ゆになはクエストが張ってある看板を見ていた。
看板にはゴブリン討伐と言う簡単なクエストから、受注者を制限するクエスト難易度が高いクエストまで様々な難易度のクエストが貼ってある。
(『森に悪影響を与えるエギルの木の伐採』どっせい!!っとエギルさんだぁ~!!出来高制だから本当に困ったらやってもいいかな?『迷子になったペットのホワイトウルフを探して欲しい』探索は専門外、次!!『息子に剣術を教えて欲しい』これも専門外!『魔法実験の練習台を探しています』魔法抵抗は高い方だから受けてもいいかも。あっ、でも長い期間拘束されるのはイヤだなぁ)
看板を見つつそんなことを考えていると、いつの間にかカズマが隣に来ていた。
ゆにながカズマに気付くと、カズマは絶望した顔をしていた。
ゆになはその顔を見てクスクスと笑いながら、本題であるカズマとの密会の為に隅のテーブルに向かった。
「話って何ですか?っは!まさか本当に卑猥なことの誘いですか!!?ごめんなさい無理です。私の身はアクア様に捧げているのでダメで~す!私はお返しにめぐみんを生贄に召喚ッ!!」
「なんでだよ!!俺はロリコンじゃないぞ。…いいかふざけるのは無しにしよう」
着席するなり早速ふざけるゆになに「そういうのはいいから!」とカズマが真剣に言った。
カズマの言葉通り、ゆになは深呼吸をすると…
「……『真剣者の死』!!」
「…逆になんでお前がそれを知ってるのか知りたい」
流石ゆになである。
カズマの真剣さでさえ、ネタに走る。
「俺が言ったことを理解できなかったのか?」
「ざんね~ん理解できます~~!!出来たから答えたんです~~~!!そっちこそ日本語大丈夫ですかぁ!」
「紅魔族になって頭までおかしくなったのか。そうかそうか、お前に期待した俺がバカだったよ」
「何よぉ~!私は真面目にやることを却下しただけですよ~。なぜなら、私からおふざけを取ったら一体何が残ると言うのですか!!?」
「あぁぁぁ!!もう話が全然ッ、進まねえ!いいか、勝手に進めるから余計なことしゃべるなよ」
カズマが言ってゆにながふざけて返す。
それにカズマもヒートアップして言い返すも、ゆになが更にふざけて返してくる。
このままでは一行に終わらない、そう悟ったカズマは強引に話を進めることにした。
正しい判断だと言える。
「それで?何で私だけ呼んだんですか?」
「何だよ、真面目に出来るじゃないか。あぁ、同じパーティーを組むんだし、お互いの事をある程度知っておかないといけない、と思ってさ」
ゆになの口調がめぐみんと被ってしまう。もっと個性を出さないと!!