この素晴らしい駄目神様にお祈りを!   作:与麻奴良 カクヤ

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今回はほぼ説明回


299 第二次鎧さん襲撃事件パート4

 

「だだ、剣もいくらかは使えるだけです、よっ!!」

 

 言葉の終わりと共に、私は鎧さんに向かって走って剣を振るう。

 勿論、重力操作で体を軽くして、猛スピードで突っこんでいった後、更に重力操作を繰り返して重くする。

 軽いままだと、綿の様に吹き飛ばされちゃいますから。

 

 突っ込んでいった私の剣は、鎧さんに難なく剣を使って受け止められる。

 キンッ!!と言う音が木霊する中、鎧さんが私に囁く。

 

「ほぅ、アークウィザードにしては剣筋がしっかりしていて、重い。重力魔法とやらを使っているのか………?」

「くっ、能力は使いようと言いますしね」

 

 たった一撃で私のトリックを見破られた!

 重力魔法が使えると言う前情報が与えていたけど、この世界に重力と言う概念は難しい定義のはず。

 でも、たった一撃を受け止めただけで、私の剣技にはよく分からない魔法が使われていると鎧さんは看破したんだ。

 

 ネタバレをすると、私はアークウィザードで普通は剣を使わない。

 アークウィザードは筋力ステータスが低くて剣を扱いずらいと言う理由と、もし持てても本職の剣士や騎士と言った職業には遠く及ばないから。

 アークウィザードは片手剣スキルないし両手剣スキルを覚えることが出来ないから。

 そのスキルを覚えていると、覚えていないでは相手にヒットする確率が可笑しいくらいに違う。

 例を挙げるとダクネスさんだ。

 ダクネスさんは両手剣スキルを覚えていないから中々攻撃が当たらない。

 一方で片手剣スキルを覚えているカズマ君は攻撃が殆ど当たっているらしい。

 勿論、スキルを覚えていなくても、本人の素質によっては攻撃を当てる事が出来るそうだ。

 

 なら、なぜ私が鎧さんに剣筋が良いと褒められるのか?

 素質があったから?

 違うよ。

 答えは簡単、職業によって覚えれるスキルではななく、誰でも覚えれる剣スキルを初級創作魔法で創ったからです。

 スキルと言うシステム的にアシストによって放たれた剣技は、上級職ソードマスターに匹敵する程の威力。

 更に私は、剣を降っている時は重力操作を行い重力抵抗を軽くして、相手に当たる時は思いっきり重力を増す。

 使う度に魔力を消費するけど、そこは前回の自動感知型モンスター駆逐マシーンで起きた、魔力枯渇を喰らわないため、『自然魔力回復速度上昇スキル』を付けている為、問題はない。

 

 ただ、そんな元日本人のチートレベルでないと、一撃で吹っ飛んでしまうような攻撃を当たり前の様に受けている鎧さん、何者なんですか?

 これじゃあ、この世界人が魔王軍幹部を倒すのは難しいデスヨネー。

 

 それじゃあ、作戦を開始と行きますか。

 


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