「わかった。囮は頼んだぞ」
「任せて。…それじゃ、始めましょう」
『メリーゲート』はバズーカを撃ちながら前進した。敵部隊が『メリーゲート』を捉え、動き出した。
放たれたミサイルを避けつつ反撃しMTを撃破する『メリーゲート』。偶に攻撃が当たっても頑丈な装甲のおかげでビクともしない。
「こちらも始めるか…」
ランドクラブの主砲も『メリーゲート』に集中している。今がチャンスだな。
OBを展開、一気に近づく。こちらに気づいたノーマルがミサイルを放ってくるがQBで避け、ショットガンでノーマルを撃ち壊した。
再びOBを展開する。主砲の1つがこちらを捉えた。
慌ててQBで横にズレる。凄まじい轟音が響き渡り先ほど私がいた場所に着弾した。
「…ッ…揺れるな…!」
爆風の衝撃が思ったよりも大きい。死ぬ気で避けないと危険だな。
立て続けに放たれる砲弾を避け続ける。誤射を恐れてか敵部隊が近寄ってこない。相手をする暇がないため正直助かる。
「…だが…少し……キツイな…」
QBの連続使用は身体に負担がかかる。それに加え、当たれば終わりの攻撃を避け続けなければならない。身体的にも精神的にもキツイ。
「…もう少し…で……!」
何とかランドクラブの真下に潜り込めた。恐ろしい威力をもった主砲も懐に入ればたいしたことはない。足元にいたMTが襲ってくるがライフルとショットガンで片付けた。
呼吸を落ち着かせる。
「…よし……やるか…」
先に主砲を破壊すれば『メリーゲート』が戦いやすくなるだろう。
ランドクラブの真上を取り主砲を攻撃する。ミサイルが接近するがQBで避ける。主砲を全て破壊した。そのまま、ライフル、ショットガン、ミサイルの掃射であっと言う間にランドクラブは撃沈した。
……思ったよりも早く壊れたな?それほど装甲が硬いと感じられなかった。量産型だからか?
…少し釈然としないが、何はともあれランドクラブは仕留めた。『メリーゲート』の援護に向かおう。
ライフルとショットガン、『メリーゲート』はバズーカとミサイルを使い残った敵を全滅させた。レーダーに敵反応はない。初めてのAF戦だったがそれなりに戦えたと思う。
「作戦完了か…。お疲れさま。次があれば、また味方で会いましょう」
「怪我は無いか?『メリーゲート』」
「大丈夫よ。貴女がAFの主砲を破壊してくれたおかげで、戦いやすくなったしね。心配してくれてありがとう」
「…いや…別に…」
依頼を終え普段暮らしている部屋に帰ってきたらすぐにGAからメールが来た。
もう依頼か…、と思ったが依頼ではなかった。どうやら、取引の話をしたいらしく、2日後に待ち合わせの場所まで来てほしいとのことだ。
現在、私は待ち合わせ場所のカフェにいる。注文したコーヒーを飲んでいると、スーツを着た1人の男が向かいの席に座った。
「待たせたな。初めまして、リンクス。私はジェームズ・ジョンソン。主にGAのネクストに関する事業を担当する者だ」
「……私に何の用だ」
店員に注文を伝えたジェームズはこちらを向く。
「単刀直入に言おう。GA社と専属契約を結ばないか?」
「……GA社所属のリンクスになれ、と?」
「そうだ」
…その話か。前にも他の企業から声をかけられたことがあったな。
「……悪いが、私は独立傭兵として活動して行くことに決めたからな。どこかに属するつもりはない」
ジェームズは少しも落ち込んだ様子も見せずに言う。
「やはりな、断れることはわかっていたさ」
ジェームズは注文した紅茶を飲み一息入れた。
「本題はこっちだ。GA社専属ではなく、GA社寄りの独立傭兵にならないか?」
「…どういうことだ?」
「我々は企業直属のリンクスの他に、自由に動かせる独立傭兵がほしいのだ。独立傭兵でもこちら側に付いてもらえば、戦力が増えたも同然だからな」
所属リンクスが任務中、又は動けない状況の時、もしくは汚れ仕事をさせたい時に、引き受けて動いてくれる傭兵がほしい、と言ったところか…。
「…私に何のメリットがある?」
ジェームズは、その言葉を待っていた、と言わんばかりに笑みを浮かべる。
「もし、君が受け入れてくれるのであれば、我々GAグループの全ての商品を何割か値引きしよう。そして、現在はカラードのガレージを利用しているのだろう?ガレージの使用料金は我々GA社が全額負担しようじゃないか」
……割引に全額負担か…。資金に関しては悩みの種だったため、魅力的に聞こえる。
「…GA寄りと言ったが、具体的にはどんな条件があるんだ?」
「大まかに2つだ。1つは我々GAが攻撃目標の依頼は受けないこと。もう1つは、こちらが緊急の依頼を出した時、他の依頼より優先して我々の依頼を受けること。この2つだな」
……なるほど。悪くないのかもしれない。だが、1つ気になることがある。
「何故私なんだ?他にも優秀な傭兵はいるだろう」
私の疑問にジェームズは落ち着いて返す。
「もちろん、何人か目をつけていたが、そのほとんどは他企業に取られてしまった。何とか捕まえても実力が伴っていない者ばかりだ」
やれやれ、と首を振る。
「リンクスはほしい。ほしいが、実力のある方が望ましい。そこで、とある依頼を受けてもらい実力を測ることにした」
「とある依頼……まさか……」
「そうだ。君は我々GA社の依頼を受けただろう。それは我々用意した試験だ。君みたいにそれなりの実力があるリンクスを見つけられた。我々の問題が1つ解決された。たしか、どこかの国の言葉に一石二鳥と言う言葉があったな。まさにそれだ」
………新人にAFの相手をさせた理由はそれか……まったく……。
「…それで?試験の結果は?」
「言うまでもなく合格だ。支援機付きとはいえAFを撃破したからな。でなければこの話はしない。他企業のパーツを使用しているが、そこは目をつぶろう。ぜひとも引き込みたい。…どうだ?受け入れてくれないか?」
……まあ…こちらも、支援してくれる存在を探していたからな。ちょうどいいか。
「わかった。契約しよう」
「そうか!それはよかった!」
私はGA寄りの独立傭兵となった。取り敢えず、資金については余裕が見えてきたな。
ほとんどの独立傭兵は特定の企業寄りなので、主人公も企業寄りにしました。他企業パーツを使っていますが気にしないでください。アルゼブラにしようかな、と思ったけどGAの方が動かしやすかったのでGAにしました。
もしかしたら1週間以内にもう1つ投稿できるかもしれません。