ダクネスさんが呪いで死んだと思って、カズマ君とめぐみんに説教をしに来た鎧さん。
その途中に私と一緒遅れて来たダクネスさんが現れて…………ただいま、鎧さんは驚きの表情で声をあげている。
そんな鎧さんを煽る人物が現れた。
「何何?ダクネスに呪いをかけて、一週間も経つのにピンピンしているから驚いているの??」
「アクア様アクア様。鎧さんは帰った後に、アクア様に呪いを直ぐ、解呪された事を知らないんですよ。そ、それなのに、一週間も来ない人を待ち続けていたんですよ。っふっふっふわはっはは」
「そうだったの!!?プークスクス!ちょ、チョーウケるんですけど!!」
アクア様と私です。
アクア様と私は、真底楽しそうに鎧さんを指差して大爆笑。
チラッと鎧さんを伺ってみると、表情こそ分からないけど、プルプルと肩を震わせ激怒しているのが分かる。
煽り作戦は大成功ってとこかな。
「おい貴様ら。俺が本気になれば一人でこの街を壊滅出来るんだぞ?いつまでも見逃してくれると思うなよ。お前らひよっこ冒険者などではキズ一つ付けれぬわぁ!!」
鎧さんの我慢ステータスの限界が来たみたいで、鎧さんが動こうとしている。
私はアクア様に小声で作戦を伝えた。
「アクア様、私が気を逸らします。そのうちに『ターンアンデット』を唱える準備をしていて下さい」
「分かったわ。あのデュラハンに神の裁きを与えてあげるわ」
私はアクア様に作戦(と言っても隙をついて『ターンアンデット』をしてくださいと簡単なもの)を伝えると、魔剣を携えて前に出ていった。
「そんなことさせると思っているの?」
「フンっ!ケイキか。約束通り俺の城には来なかったみたいだな。約束が守れる奴で安心した」
あ、鎧さん的には、私が忙しすぎて完全に鎧さんの事を忘れていたことが、約束を守った、と捉えたんだ。
まぁ、真実を教える必要はないよね。
勝手に勘違いしているなら、そうさせておけばいいし。
「だが、この俺相手に勝てると本気で思っているのか?狭い城内と違いここは屋外だ。前よりも全力で戦闘をする事が可能だぞ?」
「思っています~!!私の魔法は屋外でこそ真の実力を発揮するのだ。それに、鎧さんが前よりも全力で戦闘しようと、私だって前とは違うんだからねっ!」
チャキンッと肩に担いでいた魔剣グラムを鎧さんに見せつける。
鎧さんは魔剣グラムを一瞥した後、首を傾げて聞いてくる。
「なんだ、アークウィザードではなかったのか?」
「いえいえ。冒険者カード的にはキチンとアークウィザードですよ」