この素晴らしい駄目神様にお祈りを!   作:与麻奴良 カクヤ

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208 アクア様は大浴場でお清めに、ゆになはギルドに報酬受け取りに

 ゆになは「あらぬ誤解を受けるから」とカズマにめぐみんとアクアは大浴場に追いやられた二人を(アクア様)を追ってカズマと別行動しようとすると、又しても止められた。

 

 

「うぁ~ん!!アクア様置いておかないで下さい!」

 

「アクア~!俺はコイツと話しがあるから」

 

「ッぐふ!!またなの~!!」

 

「分かったわ。…変なことはしないでよ、ウチの可愛い子なんだからね」

 

「するかっ!」

 

 

 アクアに付いて行こうとしたゆになを、又しても根っこを掴んで引き止めるカズマ。

 

そのことにイラッとしているゆになの身を案じて「卑猥な事はするな」とアクアがカズマにくぎを刺す。

 

 最後にアクアはゆになにこそっと忠告を重ねる。

 

 

「カズマが呼んでいるんだから行って来なさい。ああ見えても頼りになることもあるのよ。…もし、何かされたら逃げちゃっても良いからね。さぁ、めぐみん。体を洗いに行きましょう」

 

「一応、気を付けて下さいね」

 

「分かりました、アクア様!めぐみん!ちゃんとアクア様のお背中をお流しするんだよ!!」

 

 

 アクアに身の心配をされたことによって「別にカズマの言うことを聞く必要はないよね?」と思い始めたゆになだったが、アクア自身が行って来いと進言したので、イヤイヤとカズマについて行った。

 

 最後にボソッと心配してくれためぐみんに、自分がしたかったアクア様のお背中流しを頼んだが、「多分やってくれないだろうな~」とダメ元発言だったので仕方がない。

 

 

 

 

 

 カズマはゆになとの話し合いよりも、ギルドの受付でクエストの完了を報告した。

 

 

「しかし、モンスターを倒すだけで、本当に強くなるんだな」

 

「何せゲームのような世界だと、初めにアクア様が仰っていたではないですか」

 

 

 自分の冒険者カードを眺めていたカズマがふと呟いた言葉に、ゆになは「聞いていなかったのぉ~!?」と煽る様に返す。

 

 ユニナのとって、アクアの声を聞き逃す、忘れるなどは信じ難い事に当たる。

 

 カズマがゆにな言葉にイラッとくるも我慢していると、クエスト報酬が準備できたようで、ゆになは怒られずにすんだ。

 

 その後、一人考えごとを始めたカズマを放って置いて、ゆになは一人クエストが貼ってある看板に向かった。

 

 アクアが受けるクエストには付いて行くことは勿論だが、それだけでは宿泊している宿代、アクセルの町にあるアクシズ教の教会に出すお布施、アクア本人に渡すお布施(賄賂)と全て払えなくなると踏んだからだ。

 

 無論、貯金が幾らか残っているはずだが心許なく、緊急用に取って置きたいお金である。

 

 サブで一人で稼げるクエストのチェックをしに、看板を見に来たのだ。

 

 


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