ARMORED CORE WOLF TO REVENGE   作:KOSO

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 時間があるので今のうちにち投稿します


『オーダーマッチ』

 先日、GAと契約を結んだことで資金に余裕がでてきたと思っていた。だが、また資金に関して問題が出てしまった。

 GAと契約した後、オーメル社から依頼のメールがきた。内容はB7コジマ施設の防衛部隊の排除だ。施設は狭い通路が続いているため、回避行動が制限される。しかも、コジマの影響かPAが減少してしまい、只でさえ脆い装甲がさらに脆くなってしまった。任務は達成できたものの、かなりのダメージを負い機体の修理費と武器の補充で報酬はほとんどない状態だった。

 このミッションはGAから買ったバズーカを使用したが、もう失ってしまった。……せっかく買ったのにもったいないことをした…。

 

 

 「と、いうわけだ」

 現在、私はメイとカフェに来ていた。私の機体は修理中のため時間が空いてしまった。そんな時に、メイに誘われて今ここにいる。

 メイとは任務後も何度か会い親しくなった。本人はメイと呼んでほしいと言われたのでメイと呼んでいる。

 「それなら、アリーナのオーダーマッチに挑戦してみればどうかしら」

 「オーダーマッチ?」

 「そう。カラードではシミュレータでネクスト同士が試合を行なうアリーナがあるの。自分のランクより1つ上のリンクスに勝てばランクが上がるし賞金が貰えるのよ。ランクが上がれば上がるほど依頼が増えるしね」

 オーダーマッチか…。前は任務と資金をどうするかで頭がいっぱいだったからな。考えたことがなかった…。

 「オーダーマッチはいつでも出来るのか?」

 「任務中な時もあるからすぐには出来ないわ。予め連絡をして相手が了承した時に後日行なうの。それと、ランクは変わらないし賞金は出ないけど、相手が了承すればさらに上位のリンクスと戦えるよ」

 なるほどな。……上位のリンクスと戦える?

 ……………………………。

 「……メイ。オーダーマッチは、誰かが変わりに、ではなく本人たちが試合をしないといけないよな?」

 「え?ええ」

 「本人が試合会場にいないといけないよな」

 「そうね」

 「……なら、『ホワイト・グリント』のリンクスにオーダーマッチを申し込めば、『ホワイト・グリント』のリンクスはアリーナに来るのか?」

 「あー、『ホワイト・グリント』のリンクスは滅多に来ないらしいの。本拠地はラインアークだしね。だから特例として『ホワイト・グリント』のみカラードが用意したプログラムらしいの」

 …………チッ……仕方ない…。

 「…そうか、礼を言う。ともかく、そのオーダーマッチに挑戦してみようと思う」

 ネクストとの戦いは、いい経験になるだろう。それに加え金が貰えるのであれば是非とも挑戦しなければ…。

 「場所はわかる?よかったら案内するけど…」

 「そういえば知らないな。よろしく頼む」

 

 

 

 試合の申し込みを終えた。私の対戦相手はチャンピオン・チャンプスというリンクスだ。独立傭兵だが、破壊任務のみ請け負う解体屋だ。…こんな傭兵がいるのだな。ネクストでやる必要があるのだろうか…。

 申し込みを終えた私たちはそのままカラード内を歩いて回った。メイの説明を聞きながらまだ行ったことのない場所を歩いた。

 「そういえば知ってる?試合は毎回記録されるの。その中のいくつかの試合は民間のテレビチャンネルに放送されるのよ」

 「そうなのか…」

 それは見ておきたいな…。帰ったらチェックしておこう。

 「それでね、カラードに登録してから、たった2ヶ月でランク37からランク19まで上り詰めた人がいたの。今までで最速らしいわ。しかも依頼の達成率は100%よ。テレビでもよく放送されるし今一番人気のある独立傭兵ね」

 凄い人がいるな…。そんなに凄い人なら一度は見ておきたいな。同じ独立傭兵として憧れを抱くよ。

 「…凄いな。その人の名前は?」

 「たしか…ラリー・フォルクだったわ」

 

  ま………ねえ……ん…おい……か…いで………

 

 ……聞いたことのある気がする……どこで?………何故だ…頭が痛い。

 「どうしたの?顔色が悪いわよ」

 「…いや、何でもない。…そろそろ帰るよ。じゃあな、メイ」

 

 

 2日後、私はアリーナで試合の準備をしていた。最下位リンクスとその上のリンクスとの試合だから観客は少ない。メイは観客席で手を振ってくれた。応援してくれるのだ、負けないよう気を引き締めていこう。

 試合前に対戦相手のチャンピオン・チャンプスと握手をしたが……なんというか……五月蝿い人だった。そんな印象しか浮かばない。

 シミュレータマシンに入り接続を始めた。

 視界が開けると一面の砂漠と埋もれた廃ビルが散らばっている。場所は旧ピースシティのようだ。

 「うおおおおおおおおおお!!」

 試合開始と同時にチャンピオン・チャンプスのネクスト『キルドーザー』がOBで突っ込んでくる。両手に装備した近接武器ドーザーで殴りかかってきた。

 QBで横に避け同時にショットガンを放つ。当たりはしたが一応GAフレームで構成されているためあまり効かなかった。

 「どぉぉぉりゃぁぁあああああ!!」

 何度避けても殴りかかってくる。突っ込んでくる『キルドーザー』に対して下がりながら距離を保ち撃ち続ける。

 …そのミサイルとグレネードは飾りか?全く使ってこないぞ。

 「だっしゃぁぁぁあああああ!!」

 突っ込んだ『キルドーザー』が廃ビルを粉々にした。

 「…あのドーザー、威力は高いな…」

 まあ、当たらなければ問題ないが…。

 しかし、削れてはいるのだろうが正直埒が明かないな。…よし、グレネードを使おう。

 今回は両手の銃は変更しないが、ミサイルの変わりにグレネードを装備している。先日買った有澤重工のグレネードOGOTOを展開して狙いを定める。

 「…そこだッ!」

 轟音が鳴り響き機体が反動で揺れた。放たれた砲弾が『キルドーザー』に直撃する。

 「うおおおおおおおお!?」

 直撃で怯み隙ができた。そこをすかさず攻撃する。

 体勢を立て直した『キルドーザー』はようやくグレネードを使用したが、ちゃんとロックできていないのか明後日の方向へ飛んでいった。

 「…終わらせるぞ」

 OGOTOをパージしてOBを展開する。その勢いのまま『キルドーザー』を蹴飛ばした。ビルに激突して動けない『キルドーザー』に一切の隙を与えずに撃ち続ける。

 アナウンスが鳴った。試合は終わったようだ。

 苦戦しなかったな、戦闘を行う傭兵ではなく解体屋だから仕方ない、か。

 

 

 試合が終わった後、チャンピオン・チャンプスが笑顔で話しかけてきた。…相変わらず五月蝿かった。

 …少し疲れたな。シャワーを浴びてメイと会ったら、さっさ帰ろう。

 

 

 

 

 

 

 「ラリー、この後仕事があるのですよ」

 「いいじゃないかソフィア。最近、働きすぎて疲れてるんだ。少しくらい休みたいのさ」

 「はぁ……少しだけですよ」

 「ん……あれは……」

 「どうしました、ラリー」

 「いや、あの機体さ、『バルバロイ』とそっくりだなって」

 「『バルバロイ』…たしか、砂漠の狼と呼ばれたアマジーグのネクストでしたか」

 「そうだよ。……ああ、懐かしいものを見たな」

 「試合が終わりましたね。やはり『キルドーザー』が負けましたか」

 「まあ、仕方ないさ。戦争屋じゃないからね。むしろ、あれごときでつまづいたらリンクスとしての才能はないよ」

 「リンクスが出てきました。…若いですね。しかも女性とは」

 「…………」

 「ラリー?」

 「…彼女は……まさか!」

 「ラリー、どうしたのですか」

 「…ソフィア。彼女のことを調べておいてくれ」

 「どうしてですか」

 「秘密だ。それと、10日後にミミル軍港を襲撃する依頼を受けていたよな。もし彼女が独立傭兵なら僚機として雇っておいてくれ」

 「……はぁ………給料に色をつけてください。それとは別にボーナスも」

 「わかった。頼んだぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 主人公以外にもオリキャラを出すことにしました。
 次はミミル軍港です。ミッションの順番がおかしいですが気にしないでください。
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