9時前には寝てしまった。
お陰でイベントの一つを逃してしまった!!
「お互いの事を知っていなければいけないなと思ってさ」
やっとこさ真面目になったゆになに、少し怒りを覚えるカズマだったが、ここで怒りぶちまけても、折角上がったゆになの真面目メーターが下がってしまうだけだと、カズマは話を続け。
「お互いの事を知っておけなければいけない」というのは建前で、ゆにながどんな転生特典をアクアから貰ったのか気になったのだ。
自分の使えないと思っていたアクア(転生特典)がゆになに効果抜群だと知ったカズマはそれを使ってゆになを使いこなせると考えてもいる。
ゲームなどで使えないと思っていたアイテムが、あっと驚く状況で効果が発揮する状況にカズマはゲーマーの血が騒いでいた。
なので、転生者であることを言えないめぐみんはアクアに任せて、同じ転生者同士知っている情報を交換し合おう、という目論見もある。
カズマが提供できる情報が少ないことは些細な事で済ませよう。
「そうなのかー」
「もう、突っ込まないぞ。それで?ゆになはいつ転生したんだ?何で紅魔族になっている?あの異常な魔法は何だ?」
「無視させるとボケた意味がないよ。ってか質問多すぎる」
「いいから答えろよ」
「はぁ、答え終わったら私の番だからね」
「答えれることならな」
「なんか裏がありそうな言い回しなのは、ほっておきましょう」
答えられるこなら、と言うカズマが誤魔化して言った答えに、ゆになは気づいたが特に追及はしなかった。
ゆになも出来るだけ自分の情報はカズマに渡したくなかったからだ。
その相手がアクアであったなら、スリーサイズさえも教えることを躊躇わないのは、誰もが想像できる。
「一個ずつ答えましょうか。いつ転生したか?と言う質問の答えは、大体13年前です」
「13年!?……転生特典は新しい肉体からのやり直しなのか?」
ゆになの答えにカズマは自分よりも幼いゆになの体を見てそう論ずける。
「まぁ、そうですねー。魔法が得意な種族への転生を要求しました」
「じ、実年齢とかおいくつなんですか?」
「肉体年齢13歳!精神年齢30歳程度!!思考年齢は16歳位!!って何言わせるんですか!!?」
「勝手にいったのはそっちだろ。これも狙ったのか?」
出来るネタがあればする。
そんな精神なゆになはテンプレネタが出来てご機嫌だ。
「思考年齢の16歳と思って接してくれて構いませんよ。おばさんとか思わないでよ、カズマ君」
「っ!君付け、やめろ」
「あれぇ~、照れてる!!君付けされる機会無かったのぉ~~!!??」