この素晴らしい駄目神様にお祈りを!   作:与麻奴良 カクヤ

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 ちょっとしたオリジナル展開に……………直ぐ戻ります。


303 第二次鎧さん襲撃事件パート8

 

 アンデットナイトをカズマ君に任せて、街の外に出た私とめぐみん。

 めぐみんは街の外に出ると、爆裂魔法の演唱を唱え始めました。

 めぐみんがこんな大事な時に、誰構わず撃つようなバカじゃない。

 ……………………よね?

 私はカズマ君の指示通り、鎧さんの相手を開始します。

 

「ゆになちゃん、参上!!」

「フン、参上とはなんだ!?アンデットナイトはどうした?もう片付けたのか?それとも、お前だけ逃げ出して来たのか?」

「適材適所ってやつですよ。カズマ君等がアンデットナイト、私が鎧さん。いい判断だと思いませんか?」

 

 それに私、思いついたんですよ。

 一撃技(セイクリッド・ターンアンデット)が効かないボス敵の倒し方。

 少しずつ弱らせて行けば、いずれは効くんじゃないかって。

 だから私は鎧さんの相手をして、弱らせる作戦にしました。

 引き際?

 カズマ君に任せるよ。

 

 

「いい判断も何も、貴様だと俺に大したダメージを与えれる訳がない。俺と剣を交えれる程の剣術は認めよう。だが、それだけだ。何も状況は変わらん」

「そーですね。今のままだっらね『エンチャント魔法;水属性と聖属性魔法を魔剣グラムにエンチャント!』聖水剣ホリーオーエンチャントソード」

 

 創作魔法で創ったエンチャント魔法を使い、魔剣グラムに聖魔法と水魔法をエンチャントする。

 魔改造された魔剣グラムは聖水剣ホリーオーエンチャントソードに生まれ変わった。

 大きかったその姿は小さく生まれ変わり、私が片手で楽々と動かせるようになった。

 肝心の刃は実態はなく、光り輝く水がウォータカッターの様に柄の先にから勢い良く噴き出している。

 操作方法は簡単、私が魔力を剣に通すと伸びたり縮んだりして、斬撃も飛ばせる使用。

 これで一段階どろこか、一気に最終段階まで強化した気分。

 

「……………………」

「おーい!?」

「……………………」

「おーい鎧さんさ~ん?」

 

 ダメだ、私の渾身の魔法を見て、放心状態ですね。

 無論、そんな隙を私は呆然と見逃すはずありません。

 本当の悪役ってのは、ヒーローの変身を待たないもんなんだよ!!

 

「一刀両断、…ってやっ!!」

「…うぉ!!!」

 

 言葉の通り、剣を上段に構え大きく振りかぶって、聖水斬撃を飛ばす。

 イメージとしては、ワンピースの頂上戦争でミホークが初手に使った奴だね。

 放心状態であった鎧さんも、流石に命の危機を感じ取ったのか、寸前の所で回避。

 ちっ、惜しい!!

 

「ふっふっふ、ど、如何やらパワーアップをしたみたいだな。だがこれでやっと俺にダメージを入れれるようになった訳か…………。面白い、俺も本気を出してやる」

 

 鎧さんは威勢良く、そうおっしゃっているけど、足がガタガタと震えてますよ?

 




魔剣グラム、魔改造ナウ。

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